2026年3月7日開催「三宅島でアカコッコの森づくり」参加者募集のおしらせ

このイベントは終了しました。

アカコッコ

絶滅が危惧される日本固有種のアカコッコ。当会ではアカコッコの生息に適した環境を増やすため、林床のツタなどを取り除く作業などを行っています。この鳥がくらせる環境を増やす活動に参加してみませんか。当日朝と翌日にはレンジャーが案内するオプショナルツアーも開催します(希望者対象)。

開催概要

「三宅島でアカコッコの森づくり」参加者募集チラシ
チラシをクリックで拡大(PDF/282KB)

開催日
2026年3月7日(土)10:00~15:15
定員
9名(最小催行人数3名)/先着順、中学生以上(島外の中学生は保護者同伴)
※最少催行人数を満たさずに中止になった場合、各種キャンセル手続き、手数料は各自でご負担いただきます。
会場
三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
参加費
無料(入館料(200円)等は各自ご負担をお願いします。)

※雨天の場合は、一部内容を変更させていただきます。


主管:三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館 主催:公益財団法人日本野鳥の会

当日のスケジュール

  • 10:00 説明・作業準備
  • 11:00 作業①
  • 12:30 お昼
  • 13:30 作業②
  • 15:15 終了
  • 15:30~16:30 お疲れ様会(お茶会・自由参加)

午前(作業①)のみの参加も可能です。お申し込み時にご相談ください。

オプショナルツアー

(1)大路池自然観察会(希望者のみ)
2026年3月7日(土)8:40~9:50
レンジャーの案内で大路池を散策しながら、野鳥や自然を観察します。
(2)野外セミナー(希望者のみ)
2026年3月8日(日)8:30~11:30
車でレンジャーと三宅島を回りながら、野鳥や自然を観察します。

お申し込み

必要事項を明記の上、郵送、FAX、E-mailのいずれかでお申し込みください。

締切
2026年2月25日(水)(消印有効)

必要事項

①氏名 ②住所 ③電話番号(あれば携帯電話)④メールアドレス ⑤性別 
⑥大路池観察会や野外セミナーの参加希望

お申し込み・お問い合わせ

三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
休館日 月曜日(祝日の場合はその翌日)

  • 郵送:〒100-1211 東京都三宅島三宅村坪田4188
  • 電話:04994-6-0410
  • FAX:04994-6-0458
  • E-mail:[email protected]

三宅島の海岸から見える海鳥を観察しよう!「海鳥観察会」開催

このイベントは終了しました。

海上を飛び交うオオミズナギドリの群れ
海上を飛び交うオオミズナギドリの群れ

3月は三宅島の海岸から、オオミズナギドリやアホウドリの仲間などの海鳥を観察しやすくなるため、海岸での「海鳥観察会」を開催します。レンジャーと一緒に観察しませんか?開催時間中にお好きな時間にお立ち寄りください。観察道具を用意してお待ちしております。

三宅島の隣の御蔵島は、世界有数のオオミズナギドリの繁殖地となっています。オオミズナギドリは2月下旬に御蔵島に渡ってくるため、三宅島近海でもよく見られるようになります。また、カモメの仲間やアホウドリの仲間、ウミウやヒメウ、カツオドリなど1年の中でも多くの種がみられる時期です。

過去にはコアホウドリ、クロアシアホウドリ、アホウドリ、オオミズナギドリ、カツオドリ、ヒメウ、ウミウ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ミサゴなどが観察されました。

開催概要

海鳥観察会のようす

開催日
2025年3月9日(日)
時間
9:00~10:30
※レンジャーが観察道具を用意してお待ちしております。
開催時間中、お好きな時間に参加も可能です。
対象
どなたでも
定員
なし(申し込み不要)
場所
海鳥の出現状況で開催場所を決定します。
(3月8日にアカコッコ館ホームページ、ブログにて掲載します)

お問い合わせ
三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
電話:04994-6-0410
FAX:04994-6-0458
E-mail:[email protected]

チラシのダウンロード

アカコッコの個体数増加につながる「アカコッコの森づくり」参加者募集!

このイベントは終了しました。

アカコッコの森づくりのようす

アカコッコ

当会では絶滅が危惧されているアカコッコの保護活動として、三宅島の総個体数推定調査や環境管理などを行っています。「アカコッコの森づくり」では毎年、アカコッコがエサとなるミミズや虫を捕りやすい環境をつくるため、下草を取り払う作業を行っています。

アカコッコが好む環境を作る「アカコッコの森づくり」にご協力をお願いいたします! 島外からのご参加もお待ちしております。

開催概要

開催日
2025年3月22日(土)
時間
10:00~15:15
定員
9名(最少催行人数3名)/先着順、中学生以上(島外の中学生は保護者同伴)
会場
三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
参加費
無料

当日のスケジュール

  • 10:00 説明・作業準備
  • 11:00 作業①
  • 12:30 お昼
  • 13:30 作業②
  • 15:15 終了
  • 15:30~16:30 お疲れ様会(お茶会・自由参加)

午前(作業①)のみの参加も可能です。お申し込み時にご相談ください。

オプションイベント

(1)ぐるっと三宅島観察会
2025年3月23日(日) 8:30~11:30
車でレンジャーと三宅島を回りながら、野鳥や自然を観察します。
(2)大路池観察会(オプション希望者のみ)
2025年3月22日(土) 8:40~9:50
レンジャーの案内で大路池を散策しながら、野鳥や自然を観察します。

お申し込み

下記必要事項を明記の上、郵送、FAX、E-mailのいずれかで三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館までお申し込みください。

必要事項

①氏名 ②住所 ③電話番号(あれば携帯電話) ④メールアドレス ⑤性別 ⑥生年月日(保険加入のため) ⑦オプションイベントへの参加希望

  • お申し込み受付後、詳細や来島方法、宿、島内地図などの資料をお送りします。届きましたら来島方法、宿などを各自でご手配いただき、アカコッコ館へご連絡ください。
  • 最小催行人数を満たさず中止になった場合、交通や宿泊のキャンセル手続き、手数料などを各自でご負担いただく形になります。ご了承ください。
  • 雨天の場合は、雨の状況を見て野外作業と室内作業を組み合わせた内容に変更させていただきます。予めご了承ください。

お申し込み・お問い合わせ

三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
郵送:〒100-1211 東京都三宅島三宅村坪田4188
電話:04994-6-0410
FAX:04994-6-0458
E-mail:[email protected]

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関連リンク

三宅島における当会の活動が令和6年度 日本サンゴ礁学会 保全・教育普及奨励賞を受賞!

2024年12月19日

三宅島における当会の海の調査活動および環境教育活動等の取り組みが、令和6年度 日本サンゴ礁学会 保全・教育普及奨励賞を受賞しました。

三宅島の村営施設「三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館」では1993年の開館以来、当会レンジャーが常駐し、鳥類だけでなく、海水魚やサンゴの調査、観察会など海の活動も行っています。今回、その活動が高く評価され、「日本サンゴ礁学会 第27回大会」において保全・教育普及奨励賞を受賞し、内藤明紀チーフレンジャーが表彰式に出席してきました。

当会は三宅島において、サンゴの調査(リーフチェック)や潮だまりでの海水魚調査を継続して実施しており、そこで蓄積した情報はアカコッコ館主催の観察会や地域の小学校の総合学習等で活用し、潮だまりの生きものの魅力を多くの人々に伝えています。また、危険な生きものについて注意喚起やサンゴに関する普及活動も実施し、海の自然の魅力や大切さを伝えています。

総評

日本サンゴ礁学会

本受賞活動の実施団体である三宅村/公益財団法人日本野鳥の会では、三宅島において1998年より計20回(2024年9月選考時点)にわたって継続的なリーフチェックを実施しております。また、陸域から海域までを網羅して三宅島の特色ある自然の理解と保護に貢献しつつ、多くの人々に島の自然の魅力を伝える発信を行ってきております。これらの実績が、特に活動の継続性という点で非常に高く評価され、受賞に値する活動であると判断されました。

リーフチェックの結果からは、三宅島のサンゴ群集が健全であることが伺われましたが、将来の気候変動に対し、三宅島のサンゴ礁生態系や陸域の生態系がどのように変化していくのか、引き続き継続的なモニタリングが望まれます。選考委員からは、サンゴ被度のモニタリングデータに加えて、水温などの環境データも同時に取得するとさらに貴重なデータになりうるという期待の声も聞かれました。今回の受賞を機に、日本サンゴ礁学会との連携をより一層深めることで、モニタリングデータの充実や、サンゴや海洋生物に関する情報発信などにさらに力を入れ、伊豆諸島の島嶼海洋生態系の調査・保全活動の拠点としてこれからも機能し続けて頂けることを強く期待いたします。

※当会は2008年からリーフチェックを実施。

日本サンゴ礁学会会長 中野義勝会長(右)から表彰を受ける内藤明紀チーフレンジャー(左)
日本サンゴ礁学会会長 中野義勝会長(右)から表彰を受ける内藤明紀チーフレンジャー(左)

日本サンゴ礁学会会長 中野義勝会長(右)から表彰を受ける内藤明紀チーフレンジャー(左)

参考:日本サンゴ礁学会

日本サンゴ礁学会 研究発表

第28回日本サンゴ礁学会・第9回日本共生生物学会 合同大会での発表

大会概要

コア日程
2025年11月28日(金)~12月1日(月)
主会場
名桜大学学生会館

発表内容:三宅島サンゴ群集の大規模白化後の減少傾向と保全・利用に向けた検討

2024年夏季の高海水温による三宅島近海での造礁サンゴの大規模な白化後、初となる調査を2025年6月に行い、伊豆諸島最大とされてきた卓状ミドリイシ群集の死滅を確認した。その報告とともに今後の保全・利用に向けた検討についても報告を行った。


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日本サンゴ礁学会 第27回大会での発表

大会概要

コア日程
2024年11月28日(木)~12月1日(日)
主会場
宮崎市民プラザ

発表内容:三宅島における2024年夏季の造礁サンゴ類の白化現象

2024年8月中旬以降に三宅島周辺海域で起きたサンゴの大規模白化について、10月23日に実施したリーフチェックの結果報告と、白化の要因となった三宅島周辺海域の夏季の海水温との関係について発表を行った。


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発表内容:三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館によるサンゴ生態系のモニタリングおよび環境普及活動

1993年の三宅村村営施設「三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館」の開館後、常駐している当会レンジャーによる30年以上にわたる潮だまりでの海水魚調査や環境教育活動、サンゴの調査などの活動について発表を行った。


画像をクリックで拡大(PDF/2.3MB)

日本サンゴ礁学会 第26回大会での発表

大会概要

コア日程
2023年11月23日(木・祝)~26日(日)
主会場
東北大学大学院理学研究科

発表内容:三宅島における1998年より開始したリーフチェック調査の経緯とその結果

三宅島では1998年からリーフチェックを開始し、2008年からは当会レンジャーが常駐するアカコッコ館が中心となって実施している。三宅島噴火による中断も経て2023年には20回目となる調査を実施した。その長期にわたるモニタリング結果を発表した。


画像をクリックで拡大(PDF/2.2MB)

三宅島で大規模なサンゴの白化現象を確認

2024年10月23日

主催:三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
共催:コーラル・ネットワーク

1. 三宅島でのリーフチェックの経緯と調査方法

三宅島では1998年より調査を開始し、2000年の雄山噴火に伴う全島避難で一時調査を中断した。2005年の帰島以後は、2007年以外毎年実施し、今回の調査は21回目となる。今回はコーラル・ネットワークのリーフチェックコーディネーター1名、駒沢大学応用地理研究所所員1名、島内のダイビングショップインストラクターおよびスタッフ3名、ボランティアダイバー1名、日本野鳥の会の職員でアカコッコ館のスタッフ1名で富賀浜と伊ヶ谷のカタン崎を調査した。

世界共通の調査方法に準じ、サンゴ群集上にメジャーで100mのラインを設置し、ライン直下の構成種を造礁サンゴ、海藻、砂床など10種に分類し記録した。あわせて、ライン周辺の魚やエビ、ウニなど世界共通の対象種および三宅島独自対象種の生き物の数を記録した。

※リーフチェックとは
サンゴ礁の健康度を測るために世界同一基準で用いられているモニタリング調査で1997年に始まった。アメリカ・カリフォルニアに本部を置く民間団体が推進している。調査は科学者とボランティアダイバーでチームを編成し、サンゴ、魚類、海底の生物など国際基準の調査項目を潜水して調査し、調査結果をインターネットを通じて本部に送る。各地の結果は毎年本部で取りまとめられ、ホームページなどを通じて公表される。

2. 調査結果

(1)富賀浜

海底の23%程度が造礁サンゴに覆われていた。昨年度は69%のため、大幅な減少となった。さらに白化率※が100%と、確認された生きているサンゴの全てが白化している状態であった。

調査区域内ではオニヒトデや他のサンゴ食生物による食痕もみられていない。調査ライン周辺の魚類についてはおおよそ例年通りの魚種を確認した。無脊椎動物においてはガンガゼ類が大幅に増えた。2019年から見られていた漁網くずが年々増加傾向にあり、今年も数カ所で見られた。

※白化率(%)の算出方法 (白化サンゴ+白化による死サンゴ)/(生存サンゴ+白化サンゴ+白化による死サンゴ)×100

調査の様子(富賀浜)
調査の様子(富賀浜)
調査の様子(富賀浜)
調査の様子(富賀浜)

調査の様子(富賀浜)

(2)カタン崎

海底の24%程が造礁サンゴに覆われていた。カタン崎においても昨年の結果(43%)より大幅に減少し、かつ白化率が89.4%と大部分が白化していた。
サンゴ食の生き物ではサンゴ食の巻貝がわずかに確認されたが、オニヒトデは確認されていない。サンゴ周辺の生き物では、調査対象の魚類には目立った変化がなかったが、無脊椎動物においては富賀浜同様ガンガゼ類が大幅に増えた。

調査の様子(カタン崎)
調査の様子(カタン崎)

3. 総評(駒沢大学応用地理研究所 鈴木倫太郎 博士 コメント)

2024年は、世界的にサンゴの白化現象が確認された。三宅島周辺海域においても、これまでに記録したことが無いほどの大規模な白化現象が確認された。

三宅島における今夏の白化現象は、8月初旬に確認され始め、8月の中頃に急激に拡大した。これは、三宅島の周辺海域の海水温が8月以降に高い状態となることと関連している。今回のリーチェックでは、継続的に調査を実施している富賀浜、カタン崎の両地点において海底の状況を調べた結果、昨年度よりサンゴの数が減少しているとともに、多くのサンゴが白化および死滅した状態であることを確認した。とくに富賀浜では、広範囲にわたって卓状クシハダミドリイシの群生が広がっていたが、ほぼすべての卓状クシハダミドリイシが死滅し、表面を藻が覆っている状況であった。

海底を自由に動くことができないサンゴは、その海域の水温などの影響を強く受けるために、海域環境の指標ともされる生き物である。今回の三宅島におけるサンゴの大規模白化は、三宅島の周辺海域において、8月以降これまでに経験したことが無い高水温の状況が継続した影響であると考えられる。また、三宅島は温帯域に位置し、特に富賀浜では特定の造礁サンゴが広範囲に生息していたため、白化現象が広範囲に広がったものと推測される。

三宅島では、今回の大規模なサンゴの白化現象により、サンゴが減少するとともに他の生物にも影響が及ぶことも考えられる。今後も調査を継続し、三宅島の海域環境の変化に注視する必要があると考えらえる。

調査メンバー
調査メンバー

4. 参考リンク

三宅島のサンゴ、今年(2023年)も健全な状態を確認

2023年6月23日

主催:三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
共催:コーラル・ネットワーク

2023年6月22日、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館、コーラル・ネットワークが共同で、世界共通のサンゴ調査である「リーフチェック」を実施した。実施した場所は三宅島の西側に位置する富賀浜のテーブル状サンゴ群集と、伊ヶ谷のカタン崎沖のサンゴ群集である。
調査を実施した結果、富賀浜では、調査範囲の69%程度がサンゴに覆われ、カタン崎においても、43%程がサンゴに覆われており、ともに健全な状態であった。

1. 三宅島でのリーフチェックの経緯と調査方法

三宅島では1998年より調査を開始し、2000年の雄山噴火に伴う全島避難で一時調査を中断した。2005年の帰島以後は、2007年以外毎年実施し、今回の調査は20回目となる。今回はコーラル・ネットワークのリーフチェックコーディネーター1名、駒沢大学応用地理研究所所員1名、島内のダイビングショップインストラクターおよびスタッフ3名、日本野鳥の会の職員でアカコッコ館のスタッフ1名で富賀浜と伊ヶ谷のカタン崎を調査した。

世界共通の調査方法に準じ、サンゴ群集上にメジャーで100mのラインを設置し、ライン直下の構成種を造礁サンゴ、海藻、砂床など10種に分類し記録した。あわせて、ライン周辺の魚やエビ、ウニなど世界共通の対象種および三宅島独自対象種の生き物の数を記録した。

※リーフチェックとは
サンゴ礁の健康度を測るために世界同一基準で用いられているモニタリング調査で1997年に始まった。アメリカ・カリフォルニアに本部を置く民間団体が推進している。調査は科学者とボランティアダイバーでチームを編成し、サンゴ、魚類、海底の生物など国際基準の調査項目を潜水して調査し、調査結果をインターネットを通じて本部に送る。各地の結果は毎年本部で取りまとめられ、ホームページなどを通じて公表される。

2. 調査結果

(1)富賀浜

テーブル状および被覆状のサンゴを中心に、69%程度が造礁サンゴに覆われていた。昨年に比べ微減しているが、過去の富賀浜での造礁サンゴの平均値(約57%)よりも高く、今年の結果も依然として富賀浜のサンゴ群集が健全な状況を維持していることを示している。この テーブル状サンゴ群集自体は依然として伊豆諸島最大級であると思われる。

調査区域内ではオニヒトデや他のサンゴ食生物による食痕もみられていないただしホワイトシンドロームに感染したようなサンゴをわずかであるが確認した。調査ライン周辺の魚類についてはおおよそ例年通りの魚種を確認したが、チョウチョウウオ類は未確認となった。無脊椎動物においては例年通りの結果となった。2019年からところどころで見られていた漁網くずが今年も数カ所で見られた。

調査の様子(富賀浜)
調査の様子(富賀浜)

(2)カタン崎

被覆状および塊状のサンゴを中心に、43%程が造礁サンゴに覆われていた。カタン崎においても昨年の結果より微減しているが、過去のカタン崎での造礁サンゴの平均値(約39%)よりも高く、カタン崎のサンゴ群集が健全な状況を維持していることを示している。

サンゴ食の生き物は確認されず食痕も確認されなかった。サンゴ周辺の生き物では、調査対象の魚類および無脊椎動物には目立った変化がなかった。

調査の様子(カタン崎)
調査の様子(カタン崎)

3. 総評(駒沢大学応用地理研究所 鈴木倫太郎 博士 コメント)

富賀浜の調査範囲の造礁サンゴの割合は、1998年の調査開始以来、ここ数年は値を維持しており、依然として伊豆諸島最大級のテーブル状サンゴ群集であると思われる。今回の調査において、造礁サンゴを食害するオニヒトデは確認されなかった。その他、留意する点としては漁網くずが見られるなど漁具由来のごみが増えており、マイクロプラスチックなど海洋ゴミが問題として注目される今、今後も継続的に三宅島における海洋ゴミの状況を見守る必要があると考えられる。

海底を自由に動くことができないサンゴは、その海域の水温などの影響を強く受けるために、海域環境の指標ともされる生き物である。今後、伊豆諸島最大の造礁サンゴ群集のリーフチェック調査は、伊豆諸島海域における浅海域生態系への温暖化の影響を知るために、重要なモニタリング活動と位置付けられる。今後も、三宅島におけるリーフチェックが継続されることを強く望みたい。

調査メンバー
調査メンバー

4. 参考リンク

三宅島のサンゴ、今年(2022年)も健全な状態を確認

2022年7月14日

主催:三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
共催:コーラル・ネットワーク

2022年7月11日、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館、コーラル・ネットワークが共同で、世界共通のサンゴ調査である「リーフチェック」を実施した。実施した場所は三宅島の西側に位置する富賀浜のテーブル状サンゴ群集と、伊ヶ谷のカタン崎沖のサンゴ群集である。
調査を実施した結果、富賀浜では、調査範囲の74%程度がサンゴに覆われ、カタン崎においても、47%程がサンゴに覆われており、ともに健全な状態であった。

1. 三宅島でのリーフチェックの経緯と調査方法

三宅島では1998年より調査を開始し、2000年の雄山噴火に伴う全島避難で一時調査を中断した。2005年の帰島以後は、2007年以外毎年実施し、今回の調査は19回目となる。今回はコーラル・ネットワークのリーフチェックコーディネーター1名、駒沢大学応用地理研究所所員1名、島内のダイビングショップインストラクターおよびスタッフ5名、ボランティアダイバー2名、日本野鳥の会の職員でアカコッコ館のスタッフ1名で富賀浜と伊ヶ谷のカタン崎を調査した。

世界共通の調査方法に準じ、サンゴ群集上にメジャーで100mのラインを設置し、ライン直下の構成種を造礁サンゴ、海藻、砂床など10種に分類し記録した。あわせて、ライン周辺の魚やエビ、ウニなど世界共通の対象種および三宅島独自対象種の生き物の数を記録した。

※リーフチェックとは
サンゴ礁の健康度を測るために世界同一基準で用いられているモニタリング調査で1997年に始まった。アメリカ・カリフォルニアに本部を置く民間団体が推進している。調査は科学者とボランティアダイバーでチームを編成し、サンゴ、魚類、海底の生物など国際基準の調査項目を潜水して調査し、調査結果をインターネットを通じて本部に送る。各地の結果は毎年本部で取りまとめられ、ホームページなどを通じて公表される。

2. 調査結果

(1)富賀浜

テーブル状および被覆状のサンゴを中心に、74%程度が造礁サンゴに覆われていた。過去の富賀浜での造礁サンゴの平均値は約56%のため、昨年度に続き、高い数値を維持しており、今年の結果は依然として富賀浜のサンゴ群集が健全な状況を維持していることを示している。このテーブル状サンゴ群集自体は依然として伊豆諸島最大級であると思われる。

調査区域内ではオニヒトデやその食痕もみられていない。また、ほかのサンゴ食の生き物による食痕も見られていない。調査ライン周辺の魚類については例年通りであった。無脊椎動物はシャコガイが記録された。富賀浜での調査では初記録となったが、地元ダイバーによると、この海域ではときどき見られるとの事である。そのほかの無脊椎動物においては例年通りの結果となった。2019年からところどころで見られていた漁網くずが今年も数カ所で見られ、目立つものは除去しておいた。

調査の様子(富賀浜)
調査の様子(富賀浜)

(2)カタン崎

被覆状および塊状のサンゴを中心に、47%程が造礁サンゴに覆われていた。2年前の結果に比べ増加しており、3年続いた減少から回復傾向となった。また、過去のカタン崎での造礁サンゴの平均値は約38%のため、カタン崎のサンゴ群集が健全な状況を維持していることを示している。

オニヒトデが1匹確認されたが、ほかのサンゴ食の生き物は確認されず食痕も確認されなかった。サンゴ周辺の生き物では、調査対象の魚類および無脊椎動物ともに目立った変化がなかった。

調査の様子(カタン崎)
調査の様子(カタン崎)

3. 総評(駒沢大学応用地理研究所 鈴木倫太郎 博士 コメント)

富賀浜の調査範囲の造礁サンゴの割合は、1998年の調査開始以来、ここ数年は値を維持しており、依然として伊豆諸島最大級のテーブル状サンゴ群集であると思われる。今回の調査において、造礁サンゴを食害するオニヒトデが1匹確認された。しかし、オニヒトデによる造礁サンゴの食害痕は周辺で確認されなかったことから、造礁サンゴ群集に対する影響は少ないと考えられる。その他、留意する点としては漁網くずが見られるなど漁具由来のごみが増えており、マイクロプラスチックなど海洋ゴミが問題として注目される今、今後も継続的に三宅島における海洋ゴミの状況を見守る必要があると考えられる。

海底を自由に動くことができないサンゴは、その海域の水温などの影響を強く受けるために、海域環境の指標ともされる生き物である。今後、伊豆諸島最大の造礁サンゴ群集のリーフチェック調査は、伊豆諸島海域における浅海域生態系への温暖化の影響を知るための、重要なモニタリング活動と位置付けられる。今後も、三宅島におけるリーフチェックが継続されることを強く望みたい。

調査メンバー
調査メンバー

4. 参考リンク

三宅島のサンゴ、今年(2021年)も健全な状態を確認

2021年12月1日

主催:三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
共催:コーラル・ネットワーク

2021年11月19日、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館、コーラル・ネットワークが共同で、世界共通のサンゴ調査である「リーフチェック」を実施した。実施した場所は三宅島の西側に位置する富賀浜のテーブル状サンゴ群集である。
調査を実施した結果、調査範囲の63%程度がサンゴに覆われ健全な状態であった。

1. 三宅島でのリーフチェックの経緯と調査方法

三宅島では1998年より調査を開始し、2000年の雄山噴火に伴う全島避難で一時調査を中断した。2005年の帰島以後は、2007年以外毎年実施し、今回の調査は18回目となる。今回は駒沢大学応用地理研究所所員1名、島内のダイビングショップインストラクターおよびスタッフ3名、ボランティアダイバー1名、日本野鳥の会の職員でアカコッコ館のスタッフ1名で富賀浜を調査した。

世界共通の調査方法に準じ、サンゴ群集上にメジャーで100mのラインを設置し、ライン直下の構成種を造礁サンゴ、海藻、砂床など10種に分類し記録した。あわせて、ライン周辺の魚やエビ、ウニなど世界共通の対象種および三宅島独自対象種の生き物の数を記録した。
三宅島では富賀浜のほか、伊ケ谷カタン崎沖でも毎年、調査を行っているが、今年は海況不良のため未実施となった。

※リーフチェックとは
サンゴ礁の健康度を測るために世界同一基準で用いられているモニタリング調査で1997年に始まった。アメリカ・カリフォルニアに本部を置く民間団体が推進している。調査は科学者とボランティアダイバーでチームを編成し、サンゴ、魚類、海底の生物など国際基準の調査項目を潜水して調査し、調査結果をインターネットを通じて本部に送る。各地の結果は毎年本部で取りまとめられ、ホームページなどを通じて公表される。

2. 調査結果

テーブル状および被覆状のサンゴを中心に、63%程度が造礁サンゴに覆われていた。昨年に比べると減少しているが、過去の富賀浜での造礁サンゴの平均値は約55%のため、平均値よりも高い数値であり、サンゴの白化やサンゴ食の動物による食害による影響によるものではない。(昨年のシートを確認したところ、昨年の調査ラインのずれが昨年の高い数値となったものと考えられる)。今年の結果は依然として富賀浜のサンゴ群集が健全な状況を維持していることを示している。この テーブル状サンゴ群集自体は依然として伊豆諸島最大級であると思われる。

調査区域内ではオニヒトデやその食痕もみられていない。調査ライン周辺の魚類は三宅島独自の調査対象種であるニシキベラが多く確認された。それ以外の種に関しては例年通りであった。無脊椎動物はガンガゼ類と独自対象種であるナガウニ類が多く記録されたが、サンゴの増減とは関係がない。またオトヒメエビも確認された。2019年からところどころで見られていた漁網くずが今年も数カ所で見られた。

富賀浜のテーブル状サンゴ群集
富賀浜のテーブル状サンゴ群集
調査の様子
調査の様子

3. 総評(駒沢大学応用地理研究所 鈴木倫太郎氏コメント)

富賀浜の調査範囲の造礁サンゴは、1998年の調査開始以来、ここ数年は高い割合を維持している。依然として伊豆諸島最大級のテーブル状サンゴ群集であると思われる。造礁サンゴを食害するオニヒトデやその食痕は確認されなかった。その他留意する点としては漁網くずが見られるなど漁具由来のごみが増えており、マイクロプラスチックなど海洋ゴミが問題として注目される今、今後も継続的にカタン崎沖も含めた二地点の造礁サンゴ群集の状況の推移を見守っていきたい。

さらに近年、日本の沿岸では、地球温暖化に伴う海水温の上昇により、熱帯域のサンゴや魚類が増えて沿岸域の生態系に変化が生じ、様々な分野にその影響が及ぶことが懸念されている(藤井 2020)。三宅島のサンゴは温帯域に生息する種が優占的に認めるが、今後その構成が変化することも予測される。海洋島であり黒潮の影響を強く受ける三宅島は、サンゴ群集をはじめとする魚類やそれを捕食する鳥類まで幅広い生態系の分野において、水温をはじめとする海水の状況に強く影響を受ける。このことから、1998年より継続されている三宅島におけるリーフチェックは、三宅島をはじめとする伊豆諸島を含む離島海域の生態系の状況を知るうえで非常に重要なモニタリング調査と位置付けられる。これまでの蓄積されたデータと共に、今後の三宅島海域の生態系の状況を把握し、過去から未来の生態系の変化を知るうえで重要な指標を提供するリーフチェックが今後も継続されることを強く望む。

注1)藤井 賢彦(2020) 地球温暖化・海洋酸性化が日本沿岸の海洋生態系や社会に及ぼす影響. 水産工学 Fisheries Engineering 191 Vol. 56 No. 3,pp. 191-195.

調査メンバー
調査メンバー

4. 参考リンク

三宅島のサンゴ、今年(2020年)も健全な状態を確認

2020年7月14日

主催:三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館
共催:コーラル・ネットワーク

2020年7月13日、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館、コーラル・ネットワークが共同で、世界共通のサンゴ調査である「リーフチェック」を実施した。実施した場所は三宅島の西側に位置する富賀浜のテーブル状サンゴ群集と、伊ヶ谷のカタン崎沖のサンゴ群集である。
調査を実施した結果、富賀浜では、調査範囲の82%程度がサンゴに覆われ、カタン崎においても、33%程がサンゴに覆われており、ともに健全な状態であった。

1. 三宅島でのリーフチェックの経緯と調査方法

三宅島では1998年より調査を開始し、2000年の雄山噴火に伴う全島避難で一時調査を中断した。2005年の帰島以後は、2007年以外毎年実施し、今回の調査は17回目となる。今回はコーラル・ネットワークのリーフチェックコーディネーター1名、駒沢大学応用地理研究所所員1名、島内のダイビングショップインストラクターおよびスタッフ3名、ボランティアダイバー1名、日本野鳥の会の職員でアカコッコ館のスタッフ1名で富賀浜と伊ヶ谷のカタン崎を調査した。

世界共通の調査方法に準じ、サンゴ群集上にメジャーで100mのラインを設置し、ライン直下の構成種を造礁サンゴ、海藻、砂床など10種に分類し記録した。あわせて、ライン周辺の魚やエビ、ウニなど世界共通の対象種および三宅島独自対象種の生き物の数を記録した。

富賀浜のテーブル状サンゴ群集
富賀浜のテーブル状サンゴ群集

※リーフチェックとは
サンゴ礁の健康度を測るために世界同一基準で用いられているモニタリング調査で1997年に始まった。アメリカ・カリフォルニアに本部を置く民間団体が推進している。調査は科学者とボランティアダイバーでチームを編成し、サンゴ、魚類、海底の生物など国際基準の調査項目を潜水して調査し、調査結果をインターネットを通じて本部に送る。各地の結果は毎年本部で取りまとめられ、ホームページなどを通じて公表される。

2. 調査結果

(1)富賀浜

テーブル状および被覆状のサンゴを中心に、82%程度が造礁サンゴに覆われていた。この数値は調査を開始して以来、最高であった。これは、富賀浜のサンゴ群集が健全な状況を維持していることを示している。

このテーブル状サンゴ群集自体は依然として伊豆諸島最大級であると思われる。

調査区域内ではオニヒトデやその食痕もみられていない。調査ライン周辺の魚類は三宅島独自の調査対象種であるニシキベラが多く、過去最高の数を記録した。それ以外の種に関しては例年通りであった。無脊椎動物は独自対象種であるナガウニ類が多く記録されたが、サンゴの増減とは関係がない。昨年からところどころで漁網くずが見られたが、今年はさらに増えていた。

調査風景(富賀浜)
調査風景(富賀浜)

(2)カタン崎

被覆状および塊状のサンゴを中心に、33%程が造礁サンゴに覆われていた。この結果は3年連続の減少傾向となった。
オニヒトデおよびサンゴ食の巻き貝はなく、食痕も確認されていないが、ホワイトシンドロームと思われる病気にかかったサンゴが見られた。
サンゴ周辺の生き物では、調査対象の魚類および無脊椎動物ともに目立った変化がなかった。

調査の様子(カタン崎)
調査の様子(カタン崎)

3. 総評(駒沢大学応用地理研究所 鈴木倫太郎氏コメント)

富賀浜の調査範囲の造礁サンゴは、1998年の調査開始以来、ここ数年は高い割合を維持している。依然として伊豆諸島最大級のテーブル状サンゴ群集であると思われる。造礁サンゴを食害するオニヒトデやその食痕は確認されなかった。その他留意する点としては漁網くずが見られるなど漁具由来のごみが増えており、今後も継続的に二地点の造礁サンゴ群集の状況の推移を見守っていきたい。

4. 参考リンク