プレスリリース 2007.06.13

 日本野鳥の会は、タンチョウを主人公に、自然や生命の大切さを伝えるアニメーション映画を製作し、この度完成した。
本作品は、遺贈をもとでに製作され、子供たちに夢や希望を与える事業として、DVD化し、全国の児童福祉施設や児童館などに無償配布する。
配布に先がけ、試写会(東京)および上映会(札幌)を開催する。

 (財)日本野鳥の会(本部:東京、会長:柳生博、会員・サポーター数5万1千人)は、1987年よりタンチョウの保護区を設置するなどタンチョウの保護に力を入れているが、一時は絶滅したとされるタンチョウが現在は1,000羽と、「千羽鶴」といえるまでに回復してきたことを機に、タンチョウを主人公にしたアニメーション映画『ワイルド・バード・シンフォニー第1番「白いファンタジア」』を製作した。
会では、「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を拠点に、タンチョウについてのインタープリテーションや教育教材「タンチョウ・ティーチャーズガイド」の製作などの環境教育活動も行っているが、本作品は広く全国の子供たちにもタンチョウのことを知ってもらいたいという思いからアニメーション映画として製作した。
映画の内容は、北海道を舞台にタンチョウと少女とのふれあいを通じて、自然や生命の大切さを伝えるもので、今後はDVD化し、全国児童養護施設協議会、全国母子生活支援施設協議会、および財団法人児童健全育成推進財団の協力を得て、全国の児童福祉施設(児童養護施設:約560カ所、母子生活支援施設:約280カ所)および児童館(約3,000カ所)などに無償配布し、子供たちに夢と希望を与えたいと考えている。 
また、本作品は遺贈をもとでに製作されたもので、故人の野鳥や自然を愛する思いを、未来を担う子供たちに繋ぐことができればと考えている。

 映画の完成を記念して、試写会(東京)および上映会(札幌)を以下の通り行う。お孫さんやお子さま連れで、是非見に来てほしい。
また、一般へのDVDの実費頒布も10月より行う。

試写会 (東京) 

日 時: 2007年7月28日(土) 開演14:00 (16:00終了予定)
会 場: ニューピアホール 
東京都港区海岸1-11-1 ニューピアノースタワー1階
参加費: 無料
応募方法: 往復ハガキに郵便番号、住所、代表者氏名、年齢、電話番号、希望人数(4名までの大人・小人それぞれの人数)を明記の上、応募いただく。なお、応募者多数の場合には抽選、座席は全席指定。
応募締切: 2007年7月10日(火)必着
応募先: 〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1 小田急西新宿ビル1階
(財)日本野鳥の会  会員室メディアグループ「白いファンタジア」東京試写会係

上映会 (札幌) 

日 時: 2007年9月30日(日) 開演18:30 (20:30終了予定)
会 場: 北海道道立道民活動センター(かでる2・7) 
札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル
参加費: 無料
応募方法: 往復ハガキに郵便番号、住所、代表者氏名、年齢、電話番号、希望人数(4名までの大人・小人それぞれの人数)を明記の上、応募いただく。なお、応募者多数の場合には抽選、座席は全席指定。
応募締切: 2007年9月12日(水)必着
応募先: 〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1 小田急西新宿ビル1階
(財)日本野鳥の会 会員室メディアグループ「白いファンタジア」札幌上映会係

※詳細は、(財)日本野鳥の会ホームページhttp://www.wbsj.org/event/wbs.htmlでもご確認いただけます。
※試写会及び上映会に関するお問い合わせ先は以下の通りです。
(財)日本野鳥の会 会員室 メディアグループ
TEL:03-5358-3510 FAX:03-5358-3608 e-mail:[email protected]

同時発表先

環境省記者クラブ     (13:00より記者会見)
厚生労働省記者クラブ  (資料配布)
東京都庁記者クラブ   (資料配布)

プレスリリースに関するお問い合わせは
財団法人 日本野鳥の会
担当:会員室 メディアグループ チーフ 安藤 康弘  [email protected]
五十嵐 真  [email protected]
井出 恵美  [email protected]
〒151-0061 東京都渋谷区初台1-47-1 小田急西新宿ビル1階
TEL:03-5358-3512 FAX:03-5358-3608   http://www.wbsj.org

補足説明資料

  1. 本作品のシナリオ(概要)
  2. 本作品のスタッフ・キャスト
  3. (財)日本野鳥の会のタンチョウ保護活動について
  4. 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリについて
  5. 『タンチョウ・ティーチャーズガイド』について
  6. 全国児童養護施設協議会・全国母子生活支援施設協議会について
  7. 財団法人 児童健全育成推進財団について
1.本作品のシナリオ(概要)

 西暦3087年、タンチョウロボットが未来から現在の世界へとやって来ます。タンチョウロボットがいる未来は、既に鳥たちを始め多くの動植物たちが絶滅しています。このロボットは、生物のDNAを採取し、自らを絶滅した生物の標本とするために作られた生物ロボットなのです。
タンチョウロボットは、現在の世界で少女に出会い、彼女に見守られながら、未だ絶滅していないタンチョウの生態を学んで仲間に入ろうと一生懸命努力します。しかし、ある時、自らの正体をふと少女に吐露してしまい、少女は人間のこれから犯す過ちに気づいてしまいます。
タンチョウロボットは少女とのふれあいを通して、ともに生きることの意味に気づきます。今に生きることの大切さを思い、そして少女も、今のままであってくれることを願ったその刹那、一瞬の閃光が全体を包みます。
タンチョウロボットは虹色に輝き、新しい姿となって、生命のシンフォニーが奏でられます。

2.本作品のスタッフ・キャスト

<スタッフ>
原作・監督・脚本・プロデューサー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 宇井 孝司
■プロフィール
演出家・脚本家。1961年 埼玉県生まれ
<主な作品>
映画・アニメーション「森の伝説」監督(手塚治虫と共同)・音響監督(1988)
(ザグレブ国際アニメーションフェスティバル青少年映画賞、毎日映画コンクール、大藤信朗賞等受賞)
テレビシリーズ・アニメーション「ジャングル大帝」監督、脚本(1989~90) (文化庁芸術祭優秀子供番組賞受賞)
CD「銀河鉄道の夜」演出・「ゼルマの詩集」演出、脚本(1996)
映画・アニメーション「ゼノ かぎりなき愛に」監督、脚本(1998)
ビデオ・アニメーション「たれぱんだ」監督(2000) (文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞)
映画・アニメーション「葉っぱのフレディ」監督、脚本(2002)

鳥・動物キャラクターデザイン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 村上 康成
■プロフィール
絵本作家。1955年 岐阜県生まれ
ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞(1986・88・89)、ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ金牌(1991)、
日本絵本大賞受賞(2003)
<主な作品>
絵本「星空キャンプ」(講談社)(1994)
絵本「さかなつりにいこう!」(理論社)(1996)
絵本「ピンクのいる山」(徳間書店)(2000)
絵本「よだかの星」(岩崎書店)(2005)他多数

音楽 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
渡辺 俊幸 
■プロフィール
作曲家。1955年 愛知県生まれ。
洗足学園大学 音楽・音響デザイン科 客員教授。
<主な作品>
テレビドラマ「大地の子」(NHKドラマ)(1996)
テレビドラマ「毛利元就」(NHK大河ドラマ)(1997)
映画「モスラ」「モスラ2」「モスラ3」(1996~1998)
映画・アニメーション「葉っぱのフレディ」(2002)
テレビドラマ「利家とまつ」(NHK大河ドラマ)(2002)
テレビドラマ「どんど晴れ」(NHK朝の連続テレビ小説)(2007)他多数

<キャスト>
ミス・リード(タンチョウロボット)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 子安 武人
■プロフィール
声優。1967年 神奈川県生まれ
<主な出演作品>
テレビアニメ「楽しいムーミン一家」スナフキン役(テレビ東京他)(1990~92)
テレビアニメ「十二国記」景麒役(NHK)(2002)
テレビアニメ「機動戦士ガンダムSEED」ムウ・ラ・フラガ役(MBS・TBS他)(2002~03)
テレビアニメ「メジャー」本田茂治役(NHK)(2004)
テレビアニメ「地球へ…」キース・アニアン役(MBS・TBS他)(2007)他多数

老人 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
柳生 博
■プロフィール
俳優。1937年 茨城県生まれ
財団法人日本野鳥の会会長(2004年~)
<主な出演作品・著書>
テレビドラマ「いちばん星」(NHKドラマ)(1977)
テレビ「生き物地球紀行」(NHK)(1992~2000)
書籍「森と暮らす森に学ぶ」(講談社)(1994)

3.(財)日本野鳥の会のタンチョウ保護活動について

 国の特別天然記念物に指定されているタンチョウは、江戸時代までは北海道全域に生息していたと言われていますが、明治時代以降、乱獲と生息地である湿原の開発により激減し、一時は絶滅したと考えられていました。その後、大正時代末期に釧路湿原で再発見され、地元農家による冬季の給餌活動など地道な保護活動によって、現在は約1000羽まで回復してきています。しかし、タンチョウを取り巻く環境は依然厳しく、分布は北海道東部に限られており、冬季の人為的な給餌に依存し、生息地である湿原は減少する一方です。
また、営巣地(約300か所)の約半分は法律による保護指定が行われていないという状況が続いています。
(財)日本野鳥の会では、1987年に全国からの募金をもとに、タンチョウの越冬地である阿寒郡鶴居村で、地元の伊藤良孝氏(故人)のご理解とご協力を得て「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を開設しました。そこでは、タンチョウ保護のために日本野鳥の会のレンジャーが常駐し、生態調査や自然解説などの他に、タンチョウ営巣地でありながら法律で保護指定されていない湿原を購入等により、野鳥保護区を設置する活動を行なっています。
また、購入した土地の環境変化のモニタリングや、周辺部で起きる開発への対策、巡回監視などの保全活動を続けています。保護区の買い取りと維持には会員を始めとして、趣旨に賛同する個人、団体からのご寄付が充てられています。
1999年からは、タンチョウの生息環境を復元する実験を開始しました。これは湿原周辺の開発による土砂の流入や水量の減少などによって、ヨシ原に増加したハンノキを除去し、タンチョウ本来の繁殖環境を復元するという事業です。当事業によって、2002年4月には、早瀬野鳥保護区温根内内の実験区で8年ぶりに繁殖が始まり、以降4年連続でヒナが育っています(または「6年連続で営巣が確認されています」:2006,2007年はヒナの姿こそ確認されていませんが、営巣は確認されています)。また、2004年には、タンチョウを素材とした学習プログラム集「タンチョウ・ティーチャーズガイド」を作成し、一般の方のタンチョウへの関心と理解が進むよう努めています。2005年からは、「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」にインターネットカメラを設置し、タンチョウ魅力あるライブ映像をお茶の間に配信しています。

■タンチョウ保護のために設置された日本野鳥の会野鳥保護区一覧(2007年4月現在)

  名   称 所在地 設置(年) 所有する面積
(ha)
協定等による面積
(ha)
タンチョウ利用状況
1. 持田野鳥保護区東梅 北海道根室市 1987 7.6   1つがい繁殖
2. エクソンモービル石油
野鳥保護区・春国岱
北海道根室市 1994 110.1   自然採食地
3. 藤田野鳥保護区酪陽 北海道根室市 2003 22.1   1つがい繁殖
4. 渡邊野鳥保護区ソウサンベツ 北海道根室市 2002 368.1   2つがい繁殖
5. 渡邊野鳥保護区飛雁川 北海道別海町 2006 15.3   5.6で1つがい繁殖
6. 永野野鳥保護区飛雁川 北海道別海町 2006   15.6  
7. 渡邊野鳥保護区フレシマ 北海道根室市 2004     1つがい繁殖
8. 渡邊野鳥保護区別寒辺牛湿原 北海道厚岸町 2006 35.3    
9. 早瀬野鳥保護区別寒辺牛湿原 北海道厚岸町 1993 284.6 80.8 3つがい繁殖
10. 渡邊野鳥保護区大別川 北海道厚岸町 1997 235.0   2つがい繁殖
11. 渡邊野鳥保護区尾幌川 北海道厚岸町 2006 6.1   11.12で1つがい繁殖
12. 石澤野鳥保護区尾幌川 北海道厚岸町 2006   5.0  
13. 渡邊野鳥保護区チャンベツ 北海道標茶町 2004 216.3   4つがい繁殖
14. 渡邊野鳥保護区温根内 北海道鶴居村 2006 24.1   1つがい繁殖
15. 古山野鳥保護区温根内 北海道鶴居村 1993   12.9 自然採食地
16. 早瀬野鳥保護区温根内 北海道鶴居村 1990 19.5   1つがい繁殖
      合計 1662.1 18つがい繁殖
+自然採食地

4.鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリについて

 1987年、日本野鳥の会は、全国からの募金により、タンチョウとその生息地を守る拠点を阿寒郡鶴居村に作りました。1966年より給餌活動などのタンチョウ保護活動に努力された伊藤良孝さん(故人)の協力を得て協定を結び、給餌場を含めた13ヘクタールをサンクチュアリとしました。観察場や暖かいネイチャーセンターから、多いときには300羽を超えるタンチョウをゆっくりと見ることができます。また、レンジャーが生態や保護の話などの解説も行っています。鶴居村はタンチョウの越冬地ですので、開館しているのは、10月~3月。タンチョウのいない4月~9月は閉館となっています。
また、2007年は、開設20周年の年となります。タンチョウの生息数も1,000羽を超え、今後のタンチョウ保護のあり方が問われる時期とも重なります。当会では、タンチョウ保護の推進を目指し、これからのタンチョウ保護のあり方を提言し、活動への理解と支援を得るための記念事業を計画しています。

■鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ 開設20周年記念事業
【事業の目的】
これまでのタンチョウ保護活動を振り返るとともに、これからのタンチョウ保護活動のあり方を提案し、
多くの方々の理解をいただく

【主な事業】
1) シンポジウムの開催
11月に鶴居村で開催するほか、釧路市、東京近郊でもプレシンポジウムを開催します。

2) オリジナル切手の製作
オリジナル写真を使った記念切手を製作し、ご支援をいただいた方々に差し上げます。

3) 子ども向け体験ツアーの実施
首都圏の子どもを対象とした、タンチョウ保護活動体験ツアーを実施します。

■現地 : 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
〒085-1205 北海道阿寒郡鶴居村字中雪裡南
(担当:レンジャー 音成邦仁)
TEL 0154-64-2620  FAX 0154-64-2239  http://www.wbsj.org
e-mail  [email protected]

5.『タンチョウ・ティーチャーズ・ガイド』について

 『タンチョウ・ティーチャーズ・ガイド』は、その美しさから古くより日本人に親しまれてきたタンチョウを通じて、おもに子どもを対象に、人間と野生動物の関わりや、野生動物とそのすみかである自然環境とのつながりを学ぶことをねらいとした体験学習プログラム集です。
このプログラム集を普及するための指導者向け講習会を各地で実施し、学校や屋外活動など、さまざまな機会にタンチョウ学習を進めています。

6.全国児童養護施設協議会・全国母子生活支援施設協議会について

児童養護施設は、家庭の事情や虐待を受け保護者と生活できない子どもたち(原則として3歳から18歳まで)が利用する福祉施設で、約3万人の子どもが生活しています。全国児童養護施設協議会は、全国の児童養護施設約560か所が加入する全国組織です。
母子生活支援施設は、原則として18歳未満の子どもを養育している母子家庭、生活困窮やDV被害の状況にある、約4,100世帯、11,000人の母子が生活しています。全国母子生活支援施設協議会は、全国の母子生活支援施設約280か所が加入する全国組織です。

■所在地
〒100-8980 
東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル
社会福祉法人 全国社会福祉協議会 児童福祉部内
TEL 03-3581-6503

7.財団法人児童健全育成推進財団について

児童の心身の健全な育成を図るため、児童館の活動を支援するとともに、地域組織活動の援助、児童福祉に関する調査研究、情報の提供など児童福祉関連の事業を推進し、以って児童福祉の向上に資することを目的としています。

■所在地
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5丁目53番1号 
TEL 03-3486-5141


印刷される方はこちらをご利用ください
PDF アニメーション映画に関するプレスリリース