気づいて! 地味かわいい「シギ・チ」とその危機

「シギ・チ」チャレンジリスト

ミユビシギのピンバッチ
(イラスト: 武藤修)

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渚のアイドル「ミユビシギ」のピンバッジをプレゼント!

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「シギ・チ」って? その危機とは?

「シギ・チ」とは、バードウォッチャーがシギやチドリのなかまたちを呼ぶ愛称です。地味だ、見分けがつかない、などと言われがちな「シギ・チ」ですが、水辺をちょこちょこと歩き回る姿には、陸鳥や海鳥とは違った、なんともいえない魅力があります。

セイタカシギ
セイタカシギ
メダイチドリ
メダイチドリ
ソリハシシギ
ソリハシシギ
(写真/掛下尚一郎)

例えば、ハワイ語で「Hunakai」(海の泡)と呼ばれるミユビシギ。波打ち際に群れて砂中のエサをせっせとついばみ、波がくるとあわてて逃げる姿は、まるで、ふわふわの白い泡と波の追いかけっこ。その姿を撮影した動画は、インターネット上でも大人気です。ついには、短編アニメ映画「ひな鳥の冒険」(Disney/Pixar,2016)の主役になり、アカデミー賞とアニー賞をW受賞しました。

ミユビシギ

ミユビシギ (写真/掛下尚一郎)

ところが、そんな愛らしい姿が見られなくなりつつあります。世界的にシギ・チドリ類の個体数が減少し、日本への飛来数はここ30年間で半減しました。彼らの多くは地球規模の渡り鳥で、世界各地の干潟や砂浜、水田といった湿地で羽を休め、栄養補給をしますが、その湿地が、人間の活動の影響で急激に消失、劣化しているのです。

プラスチックごみの横で休息するミユビシギ (2022年12月 千葉県・九十九里浜)

湿地は人間をはじめ多様な命を支える重要な環境で、シギ・チドリ類は湿地生態系の健全さをはかるバロメーター。どちらの価値もけっして地味ではありません。今年はミユビシギのピンバッジをお供に、「シギ・チ」と湿地に注目してみませんか?

ミユビシギのピンバッチ

ミユビシギ|全長20cm。北極圏の繁殖地から、日本やオーストラリアなどの越冬地まで、小さな体で毎年、片道数千~1万km以上もの長距離を移動する渡り鳥。日本では8月~5月頃まで、全国の砂浜や干潟に飛来しエサを探す群れが見られる。足の後趾が退化しており、3本指に見えることが和名の由来。冬羽は白灰色、夏羽は赤褐色になる。


調べてみよう、やってみよう! 「シギ・チ」チャレンジリスト

ミユビシギ

関心を持ち、行動することが、自然を守る第一歩

「シギ・チ」をテーマに、バードウォッチング初心者からベテランまで楽しく挑戦できる、さまざまなチャレンジのリストを用意しました。

この一年間で、できるだけ多くのチャレンジに挑戦して、自然に親しみ、自然を守るために自分ができることを考え、行動してみませんか?

「シギ・チ」チャレンジリストのイメージ

やり方
  • チャレンジリストをダウンロードして、一つずつ挑戦しよう。
  • 各級のチャレンジをクリアしたら、検定試験を受けて、合格をめざそう!
ルール
  • 順番通りに挑戦しなくても大丈夫! できることからはじめよう。
  • 行けない場所、出会えない鳥は、かわりに動画や写真で見てもOK♪
  • 挑戦したことを、みんなに報告しよう。SNSなら「#シギチ推し」でシェア!
期間
  • 2023年4月~2024年3月

「シギ・チ」チャレンジリストのダウンロード

「シギ・チ」チャレンジ検定試験

(マル秘)認定証イメージ

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<ビギナー級>検定試験

<バードウォッチャー級>検定試験

<日本野鳥の会 会員歴5年級>検定試験

<レンジャー級>検定試験

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楽しく、みんなで自然を守ろう! たくさんのご参加をお待ちしています♪

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ミユビシギのピンバッチ、
(イラスト: 武藤修)

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バードメイトは、自然を守る活動に楽しく参加していただく寄付のしくみ。毎年、新しい野鳥のピンバッジを制作し、1000円以上の寄付のお礼にプレゼントしています。2023年度のピンバッジは、シギ・チドリ類を代表して「ミユビシギ」です。

皆さまのご寄付は、日本の重要湿地をラムサール条約で保全する働きかけや、渡り鳥の障壁となるような風力発電への対策、絶滅が危惧される水鳥の保護など、さまざまな活動の資金になります。

車のわだちで休息するミユビシギ (写真/奴賀俊光)