モニタリングサイト1000(森林・草原) 陸生鳥類調査

事業概要・目的

モニタリングサイト1000(正式名称:重要生態系監視地域モニタリング推進事業)は、2003年度から始まった環境省の事業です。本事業では、日本の様々なタイプの生態系について、全国で合計1000か所程度のモニタリングサイトで、長期間観測することを計画しています。そして、その結果から生態系の変化を把握し、生物多様性保全のための施策に活かすことを目指しています。
当会では多くの会員の方にご協力いただいて、森林・草原 一般サイトの調査と取りまとめを担当しています。

サイト位置図

森林・草原一般サイトは、全国に約420サイト(森林約340サイト、草原約80サイト)あります。特に森林は、日本国土の約7割を占める代表的な生態系として、モニタリングサイト1000の中でも重要な位置づけにあると言えます。

モニタリング調査ガイド

森林・草原サイトの運営体制と調査項目

森林サイトは、コア・準コアサイトと一般サイトに分類されています。草原サイトは、一般サイトのみです。森林・草原一般サイトは当会が運営を受託し、調査は全国の市民調査員(主に日本野鳥の会の会員)のみなさんにご協力いただいて実施しています。森林のコア・準コアサイトは、財団法人自然環境研究センターとNPO法人バードリサーチが運営を受託し、主に研究者によって調査を実施しています。調査項目は以下の通りです。

分 野 調査サイト 主要調査項目 サイト数 調査主体
森林・草原 コアサイト
(毎年調査)
  1. 植生概況調査
  2. 毎木調査
  3. 落葉落枝・落下種子調査
  4. 地表徘徊性甲虫調査
  5. 陸生鳥類調査
約20 研究者
準コアサイト
(概ね5年毎に調査)
  1. 植生概況調査
  2. 毎木調査
  3. 陸生鳥類調査
約30 研究者
陸生鳥類サイト
(概ね5年毎に調査)
1.植生概況調査
2.陸生鳥類調査
約420 市民調査員

調査結果

環境省生物多様性センターのWebサイトで速報や報告書を公開しています。
陸生鳥類調査のデータ(2005~2012)を公開しました。(2014年6月30日)
皆さまの調査研究や保護活動に活用ください。

調査マニュアル、記録用紙など

鳥類と植生の調査マニュアルと記録用紙をご入手いただけます。

調査員募集

調査協力者を歓迎しております。調査経験に不安がおありの方も、まずはお気軽に事務局までご相談ください。
連絡先:日本野鳥の会 自然保護室内 モニタリングサイト1000事務局
TEL:03-5436-2633,  FAX:03-5436-2635,  E-mail:[email protected]

研修会

毎年、全国5、6か所で調査手法の研修、 これまでの事業成果報告、調査員の拡充と交流を目的とした研修会を開催しております。調査が始めての方からベテランの方まで受講を歓迎しています。
参加を希望される方は、 モニタリングサイト1000 (森林・草原) 鳥類調査研修会のご案内ページからお申し込みください。みなさまのご参加お待ちしております。

2020年のオンライン研修会のようすはこちら:

関連リンク

モニタリングサイト1000-環境省生物多様性センター開設の全生態系のページ
モニタリングサイト1000(森林・草原)-コア・準コアサイトのページ
モニタリングサイト1000(里地)-受託団体:日本自然保護協会
モニタリングサイト1000(ガンカモ類)-受託団体:バードリサーチ
モニタリングサイト1000(シギ・チドリ類調査)-受託団体:バードリサーチ
環境省生物多様性センター
自然環境研究センター
バードリサーチ
リーフレット「アジアの鳥を調べよう 記録しよう」(PDF/7MB)
leaflet “Let’s study and record birds of Asia”(PDF/8MB)