北海道・道東にたくさんの野鳥が集まる理由を探る/地球探索鉄道 花咲線「地球礼賛ムービー地球ノンフィクション」
JR根室本線の一部で、釧路と根室を結んでいる「地球探索鉄道 花咲線」の沿線には、北海道の雄大な景色がひろがります。11月22日(土)に公開された、花咲線の魅力を深掘りしていく「地球礼賛ムービー地球ノンフィクション」では、当会上田恵介会長がフレシマ湿原や春国岱で、そこに生息するたくさんの鳥たちの謎ときをします。ナレーションは女優・のんさん。ぜひご覧ください。
独特の生態系がつくりだす道東の魅力

道東地域はその厳しい気候条件のもと、独特の生態系をつくりだしている。特筆すべき景観のひとつは海岸に近い河口部に発達した広大な湿原である。
湿原にはタンチョウが生息し、夏にはノビタキやノゴマ、ベニマシコなど、たくさんの夏鳥がヒナを育てるために渡ってくる。冬にはオオワシやオジロワシ、ベニヒワ、ユキホオジロなどが越冬にやってくる。過去にはシロハヤブサやシロフクロウの記録もある。花咲線が走る道東には日本でも有数の豊かな生態系が残っている。
撮影の様子を一部ご紹介
7月末、北海道へ行った最大の目的は根室市観光協会の花咲線PR動画の撮影でした。公表を控えていましたが、動画が公開されたので撮影の様子も報告します。
朝、宿に迎えの車が来て、それに乗ってフレシマへ。朝食は車内でおにぎり弁当で済ませ、6時半に待ち合わせ場所についてすぐに撮影を開始しました。静かな森の中の小径(フットパス)を歩くと、さえずりの季節はすでに過ぎていましたが、コマドリ、ミソサザイ、ゴジュウカラなどの声が聞こえていました。

ウシアブとアカウシアブ
アブがたくさんいて、ウシアブ、アカウシアブ、それと少し小型のアブが何十匹と車にたかってきました。ところがアブたちは人にはあまり寄って来ずに、もっぱら車に集まっていました。車が牛や馬に見えるのかもしれません。
そのあと保護区の展望広場に移動。フレシマの歴史や保護区設置の経緯などを話すことになったのですが、事前の勉強が足りなかったので、ちょっと冷汗モノでした。

フレシマの展望
ついで落石に移動。浜松海岸を歩いて、さらに急斜面の崖をのぼって岬の上に出ると、上は平らな草原でトウゲブキの黄色い花が一面に咲きほこっていました。海霧でユルリ、モユルリの島は見えませんでしたが、アマツバメの繁殖地が近くにあるらしく、十数羽のアマツバメがにぎやかに飛び交っていました。
最後は春国岱での撮影。タンチョウのつがいやオジロワシ、ホウロクシギなどが出てくれました。今回の撮影で、根室地方の自然の豊かさを再認識し、特徴的な生態系をもつこの場所は、地球の歴史そのものとも言える場所だと感じました。

春国岱ではさまざまな鳥を観察

落石では黄色いトウゲブキの花が広がる中で撮影
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