(仮称)余呉南越前第一・第二ウィンドファーム発電事業に係る環境影響評価方法書に対する意見書を提出しました

環境影響評価方法書についての意見書

氏名(法人その他の団体にあってはその名称、代表者の氏名)
  1. 日本野鳥の会滋賀 代表 河村則英
  2. (公財)日本野鳥の会 理事長 遠藤 孝一(公印省略)
住所(法人その他の団体にあっては主たる事務所の所在地)
  1. 滋賀県守山市水保町1255-229 森田 方
  2. 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
意見書の提出の対象である環境影響評価方法書の名称 (仮称)余呉南越前第一・第二ウィンドファーム発電事業に係る環境影響評価方法書

環境影響評価方法書についての環境の保全の見地からの意見

〇第6章表6.2-1(27)5.調査期間等②鳥類c.鳥類の渡り時の移動経路について以下の修正を提案します。

  • 全ての渡りは調査日の天候により大きく変わるため、同時期で複数日設定すること。
  • サシバ・ハチクマの春の渡り 5月上旬も入れること
  • ノスリの秋の渡り 10月上旬の調査だけでは渡りの時期をカバーできないため、10中旬~10下旬の調査も実施すること。
  • ガン・ハクチョウ類 2月下旬から3月中旬の北帰時に通過するため、この時期の調査も実施すること。

〇第6章表6.2-1(28)9.評価の手法について
具体的な評価の方法についての記述が無いと思われます。評価者、評価の方法などを明記し、評価、結果の検証が適切な機関、団体によって行われるようにすることを提案します。
 また、希少猛禽類のうち、特にイヌワシについては、滋賀県知事意見書に対する事業者の見解に、「本事業の実施に伴う樹木の伐採による環境改変が行動様式を変化させる可能性が想定されることから、環境改変後の影響、事業実施における行動圏に与える影響についても予測および評価を行います」と述べておられますが、その予測および評価の具体的な手法についても記述をお願いします。

〇第6章表6.2-1(29)調査手法及び内容(動物)のうち、鳥類の渡り時の移動経路の調査手法について
「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成23年、平成27年修正版)に記されているように、小鳥類の渡りは夜間にも行われるので、日の出前後および日没前後の目視、鳴き声を中心とした調査だけでは不十分であり、同手引きに準拠し、船舶レーダーを使用した夜間調査を併用して実施されることを提案します。