野鳥保護資料集第31集「野鳥と風力発電のセンシティビティマップ‐その作成と活用事例」

野鳥保護資料集第31集「野鳥と風力発電のセンシティビティマップ‐その作成と活用事例」

 当会では、早急に地球温暖化対策を施さなければ、将来的には広範に生物多様性が失われてしまうことになると考えており、その中で、代替エネルギーとして実用的な技術レベルに達している風力発電を導入していくことに賛成しています。しかし、風力発電の導入にあたり、野鳥をはじめ野生生物の生息に影響を及ぼすといった、既存の生物多様性に大きな損失を与えることは避けなければなりません。それを避ける手段として注目されているのが、エネルギーの設置位置を考えるゾーニングや生物多様性に影響が出ると予想される地域を地図に示すセンシティビティマップです。
 本資料集は、地球環境基金による助成のもと、(公財)日本野鳥の会の主催で2015年9月28・29日に英国・ケンブリッジにあるバードライフ・インターナショナル本部で開催された「鳥類と風力発電のゾーニングに関するワークショップ」の内容を収録、報告するものです。
 ワークショップは、風力発電が鳥類に与える影響を回避・低減するための重要なツールとして注目され始めたセンシティビティマップの作成と適用に関する知識や経験、最新事例を各国間で共有するために、2日間にわたり開催しました。そして、そのワークショップには英国のイングランドおよびスコットランド、アイルランド、スロベニア、ギリシャ、ブルガリアのバードライフ・インターナショナルのパートナー団体、また、いくつかの環境コンサルタントが参加しました。
 ワークショップの1日目は、鳥類調査の結果からどのようにデータセットを作成し、GIS等の情報技術を使ってセンシティビティマップを作成したか、2日目は、作成したマップをどのように国のゾーニング計画や環境影響評価の手続きの中に組み込むかなど政策面での課題に焦点を当てて議論を行いました。そして、それら2日間の発表内容のうち、イングランド、スコットランド、アイルランド、スロベニア、ギリシャ、ブルガリアでのマップ作成のあり方に関しては、概要としてワークショップレポートにまとめました。
 本資料集は、これらの内容について、ワークショップ「1日目」、「2日目」、そして「ワークショップレポート」の3部構成で報告するものです。そして、日本国内のみならず、広く海外の関係団体にも本資料集の内容を知っていただきたく、日英文併記で作成、頒布するものです。

風力発電のページもご覧ください

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