北海道・浜里ウインドファームで再発生したオオワシの衝突事故について
浜里ウインドファームで稼働停止中の風車へのオオワシのバードストライクが確認されました
2026年2月24日

オオワシ
2026年2月24日付で株式会社ユーラスエナジーホールディングスのホームページで発表されたように、北海道天塩郡幌延町にある風力発電「浜里ウインドファーム」で稼働停止中の風車へのオオワシ(国内希少野生動植物種/環境省レッドリスト・絶滅危惧Ⅱ類(VU))のバードストライクが確認されました。
浜里ウインドファームでは、2023年5月26日の運転開始以来、オオワシでは2羽目(全国的には6羽目)、オジロワシと合わせると13羽目のバードストライクとなります。
これに対し当会は、今後の保全措置は協議会などを立ち上げて専門家等と協議のうえで決定すべきことをあらためて申し入れました。
今回は日中の稼働停止を行っている風車で、ブレードへの衝突により怪我(右翼の複雑骨折)をしたオオワシが発見されました。本件について速やかに事実を公表したユーラスエナジー社には敬意を表しますが、この浜里地区はオジロワシにとって国内で最も重要な渡りルートの一つであることが、当会が2017~2018年に行った調査で明らかになっています。立て続けとなるバードストライクの再発により、そもそも浜里地区のように鳥の飛翔が多い場所では、風車の日中稼働停止という対策をとってもバードストライクが起きる場合があり、これまで当会が主張してきた野鳥への影響を回避、軽減するためには立地選択が重要であることがあらためて確認されたことになります。
今後、野鳥と風力発電とが共存するために当会は、希少鳥類が多く生息する場所が計画地にならないよう、事前の立地選択の段階で重要な地域の回避が徹底される仕組みづくりを進めるとともに、希少種保全の観点から作られたセンシティビティマップの充実と活用を国内で進めていかなければならないと考えます。
2026年1月29日更新
関連情報
当会職員が執筆した鳥類と風力発電のセンシティビティマップに関する論文
- 鳥類に対する風力発電施設の影響を未然に防ぐセンシティビティマップとその活用方法『保全生態学研究』
- 陸上風力発電に対する鳥類の高精度な脆弱性マップ作成の実践-北海道北部地域における事例:手法調査、体制構築、対象種選択、データ収集、マップ作成『保全生態学研究』
- 洋上風力発電が鳥類に与える影響とその回避軽減策としてのセンシティビティマップの活用『日本の科学者』
浜里風力発電事業に関する当会からの意見書・要望書
- (仮称)浜里風力発電事業環境影響評価準備書に対する意見書(2017年2月8日)
- (仮称)浜里風力発電事業 環境影響評価方法書 に係る意見書(2015年9月24日)
- 「(仮称)浜里風力発電事業 計画段階環境配慮書 に係る意見書」を提出しました(2015年4月9日)







