プレスリリース 2008.12.19
釜石広域ウィンドファームのイヌワシの衝突死の対策について県知事に要望
2008.12.19
本年9月20日、釜石市和山の風車の翼(ブレード)に衝突死した希少種であるイヌワシ雌1羽の死体が発見されました。
日本野鳥の会岩手県連絡協議会(盛岡支部、北上支部、宮古支部)、(財)日本野鳥の会(本部:東京、会長:柳生博 会員4万6千人)の代表らは、釜石広域ウィンドファームのイヌワシの衝突死について現地調査し、事故の再発防止のために早急な対策が必要であると以下のような項目について県知事に要望しました。
専門家の英知を集め一刻もはやく適切な衝突事故再発防止策を実施するよう、風力発電の事業者である株式会社ユーエスエナジーホールディングスを指導してください。
- 再発防止委員会を設置することを指導してください。日本野鳥の会岩手県連絡協議会と財団法人日本野鳥の会は委員会への協力を惜しみません。
- 事業者が事故後にロボットを置いて再発防止策としているのは十分な措置とはいえないと考えられます。ロボットが役立っているか調査し、役立っていなければ、新たな再発防止策が実行、および評価されるまで、風車の運転を停止するよう指導してください。
- 事故が再発した場合には、風車の運転を停止するよう事業者を指導してください。
- イヌワシの衝突死が発見後、発表まで2ヶ月もかかったことは遺憾です。今後は直ちに発表するように指導してください。
なお、同趣旨の文書を環境省東北地方環境事務所と株式会社ユーラスエナジーホールディングにも提出しています。
イヌワシは種の保存法の国内希少野生動植物種、国の天然記念物に指定されており、全国の生息数は約650羽、岩手には北上高地を中心に全国の約10%が生息しているとみられています。しかし、近年岩手でも繁殖率は悪化し、32巣からようやく2~5羽が巣立つ状態となり、絶滅が心配されています。
添付資料
釜石広域ウィンドファームにおけるイヌワシ衝突死の対策についての要望
風力導入マニュアル見直し等についてのお願い (2001年環境大臣へ提出)
国内における風力発電施設が与えた鳥類への影響の事例
要望書提出先
岩手県
環境省東北地方環境事務所
株式会社ユーラスエナジーホールディングス
本件へのお問い合わせ
日本野鳥の会盛岡支部 中村茂
日本野鳥の会北上支部 高橋知明
日本野鳥の会宮古支部 佐々木宏
日本野鳥の会本部 自然保護室 浦達也 TEL 03-5436-2633
平成20年12月8日
岩手県知事
達増 拓也 様
日本野鳥の会岩手県連絡協議会 会長 川口誠一
日本野鳥の会盛岡支部 支部長 中村 茂
日本野鳥の会北上支部 支部長 高橋知明
日本野鳥の会宮古支部 支部長 佐々木 宏
財団法人日本野鳥の会 会長 柳生 博
平素より、私どもの環境保全活動に対し、ご理解ご協力をいただいておりますことを深く感謝申し上げます。
さて、名作『遠野物語』誕生の地に近く、六角牛山を望む和山牧場(釜石市)の風力発電施設に衝突したイヌワシの成鳥メス1羽の死体が9月20日に発見されました。
イヌワシは国の天然記念物で、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の国内希少野生動植物種、環境省レッドリストの絶滅危惧種IBに指定されています。岩手県は全国のイヌワシのうち約10%が生息しており、32ヶ所の営巣地が発見されています。これは、岩手の自然がいかに貴重なものであるかの証です。
しかし、風力発電施設の建設により、この自然環境がなしくずしに破壊されようとしています。日本野鳥の会岩手県連絡協議会は以前から、風力発電施設への鳥類の衝突を懸念し、警告を発してきました。例えば日本野鳥の会東北ブロック協議会は、環境省川口順子環境大臣へ第24回総会会長白岩康夫名で「風力発電導入マニュアル見直し等についてのお願い」の要望書(別紙1)を出しています。これは日本野鳥の会岩手県連絡協議会が提案して決議したものです。こうした中で今回の衝突死が起きたことは誠に遺憾であり、日本野鳥の会岩手県連絡協議会は哀悼の誠を捧げるものです。
平成20年11月26日、日本野鳥の会岩手県連絡協議会、同宮古支部、同盛岡支部、同北上支部、財団法人日本野鳥の会の代表らが、イヌワシの衝突死の現場を視察しました。事故後も当該風力発電機が運転されているのは遺憾であり、また、事故の再発を防止するために早急な対策が必要と考え、下記の通り要望いたします。
- イヌワシは国指定天然記念物およびいわてレッドデータブックでAランクに指定されていることに鑑み、貴職として、研究者、自然保護団体、事業者等の専門家の英知を集め、一刻もはやく適切な衝突事故再発防止策を立案し実施するよう、事業者である株式会社ユーラスエナジーホールディングスに対して指導してください。
- 再発防止策を講じるにあたり、再発防止委員会を設置し、今までにおける事業者のモニタリング結果を元に再発防止策を講じ、それを実施すること、委員会はその後も存続させ、防止策の結果のモニターと猛禽類飛翔状況調査を継続すること、問題がある場合はさらなる検討を行なうこと、委員会は原則公開とすること、委員会で協議された内容等は県、環境省、文化庁に逐次報告を行なうことを指導してください。なお、日本野鳥の会岩手県内三支部は岩手県内のイヌワシについて、財団法人日本野鳥の会は風力発電機へのバードストライクについての情報を持っており、これらの団体は再発防止策を講ずるための委員会への協力は惜しみません。
- 事業者が事故後にロボットを置いて再発防止策としているのは、十分な措置とは言えないと考えられます。このロボットは規則的な動きを繰り返すものですが、野鳥は一般的に、規則的な動きをする物体には慣れることが知られています。また、ロボットはハンターの格好をしていますが、イヌワシはそもそも狩猟鳥ではないため、それを見て脅威を感じるかという疑問があります。ロボットがイヌワシを寄せ付けないために確実に役立っているかどうかモニタリングをし、そのことを実証できなければ、新たな再発防止策が実行および評価されるまで、イヌワシの飛来が確認されている風力発電機の運転を停止するように指導してください。
- 再発防止策を講じても事故が再発した場合には、イヌワシの飛来が確認されている場所の風力発電機の運転をすぐに停止するように指導してください。
以上
平成20年12月8日
環境省 東北地方環境事務所
所長 吉井 雅彦 様
日本野鳥の会岩手県連絡協議会 会長 川口誠一
日本野鳥の会盛岡支部 支部長 中村 茂
日本野鳥の会北上支部 支部長 高橋知明
日本野鳥の会宮古支部 支部長 佐々木 宏
財団法人日本野鳥の会 会長 柳生 博
平素より、私どもの環境保全活動に対し、ご理解ご協力をいただいておりますことを深く感謝申し上げます。
さて、名作『遠野物語』誕生の地に近く、六角牛山を望む和山牧場(釜石市)の風力発電施設に衝突したイヌワシの成鳥メス1羽の死体が9月20日に発見されました。
イヌワシは国の天然記念物で、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の国内希少野生動植物種、環境省レッドリストの絶滅危惧種IBに指定されています。岩手県は全国のイヌワシのうち約10%が生息しており、32ヶ所の営巣地が発見されています。これは、岩手の自然がいかに貴重なものであるかの証です。
しかし、風力発電施設の建設により、この自然環境がなしくずしに破壊されようとしています。日本野鳥の会岩手県連絡協議会は以前から、風力発電施設への鳥類の衝突を懸念し、警告を発してきました。例えば日本野鳥の会東北ブロック協議会は、環境省川口順子環境大臣へ第24回総会会長白岩康夫名で「風力発電導入マニュアル見直し等についてのお願い」の要望書(別紙1)を出しています。これは日本野鳥の会岩手県連絡協議会が提案して決議したものです。こうした中で今回の衝突死が起きたことは誠に遺憾であり、日本野鳥の会岩手県連絡協議会は哀悼の誠を捧げるものです。
平成20年11月26日に日本野鳥の会岩手県連絡協議会、同宮古支部、同盛岡支部、同北上支部、財団法人日本野鳥の会の代表らが、イヌワシの衝突死の現場を視察しました。事故後も当該風力発電機が運転されているのは遺憾であり、また、事故の再発を防止するために早急な対策が必要と考え、下記の通り要望いたします。
- イヌワシは種の保存法における国内希少野生動植物種であることに鑑み、研究者、自然保護団体等から専門家の英知を集め、一刻もはやく適切な衝突事故再発防止策を立案し実施するよう、土地の占有者である株式会社ユーラスエナジーホールディングスに対して指導してください。
- 再発防止策を講じるにあたり、再発防止委員会を設置し、今までにおける事業者のモニタリング結果を元に再発防止策を講じ、それを実施すること、委員会はその後も存続させ、防止策の結果のモニターと猛禽類飛翔状況調査を継続すること、問題がある場合はさらなる検討を行なうこと、委員会は原則公開とすること、委員会で協議された内容等は県、環境省、文化庁に逐次報告を行なうことを指導してください。なお、日本野鳥の会岩手県内三支部は岩手県内のイヌワシについて、財団法人日本野鳥の会は風力発電機へのバードストライクについての情報を持っており、これらの団体は再発防止策を講ずるための委員会への協力は惜しみません。
- 事業者が事故後にロボットを置いて再発防止策としているのは、十分な措置とは言えないと考えられます。このロボットは規則的な動きを繰り返すものですが、野鳥は一般的に、規則的な動きをする物体には慣れることが知られています。また、ロボットはハンターの格好をしていますが、イヌワシはそもそも狩猟鳥ではないため、それを見て脅威を感じるかという疑問があります。ロボットがイヌワシを寄せ付けないために確実に役立っているかどうかモニタリングをし、そのことを実証できなければ、新たな再発防止策が実行および評価されるまで、イヌワシの飛来が確認されている風力発電機の運転を停止するように指導してください。
- 再発防止策を講じても事故が再発した場合には、イヌワシの飛来が確認されている場所の風力発電機の運転をすぐに停止するように指導してください。
- イヌワシの死体を発見後、発表まで2ヶ月かかったことは遺憾です。詳報は後日になっても構いませんが、イヌワシなど希少な鳥類の場合は特に、死体を発見した事実だけでも発見直後に発表することが、国民に対し、また全国の風力発電への注意喚起として大切です。今後もし、風力発電施設付近で希少な鳥類の発見をした場合には、早急にその事実だけでも発表してください。
以上
平成20年12月8日
株式会社ユーラスエナジーホールディングス
取締役社長 永田 哲朗 様
日本野鳥の会岩手県連絡協議会 会長 川口誠一
日本野鳥の会盛岡支部 支部長 中村 茂
日本野鳥の会北上支部 支部長 高橋知明
日本野鳥の会宮古支部 支部長 佐々木 宏
財団法人日本野鳥の会 会長 柳生 博
平素より、私どもの環境保全活動に対し、ご理解ご協力をいただいておりますことを深く感謝申し上げます。
さて、名作『遠野物語』誕生の地に近く、六角牛山を望む和山牧場(釜石市)の風力発電施設に衝突したイヌワシの成鳥メス1羽の死体が9月20日に発見されました。
イヌワシは国の天然記念物で、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の国内希少野生動植物種、環境省レッドリストの絶滅危惧種IBに指定されています。岩手県は全国のイヌワシのうち約10%が生息しており、32ヶ所の営巣地が発見されています。これは、岩手の自然がいかに貴重なものであるかの証です。
しかし、風力発電施設の建設により、この自然環境がなしくずしに破壊されようとしています。日本野鳥の会岩手県連絡協議会は以前から、風力発電施設への鳥類の衝突を懸念し、警告を発してきました。例えば日本野鳥の会東北ブロック協議会は、環境省川口順子環境大臣へ第24回総会会長白岩康夫名で「風力発電導入マニュアル見直し等についてのお願い」の要望書(別紙1)を出しています。これは日本野鳥の会岩手県連絡協議会が提案して決議したものです。こうした中で今回の衝突死が起きたことは誠に遺憾であり、日本野鳥の会岩手県連絡協議会は哀悼の誠を捧げるものです。
平成20年11月26日に日本野鳥の会岩手県連絡協議会、同宮古支部、同盛岡支部、同北上支部、財団法人日本野鳥の会の代表らが、イヌワシの衝突死の現場を視察させていただきました。事故後も当該風力発電機を運転しているのは遺憾であり、また、事故の再発を防止するために早急な対策が必要と考え、下記の通り要望いたします。
- イヌワシは種の保存法における国内希少野生動植物種であることに鑑み、土地の占有者である株式会社ユーラスエナジーホールディングスは、研究者、自然保護団体等から専門家の英知を集め、一刻もはやく適切な衝突事故再発防止策の立案および実施を行なってください。
- 再発防止策を講じるにあたり、再発防止委員会を設置し、今までにおける事業者のモニタリング結果を元に再発防止策を講じ、実施してください。また、委員会はその後も存続させ、防止策の結果のモニターと猛禽類飛翔状況調査を継続し、問題がある場合はさらなる検討を行なってください。そして、設置した委員会は原則公開とし、委員会で協議された内容等は、県、環境省、文化庁に逐次報告を行なってください。なお、日本野鳥の会岩手県内三支部は岩手県内のイヌワシについて、財団法人日本野鳥の会は風力発電機へのバードストライクについての情報を持っており、これらの団体は再発防止策を講ずるための委員会への協力は惜しみません。
- 御社が事故後にロボットを置いて再発防止策とされているのは、十分な措置とは言えないと考えられます。このロボットは規則的な動きを繰り返すものですが、野鳥は一般的に、規則的な動きをする物体には慣れることが知られています。また、ロボットはハンターの格好をしていますが、イヌワシは狩猟鳥ではないため、それを見て脅威を感じるかという疑問があります。ロボットがイヌワシを寄せ付けないために確実に役立っているかどうかモニタリングをし、そのことが実証できなければ、新たな再発防止策が実行および評価されるまで、イヌワシの飛来が確認されている風力発電機の運転を停止してください。
- 再発防止策を講じても事故が再発した場合には、イヌワシの飛来が確認されている場所の風力発電機の運転をすぐに停止してください。
以上
別紙
環境省 環境大臣
川口 順子 様
第24回総会会長 白岩 康夫
要望書
風力発電導入マニュアル見直し等についてのお願い
「風力発電導入マニュアル(環境省)」の風力発電システム設置の事前調査及び環境影響評価は、鳥類への影響は渡りの経路をさけるとの記述のみで不十分です。世界各地の鳥類の衝突例も設置場所の観光地化による稀少猛禽類への影響も、昼夜回転による騒音の鳥類への影響も明らかにされていません。また、鳥類の環境影響評価の調査を施工者に義務づける記述もありません。
風力発電システムの導入促進が地球温暖化対策等の環境保全対策への貢献に結びつくとして、現在国内の主用風力発電施設は2001年3月現在34都道県、265基(東北は6県51基)に拡大しています。
また、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「地域新エネルギービジョン策定等事業」実施自治体は220自治体にもおよび、導入目標値も大幅に引き上げられて、北海道や東北地方で大規模な導入が進められています。東北の大型風力発電の建設可能台数は4868基とみなされており、東北各地で導入が急増することは明らかです。
オランダでは2万羽の野鳥が巻き添えになったと推測され、鳥の生息地域や密集するような地形をもつ地域、視界の悪い地域、天候が常に悪い地域への建設は避けるような警告がされるべきとの報告があります。
2001年9月1日、福島県の北塩原村で開催された第24回「日本野鳥の会東北ブロック協議会総会」で、風力発電と野鳥について討議、決議した下記のことを強く要望いたします。
- 現行の「風力発電導入マニュアル」では、鳥類の保護対策が不十分なので「風力発電導入マニュアル」の見直しを急ぐよう要望いたします。
- 稀少猛禽類および水鳥の重要な生息地とその周辺への設置は、衝突回避の対策技術が開発されるまで認めないよう要望いたします。
以上
※NEDOの数値等は「風力発電システム導入促進検討の手引き」(財)新エネルギー財団(2001.8発行)から引用。
国内における鳥類への影響の事例
国内における鳥類の衝突事故は、国内でも2002年以降、事例が見つかりつつあり、影響の広がりが懸念されている。今までに論文や行政の発表、新聞報道で公表された事故や影響の事例として、表のようなものがある。
これらは福田・高田・石山が2003年に北海道内の12カ所の風力発電所で行った一連の調査の結果を除き、計画的に記録されたものではなく、偶然見つかった断片的な記録である。従って、鳥類の衝突事故の地方的な分布を反映しているものではない。北海道における記録は、上記の福田・高田・石山(2004)に記載された記録以外に、オジロワシの死亡事故については見つかったすべての事故について、環境省の北海道地方環境事務所が死因の解明のための解剖を行って記者発表を行っている。また長崎県については、熱心な複数の観察者が文献に記録を残したために記録が多くなっている。
表 日本における鳥類の風力発電施設への衝突事故の発見事例
| 場所・発電所名 | 出力・基数 | 種名・数 | 発生時期 | 発見者 | 出典 他 | 法令等指定 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道稚内市 宗谷岬ウインドファーム | 1,000kW 57基 | オジロワシ 1 | 2007年4月4日発見 | 事業者 | 2007年4月26日環境省発表 | * |
| 2 | 北海道幌延町 オトンルイ風力発電所 | 750kW 28基(全長3.1km) | オジロワシ 1 | 2006年6月8日発見 | 2006年12月5日環境省発表。新聞報道(同12月6日 北海道新聞他) | * | |
| 3 | 北海道留萌市 留萌風力発電所 | 400kW 6基 | トビ 1 | 2003年発見 | 研究者 | 文献1。羽毛のみ | |
| 4 | 北海道苫前町 苫前夕陽ヶ丘風力発電所 | 600kW 2基、1,000kW 1基 | トビ 2 | 2003年発見 | 研究者 | 文献1。2羽分の死体 | |
| 5 | 同上 | 同上 | オジロワシ 1 | 2004年2月5日発見 | 通行人 | 2004年3月15日環境省発表。新聞報道(同2月7日 毎日新聞他) | * |
| 6 | 同上 | 同上 | オジロワシ 1 | 2007年1月25日発見 | 事業者 | 2007年1月27日環境省発表、新聞報道(同1月28日北海道新聞他) | * |
| 7 | 北海道苫前町 苫前グリーンヒルウインドパーク | 1,000kW 20基 | オジロワシ 1 | 2004年3月15日発見 | 事業者 | 2004年7月27日環境省発表。新聞報道(同7月28日 北海道新聞他) | * |
| 8 | 同上 | 同上 | オジロワシ 1 | 2006年4月13日発見 | 2006年5月17日環境省発表。新聞報道(同5月18日 北海道新聞他) | * | |
| 9 | 北海道苫前町 | 全42基(合計52.8MW) | オジロワシ 3 | 2007年7月~2008年6月 | 研究者 | 文献9 | * |
| 10 | 北海道石狩市 いしかり市民風力発電所 | 1,650kW 2基 | オジロワシ 1 | 2005年12月19日発見 | 事業者 | 2006年2月1日環境省発表。新聞報道(同2月2日 北海道新聞他) | * |
| 11 | 北海道室蘭市祝津風力発電システム | 490kW1基、1,000kW1基 | オオセグロカモメ 1 | 2003年発見 | 研究者 | 文献1 | |
| 12 | 北海道根室市歯舞 根室歯舞風力発電所 | 750kW 1基 | トビ 1 | 2003年発見 | 研究者 | 文献1。片翼のみ | |
| 13 | 北海道根室市 昆布盛ウインドファーム | 1,500kW 5基 | オジロワシ 1 | 2004年12月10日(当日死亡) | 通行人 | 文献2。2004年12月13日環境省発表。新聞報道(同12月11日 北海道新聞他) | * |
| 14 | 同上 | 1,500kW 7基 | オジロワシ 1 | 2007年4月28日(当日死亡と思われる) | 事業者 | 2007年5月18日環境省発表 | * |
| 15 | 北海道浜中町 浜中風力発電所 | 1,370kW 1基 | オジロワシ 1 | 2008年10月19日発見(新しい死体) | 通行人 | 新聞報道(2008年10月20日毎日新聞他) | * |
| 16 | 岩手県釜石市 釜石広域ウインドファーム(釜石市) | 1,000kW 43基 | イヌワシ 1 | 2008年9月20日(メス成鳥。ミイラ化した死体) | 事業者 | 2008年11月14日環境省発表 | ** |
| 17 | 岩手県大槌町 釜石広域ウインドファーム(新山高原) | 1,000kW 43基 | ヤマドリ 1 | 2005年4月6日(当日死亡) | 通行人 | 文献3。新聞報道(同4月13日 毎日新聞他)。停止中の風車の支柱への激突 | |
| 18 | 神奈川県三浦市宮川公園 | 400kW 2基 | トビ 1 | 2003年4月11日発見 | 通行人 | 文献7 | |
| 19 | 愛媛県宇和郡伊方町二見 | 850kW 2基 | トビ 1 | 2006年8月1日発見 | 通行人 | 文献8 | |
| 20 | 長崎県生月町 | 500kW 1基、750kW 5基 | トビ 1 | 2002年発見 | 研究者 | 文献4 | |
| 21 | 長崎県西海市崎戸町(崎戸島) | 750kW 2基 | ヒヨドリ | 2005年発見 | 研究者 | 文献4 | |
| 22 | 同上 | 同上 | ホオジロ | 2005年発見 | 研究者 | 文献4 | |
| 23 | 同上 | 同上 | カラス類 | 2005年発見 | 研究者 | 文献4 | |
| 24 | 長崎県五島市(福江島) 五島岐宿風力発電研究所 | 400kW 3基 | ミサゴ 1 | 2004年5月5日発見 | 研究者 | 文献5 | *** |
| 25 | 同上 | 同上 | ウミウ 1 | 2003年発見 | 研究者 | 文献5 | |
| 26 | 同上 | 同上 | トビ 1 | 2003年5月4日発見 | 研究者 | 文献5,6。日本で初めての論文記載 | |
| 27 | 同上 | 同上 | トビ 1 | 2003年10月21日発見 | 研究者 | 文献5,6 | |
| 28 | 同上 | 同上 | シロハラクイナ 1 | 2002年発見 | 研究者 | 文献5 | |
| 29 | 長崎県対馬市上県町千俵蒔山 | 600kW 1基 | トビ 1 | 2005年発見 | 研究者 | 文献5 |
* オジロワシ:種の保存法の国内希少野生動植物種、文化財保護法の天然記念物、環境省2006年版レッドリストの絶滅危惧IB類に指定されている。(13例)
** イヌワシ:種の保存法の国内希少野生動植物種、文化財保護法の天然記念物、環境省2006年版レッドリストの絶滅危惧IB類に指定されている。(1例)
*** ミサゴ:環境省2006年版レッドリストの準絶滅危惧に指定されている。(1例)
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PDF 釜石広域ウィンドファームのイヌワシの衝突死の対策について県知事に要望に関するプレスリリース
プレスリリース 2008.10.10
オリジナル野鳥シール「絶滅危惧の鳥たち」を発売
~鳥類レッドリストの中から「絶滅危惧の野鳥15種」がシールになりました~
2008.10.10
|
財団法人 日本野鳥の会(会長:柳生 博、会員・サポーター数約5万人、本部:東京都品川区)は、お子様からご年配の方まで広い層に、「野鳥シールを使うことで日本の絶滅危惧種の鳥たちを知り、自然保護活動への理解を深めてもらう」アイテムとして、このたび野鳥シール「絶滅危惧の鳥たち」を発売いたします。 価格は、同時発売する鮮やかな色調の鳥たちを15種掲載した野鳥シール「カラフルバード」とセットにて630円(税込)となっております。 「絶滅危惧の鳥たち」シール掲載種(15 種) 当商品は日本野鳥の会通信販売カタログ「バードショップカタログ2008年秋冬号」に掲載しております。貴誌プレゼントコーナー等にて『「バードショップカタログ」をご希望の方にもれなく差し上げます。』とご紹介いただくことが出来ましたら幸いです。 この件に関するお問い合わせは |
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PDF オリジナル野鳥シール「絶滅危惧の鳥たち」を発売
プレスリリース 2008.10.03
絶滅の危機に瀕するシマフクロウの保護のため
小冊子「こんばんはシマフクロウ」を無償配布します
2008.10.03
|
この冊子を無料で差し上げます≪申し込み先≫ 財団法人日本野鳥の会 こんばんはシマフクロウ 係 この冊子の特長
シマフクロウ(Ketupa blakistoni blakistoni)について
保護活動 普及活動 【本件のプレス関係者様からのお問合せ先】 |
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PDF 「こんばんはシマフクロウ」無償配布に関するプレスリリース
プレスリリース 2008.08.25
2009年版 日本野鳥の会オリジナルカレンダー 発売のご案内
2008.8.25
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いずれのカレンダーも、自然の中で生き生きと暮らす野鳥の写真を通じて、野鳥はもちろん彼らが暮らす環境にも関心をもっていただき、自然保護の輪をより大きくひろげていくことを目指しています。また、カレンダーは、30年以上発行を続けている人気商品であり、販売による収益は日本野鳥の会の活動を支える大きな柱となっています。
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■財団法人 日本野鳥の会について(詳しくは、ホームページhttp://www.wbsj.org)
自然と人間が共存する豊かな社会の実現を目指し、野鳥や自然のすばらしさを伝えながら、自然保護を進めている民間団体です。全国約5万人の会員・サポーターの方が、自然を楽しみつつ、自然を守る活動を支えています
- 創設:1934年 創設者:中西悟堂 支部:全国89支部
<野鳥や自然を大切に思う心を伝える> - 全国11ヶ所のサンクチュアリやバードプラザを訪れる年間約30万人の方に、野鳥や自然のすばらしさを伝えています。
- 東京バードフェスティバルなどの大規模イベントへの参加や野鳥図鑑などの発行を通して、バードウォッチングの楽しさを伝えています。
- バードウォッチングの指導・案内のできる人材の育成を進めています。
<野鳥や自然を守る> - 北海道東部のタンチョウの営巣地を中心に、土地の買い取りや協定により野鳥保護区として保全しています。現在、保護区の面積は、26ヶ所、2268.6haで、自然保護団体としては国内最大級です。
- 鳥類の生息地として、保全が急がれる場所を明確にするため、国際的に重要な鳥類等を指標にした重要度の基準(IBA基準)を満たした野鳥の重要な生息地の選定、リストの公表を行い、保全の推進、ネットワーク化を行っています。
<特定公益増進法人です>
日本野鳥の会は、特定公益増進法人に認定されておりますので、個人や法人が支出した寄付金に対して、所得控除や損金算入が設定されています。
以上、よろしくお願い致します。
この件に関するお問い合わせは: 財団法人 日本野鳥の会 普及室 販売出版グループ まで
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル [担当:江面(えづら)、小林]
TEL:03-5436-2623/FAX:03-5436-2636/e-mail:birdshop@wbsj.org
URL:http://www.wbsj.org
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PDF 2009年版 日本野鳥の会オリジナルカレンダー 発売のご案内
プレスリリース 2008.07.28
日本野鳥の会が、「シマフクロウ」の生息地66.2ヘクタールを購入
2008.7.28
シマフクロウのための野鳥保護区は3箇所目に日高地方に野鳥保護区設置は はじめて
(財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:柳生博 会員・サポーター数:約5万人)は、当会名誉顧問の持田勝郎氏(もちだかつろう・東京都杉並区)からの寄付金をもとに、当会としては、シマフクロウの生息地としては、3箇所目となる日高地方の山林を購入した。現地は寄付者のお名前を冠した「持田野鳥保護区日高第1」とし恒久的に保全する。買い取りは、2007年の7月と9月および2008年の2月に分けて行ったが、シマフクロウの繁殖期終了後の記者発表となった。国内のシマフクロウ総つがい数の4割の生息地が民有林にあり、伐採による生息環境の悪化などの恐れがある。今後も継続して、シマフクロウの生息地を購入し、野鳥保護区を拡大していく。今回の保護区を含め、当会が野鳥保護のために設置した保護区は合計26箇所、面積は2268.6haになった。
購入した土地について
日高地方の山林、面積66.2ha(662,035㎡:一部持ち分を含む)。今回購入した土地は、シマフクロウの生息地の一部である。なお、具体的な場所、地名は、シマフクロウ保護上、伏せさせていただきます。2007年にこの地域周辺で民有林の伐採が行われだしたため、今回の野鳥保護区設置となった。
今回購入した「持田野鳥保護区日高第1」を含む地域は、1つがいの生息が確認されており、本年も1羽の幼鳥が無事成長しています。
寄付者のプロフィール
持田勝郎(もちだかつろう)氏は、当会名誉顧問で、1987年に根室市内のタンチョウの営巣地、2004年、2005年に根室市内のシマフクロウの生息地を購入した際にもご寄付をいただいた。
日本野鳥の会 野鳥保護区事業について

野鳥の生息地の保全を目的として、当会では、1986年から「野鳥保護区」を拡大しています。これまでに北海道東部のタンチョウの営巣地を中心に26ヶ所、2268.6haを買い取りや協定により確保してきました。また、タンチョウ営巣地の買い取りで一定の成果が得られたため、2004年からタンチョウに続き、シマフクロウの生息地の買い取りもはじめました。
現在、野鳥保護区の総面積は、東京ディズニーランドが48個入る大きさで、国内の自然保護団体が設置した保護区としては最大の面積です。
設置後は、環境省はじめ関係行政や専門家と連携して、当会職員が、調査や管理、巡回監視に当たっていきます。
なお、土地の買い取りについては会員の方をはじめとする方々からの寄付を財源としています。
シマフクロウ Ketupa blakistoni blakistoni について
シマフクロウは極東地域に狭い分布域を持ち、我が国では、北海道および北方領土に生息する。全長70㎝、翼を広げると約180cmの世界最大級のフクロウである。河川および湖沼で魚類やカエルなどを捕食し、広葉樹の大木の樹洞に営巣する。20世紀初頭までは、北海道全域に分布していたが、森林伐採による営巣木の減少と河川改修によるエサの魚類の減少等により、現在、北海道東部を中心に約40つがい130羽ほどが生息しているに過ぎない。その約半数が知床に生息し、残りが日高地域、根室、十勝地域に生息している。知床地域以外では何らかの人による手助けにより生息が維持されている状態がほとんどである。釣り人や心無い撮影者などにより、採食や営巣が妨害されている生息地もある。人間の生活圏に近い場所では交通事故や感電事故に遭って死んだり、生息地が分断・孤立化していることにより、繁殖地から巣立った若い個体がうまく分散することができず、近親交配が起こりやすい状態にある。
シマフクロウの保護指定状況
・絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法) 「国内希少野生動植物種」
・文化財保護法 「天然記念物」
・改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物‐レッドデータブック‐ 2 鳥類 「絶滅危惧IA類(CR)」
・IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト 「EN C2a(i)」
財団法人日本野鳥の会について (詳しくはホームページ http://www.wbsj.org)
自然と人間が共存する豊かな社会の実現を目指し、野鳥や自然のすばらしさを伝えながら、自然保護を進めている民間団体です。全国5万人の会員・サポーターの方が、自然を楽しみつつ、自然を守る活動を支えています。
・創設:1934年 ・創設者:中西悟堂 ・支部:全国89支部
野鳥や自然を大切に思う心を伝える
・ 全国11ヶ所のサンクチュアリやバードプラザを訪れる年間約30万人の方に、野鳥や自然のすばらしさを伝えています。
・ 東京バードフェスティバルなどの大規模イベントへの参加や野鳥図鑑などの発行を通して、バードウォッチングの楽しさを伝えています。
・ バードウォッチングの指導・案内のできる人材の育成を進めています。
野鳥や自然を守る
・ 北海道東部のタンチョウの営巣地を中心に、土地の買い取りや協定により野鳥保護区として保全しています。現在、保護区の面積は、26ヶ所、2268.6haで、自然保護団体としては国内最大級です。
・鳥類の生息地として、保全が急がれる場所を明確にするため、国際的に重要な鳥類等を指標にした重要度の基準(IBA基準)を満たした野鳥の重要な生息地の選定、リストの公表を行い、保全の推進、ネットワーク化を行っています。
特定公益増進法人です
日本野鳥の会は、特定公益増進法人に認定されておりますので、個人や法人が支出した寄付金に対して所得控除や損金算入が設定されています。
発表先
環境省記者クラブ、浦河町記者クラブ
本件についての問合せ先
財団法人日本野鳥の会 サンクチュアリ室 03-5436-2634 担当:葉山政治
財団法人日本野鳥の会 野鳥保護区事業所 090-8728-2228 担当:有田茂生
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PDF 「シマフクロウ」の生息地66.2ヘクタールを購入に関するプレスリリース
プレスリリース 2008.07.24
日本野鳥の会は、国際的課題である生物多様性の問題について、広く小学生にも知ってもらいたいと「ワイルド・バード・シンフォニー第1番『白いファンタジア』」(DVD)を理科等の教科教材として全国の小学校(1,000校)に寄贈した。
寄贈に際しては、日本野鳥の会の法人特別会員である、農林中央金庫の支援を得て実現した。
「生物多様性」の問題は、「地球温暖化」の問題と並び、今や国際社会における主要課題である。(財)日本野鳥の会(本部:東京、会長:柳生博、会員・サポーター数5万1千人)は、絶滅の危機にあるタンチョウやシマフクロウを中心に、その生息地を買い取るなどして「野鳥保護区」を設置する生物多様性の保全に向けた活動を行っている。タンチョウを主人公にしたアニメーション映画「ワイルド・バード・シンフォニー第1番『白いファンタジア』」は、昨年、故人の寄付により製作され、その後DVD化し全国の児童養護施設などに寄贈したが、この度、本作品を通してさらに全国の小学生にも生物多様性の問題について関心を持ってもらいたいとの考えから、日本野鳥の会の法人特別会員である農林中央金庫の支援を得て、日本野鳥の会のサンクチュアリが所在する地域の小学校1,000校に本DVDを寄贈した。 本作品の内容は、自然や生命の大切さ、人と自然の共存の大切さを伝えるもの。
寄贈に際しては、小学校の理科及び道徳の教科教材に役立つよう日本野鳥の会が独自に制作した指導者用の『指導プログラム』と併せて寄贈した。
日本野鳥の会では、今後もさらに法人等の支援を得て、小学校への寄贈を拡大していく。
なお、本DVDの一般への実費頒布(一本2,000円税込み、送料別)も受け付けている。
プレスリリースに関するお問い合わせは
財団法人 日本野鳥の会
担当:会員室 メディアグループ チーフ
安藤 康弘 [email protected]
山本 幸 [email protected]
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2632 FAX:03-5436-2635 http://www.wbsj.org
補足説明資料
- 日本野鳥の会の生物多様性保全に向けた主な保護活動について
- 農林中央金庫について
- サンクチュアリについて
- 指導プログラムについて
- 寄贈先の自治体について
- 昨年度の事業について
- 本作品のシナリオ(概要)
- 本作品のスタッフ・キャスト
1.日本野鳥の会の生物多様性保全に向けた主な保護活動について
野生生物の種の絶滅を防ぐことは生物多様性保全の基本的な取り組みのひとつであり、生息地の破壊や消失をともなう開発は、動植物の絶滅の要因の中でもっとも大きな原因になっています。日本野鳥の会では、全国的な野鳥の生息状況の調査結果をもとに、「重要野鳥生息地(Important Bird Area、以下IBA)」をリストアップして、野鳥にとって重要な地域の保全を呼びかけるIBA事業や、絶滅の危機にある種を対象にその生息地を買い取って独自の「野鳥保護区」として管理する野鳥保護区事業を行っています。野鳥保護区事業は、直接対象となる種を保護するだけでなく、生息地の豊かな自然を維持していくことで、そこに暮らすあらゆる動植物を守ることができ、生物多様性の保全に向けた重要な取り組みのひとつとなります。
また、種の保全活動として、日本野鳥の会では、タンチョウとシマフクロウ、クロツラヘラサギ、アカコッコ、チュウヒなど、絶滅の恐れのある種を対象に保護活動に力を入れて取り組んでおり、特にタンチョウとシマフクロウについては、野鳥保護区事業等で力を入れて取り組んでいます。タンチョウの保護活動については、1987年より保護活動を行っており、以前は十数羽まで減少したタンチョウが、現在は1,000羽を超えるまでに回復しました。しかし、タンチョウを取り巻く環境は依然厳しく、分布は北海道東部に限られており、冬季は人為的な給餌に依存していたり、生息地である湿原は減少する一方です。また、営巣地(約300ヶ所)の約半分は法律による保護指定が行われていないという状況が続いています。日本野鳥の会が直接運営を行う「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」では、会のレンジャーが常駐し、生態調査や自然解説などの他に、タンチョウ営巣地でありながら法律で保護指定されていない湿原を購入等により野鳥保護区として設置し、野鳥保護区内の環境変化のモニタリングや、周辺部で起きる開発への対策、巡回監視などの保全活動を続けるなど、タンチョウの保護活動に継続して取り組んでいます。
シマフクロウについては、現在、国内では北海道内に生息する約130羽のみで、そのうち、つがい数は40つがいが確認されているのみと、絶滅が心配されています。日本野鳥の会では、2004年に根室地方でシマフクロウの生息地を買い取り、保護区を設置しました。また、生息地の周辺の野鳥保護区等で、森を育てシマフクロウの生息地拡大のための取り組みを行っています。今後、特定の地域に孤立しているシマフクロウの生息地の拡大分散を視野にいれて野鳥保護区の設置や森作りを進めていくなど、保護保全を進めていく予定です。
野鳥保護区事業における保護区設置の詳細
■タンチョウ保護のために設置された日本野鳥の会野鳥保護区一覧(2008年4月現在)
| 名 称 | 所在地 | 設置(年度) | 所有する面積(ha) | 協定等による面積(ha) | 利用状況 | |
| 1 | 永野野鳥保護区飛雁川 | 北海道別海町 | 2006 | 15.6 | 1つがい営巣 | |
| 2 | 渡邊野鳥保護区飛雁川 | 北海道別海町 | 2006 | 15.3 | ||
| 3 | 明治乳業野鳥保護区牧の内 | 北海道根室市 | 2007 | 235.5 | 2つがい営巣 | |
| 4 | 明治乳業野鳥保護区槍昔 | 北海道根室市 | 2007 | 231.8 | 1つがい営巣 | |
| 5 | 渡邊野鳥保護区ソウサンベツ | 北海道根室市 | 2002 | 368.1 | 2つがい営巣+ | |
| 1つがいの自然採食地 | ||||||
| 6 | 藤田野鳥保護区酪陽 | 北海道根室市 | 2003 | 22.1 | 1つがい営巣 | |
| 7 | 三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽 | 北海道根室市 | 2008 | 34.8 | ||
| 8 | エクソンモービル野鳥保護区・春国岱 | 北海道根室市 | 1994 | 110.1* | 1つがい営巣+ | |
| 4つがいの自然採食地 | ||||||
| 9 | 持田野鳥保護区東梅 | 北海道根室市 | 1987 | 7.6 | 1つがい営巣 | |
| 10 | 渡邊野鳥保護区フレシマ | 北海道根室市 | 2004 | 203.7 | 1つがい営巣 | |
| 11 | 渡邊野鳥保護区別寒辺牛湿原 | 北海道厚岸町 | 2006 | 35.3 | 1つがい営巣 | |
| 12 | 早瀬野鳥保護区別寒辺牛湿原 | 北海道厚岸町 | 1994 | 284.6 | 80.8 | 3つがい営巣 |
| 13 | 渡邊野鳥保護区チャンベツ | 北海道標茶町 | 2004 | 216.3 | 3つがい営巣 | |
| 14 | 渡邊野鳥保護区大別川 | 北海道厚岸町 | 1997 | 235 | 2つがい営巣 | |
| 15 | 渡邊野鳥保護区尾幌川 | 北海道厚岸町 | 2006 | 6.1 | 1つがい営巣 | |
| 16 | 石澤野鳥保護区尾幌川 | 北海道厚岸町 | 2006 | 5 | ||
| 17 | 渡邊野鳥保護区温根内 | 北海道鶴居村 | 2006 | 24.1 | 1つがい営巣 | |
| 18 | 古山野鳥保護区温根内 | 北海道鶴居村 | 1993 | 12.9 | 1つがい営巣 | |
| 19 | 早瀬野鳥保護区温根内 | 北海道鶴居村 | 1990 | 19.5 | ||
| 小計 | 1582.6 | 581.6 | ||||
| 合計 | 2164.2 | |||||
■シマフクロウ保護のために設置された日本野鳥の会野鳥保護区一覧(2008年4月現在)
| 名 称 | 所在地 | 設置(年度) | 所有する面積(ha) | 協定等による面積(ha) | 利用状況 | |
| 1 | 持田野鳥保護区シマフクロウ根室第1 | 北海道根室市 | 2004 | 13 | 1つがい営巣 | |
| 2 | 持田野鳥保護区シマフクロウ根室第2 | 北海道根室市 | 2005 | 7.9 | ||
| 合計 | 20.9 | |||||
2.農林中央金庫について
農林中央金庫は、農林水産業の協同組合等を会員とする、協同組織の全国金融機関であると同時に、国内有数の機関投資家でもあり、多彩な機能を発揮しています。
農林中央金庫では、環境への貢献活動として、森林資源の保全に向けた取り組み(森林再生を目的とした公益信託の設定、間伐材を使用するペレットストーブの寄贈の取り組み、間伐材を利用した名刺の推奨運動など)を積極的に展開しています。
また、地域・社会への貢献活動として、全国の本支店では人と自然と産業の豊かな調和・自然環境の保全・街の美化を願って「花いっぱい運動」(地方公共団体や学校などへの花種・球根・苗木・花壇等の寄贈等)を展開し、地域の環境保全や緑化推進に積極的に取り組んでいます。
このような地域・社会への貢献活動の一環として、(財)日本野鳥の会の法人特別会員として、野鳥を中心とする野生生物・自然環境の保護や調査研究といった取り組みを支援しています。
本社所在地:
〒100-8420 東京都千代田区有楽町1-13-2
DNタワー21(第一・農中ビル)
TEL:03-3279-0111 http://www.nochubank.or.jp
3.サンクチュアリについて
日本野鳥の会では、1981年に北海道にウトナイ湖サンクチュアリを設置しました。これを手始めに、現在は、会自ら運営するサンクチュアリを2ヶ所、地方自治体からの受託により運営しているサンクチュアリ9ヶ所を手がけています。
サンクチュアリは、第一に野生鳥獣の生息地の保全を目的とした場所です。また、保全だけでなく、訪れた人がそこの自然を直接体験する場所でもあります。レンジャーと呼ばれる専門の職員がいて、保全のための調査や環境の管理、小学生を始めとした来訪者への環境教育や自然体験の手助けなどの活動を行います。また、サンクチュアリにはネイチャーセンターと呼ぶ拠点施設があり、レンジャーのさまざまな活動の拠点であり、また来訪者への情報提供や地域の人々の活動の拠点でもあります。
4.指導プログラムについて
指導プログラムは、【理科編】と【道徳編】、【資料編】に分かれており、小学校の学習指導要領や小学校で実際に使用されている教科書に沿った内容となっています。理科編では、「動物と人間との共生を学ぶ」を学習のねらいとして授業例を記載しており、道徳編では「生命がかけがえのないものであることを知り、自他の生命を尊重する心を育む」などといったことを学習のねらいとして掲げ、授業内容の例示をしています。資料編では、教員が参考資料として使用できるように「生き物の絶滅について」、「生き物が絶滅する原因について」などについて説明されています。
なお、指導プログラムは今後、随時改訂される予定です。
5.寄贈先の自治体について
今回のアニメーション映画DVDの寄贈先は、日本野鳥の会のサンクチュアリが所在する地域の小学校1,000校です。寄贈先の自治体については以下の通りです。
| 都道府県 | 市町村 | 管轄サンクチュアリ |
| 北海道 | 根室市、別海町、標津町、中標津町、羅臼町 | 根室市春国岱原生野鳥公園 |
| 北海道 | 釧路市、釧路町、浜中町、弟子屈町、白糠町、厚岸町、標茶町、鶴井村 | 鶴居・伊藤サンクチュアリ |
| 北海道 | 苫小牧市 | ウトナイ湖サンクチュアリ |
| 福島県 | 福島市 | 福島市小鳥の森 |
| 東京都 | 大田区、品川区 | 都立東京港野鳥公園 |
| 東京都 | 三宅村 | 三宅島自然ふれあいセンター |
| 神奈川県 | 横浜市 | 横浜自然観察の森 |
| 愛知県 | 豊田市 | 豊田市自然観察の森 |
| 石川県 | 加賀市 | 加賀市鴨池観察館 |
| 福岡県 | 福岡市 | 福岡市油山自然観察の森 |
6.昨年度の事業について
2007年度は、「ワイルド・バード・シンフォニー第1番『白いファンタジア』」(DVD)を全国児童養護施設協議会、全国母子生活支援施設協議会、および財団法人児童健全育成推進財団の協力を得て、全国の児童福祉施設(児童養護施設:約560ヶ所、母子生活支援施設:約280ヶ所)および児童館(約3,000ヶ所)などに寄贈しました。寄贈先の子どもたちからは「タンチョウと共に生きることの大切さを感じました」などの感想文や手紙が多数寄せられました。
また、映画の完成を記念して、試写会(東京)および上映会(札幌)を開催し、制作者らのトークショーや小学生による合唱披露などを行い、それぞれ約450名の親子が参加し、大盛況に終わりました。
7.本作品のシナリオ(概要)
西暦3087年、タンチョウロボットが未来から現在の世界へとやって来ます。タンチョウロボットがいる未来は、既に鳥たちを始め多くの動植物たちが絶滅しています。このロボットは、生物のDNAを採取し、自らを絶滅した生物の標本とするために作られた生物ロボットなのです。
タンチョウロボットは、現在の世界で少女に出会い、彼女に見守られながら、未だ絶滅していないタンチョウの生態を学んで仲間に入ろうと一生懸命努力します。しかし、ある時、自らの正体をふと少女に吐露してしまい、少女は人間のこれから犯す過ちに気づいてしまいます。
タンチョウロボットは少女とのふれあいを通して、ともに生きることの意味に気づきます。今に生きることの大切さを思い、そして少女も、今のままであってくれることを願ったその刹那、一瞬の閃光が全体を包みます。
タンチョウロボットは虹色に輝き、新しい姿となって生命のシンフォニーが奏でられます。
8.本作品のスタッフ・キャスト
<スタッフ>
原作・監督・脚本・プロデューサー・・・・・・・・・・・・宇井 孝司
■プロフィール
演出家・脚本家。1961年 埼玉県生まれ
<主な作品>
テレビシリーズ・アニメーション「ジャングル大帝」監督、脚本(1989~90)
(文化庁芸術祭優秀子供番組賞受賞)
ビデオ・アニメーション「たれぱんだ」監督(2000)
(文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞)
映画・アニメーション「葉っぱのフレディ」監督、脚本(2002)
鳥・動物キャラクターデザイン・・・・・・・・・・・・・・村上 康成
■プロフィール
絵本作家。1955年 岐阜県生まれ
ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞(1986・88・89)、ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ金牌(1991)、
日本絵本大賞受賞(2003)
<主な作品>
絵本「ピンクのいる山」(徳間書店)(2000)
絵本「よだかの星」(岩崎書店)(2005) 他多数
音楽・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・渡辺 俊幸
■プロフィール
作曲家。1955年 愛知県生まれ。
洗足学園大学 音楽・音響デザイン科 客員教授。
<主な作品>
映画「モスラ」「モスラ2」「モスラ3」(1996~1998)
映画・アニメーション「葉っぱのフレディ」(2002)
テレビドラマ「利家とまつ」(NHK大河ドラマ)(2002)(2007) 他多数
<キャスト>
ミス・リード(タンチョウロボット)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・子安 武人
■プロフィール
声優。1967年 神奈川県生まれ
<主な出演作品>
テレビアニメ「楽しいムーミン一家」スナフキン役(テレビ東京他)(1990~92) 他多数
老人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柳生 博
■プロフィール
俳優。1937年 茨城県生まれ
財団法人日本野鳥の会会長(2004年~)
<主な出演作品・著書>
テレビ「生き物地球紀行」(NHK)(1992~2000) 他多数
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PDF 「ワイルド・バード・シンフォニー第1番『白いファンタジア』」の全国の小学校への寄贈に関するプレスリリース
プレスリリース 2008.05.29
多摩動物公園との共同特別企画のお知らせ
タンチョウのアニメ映画上映とトークイベントに200名の方を無料ご招待
(財)日本野鳥の会(東京、会長:柳生博、会員・サポーター数約5万1千人)は多摩動物公園(東京、園長:土居利光)の開園50周年記念事業に協力し、同園と連携して下記のイベントを行います。
2008年5月29日
「アニメとトークで知る、タンチョウのふしぎと未来」参加者募集
多摩動物公園では開園50周年記念企画として「月間動物」イベントを実施しています。
同園の6月の鳥月間に合わせ、日本野鳥の会は多摩動物公園と共同で絶滅危惧種のツル・タンチョウについてのアニメ&トークイベントを企画しました。ぜひ、ご家族そろってご応募ください。
| (1)日 時 | 2008年6月21日(土) 午後1時30分~午後3時 |
![]() |
|
| (2)場 所 | ウォッチングセンター内動物ホール | ||
| (3)定 員 | 200名(小学生以下は保護者同伴) | ||
| (4)参加費 | 無料(入園・イベントとも) | ||
| (5)内 容 | 絶滅危惧種のツル・タンチョウ(別紙参照)についての日本野鳥の会オリジナルアニメーション映画「ワイルド・バード・シンフォニー第1番『白いファンタジア』」(30分)を上映し、日本野鳥の会の安西英明主任研究員と多摩動物公園のツル類飼育担当者がツルについてお話しし、タンチョウを含めた大型鳥類が生きる生態系を守ることの大切さを伝えます。 | ||
| (6)応募方法 | 往復はがきに、参加希望者全員の氏名・年齢と代表者の氏名・住所・電話番号を、返信面に代表者の住所・氏名を明記し、下記のあて先までお送りください。 ※応募は1組1枚とし、重複応募は無効とさせていただきます。 ※応募者多数の場合は抽選とし、当落にかかわらずお知らせします。 【あて先】〒191-0042 日野市程久保7-1-1 多摩動物公園「アニメ上映会」係 【締 切】平成20年6月7日(土)(消印有効) ※締切は平成20年6月16日(月)(必着)に延長となりました。 |
||
ツルについてのキーパーズトークも行います
アニメ&トークイベント終了後、午後3時20分、午後4時の2回(10分程度)、アジア園内ソデグロヅル舎で、実際に飼育しているツルをご覧いただきながら、多摩動物公園の飼育担当者がタンチョウとソデグロヅルについてお話します。
キーパーズトークは入園者の方ならどなたでも参加いただけます。
【本件のプレス関係者様からのお問合せ先】
〒191-0041 東京都日野市南平2-35-2 日本野鳥の会 鳥と緑の国際センター 担当:渡辺
電話:042-593-6877 FAX:042-593-6873 Eメール:[email protected]
(別紙資料)
- タンチョウについて
- 財団法人日本野鳥の会について
- アニメーション映画「ワイルド・バード・シンフォニー第1番『白いファンタジア』」について
タンチョウは江戸時代までは北海道全域に生息していたと言われていますが、明治時代以降、乱獲と生息地である湿原の開発により激減し、一時は絶滅したと考えられていました。その後、大正時代末期に釧路湿原で再発見され、地元農家による冬季の給餌活動など地道な保護活動によって、現在は約1000羽まで回復してきています。しかし、タンチョウを取り巻く環境は依然厳しく、分布は北海道東部に限られており、冬季の人為的な給餌に依存し、生息地である湿原は減少する一方です。また、営巣地(約300か所)の約半分は法律による保護指定が行われていないという状況が続いています。
国の特別天然記念物であり、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類に分類されています。
1934年に中西悟堂により創設され、1970年に財団化。「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然に親しみながら、自然を守る活動を続けているNGOです。会の多岐にわたる活動は全国89の支部と約51,000人の会員・サポーターに支えられています。
日本野鳥の会では、1987年に全国からの募金をもとに、タンチョウの越冬地である阿寒郡鶴居村で、地元の伊藤良孝氏(故人)のご理解とご協力を得て「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を開設しました。そこでは、タンチョウ保護のために日本野鳥の会のレンジャーが常駐し、生態調査や自然解説などの他に、タンチョウ営巣地でありながら法律で保護指定されていない湿原を購入等により、野鳥保護区を設置する活動を行っています。
<内容>
北海道を舞台にタンチョウと少女とのふれあいを通じて、自然や生命の大切さを伝える物語です。
<スタッフ>
原作・監督・脚本・プロデューサー:宇井孝司
鳥・動物キャラクターデザイン:村上康成
音楽:渡辺俊幸
<キャスト>
ミス・リード(タンチョウロボット):子安武人
老人:柳生博
<制作の経緯>
日本野鳥の会では、「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を拠点に、タンチョウについての自然解説や教育教材「タンチョウ・ティーチャーズガイド」の製作などの環境教育活動も行っていますが、広く全国の子供たちにもタンチョウのことを知ってもらいたいという思いからアニメーション映画を製作しました。遺贈をもとに製作され、故人の野鳥や自然を愛する思いを、未来を担う子供たちに繋ぐことができればと考えています。
本作品はDVD化し、全国児童養護施設協議会、全国母子生活支援施設協議会、および財団法人児童健全育成推進財団の協力を得て、全国の児童福祉施設(児童養護施設:約560カ所、母子生活支援施設:約280カ所)および児童館(約3,000カ所)などに無償配布を行っています。
希望者の方へのDVDの実費頒布も行っています。
【DVD頒布のお問合せ先】
(財)日本野鳥の会 会員室 メディアグループ
TEL:03-5436-2632 FAX:03-5436-2635 Eメール:[email protected]
以上
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PDF 多摩動物公園との共同特別企画のお知らせ タンチョウのアニメ映画上映とトークイベントに200名の方を無料ご招待
プレスリリース 2008.05.26
「乗鞍スカイライン」へのマイカー乗り入れ規制解除に関して、規制延長の要望書を提出
「乗鞍スカイライン」のある乗鞍岳は、国際的な鳥類保護組織バードライフインターナショナルが、当会を含む世界100ヶ国以上の加盟団体と共同実施しているプロジェクトIBA(Important Bird Area,重要野鳥生息地)の一つにも選定されている場所です。(乗鞍岳のIBA名は「北アルプス」)
ライチョウや高山植物など、貴重な自然の残されている乗鞍岳でのマイカー規制解除の動きに対して、乗り入れ規制を継続するよう、「乗鞍自動車利用適正化協議会」宛てに要望書を提出しました。
日野鳥発第16号
平成20年5月26日
乗鞍自動車利用適正化協議会
会長 土屋 守 様
東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
財団法人 日本野鳥の会
会長 柳生 博
「乗鞍スカイライン」へのマイカー乗り入れ規制の延長について(要望)
平成15年度(2003年度)より実施されてきた「乗鞍スカイライン」へのマイカー規制ですが、今年度が2期目の最終年となり、次期の規制方針の見直し作業に入ったと伺っております。
マイカー乗り入れ規制の解除により、ライチョウや高山植物を始めとする貴重な乗鞍岳の自然に多大な影響が生じることが予想されるため、地元の日本野鳥の会岐阜県支部飛騨ブロック等より反対の意見が出されていると聞いております。当財団におきましても、次に述べる理由から、乗鞍スカイラインへのマイカー乗り入れの規制を継続していただくことをお願い申し上げます。
<理由>
- IBA(Important Bird Area, 重要野鳥生息地)サイトで、かつライチョウの生息地であること
乗鞍岳を含む北アルプスは、国際的な鳥類保護組織BirdLife Internationalが、日本野鳥の会を含む世界100ヶ国以上の加盟団体と共同実施しているIBA(Important
Bird Area, 重要野鳥生息地)の一つに選定されており、ライチョウ、カヤクグリ、イワヒバリ、ホシガラスなど数多くの野鳥が生息している場所です。中でもライチョウは、国の特別天然記念物にも指定され、環境省のレッドリスト(2006)では絶滅危惧Ⅱ類(VU)にもなっています。
ライチョウの国内生息数は約3,000羽で、このうち乗鞍岳での生息数は約95羽とされています(岐阜県 2003-2005)。生息数が限られていること、また、今後温暖化による生息地の減少と絶滅の可能性が予測されるなど(中村
2007)、ライチョウを取り巻く環境は厳しい状況となっております。マイカー規制を解除した場合、ライチョウには次の3点の影響が予想されます。 - ゴミの増加による捕食者の増加、病原菌の発生
登山者が残すゴミや残飯を求めて、キツネ等の捕食者や、カラス類が増加することが考えられます。また、残されたゴミが病原菌の発生源となる可能性があります。 - マイカー登山者によるライチョウとの接点の増加
規制解除により、マイカー登山者の増加が予想されます。登山者とライチョウとの接点が増えることで、繁殖の撹乱やペットの持ち込みによるライチョウへの感染症の発生、また、一部の心ない登山者によるライチョウへの危害も考えられます。 - ロードキルの増加
マイカーの交通量が増加し、ライチョウのロードキルの可能性が高まります。 - 貴重な高山植物への影響が予想されること
乗鞍岳は、コマクサ、ヨツバシオガマ、イワギキョウなどの貴重な高山植物の自生地として有名です。マイカー登山者の増加により、自生地への立ち入りによる踏圧や心無い一部の登山者による盗掘が生じる可能性があります。
高山植物は、当該地域の自然の大きな魅力の一つであり、毎年多くの観光客が高山植物の観察に訪れています。高山植物への悪影響は、単なる自然資源の減少にとどまらず、観光地としての魅力の消失ともなり大きなマイナスです。 - 高山独特の生態系保護のための大気汚染防止、CO2 削減
乗鞍岳周辺には長い地球の歴史の中で培われてきた、かけがえのない高山独特の生態系が維持されています。マイカーの増加により、排気ガスによる樹木の枯死、高山植物の減少が進むことが予想され、野鳥、その他の生き物の生息場所や餌資源が失われることにもなります。
乗鞍岳のライチョウ個体群が置かれている状況はとても厳しく、これまで以上に、個体群へ影響を与える要因については取り除いていくことが必要です。
当該地域では、平成15年度からのマイカー規制の実施により、貴重な自然が維持されるとともに、他地域では見られない特徴ある自然の残された場所としての認識が深まりつつあります。これまで醸成されてきた自然保護の観点とともに、地域に、末永く自然を主体とした観光を定着させ、適正な利用をしつつリピーターを増やすというエコツーリズムの観点からも、マイカー規制を継続していただくこと、併せて大気汚染とCO2削減を進めるうえで、低公害車の積極的な導入についてもご検討くださるようお願い申し上げます。
以上
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PDF 「乗鞍スカイライン」へのマイカー乗り入れ規制解除に関して、規制延長の要望書
プレスリリース 2008.05.20
生物多様性基本法案に対する(財)日本野鳥の会からのコメント
2008.5.20
(財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:柳生博 会員・サポーター数:約51,000人)は本日、与野党の共同提案により、生物多様性基本法案が衆議院環境委員会を通過し、5月22日(国際生物多様性の日)に衆議院本会議に上呈される運びとなったことについて、以下のようにコメントを発表します。
当会は包括的な野生生物に関する保護法制定の必要性を1992 年から提唱し、また1999 年からは「野生生物保護法制定をめざす全国ネットワーク」に加わって、他NGOと共に市民版の野生生物保護基本法要綱案の作成に携わってきました。
今回、この市民案の流れを受けた「生物多様性基本法」が成立することになったことは、まことに喜ばしいことです。市民案成立にご助力いただいた民主党の皆様をはじめ、本法案作成にご尽力いただいた与野党の皆様に感謝するところです。
この法律は、「野生生物保護法制定をめざす全国ネットワーク」の声明にあるように、「施策の形成過程における市民参加」、「戦略的環境アセスメント」、「生物多様性の観点からの個別法の改正」、「地方自治体における多様性戦略の策定」といった画期的な項目を含んでいます。このことに加え、以下のような点が優れていることを、当会は高く評価しています。
- 生物多様性とその保全の重要性について、またわが国の国際的な役割と未来世代への継承について明確に位置づけたこと。(前文)
- 生物多様性の保全が国土の利用や自然資源の利用に関する政策の基本に置かれたこと。(第3条)
- 持続可能な利用は生物多様性の保全を基本とすることが明記されたこと。(第2条)
- 生物多様性国家戦略が法律の中に位置づけられたこと。(第11条)
なお民主党要綱案のパブリックコメントにおいて当会は、生物多様性の確保に影響を及ぼすおそれのある要因として「人間活動に由来する事故と疾病」を挙げこれによる支障の防止を法案に含めるように要望いたしましたが、これは本法案には明記されていません。しかし附則第2条の「生物の多様性の保全に係る法律の施行状況の検討」に挙げられた必要な措置を講ずることを通じ、実現されることを希望しています。
当会は、この法律を基盤として野鳥とその生息地の保全をはじめとする生物多様性の保全を骨格とした社会が、国レベルでも地方自治体レベルでも実現するよう、NGOとして一層の努力を行っていく所存です。
以上
本件に関するお問い合せ先:
(財)日本野鳥の会自然保護室TEL.03-5436-2633(古南:こみなみ)
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プレスリリース 2008.05.14-02
子ども向け小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」 プレゼントキャンペーン 報道のお願い
2008.5.14
(財)日本野鳥の会(本部:東京、会長:柳生博、会員・サポーター数5万1千人)は、全国の子どもたちに野鳥や自然に親しんでいただこうと、子ども向け小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」の無料プレゼントキャンペーンを行います(発行部数2万部、なくなり次第終了)。同冊子はゲーム感覚でバードウォッチングが楽しめるワークブックで、既に学校教育の場でも活用されています。この機会にぜひ広くご紹介くださいますよう、お願い申し上げます。
子ども向けバードウォッチング小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」
この冊子は、「全国各地の子どもたちに、野鳥とふれあうきっかけを提供したい」という思いから生まれました。学校や家のまわりなどで使える6種類の観察シートが入ったワークブックで、ゲーム感覚で野鳥のいる場所をチェックしたり、鳥のからだの色の多様さに注目するなど、子どもに親しみやすい切り口でバードウォッチングの楽しみ方が提案されています。この冊子をきっかけに、身近な環境に住んでいる野鳥の存在に気づき、「野鳥のせかい」がすぐそばにあることを実感してもらいたいと考えております。
プレゼント申し込み方法
(1)住所 (2)氏名 (3)電話番号 (4)性別 (5)生年月日 (6)職業 (7)どこでこのプレゼント企画をご覧になったかを
明記して、次の申し込み先までハガキ、FAX、Eメールでお申し込みください。
財団法人日本野鳥の会 野鳥のせかいへのパスポート 係
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
FAX:03-5436-2635 E-mail:[email protected]
※日本野鳥の会ホームページhttp://www.wbsj.orgからも申し込みできます。
※電話での受付はしておりません。
※ご応募いただいた方には当会からのご案内をお送りすることがあります。
発送は先着順にお送りします。在庫がなくなり次第、プレゼントは終了とさせていただきます。
『野鳥のせかいへのパスポート』の特徴
| 新書版26ページ <子どもが身近な場所で野鳥とふれあうためのワークブック> 学校や公園、家の周りで子どもが実際に野鳥を見つけられるようなヒントが 満載のワークブックです。 <全ページオールカラーで楽しく読める> 全ページオールカラーのイラスト仕立てで、 野外に持ち歩きしやすいサイズです。 <野鳥と親しむための6つのプログラムを紹介> 野鳥の知識がなくても野鳥と親しむことができる、 6つのプログラムとワークシートをご紹介しています。 |
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【本件のプレス関係者様からのお問合せ先】
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
財団法人日本野鳥の会 普及室 電話:03-5436-2622(月~金) FAX:03-5436-2635
担当:岡本裕子 E-mail:[email protected]
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PDF 子ども向け小冊子「野鳥のせかいへのパスポート」プレゼントキャンペーンに関するプレスリリース





(財)日本野鳥の会(本部:東京、会長:柳生博、会員・サポーター数5万1千人)は、国の天然記念物であり絶滅の危機に瀕する”シマフクロウ”のことをより多くの方に知っていただくため、小冊子「こんばんはシマフクロウ」を2万部制作し、無償で配布いたします。
シマフクロウは極東地域に狭い分布域を持ち、我が国では北海道および北方領土に生息し、アイヌ語で「コタンクルカムイ(村の守り神)」と呼ばれています。全長70
シマフクロウの暮らす北海道東部の森を買い取って野鳥保護区とし、その生息環境を守っています。根室地方と日高地方に3
シマフクロウの生態や置かれている危機的な状況を伝え、保護の必要性を広く知ってもらえるよう、子ども達がシマフクロウについて知り、その生息環境を守る活動に参加できるワークキャンプを開催したり、イベントなどでの普及に努めています。






