ワークショップ「世界最大の市民科学プロジェクトeBirdのデータ解析と、保全・科学研究への活用」

ワークショップのようす

eBirdは、コーネル大学鳥類学研究室が、世界中のパートナー団体とともに運営する市民科学プロジェクトです。eBirdには世界中のバードウォッチャーから10億件を超える野鳥観察情報が寄せられ、蓄積されたデータは鳥類の調査研究や保全活動に活用されています。国内では、2021年11月にコーネル大学鳥類学研究室と日本野鳥の会によりeBirdの日本語版が公開され、eBirdへの投稿や検索、関連するアプリが日本語で利用できるようになりました。現在、国内のユーザー数は10,000人を超え、投稿データも蓄積されつつあります。

このワークショップでは、コーネル大学鳥類学研究室・eBirdサイエンスチームの専門スタッフを講師に、eBirdに蓄積されているデータの解析方法を紹介します。推定個体数マップ等を公開している「ステータス&トレンド」を例に、eBirdのデータを、どのように科学研究や保全に活用できるかを紹介します。

また、希望者向けに、ワークショップ終了後の1時間程度、統計分析ソフト「R」を使った解析方法を紹介する講習会を実施します。

開催概要

eBirdの画面

日時
11月8日(土)13:30~16:40
13:00受付開始
(特別講習「RによるeBirdのデータ解析」参加者は18:00終了予定)
講師
トム・アウアー氏、マット・ストリマス=マッキー氏(コーネル大学鳥類学研究室 eBirdサイエンスチーム)
※日本語への逐次通訳あり
会場
立教大学 池袋キャンパス 14号館DB01
アクセスはこちら
定員
200名、先着順
お申し込み
こちらから事前申し込みをお願いします(11月7日(金)12:00(正午)まで)

主催
(公財)日本野鳥の会

プログラム(予定)

①ワークショップ「世界最大の市民科学プロジェクトeBirdのデータ解析と、保全・科学研究への活用」

13:30~ あいさつ、はじめに
13:35~14:20 eBird ステータス&トレンドについて
14:20~14:50 データ解析方法のデモンストレーション
14:50~15:00 休憩
15:00~15:40 eBirdのデータの保全・科学研究への応用
15:40~16:00 データへのアクセス・利用方法のデモンストレーション
16:00~16:15 eBirdベストプラクティス
16:15~16:30 質疑
16:40 ワークショップ終了

②特別講習「RによるeBirdのデータ解析」

時間
16:50~18:00(ワークショップ終了後、1時間程度)
対象
eBirdのデータ解析に関心があり、「R」を使ったことがある方
内容
Rを使った解析方法の紹介
持ち物
ノートパソコン

講師プロフィール

トム・アウアー氏

トム・アウアー氏
データサイエンティストとエンジニアからなるチームの共同リーダーを務め、eBirdからダウンロードした生の参加型科学データを鳥類の生物多様性に関する実用的なデータ製品(eBirdステータス&トレンド)へと変換する業務をになっている。鳥類学と地理情報科学のバックグラウンドをもち、最近では機械学習の経験も積む。鳥類生態学とデータサイエンスの交差点に身を置き、機械学習の設計、拡張、導入に共同で取り組み、鳥類個体群の管理と保全に活用可能なデータ製品を生み出すこと、活動を理解してもらうためのプレゼンテーションを行うことによろこびを感じている。


マット・ストリマス‐マッキー氏

マット・ストリマス=マッキー氏
eBird ステータス&トレンドチームのデータサイエンティストとして、研究と製品生産の接点で活動する。チーム内の研究者と協力し、鳥類の分布、個体数、世界的な傾向を推定するための新たな手法の検証、拡張、導入に取り組む。職務の中で特に気に入っている点は、研究者や保全実務者が鳥類保全の応用においてeBirdステータス&トレンドデータ製品を効果的に活用できるよう、ツールや研修教材を開発し、ワークショップを指導すること。


お問い合わせ

(公財)日本野鳥の会 自然保護室
電話:03-5436-2633  E-mail: [email protected]
住所:〒141‐0031 東京都品川区西五反田3‐9‐23 丸和ビル