プレスリリース 2014.05.09

~バードウィークには身近な野鳥に関心を寄せて~
日本野鳥の会が減少傾向のヒバリを紹介した
小冊子『ひばりは どこに』を発行、無料でプレゼント

 (公財)日本野鳥の会(会長:柳生博、会員・サポーター数:約5 万人)は、5 月10 日からはじまるバードウィークを機に、ぜひ多くの方々に人知れず減少している身近な野鳥に関心を寄せていただき、その生息環境である身近な自然の現状を知っていただきたいと考えています。その一環として、近年減少傾向にあるヒバリについて生態や現状をわかりやすく紹介した小冊子「ひばりは どこに」を1 万部発行し、無料プレゼントを実施します。
 ヒバリは、かつては春の風物詩として身近な野鳥であり、その名前を知っている方は多いでしょう。しかし、丈の低い草地を好み開けた原っぱや畑などをすみかにしているヒバリは、高度経済成長に伴う開発や農業の衰退などによる草地環境の減少が原因で、現在では東京都のレッドリストで絶滅危惧種Ⅱ類に指定されるほど数を減らしています。ヒバリがいなくなることは、身近な草地をはじめとした自然と、そこにくらす多くの生きものを失ってしまうということなのです。
 この小冊子『ひばりは どこに』は、ヒバリの姿や鳴き声、食べ物や生息環境などの生態のほか、減少の理由や保護していくために必要なことなどについて、イラストや写真を使って、わかりやすく説明したものです。また、巻末にはアンケートハガキを綴じ込み、ヒバリについての情報や感想を広く集め、今後の保護活動に役立てる予定です。
 身近だったヒバリが、いつの間にかいなくなってしまった――そうならないためには、まずはヒバリをはじめ、身近な自然環境に関心を持つことが大切です。報道各位におかれましては、ぜひヒバリにまつわる状況や冊子についてご紹介いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。

【小冊子の申し込み方法】
※下記のいずれかの方法でお申し込みください。

  1. 電 話:03-5436-2630
  2. FAX:03-5436-2636
  3. ハガキ:〒141-0031 品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
    日本野鳥の会『ヒバリ小冊子』プレゼント係
  4. ホームページ:当会ホームページ(http://www.wbsj.org)より

<ご記入いただく項目>
1.ヒバリ小冊子希望、2.氏名(フリガナ)、3.生年月日(西暦)、4.性別、5.ご住所(郵便番号必須)、
6.電話番号、7.「ヒバリ小冊子」をどこで知ったか?

本件に関するお問い合わせは
公益財団法人日本野鳥の会
担当:会員室 景山 誠 [email protected]
担当:会員室 篠木秀紀 [email protected]
〒141 -0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2630(会員室)
FAX:03-5436-2636
URL:http://www.wbsj.org/


補足説明資料

  1. ヒバリについて
  2. ヒバリの減少要因について
  3. バードメイトについて
  4. バードウィーク(愛鳥週間)とは
  5. 公益財団法人 日本野鳥の会について

1. ヒバリについて

ヒバリ画像
写真1.ヒバリ (写真/中野泰敬)

 体長17cm。淡黄褐色で頭・体の上面・翼・胸には黒い縦斑があり、耳羽は赤褐色。雌雄同色だが、メスは後頭の短い冠羽をあまり立てない。留鳥または漂鳥。
 ユーラシア大陸、アフリカ大陸の北部、イギリスなど広範囲にわたって生息し、世界各地の古い詩や物語などにも数多く登場しています。世界的にも減少傾向にあるが、近年、EUではヒバリなどの農耕地に生息する生きものに配慮をした農業に方向転換しつつあります。
 地表に巣をつくり、子育てするため、イタチやネコなどの肉食の哺乳類、ヘビやカラスなどが主な天敵。春になると繁殖期を迎えたオスは、メスを呼ぶために切り株にとまったり、舞い上がりホバリング(停空飛翔)したりしながら「フィチフィチフィチ / ピージョルピー チョフチョフチョフ/ピー ジュルジュル…」とさえずります。長いときには、20分間もさえずり続けるといいます。

2. ヒバリの減少要因について

 昭和の前半までは、東京都などの都市圏でも大きな原っぱや小さな丘などの緑地があちこちに残っていましたが、高度経済成長期(昭和29年~)になると開発ラッシュにより、そういったヒバリの生息に適した場所に、大規模な集合住宅や商業施設が次々と建設されました。
 草地面積は、1960年(昭和35年)代からの20年間で3分の1にまで減少(図1)。農業の衰退とともに草地環境は荒れ(図2)、1990年代になると東京でも武蔵野を中心とした地域でしかヒバリの繁殖が見られなくなり(図3)、現在ではヒバリは東京都版レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

日本の戦後の草地面積の推移

耕地面積、農業就労人口等の推移

東京都における1970年代から1990年代のヒバリの繁殖分布の変化

3. バードメイトについて

ヒバリイラスト
写真2.ヒバリのバードメイト画像
サイズ:約2×3cm

 バードメイトは、自然保護に楽しく参加していただく寄付のしくみとして1996年から始まりました。毎年野鳥のキャラクターを決めて、一口1,000円のご寄付につき1個オリジナルピンバッジをお届けしています。2014年度は小冊子と合わせてヒバリについて広く普及してくために、バードメイトも「ヒバリ」をモチーフにしました。デザインは、ほのぼのとした世界観で人気のフリーイラストレーター・白石佳子さんです。
 バードメイトによる寄付金は、野鳥たちが安心してくらせる環境を守る活動に使われます。

4.バードウィーク(愛鳥週間)とは

 野鳥と親しみ、野鳥を通じて自然を大切にする心をはぐくむために設けられた一週間で、1894 年アメリカのペンシルバニア州で 4 月 10 日を「バードデー」としたことが始まり。日本では戦後間もない 1947年 4 月 10 日に第一回「バードデー」が実施され、各地で野鳥と親しむイベントなどが開催されるようになりました。その後、北海道など北国では 4 月上旬にまだ雪が残っていること、より多くの方に親しんでもらうことを考慮し、期間を 5 月 10 日から 16 日までとし「バードウィーク」と改めました。

5. 公益財団法人 日本野鳥の会について (※詳しくは当会ホームページをご参照ください)

 自然と人が共存する豊かな社会の実現を目指し、野鳥や自然のすばらしさを伝えながら、自然保護を進めている民間団体です。全国約 5 万人の会員・サポーターが、自然を楽しみつつ、自然を守る活動を支えています。日本野鳥の会は今年で創設 80 周年を迎えました。

会長:柳生博/会員、サポーター:約 5 万人/連携団体:全国 90 団体/創設:1934 年/
創始者:中西悟堂/1970 年 財団法人に改組。2011 年4月 「公益財団法人日本野鳥の会」として登記

<野鳥や自然を大切に思う心を伝える普及活動>

 自然観察の森など、全国8ヵ所の自然系施設に訪れる、年間約 30 万人のビジターに対して野鳥や自然の素晴らしさを普及。イベントの開催や野鳥図鑑などの発行を通して、バードウォッチングの楽しさを伝えています。また、野鳥や自然のすばらしさを伝える雑誌や小冊子を発行しています。

<野鳥や自然を守る保護活動>

 タンチョウ、シマフクロウ、カンムリウミスズメなど絶滅の恐れのある野鳥の保護と生息地の保全を行っています。北海道東部のタンチョウの営巣地を中心に、土地の買い取りや協定により野鳥保護区として生息地の保全を進めています。現在、野鳥保護区の面積は 33 か所、2953.3ha で、自然保護団体としては国内最大級です。
 国際的に重要な鳥類等を指標にした重要度の基準(ⅠBA基準)を満たした野鳥の重要な生息地の選定、リストの公表を行い、保全の推進、ネットワーク化を行っています。

<公益財団法人に登記>

 日本野鳥の会は、内閣総理大臣より「公益財団法人」に認定されており、個人や法人が支出した寄付金に対し、「特定公益増進法人」として税制上の優遇措置が設定されています。

本件に関するお問い合わせは
公益財団法人日本野鳥の会
担当:会員室 景山 誠 [email protected]
担当:会員室 篠木秀紀 [email protected]
〒141 -0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2630(会員室)
FAX:03-5436-2636
URL:http://www.wbsj.org/