上田恵介会長が「公益財団法人日本鳥類保護連盟総裁賞」を受賞しました
2025年5月14日
2025年5月11日、東京都虎ノ門で開催された「第79回全国野鳥保護のつどい(主催:環境省、公益財団法人日本鳥類保護連盟)」記念式典にて、上田恵介会長が野生生物保護功労者表彰の最高位賞である「公益財団法人日本鳥類保護連盟総裁賞」を受賞しました。
「公益財団法人日本鳥類保護連盟総裁賞」を受賞した上田会長
上田会長は、1967年頃から日本野鳥の会大阪支部で探鳥会リーダーをつとめ、大阪南港の野鳥保護や大阪支部運営にたずさわり、当会の会誌『野鳥』や研究誌『Strix』の編集、当会評議員および会長として指導などに尽力し、野鳥の保護と科学的知識の普及に貢献してきました。
また、有識者として風力発電施設の設置検討委員への参加、福島原発事故後の野鳥への影響に関する研究活動のほか、立教大学在任中には多くの若手鳥類研究者を育成してきました。
これらの功績が認められ、このたび公益財団法人日本鳥類保護連盟総裁であられる常陸宮正仁親王殿下より、野鳥保護運動をけん引し若い人材の育成に尽力したとして、総裁賞を賜ることとなりました。
当日は、正仁親王殿下のご名代としてご臨席くださった常陸宮正仁妃華子殿下や浅尾慶一郎環境大臣、野鳥保護に功績のあった関係者の方々約40名が出席されました。総裁賞は、妃殿下の御前で公益財団法人日本鳥類保護連盟の小宮輝之会長が賞状を代読し、上田会長に手渡されました。
常陸宮妃殿下の御前で賞を授与される上田会長
上田会長は基調講演と受賞者代表あいさつを行い、講演ではスライドを使って自身の自然の中での体験、自然保護との出会いや研究者としての歩み、新発見をふくめた国内外の研究成果を紹介し、図鑑に記載がなく人が知らないことを発見する醍醐味と、野外で野鳥を見続ける大切さを伝えました。
受賞者代表あいさつでは、「これまでの時代、未来は原子力や空飛ぶ車など科学技術が重視されてきた。野鳥や自然を守る活動は地味でその価値が伝わりにくいこともあるが、受賞された皆さんの活動は、まさにいまではなく未来のための活動だ。ともに堂々と進めていきたい」と力強く語っていました。
なお、このたびの野生生物保護功労者表彰では、「公益財団法人日本鳥類保護連盟会長賞」を日本野鳥の会大阪支部の松岡三紀夫顧問が、「公益財団法人日本鳥類保護連盟会長褒状」を日本野鳥の会佐賀県支部の宮原明幸支部長が受賞されました。