プレスリリース 2008.03.25
日本野鳥の会が、三菱UFJ信託銀行からの寄付で「タンチョウ」の生息地34.8ヘクタールを購入
2008.3.25
これまでに設置した野鳥保護区は合計25ヶ所、2202.4ヘクタールに。
(財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:柳生博 会員・サポーター数約5万1千人)は、2008年3月10日、三菱UFJ信託銀行からのご寄付をもとに、タンチョウの生息する北海道根室市酪陽(らくよう)の湿原34.8haを購入した。寄付者のお名前を冠した「三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽」とし、恒久的に保全する。今回の保護区を含め、当会が野鳥保護のために設置した保護区は合計25ヶ所、面積は2202.4ha。このうちタンチョウを対象としたものは、19ヶ所、2164.2haとなった。
野鳥保護区を設置した根室市の土地について
ラムサール条約湿地である風蓮湖に流れ込む別当賀川の下流部に広がる湿原34.8ha。2003年に設置した藤田野鳥保護区酪陽に隣接する場所で、タンチョウ1つがいが繁殖している。藤田野鳥保護区酪陽と合わせると56.9haとなる。
当該地は、ラムサール条約湿地「風蓮湖・春国岱」(同国指定鳥獣保護区特別保護地区)に近接していながら外れている場所である。国指定鳥獣保護区(普通地域)と野付風蓮道立自然公園普通地域に指定されているが、開発等への規制は緩い場所である。
寄付者について
三菱UFJ信託銀行株式会社(取締役社長 上原治也 以下「三菱UFJ信託銀行」という)は、1977年に、日本野鳥の会の法人特別会員に入会されて以来、当会の活動を支えている。1990年には「バード信託」を共同で開発し、支店ロビーでツルの写真展を開催するなど、ご協力をいただいている。
2007年5月10日からは、幅広いお客さまに野鳥の保護のみならず自然環境の保護もあわせてイメージしていただけるよう「バード信託」(1990年5月10日販売開始)の商品名を「野鳥と緑の信託」に変更した。また、三菱UFJ信託銀行は、「野鳥と緑の信託」の決算時に決算収益金と同額を日本野鳥の会に寄付するマッチング寄付を開始した。
購入費について
「野鳥と緑の信託」の提携の一環として、マッチング寄付とは別に、タンチョウ生息地の購入と維持管理のために、三菱UFJ信託銀行からご寄付をいただいた。
なお、金額は今後の購入にも関わるので、伏せさせていただきます。
「野鳥と緑の信託」について

日本野鳥の会保護区事業
野鳥の生息地の保全を目的として、当会では、1986年から「野鳥保護区」を拡大しています。これまでに北海道東部のタンチョウの営巣地を中心に25ヶ所、2202.4haを買い取り等により確保してきました。また、タンチョウ営巣地の買い取りで一定の成果が得られたため、2004年からタンチョウに続き、シマフクロウの生息地の買い取りもはじめました。現在、野鳥保護区の総面積は、東京ディズニーランドが44個入る大きさで、国内の自然保護団体が設置した保護区としては最大の面積です。
買い取り後は、当会職員が、調査や管理、巡回監視に当たっていきます。
なお、土地の買い取りについては会員の方をはじめとする方々からの寄付を財源としています。
(財)日本野鳥の会のタンチョウ保護活動
■概要
タンチョウは、かつて江戸時代までは道内全域に生息していたと言われているが、明治時代の乱獲と生息地である湿原の開発により激減し、一時は絶滅したと考えられていた。大正時代末期に釧路湿原で再発見されて以来、地元農家の冬期給餌などの保護活動が実り、個体数は1000羽を超えるまでになった。国の特別天然記念物にも指定されているが、分布は北海道東部に偏在し、冬期の人為的な給餌に依存している。また生息地である湿原の面積は減少する一方で、残されている湿原も営巣地の約半分は法律による保護指定がなされておらず、いつ開発されてもおかしくないのが現状である。
(財)日本野鳥の会は1987年に全国からの募金をもとに、タンチョウの越冬地である阿寒郡鶴居村の給餌人、伊藤良孝氏(故人)のご理解とご協力を得て「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を開設した。そこでは日本野鳥の会のレンジャーが常駐し、タンチョウ保護のために生態調査や自然解説などを行う現地拠点となっている。また繁殖地の保護状況調査をもとに、タンチョウの営巣地でありながら法律で保護指定されていない湿原を購入、あるいは地主と協定を結ぶ等で、野鳥保護区を設置する活動を行っている。土地の購入費用は会員をはじめ、趣旨に賛同する個人、団体からのご寄付が充てられている。
財団法人日本野鳥の会について
自然と人間が共存する豊かな社会の実現を目指し、野鳥や自然のすばらしさを伝えながら、自然保護を進めている民間団体です。全国5万1千人の会員・サポーターの方が、自然を楽しみつつ、自然を守る活動を支えています。
・創設:1934年 ・創設者:中西悟堂 ・支部:全国89支部
野鳥や自然を大切に思う心を伝える
・ 全国12ヶ所のサンクチュアリやバードプラザを訪れる年間約30万人の方に、野鳥や自然のすばらしさを伝えています。
・ 東京バードフェスティバルなどの大規模イベントへの参加や野鳥図鑑などの発行を通して、バードウォッチングの楽しさを伝えています。
・ バードウォッチングの指導・案内のできる人材の育成を進めています。
野鳥や自然を守る
・ 北海道東部のタンチョウの営巣地を中心に、土地の買い取りや協定により野鳥保護区として保全しています。現在、保護区の面積は、25ヶ所、2202.4haで、自然保護団体としては国内最大級です。
・ 鳥類の生息地として、保全が急がれる場所を明確にするため、国際的に重要な鳥類等を指標にした重要度の基準(IBA基準)を満たした野鳥の重要な生息地の選定、リストの公表を行い、保全の推進、ネットワーク化を行っています。
特定公益増進法人です
日本野鳥の会は、特定公益増進法人に認定されておりますので、個人や法人が支出した寄付金に対して所得控除や損金算入が設定されています。
同時発表先
環境省記者クラブ、根室記者クラブ
本件についての問合せ先
財団法人日本野鳥の会 野鳥保護区事業所 Tel:0153-25-8911 担当:富岡辰先、有田茂生

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PDF 三菱UFJ信託銀行からの寄付による「タンチョウ」の生息地購入に関するプレスリリース







