プレスリリース 2011.07.06

報道関係各位
2011年7月6日

★★環境ボランティアツアー”グリーン・ホリデー” 参加者大募集★★
in加賀「ガンやカモがやってくる湿地を守ろう」(9月2~4日)
in釧路「タンチョウの冬の食事場所を整えよう」(9月23~25日)

(公財)日本野鳥の会(東京、会長:柳生博、会員・サポーター数約5万人)は、タンチョウやシマフクロウ、ガンやカモなどの希少な野鳥が生息する森・湿地を保全する2泊3日のボランティア・プログラム、”グリーン・ホリデー”を、加賀市鴨池観察館(石川県加賀市)、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ(北海道釧路)で開催します。
加賀では、ラムサール条約登録湿地でマガンやヒシクイが越冬する、加賀市鴨池観察館で、地域の猟師とともに、マコモを刈り取ります。この作業は、江戸時代から続いており、今年で333回目です。
釧路では、国の特別天然記念物・タンチョウが冬の間も自然の中で食べ物を採れるよう、水路を掘ります。
「グリーン・ホリデー」を通じて、多くの方に、気軽に環境保全ボランティアに参加していただきたく、広く告知くださいますよう、お願い申し上げます。

グリーン・ホリデーIn加賀・釧路実施概要


タンチョウの食事場所となる水路を掘る
  1. グリーン・ホリデーin加賀
    「ガンやカモがやってくる湿地を守ろう」

    • 日程:2011年9月2日(金)~4日(日)
    • 会場:加賀市鴨池観察館
    • 集合/解散:2日 14:10 / 4日 11:30
      加賀市鴨池観察館
    • 宿泊場所:セミナーハウスアイリス
  2. グリーン・ホリデーin釧路
    「タンチョウの冬の食事場所を整えよう」

    • 日程:2011年9月23日(金・祝)~25日(日)
    • 会場:鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
    • 集合/解散:23日 15:00 / 25日 11:30
      鶴居村合宿研修所
    • 宿泊場所:鶴居村合宿研修所

≪3日間のながれ≫
1日目:オリエンテーション・周辺観察 2日目:保全活動 3日目:活動の続き、まとめ、解散
◎対象(定員):高校生以上の一般(10名、先着順)
◎参加費:1名10,000円(※プログラム中の移動交通費、食費、宿泊費が含まれます。)

お申込み、お問い合わせ

◆ホームページからオンラインで申込みできます。また、希望者には、申込み用紙の付いた案内パンフレットをお送りします。
http://www.wbsj.org/event/greenholiday.html
「日本野鳥の会」「グリーン・ホリデー」でも検索できます。
◆パンフレットの希望、その他お問い合わせは日本野鳥の会 普及室 TEL:03-5436-2622へ

【企画】(公財)日本野鳥の会  
【旅行企画・実施】メープル・ツアーズ
【本件のプレス関係者様からのお問合せ先】
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
公益財団法人日本野鳥の会 普及室 電話:03-5436-2622(月~金) FAX:03-5436-2635
担当:岡本裕子  E-mail:[email protected]  http://www.wbsj.org

補足資料①ガンやカモがやってくる湿地の保全(グリーン・ホリデーin加賀)


ラムサール条約登録湿地・加賀市鴨池には、マガンやヒシクイなど多くの水鳥がやってきて越冬します。鴨池のほとりにある加賀市鴨池観察館は、鴨池の環境保全の拠点施設として、
1984年に加賀市によって建設されました。以来、(公財)日本野鳥の会のレンジャーが常駐し、運営しています。
池や沼などの湿地は、土砂の流入や枯れた植物が堆積して徐々に浅くなり、草原から森林へと遷移します。鴨池も例外ではなく、水田耕作が行われなくなった1970年代以降、マコモなどの植物が繁茂し、それらが堆積して一部はハンノキ林になりました。このまま放置していると、池がなくなってしまうかもしれません。そこで、「坂網猟(*坂(丘)の上で行われる投げ網による伝統的なカモ猟)」の猟師さんたちがマコモを刈り払い、環境管理をするようになりました。
しかし、猟師さんの人数も減少し、作業の負担が大きくなってきたため、2010年“グリーン・ホリデー”で全国からボランティアを募集し、330年におよぶ鴨池の歴史上初めて、参加者の皆さん、加賀市役所、鴨池観察館友の会の皆さんの総勢40名で草刈りをしました。
草を刈った後の湿地には、早速たくさんのガンやカモが飛来し、エサを採る姿が確認されました。また、機械ではなく手刈りで作業を行うことで、希少な植物(ミズアオイ)を刈り残すことができました。
今後も、定期的に手を入れていくことで、貴重な鴨池の湿地環境を守っていきます。

*昨年の活動の様子

マコモ(イネ科植物)を皆で刈り取る
ヒシクイ

草刈り後の湿地にやってきたカモ
レンジャーによる周辺ガイドツアー



補足資料②タンチョウの保護と、冬季採食地の創出(グリーン・ホリデーin釧路)


(公財)日本野鳥の会は、タンチョウとその生息環境を守るため、湿原を買い取りや協定などの方法で「野鳥保護区」とし、永続的に保全しています。その面積は、北海道東部を中心に現在21か所、2584.8ha にのぼります。また、1987年より、地元で長年タンチョウの給餌活動を続けてこられた伊藤良孝さん(故人)のご理解を得て協定を結び、日本全国より寄せられた募金で”鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ”を開設、タンチョウの保護を進める拠点として、繁殖行動、湿地利用などの調査や生息地の買い取り、普及教育活動などを行っています。
タンチョウの個体数は1300羽に回復したものの、特に冬期、自然の中で食べ物を採れる環境は十分でなく、人工給餌に頼っています。タンチョウは本来、冬でも凍らない湿原の湧水や河川で小魚や水生昆虫などを食べていましたが、こうした環境は湿原や周囲の森の開発により減少してしまいました。
そこで、当会では、タンチョウ保護の次のステップとして、冬の間も自然のエサを採れるよう、凍らない湿地(冬期自然採食地)を守り、増やしていく活動に取り組み始めました。
2009年より”グリーン・ホリデー”で全国からボランティアを募集し、冬期自然採食地の創出・整備をすすめています。2010年冬には、整備した水辺に最大20羽のタンチョウがやってくる姿が確認されました。今後も、冬期自然採食地を増やしていき、将来、タンチョウが給餌に頼りすぎず、本来の生きもののつながりの中で食べものを得られるような、湿地・水辺環境の保全を目指します。


*昨年の活動の様子


水路を掘って拡げる

食事の様子

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリの位置