プレスリリース:eBirdでバードウォッチングウィークを楽しもう!~野鳥観察を市民科学に~

2022年10月12日

マガモ

(公財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:上田恵介、会員・サポーター数:約5万人)は、バードウォッチングウィーク(11月1~7日)に、より多くの方に野鳥観察を楽しみ、世界規模の市民科学プロジェクト「eBird」に観察情報を寄せていただけるよう、キャンペーン「eBirdでバードウォッチングウィークを楽しもう!」を実施します。観察対象種を見た方には、記念品のプレゼントもあります。

eBirdとは?

eBird(イーバード)は、米国・コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する、世界最大の野鳥観察データベースであり、市民科学(市民と科学者が協働する科学研究)プロジェクトです。eBirdには世界中のバードウォッチャーから10億件を超える野鳥観察情報が寄せられ、蓄積されたデータは鳥類の調査研究や保全活動に活用されています。日本野鳥の会はコーネル大学と協働で、その日本語のポータルサイト”eBird Japan”を運営しています。

eBirdでは、自分のバードウォッチングの記録をPCやスマートフォンから投稿して、アーカイブできます。また、さまざまな検索機能で、見たい鳥が観察されたポイントや、旅行先のバードウォッチングスポット、その地域で観察された鳥のリストを見ることができます。eBirdを利用すれば、スマートフォンひとつが、フィールドノートにも、図鑑にも、探鳥地ガイドにもなります。

11月1日~7日はバードウォッチングウィーク。eBirdで野鳥観察を楽しもう!

11月1~7日はバードウォッチングウィークです。秋から冬にかけては木々の葉が落ち、鳥の姿を見つけやすくなります。ガン・カモ類など比較的大型の水鳥も渡ってくるので、バードウォッチングを始めるのに最適です。バードウォッチングウィークの間、好きな時に野鳥を観察して、eBirdに投稿してみましょう。

日本野鳥の会では、10月28日にeBirdの基本的な使い方を解説するオンラインセミナーを開催します。
また、11月1~7日の間にeBirdに観察記録を投稿した方にプレゼントをさしあげるキャンペーンを実施します。

キャンペーン「eBirdでバードウォッチングウィークを楽しもう!」の概要

期間
2022年11月1~7日(バードウォッチングウィーク)
参加方法

期間中いつでも、好きな時間にバードウォッチングをして、見た鳥を「eBird Japan」またはアプリ「eBirdモバイル」から投稿してください。

特別な場所に行かなくても、家の窓から10分、庭に来た鳥を観察する/通勤や通学の途中で見た鳥を観察する/子供と一緒に行く公園にいる鳥を観察するなど、日常生活の中の観察も、貴重な記録になります。

※eBirdに投稿するには、アカウントが必要です。
アカウント作成方法

投稿方法

eBirdモバイル、eBird Japanウェブサイトからの投稿方法は、以下をご覧ください。

参加賞
期間中にチェックリストを投稿された方のうち、

1.サントリー特別賞

協力:薮内正幸美術館
協力:薮内正幸美術館

観察対象種のカモ3種(マガモ、コガモ、オナガガモ)をすべて観察し、投稿した方10人(該当者多数の場合は抽選)に、サントリーホールディングス株式会社提供の「ステンレス製真空タンブラー『フクロウ』(薮内正幸イラスト)」をさしあげます。


観察対象種-身近な水辺で見られるカモ3種-

マガモ
マガモ
コガモ
コガモ
オナガガモ
オナガガモ


2.日本野鳥の会賞

7日間毎日チェックリストを投稿した方10人(該当者多数の場合は抽選)に、日本野鳥の会オリジナルグッズ「卓上カレンダーと里山の野鳥リングメモ」をさしあげます。

これからeBirdを始める方へ

1.eBirdの使い方

eBirdの基本的な使い方は、「eBird」の使い方をご覧ください。

2.ウェビナー「eBirdで憧れの鳥に会おう」

日時
2022年10月28日(金) 19:00~20:00
対象
eBirdを初めて利用する方、使ってみたいが、情報検索や投稿方法がよくわからないという方
方法
Zoomウェビナー(定員400名)
解説
葉山政治/岡本裕子(公益財団法人 日本野鳥の会)
参加費
無料
内容

eBirdでの野鳥情報の検索方法、観察結果の投稿方法、eBirdと連動する識別アプリMerlinの使い方等を解説します。

お申込みはこちら

3.電子教材「学校教育でのeBird利用ガイド」

eBirdを学校や教育活動で活用いただき、子どもたちに野鳥や市民科学に親しんでもらうため、電子教材を発行しました。
教材「野鳥観察を市民科学に 学校教育でのeBird利用ガイド」から自由にダウンロードできます。

eBirdとは

世界的な科学研究プロジェクト

eBirdは、米国・コーネル大学鳥類学研究室が運営する、世界的な科学研究プロジェクトです。世界中のバードウォッチャーの野鳥観察記録をオンラインで共有し、鳥類の研究や保護に役立てることを目的としています。2022年10月1日現在、eBirdの利用者は80万人にのぼり、日々増え続けています。

13か国語に対応 非営利ならば自由に利用できるデータ

eBirdは、コーネル大学鳥類学研究室と、世界中のパートナー団体、何千人もの地域の専門家、何十万ものユーザーとの共同で運営されています。日本のポータル“eBird Japan”は、サントリーホールディングス株式会社(メインスポンサー)と、カールツァイス株式会社(協賛)のご支援を得て、(公財)日本野鳥の会が運営管理しています。

eBirdは13か国語に対応しており、世界中で利用できます。また、eBirdのデータは、調査研究や教育活動、自然保護活動など非営利目的であれば、自由に利用できます。

日本野鳥の会 組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

(公財)日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
担当:自然保護室 葉山政治/岡本裕子
電話:03-5436-2633  E-mail:[email protected]


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日本野鳥の会、8/29(月)よりクラウドファンディング初挑戦!天然記念物の海鳥カンムリウミスズメと海を守る保護・研究活動にご支援を

2022年8月26日

公益財団法人日本野鳥の会(事務局:東京、会長:上田恵介、会員・サポーター数約5万人)は、2022年8月29日(月)9時から9月30日(金)23時まで、クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて、天然記念物の海鳥カンムリウミスズメ保護活動の資金調達を行います。

「READYFOR」プロジェクトページ https://readyfor.jp/projects/wbsj202208

クラウドファンディングページイメージ

カンムリウミスズメは、世界でも数少ない南方で繁殖するウミスズメ類であり、日本近海にしかいない希少な種です。国指定天然記念物でもありますが、人間活動の影響で大きく数を減らしており、環境省と国際自然保護連合(IUCN)によって、絶滅の危機が増大している種として「絶滅危惧II類(VU)」に分類されています。

しかし、このような危機的状況にもかかわらず、一般には「カンムリウミスズメ」という名前すらほとんど知られていません。日本野鳥の会は、10年以上にわたりカンムリウミスズメ保護活動に取り組んできましたが、この活動を今後拡大していくためには、もっと多くの方の関心とご支援が必要です。そこで、カンムリウミスズメと日本野鳥の会の保護活動について、広く一般の方々に紹介し、保護活動へのご支援を呼びかけるため、今回、初めてクラウドファンディングに挑戦することにしました。

クラウドファンディングを通じて、一人でも多くの方に海鳥と彼らが生息する海洋環境の問題を知っていただき、寄付をきっかけに自然保護活動に参加していただくことをめざします。また、インターネット上で当クラウドファンディングがシェアされ、拡散されていくことで、若い世代にも情報が届くことを期待しています。

海鳥のいのちを、海を守るための活動に、ぜひご協力をお願いいたします。

クラウドファンディングとは

インターネットを通して自分たちの活動や想いを発信することで資金を募るしくみ。支援者は、支援額に応じて、“リターン”と呼ばれる返礼品を受けとることができます。

クラウドファンディング実施概要

日本野鳥の会では、カンムリウミスズメの繁殖補助に取り組んでおり、2016年には世界で初めて人工巣を使った繁殖に成功しました。今回のクラウドファンディングで集まった資金は、来シーズンの人工巣設置のために使用します。また、海洋プラスチックごみ問題にも取り組んでおり、資金の一部は、海鳥への影響調査とこの問題について啓発するための小冊子制作に使用します。

タイトル
天然記念物カンムリウミスズメと海を守る|保護・研究活動にご支援を
開催期間
2022年8月29日(月)9時~9月30日(金)23時
目標金額
350万円
公開URL
https://readyfor.jp/projects/wbsj202208
リターン例(一部)
野鳥のピンバッジコース(1万円)、日本野鳥の会会長によるおとな野鳥相談コース(50万円)、夜のカンムリウミスズメ洋上調査体験コース(100万円)など

カンムリウミスズメについて<国指定天然記念物、絶滅危惧II類(VU)>

ムクドリほどの大きさの海鳥で、頭上にある冠羽(かんう)と頬が黒く、後頭部は白。よく潜水し、水中を飛ぶように泳ぎます。一生のうちのほとんどを海の上で過ごし、陸上に上がるのは、繁殖期のわずかな期間だけです。日本で繁殖するウミスズメ科の鳥は7種類いますが、このうち6種類は北日本や北海道周辺の亜寒帯を主な分布域とし、唯一カンムリウミスズメだけが黒潮や対馬海流の影響のある暖帯海域に繁殖地があります。最大の繁殖地は宮崎県の枇榔島(びろうじま)で約3000羽と推定されています。そのほか、伊豆諸島や福岡県の筑前沖ノ島の小屋島(こやしま)、三重県の耳穴島(みみあなじま)、高知県の幸島(こうじま)などが知られています。日本以外では韓国南部の島で少数の繁殖が確認されているだけで、日本周辺にしかいない鳥といえます。人間の活動により誘引されたカラスや侵入したネズミによる捕食、混獲や油汚染、マリンレジャーによる繁殖地のかく乱などが影響して数を減らし、絶滅が危惧されています。

「日本野鳥の会」について

1934年創立、日本最古&最大級の自然保護団体。「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けています。

報道関係者様 問い合わせ先:(画像の提供も下記にお問い合わせください)

公益財団法人日本野鳥の会 共生推進企画室 担当:塚田
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2630(月・木13~15時)※祝日除く
E-mail: [email protected]
URL:https://www.wbsj.org/


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プレスリリース:日本野鳥の会 ツバメを観察したくなるパンフレット『ようこそツバメ』無料プレゼント!

2022年5月25日

公益財団法人日本野鳥の会は、ツバメの観察方法や見どころを紹介するパンフレット『ようこそツバメ』を、2021年に引き続き今年もご希望の方全員に無料でプレゼントします。

ツバメは、近年、減少が心配されており、農耕地や日本家屋の減少に伴う、餌場や営巣環境の変化が背景にあると考えられています。それに加え、特に都市部では、不衛生を理由に巣が落とされてしまうケースも報告されています。

みなさんの身近な場所でツバメを探して観察していただくことで、ツバメを取り巻く環境を知っていただくともに、かれらをあたたかく見守る気持ちを広めていきたいと考え、このパンフレットを制作しました。ぜひ、多くの方にご覧いただければ幸いです。

パンフレットの概要

パンフレット『ようこそツバメ』

パンフレット『ようこそツバメ』
A3サイズ(約30×42cm)両面フルカラー
※折りたたむとハガキサイズ(約15×10cm)

【内容】

ツバメの基礎知識や観察の方法、観察時の注意点などを一枚のパンフレットにまとめました。また、ツバメの子育てのプロセスや見どころをイラストで解説しています。

【構成】
ツバメはこんな鳥/日本で見られるツバメのなかま/ツバメの子育てを見てみよう/ツバメの現状 ほか

申込方法

1.インターネット
専用ページよりお申し込みいただけます。
2.郵便・FAX

①氏名
②氏名のフリガナ
③郵便番号
④住所
⑤電話番号
⑥メールアドレス
⑦ご覧になった媒体名(新聞・雑誌・番組等の名称)

上記をご記入のうえ、「日本野鳥の会 ようこそツバメ係」までご送付ください。

【郵便】
〒141-0031 品川区西五反田3-9-23 丸和ビル 日本野鳥の会 ようこそツバメ係
【FAX】
03-5436-2635

※パンフレットの発送は、お申込み受付後に順次行っていく予定ですが、新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては遅れることがございます。あらかじめご了承ください。

「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。

シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

<組織概要>
組織名:公益財団法人 日本野鳥の会
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
創立:1934(昭和9)年3月11日 *創立88年の日本最古にして最大の自然保護団体
URL: https://www.wbsj.org/

報道関係者様 問い合わせ先

公益財団法人 日本野鳥の会
普及室 普及教育グループ 担当:江面(えづら)

〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2622/090-5332-5363(平日10~17時)
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]
URL:https://www.wbsj.org/

※掲載いただけます場合には、お手数ですが上記担当までご連絡くださいますようお願いいたします。
※パンフレットの画像、イラストをお貸しできます。上記担当までお問い合わせ下さい。

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プレスリリース:野鳥観察・撮影の初心者の方に向けた、マナーのガイドラインを策定

2022年4月26日

「野鳥や人に迷惑をかけない、マナーを守った野鳥観察・撮影を!」

公益財団法人日本野鳥の会では、誰にでも楽しめるバードウォッチングの普及を進めていますが、この度、野鳥観察・撮影の初心者に向けたマナーのガイドラインを策定いたしました。

ガイドライン策定の背景

近年、鉄道ファンの写真撮影におけるマナー問題が大きな社会現象となっていますが、野鳥の観察・撮影の世界でも同様の問題が頻出しています。

加えて、SNSの普及により情報の拡散速度がアップしたことで、珍しい野鳥の出現情報などをSNSに載せることで、そこに多数の人たちが押し寄せてしまい、野鳥だけでなく、一般の公園利用者や地元住民に迷惑をかける事例が発生しています。こうした事案が増えているのには、野鳥観察・撮影の初心者の方が、野鳥とその生息環境、また近隣住民の皆さんにとって「どんな行動がマナー違反か」に、思いが至らないことが多いためと考えられます。

マナーを知っていることで防げることがたくさんあります

こうしたことから、日本野鳥の会では、バードウォッチングを始める段階で、皆さんに野鳥の観察・撮影のマナーを知ってもらうことが重要と考え、このガイドラインを策定しました。

ガイドラインには、「野鳥にとってどんな行為が迷惑なのか」、「野鳥を見たい気持ちや撮影したい気持ちの前に気をつけなければならないことは何か」などが盛り込まれています。特に、「珍しい野鳥の出現情報や写真をすぐには公開しない」など、昨今問題になっている行為について注意喚起をしています。

少し厳しいことが書いてありますが、野鳥に対するマナー、一緒にバードウォッチングを楽しむ方へのマナー、観察・撮影地を利用する一般の方に対するマナー等、頭の片隅に置いておくことで、皆さんが気持ちよく野鳥観察や野鳥撮影を楽しんでいただくことを願っています。

野鳥観察・撮影のマナーの悪い例

道をふさいだり、営巣中の巣や鳥にちかづかないなどの野鳥観察・撮影のマナーを守りましょう

マナー問題の事例

  • 珍しい野鳥の写真が撮れたので、撮影した公園名と一緒に、気軽にSNSに投稿したら、大勢の人が押し寄せてしまい、公園や利用者に迷惑をかけることになってしまった。
  • 野鳥が巣で子育てをしている写真が可愛かったのでSNSに投稿したら、たくさんの方からお叱りのコメントが来てしまった。
  • 座って撮影していたカメラマンの方に「何かいるのですか?」と聞いたら、「あなたが近づいてきたせいで、1時間も待っていた野鳥が飛び立ってしまった」と怒られてしまった。

ガイドラインからの抜粋(初心者の方がやってしまいがちな点)

「営巣中、育雛中の野鳥や巣へは近づかない」

巣や巣立ち雛に遭遇した場合、すみやかにその場を離れるようにしましょう。親鳥は卵やヒナを守るために神経をとがらせています。人間の存在がストレスの原因となり、「この場所は危険」と判断して親鳥が巣や抱卵を放棄することや、早すぎる巣立ちが起こる可能性があります。また、親鳥が驚き、あるいは警戒し、巣を離れてしまった場合、卵やヒナが捕食者にさらされたり、低温にさらされたり、繁殖に悪影響を与えてしまう可能性もあります。

「稀な渡り鳥等の画像や映像、情報は、鳥が撮影地からいなくなってから」

迷鳥や希少な野鳥を撮影したときは、その鳥がいなくなってから公開するようにしましょう。画像や映像の有無に関わらず、珍しい野鳥の情報も同様です。

わずかな情報からでも、その場所を探し出し、たくさんの人が集まるリスクがあります。その野鳥が、その場所から去るのを待ってから「すでにいなくなった」という記述とともに公開することで、野鳥にストレスを与えることや、周辺住民への迷惑も防ぐことができます。

報道関係者様 問い合わせ先

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ 担当:富岡・江面(エヅラ)

〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL: 03-5436-2622(火・木13~15時)
FAX: 03-5436-2635 / E-mail:[email protected]
URL:https://www.wbsj.org/


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プレスリリース:農地の環境保全等活動の交付金制度の問題点を指摘!生物多様性保全と持続的な農業の両立に向けた提案を自然保護6団体が提出

2022年4月15日

公益財団法人 日本自然保護協会
公益財団法人 日本野鳥の会
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
特定非営利活動法人ラムサール・ネットワーク日本
特定非営利活動法人オリザネット
一般社団法人 リアル・コンサベーション

  • 農地の生物多様性保全に関わってきた自然保護団体6団体が、農地の環境保全等に使われる農業・農村多面的機能交付金制度に対し共同で提言書を提出
  • 全国各地で展開される事業(予算額1600億円)の運用や効果検証の問題点を指摘
  • 科学的な根拠に基づく評価の導入や生物多様性の劣化につながる対象事業の見直し、生物多様性保全活動の義務化などに向け、NGOや専門家との協働を要望


自然保護に関わる6団体は、「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律」の点検・検証結果(令和2年11月30日)に対し、以下の点の改善を求め、提言書を提出しました。

主な内容

提言1.多面的機能の発揮促進の十分な効果検証をすべき
提言2.生物多様性を劣化させる事業を見直し、生物多様性保全活動を義務化すべき
提言3.自然環境や生物多様性の保全機能の向上に資する活動の支援を増やすべき
提言4.生物多様性に詳しい専門家・NGOも制度設計や見直しに参画させるべき

解説

この法律は、農業・農村がもつ、「食料等の生産」以外の機能(国土保全、水源かん養、自然環境保全、景観形成等の多面的機能)を発揮するために農業団体等の活動に支払われる交付金制度の根拠法です(2014年設立)。この制度は、農地が食料生産のみならず人類の生存の基盤となる自然環境・生物多様性を守る公益的機能を有すると意義づけており、国土の52%と高い割合を占める農地と、延べ6万団体からなる農業関係団体を、年間約1600億円の税金で支援するなど、農地生態系に対し重要で影響力の大きな制度です。

自然保護に関わる6団体は、各分野の専門性や現場での経験と、本法に関する公開資料から、生物多様性を劣化させうる事業にも交付金が支払われた事例がある点や、交付金の効果検証が制度運用状況に関するアンケート結果のみで行われており、本法の目的である公益的機能が発揮できたのかが十分検証できていない点などを指摘しました。

近年、世界的にも有機農業など生物多様性を活かした持続可能な農業への転換に注目が集まっています。例えばEUでは、2020年発表の「Farm to Fork戦略」内で2030年までに有機農業実施面積を25%、化学農薬50%削減等の目標を掲げています。また日本においても、2021年に「みどりの食料システム戦略」が公表され、そこには2018年時点でわずか0.5%の有機農業実施面積を、2050年までに25%に増やしていくといった意欲的な目標が含まれています。現在、この戦略の関連法案が国会で提出・審議され、持続可能な農業への転換に向けて、本制度の拡大が議論される等、再び着目されています。

以上のことから、本制度の改善は、日本の農地における生物多様性の急速な劣化と、持続可能な農業への転換への対処という両面において急務です。今後予定されている本制度の評価・見直しの機会に(中間年評価(令和4年度)、最終評価(令和6年度))、今回の提言書で指摘した問題点の解決が強く望まれます。

共同提出団体(公益財団法人日本自然保護協会、公益財団法人日本野鳥の会、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン、特定非営利活動法人ラムサール・ネットワーク日本、特定非営利活動法人オリザネット、一般社団法人リアル・コンサベーション)では、今後、地域の方々との協働による交付金を活用した優良事例づくりや、関係者との意見交換・政策提言を行う予定です。

本リリースに関するお問合せ

公益財団法人日本自然保護協会 生物多様性保全部 担当:福田・藤田
Tel:070-2249-3389 Email:[email protected]
〒104-0033 東京都中央区新川1-16-10 ミトヨビル2F

添付資料

参考

公益財団法人 日本自然保護協会について

公益財団法人 日本自然保護協会

自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。会員2万4千人。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
http://www.nacsj.or.jp/

公益財団法人 日本野鳥の会について

公益財団法人 日本自然保護協会

1934年設立の日本最古にして最大の自然保護団体。「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けています。
独自の野鳥保護区を設置し、シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するイベントや冊子の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。
https://www.wbsj.org/

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)について

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン

WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。急激に失われつつある生物多様性の豊かさの回復と、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けて、希少な野生生物の保全や、持続可能な生産と消費の促進を行なっています。
https://www.wwf.or.jp/
WWF® and ©1986 Panda Symbol are owned by WWF. All rights reserved.

特定非営利活動法人ラムサール・ネットワーク日本について

特定非営利活動法人ラムサール・ネットワーク日本

ラムサール・ネットワーク日本は、日本各地の湿地にかかわるグループや個人から成り立っているネットワーク組織です。地域の草の根グループや世界のNGOと連携しながら、湿地保全の国際条約「ラムサール条約」に基づく考え方・方法により、すべての湿地の保全、再生、賢明な利用の実現に寄与することを目的として活動しています。当会の「田んぼの生物多様性向上10年プロジェクト」は、ラムサール条約と生物多様性条約に基づいた、湿地としての水田の生物多様性を求める「水田決議」の実施のため、田んぼの生きものを育む力を引き出し、それを主流化することを目指して、国内外でネットワークを拡げ、活動しています。
http://www.ramnet-j.org/

特定非営利活動法人オリザネットについて

農と自然を大切にして、人と生き物が共生でき、将来の世代も自然の恵みを享受できる持続可能な社会づくりに貢献することを理念とし、農林業地域と河川水辺の生物多様性の回復を目指し、調査、提言、普及活動などを行っています。2003年設立。

一般社団法人 リアル・コンサベーションについて

一般社団法人 リアル・コンサベーション

2019年6月設立。当法人は、生態系を基軸として考え、自然と共生する社会の形成や、その他の自然・環境・保全に貢献し、人々が健康で幸福に暮らすことができる自然や環境を維持・向上させることに寄与することを目的として活動しています。
https://realconservation.org/


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プレスリリース:愛鳥週間はeBirdでバードウォッチング!~スマホひとつで野鳥観察がより楽しく~

2022年4月12日

(公財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:上田恵介、会員・サポーター数:約5万人)は、愛鳥週間(バードウィーク、5月10~16日)に向けて、より多くの方に野鳥に親しんでいただけるよう、キャンペーン「愛鳥週間はeBirdでバードウォッチング!」を実施します。

eBirdとは?

eBird(イーバード)は、コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する、世界最大の野鳥観察データベース。日本野鳥の会では、日本語で利用できる”eBird Japan”を2021年11月に公開し、利用者は約4000人にのぼります。

eBirdでは、自分が見た鳥を、PCやスマートフォンを使ってオンラインで記録することができ、世界中のバードウォッチャーが観察した野鳥情報にアクセスすることが可能です。eBirdを利用すれば、スマートフォンひとつが、フィールドノートにも、図鑑にも、探鳥地ガイドにもなります。

5月10日~16日の愛鳥週間期間、eBirdに観察記録を投稿しよう!

5月10~16日は愛鳥週間(バードウィーク)です。この間、好きな時にバードウォッチングをして、その結果をeBirdに投稿してみましょう! この期間、eBird Japan(運営:公益財団法人日本野鳥の会)では、オンラインでのeBird使い方講座、野鳥識別講座を開催するほか、eBirdに観察記録を投稿された方にプレゼントをさしあげるキャンペーンを実施します。バードウォッチングをこれから始めたいという方も、ぜひご参加ください。

キャンペーン「愛鳥週間はeBirdでバードウォッチング!」の概要

期間
2022年5月10~16日(愛鳥週間/バードウィーク)
参加方法

特別な申込は必要ありません。期間中いつでも、好きな時間にバードウォッチングをして、見た鳥を「eBird Japan」またはアプリ「eBirdモバイル」から投稿してください。

特別な場所に行かなくても、家の窓から5分、庭に来た鳥を観察する/通勤や通学の途中で見た鳥を観察する/子供と一緒に行く公園にいる鳥を観察するなど、日常生活の中の観察でも構いません。

eBird Japanに投稿するには

既にeBirdのアカウントを持っている方は、モバイルアプリ、またはウェブサイトからチェックリストを投稿できます。アカウントを持っていない方は、アカウントの作成から始めましょう。
詳しくは「eBirdを始めよう」をご覧ください

参加賞
期間中にチェックリストを投稿された方のうち、

育林材の時計
時計(直径約16cm)

1.観察した種数が最も多かった方上位10人(同数多数の場合は抽選)に、「サントリー特別賞」としてサントリーホールディングス株式会社提供の「育林材の時計(*写真はイメージです。デザイン、梱包仕様などは、実際の記念品とは異なる場合があります)」
育林材について


今治タオル森の野鳥

2.7日間毎日チェックリストを投稿した方 10人(該当者多数の場合は抽選)に、「日本野鳥の会賞」として日本野鳥の会オリジナルグッズ「今治タオル森の野鳥(フェイスタオル&ハンドタオル、写真はイメージです)」



をさしあげます。

初めてeBirdを使う方、これからeBirdを始めたいという方へ

1.動画「eBirdの使い方」を公開

eBirdの概要と、観察結果の投稿方法をご紹介する動画ができました。
eBirdの使い方」(YouTube)をご覧ください。

2.オンラインセミナーの開催

eBirdの基本的な使い方を紹介するウェビナー「eBirdを始めよう」、身近な野鳥を識別するポイントを紹介するセミナー「野鳥識別の基本と、アプリMerlinの使い方」の2つのオンラインセミナーを実施します。

ウェビナー「eBirdを始めよう」

日時
2022年5月9日(月) 19:00-20:00 ※受付は終了しました
対象
初めてeBirdを使う方、これからeBirdを使ってみたいという方
方法
Zoomウェビナー(定員400名)
解説
葉山政治/岡本裕子(公益財団法人 日本野鳥の会)
内容
eBirdの概要と基本的な機能、野鳥観察結果の投稿方法(モバイルアプリから、ウェブサイトから)をわかりやすくご紹介します。

セミナー「野鳥識別の基本と、アプリMerlinの使い方」

日時
2022年5月12日(木) 19:00-20:10 ※受付は終了しました
対象
eBirdを使いたいが識別に不安があるという方、初めてアプリ「Merlin野鳥識別」を使う方
方法
Zoomミーティング(定員95名)
講師
奴賀俊光(公益財団法人 日本野鳥の会)
内容
身近な野鳥の識別の基本と、識別をサポートするアプリ「Merlin野鳥識別」を使う際のポイントをご紹介します。

5月14日(土)は「グローバル・ビッグ・デー(世界一斉野鳥カウント)」

5月14日はコーネル大学鳥類学研究室が主催する世界一斉野鳥カウント「グローバル・ビッグ・デー(Global Big Day)」です。この日に投稿された観察記録は、リアルタイムでグローバル・ビッグ・デーのサイトから見ることができます。

Global Big Day

eBirdとは

世界的な科学研究プロジェクト

eBirdは、コーネル大学鳥類学研究室が運営する、世界的な科学研究プロジェクトです。世界中のバードウォッチャーの野鳥観察記録をオンラインで共有し、鳥類の研究や保護に役立てることを目的としています。2022年4月1日現在、eBirdの利用者は763,086人にのぼり、日々増え続けています。

13か国語に対応 非営利ならば自由に利用できるデータ

eBirdは、コーネル大学鳥類学研究室と、世界中のパートナー団体、何千人もの地域の専門家、何十万ものユーザーとの共同で運営されています。日本のポータル“eBird Japan”は、サントリーホールディングス株式会社の協賛を得て、(公財)日本野鳥の会が運営管理しています。

eBirdは13か国語に対応しており、世界中で利用できます。また、eBirdのデータは、調査研究や教育活動、自然保護活動など非営利目的であれば、自由に利用できます。


日本野鳥の会 組織概要
組織名:公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

(公財)日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
担当:自然保護室 葉山政治/岡本裕子
電話:03-5436-2633  E-mail:[email protected]



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プレスリリース:絶滅危惧種シマフクロウを知るための小冊子『こんばんはシマフクロウ』無料プレゼント!

2022年4月5日

公益財団法人日本野鳥の会と日本製紙株式会社は、2022年4月5日(火)より、北海道に生息する絶滅危惧種シマフクロウの現状や保護活動について紹介する小冊子『こんばんはシマフクロウ』を、ご希望の方全員に無料でプレゼントします。

シマフクロウは、北海道にすむ世界最大級のフクロウの仲間ですが、森林伐採などの影響により個体数を減らし、現在では約160羽70つがい程が生息するのみとなっています。環境省レッドリストでは絶滅のおそれが極めて高い「絶滅危惧IA類」に指定されており、環境省を中心に保護活動が行なわれています。当会でも2004年からシマフクロウ保護事業を開始し、生息地の保全や繁殖環境の整備などの活動を実施しています。

この小冊子は、シマフクロウ保護で協力関係にある日本製紙株式会社と共同で制作し、「シマフクロウがどんな鳥なのか」から、これまで実施されてきた保護活動までをご紹介することで、シマフクロウが置かれている現状を知っていただくともに、シマフクロウが将来にわたって生きていけるよう、あたたかく見守る気持ちを広めていくことを目的としています。
ぜひ、多くの方にご覧いただければ幸いです。

小冊子の概要

小冊子『こんばんはシマフクロウ』
サイズ(約10.6×18cm)フルカラー全24ページ イラスト/Haruki

内容

シマフクロウの生態などの基礎知識、減少してしまった原因、シマフクロウを守るための保護活動などを豊富なイラストと写真とともに解説した小冊子にまとめました。また、近年では企業との連携で保護活動が進んでおり、その協力関係についても記載しています。

構成

シマフクロウはどこにいるの?/いろいろな名前/大きさは世界最大級/森にひびく大きな声/魚が好きなフクロウ/子育ては巨木の洞で/シマフクロウの1年のサイクル/シマフクロウの森は多くの生きもののすみか/減ってしまったシマフクロウ/シマフクロウQ&A/日本野鳥の会の保護活動/企業とシマフクロウを守る/グッズの購入で給餌や巣箱設置を支援/シマフクロウについて知りたいときには/会いにいくのはもう少し待って!/シマフクロウの将来と私たちの未来

申込方法

1.インターネット

専用ページよりお申し込みいただけます。
日本野鳥の会ホームページ 小冊子「こんばんはシマフクロウ」プレゼント! をご覧ください。

2.郵便・FAX

①氏名
②氏名のフリガナ
③郵便番号
④住所
⑤電話番号
⑥メールアドレス
⑦ご覧になった媒体名(新聞・雑誌・番組等の名称)

上記をご記入のうえ、「日本野鳥の会 こんばんはシマフクロウ係」までご送付ください。

郵便
〒141-0031
品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
日本野鳥の会 こんばんはシマフクロウ係
FAX
03-5436-2635

※小冊子の発送は、お申し込み受付後に順次行なっていく予定ですが、新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては遅れることがございます。あらかじめご了承ください。

報道関係者様 問い合わせ先

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ 担当:江面(えづら)

〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2622(火・木13~15時)/090-5332-5363(火~金10~17時) ※祝日除く
FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]
URL:https://www.wbsj.org/


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プレスリリース:夢洲の生物多様性保全を大阪万博のレガシーに

2022年3月22日

大阪・関西万博へ環境団体が要望

  • 日本を代表する3つの環境保護団体が大阪・関西万博の建設整備を見直し、夢洲の生物多様性の保全と回復を求めた要望書を共同で提出。
  • 「SDGs達成の貢献」を掲げた大阪・関西万博の整備で、絶滅危惧種のコアジサシやシギ・チドリ類の生息環境を消失させることは、開催の理念と相反すると主張。
  • 夢洲はラムサール条約湿地の登録が可能と指摘し、保全と回復に取り組むことで、生物多様性の次期世界目標達成に資する大阪・関西万博のレガシーになると提案。


公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J、理事長:亀山 章)、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン、会長:末吉 竹二郎)、公益財団法人日本野鳥の会(理事長:遠藤 孝一)の環境保護三団体は、大阪市夢洲(ゆめしま)で計画されている2025年日本国際博覧会の建設整備が進むことに対して、2025年日本国際博覧会協会会長、大阪市長などへ要望書を3月16日に提出した。夢洲の生物多様性の保全と回復のために、土地造成事業の見直し、湿地と干潟を形成するよう計画の変更を求めている。また、ラムサール条約湿地の登録を目指すこと、関係団体や専門家による協議会の場の設置を提案している。

添付資料

参考情報

本リリースに関するお問合せ

日本自然保護協会 保護部 大野正人 
Tel: 080-3455-7945 Email: [email protected]

WWFジャパン 気候エネルギー・海洋水産室 前川聡
Tel: 090-6724-2034 Email: [email protected]

日本野鳥の会 自然保護室 大畑孝二
Tel: 090-5682-5644 Email: [email protected]


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プレスリリース:北海道・日高地域に新しい野鳥保護区が誕生

2022年3月16日

ご寄付をもとにした土地購入と、土地所有者との協定により、
シマフクロウ3つがいの繁殖地、合計25.7ヘクタールを保全

北海道地図

公益財団法人日本野鳥の会(事務局:東京、会長:上田恵介、会員・サポーター数約5万人)は、現在約160羽しか生息していないシマフクロウ(絶滅危惧ⅠA類)の繁殖地保全のため、北海道・日高管内の民有地15.8haを購入し、また、9.9haについて土地所有者と協定を結びました。これにより管内3地区※1で合計25.7haを新たに保全することができました。

当会では、会員の方からのご寄付をもとに設置した渡邊基金で購入した土地を「渡邊野鳥保護区シマフクロウ日高第3」(12.1ha)、野鳥保護区基金※2をもとに購入した土地を「野鳥保護区日高第2」(3.7ha)、協定を結んだ土地を「松俊(しょうしゅん)野鳥保護区シマフクロウ日高第1」(5.0ha)、「松俊野鳥保護区シマフクロウ日高第2」(4.9ha)と名づけ、シマフクロウが繁殖する自然環境を恒久的に保全します。

※1:「日高第1」「日高第2」「日高第3」の3地区にはそれぞれ1つがいずつが繁殖している。
※2:野鳥保護区基金:野鳥保護区にかかわる土地購入や管理の費用に特化した当会の基金
注:野鳥保護区や地区の具体的な位置や地名は、シマフクロウの生息かく乱の可能性があることから、公表していません。


1.1つがいが繁殖する新たな地区に、初めて野鳥保護区を設置
<渡邊野鳥保護区シマフクロウ日高第3>


渡邊野鳥保護区シマフクロウ日高第3

日高第3地区には、2015年から1つがいのシマフクロウの繁殖が確認されています。当会では、このつがいについて環境省や研究者と連携して情報収集を行なってきました。現在、この繁殖地周辺では森林伐採が進んでおり、このつがいの生息が危ぶまれています。そこで、2022年2月に渡邊基金をもとに、繁殖地の一部の12.1ha(121,456㎡)の民有地を購入し、野鳥保護区として保全しました。このつがいが繁殖する地区では初の野鳥保護区です。


2.土地の購入と協定により、1つがいが繁殖する野鳥保護区を拡大
<野鳥保護区シマフクロウ日高第2><松俊野鳥保護区シマフクロウ日高第2>


野鳥保護区シマフクロウ日高第2

日高第2地区には、2017年から1つがいのシマフクロウの繁殖が確認されていますが、近隣の開発計画にさらされ、このつがいの生息が危ぶまれていました。そこで当会では、法的な保護がされていない民有地を対象として2020年から土地を購入し、野鳥保護区として保全しています。

2021年7月には野鳥保護区基金へのご寄付をもとにして、繁殖地の一部の3.7ha(36,425㎡)を追加で購入することができました。そして、2022年2月に4.9ha(49,045㎡)について土地所有者と協定を結び、同地区の保全を強化しました。これにより、2020年度に購入している民有地55.4haと合わせると、同地区のシマフクロウの繁殖地のうち64.0haが保全されます。


3.協定により、1つがいが繁殖する森林の保全を強化
<松俊野鳥保護区シマフクロウ日高第1>


松俊野鳥保護区シマフクロウ日高第1

日高第1地区には、1998年から1つがいのシマフクロウの繁殖が確認されています。当会では、この地区の河畔林のうち、法的な保護がされていない民有地を、2007年から土地の購入により野鳥保護区として保全してきました。一方で、近隣での森林伐採は続き、このつがいの生息が危ぶまれていました。そこで、当会ではシマフクロウの繁殖地保全を強化するため、2022年2月に土地所有者と協定を結ぶことで、5.0ha(49,987㎡)の野鳥保護区を新たに設置しました。これにより、当会が購入してきた民有地と合わせると、同地区のシマフクロウの繁殖地のうち、151.8haが保全されます。

シマフクロウについて

国指定天然記念物、国内希少野生動植物種、絶滅危惧ⅠA類

河川や湖沼周辺の森林に生息する魚食性の世界最大級のフクロウです。明治期までは北海道内に広く生息していたとされますが、繁殖に必要な直径100cm以上の洞のある大木が森林伐採等により喪失し、餌の魚類が河川改修などにより減少したことで数を減らし、絶滅の危機に瀕しています。現在は北海道中部から東部にかけて約160羽程度が生息するのみです。そして、多くのつがいが巣箱や給餌など、人為的な支援を受けて繁殖しています。生息環境が限られているため、巣立ち後の分散が困難で、近親つがいの形成などの問題も起きています。

日本野鳥の会のシマフクロウ保護事業について

失われている絶滅危惧種の生息地


伐採されたシマフクロウの森

1970~1980年代は企業・行政共に環境への配慮よりも産業や経済が優先される時代であり、開発によって自然環境が荒廃していました。国は環境庁を設置したばかりでまだ十分な体制を持っておらず、生き物たちの絶滅も心配されていました。北海道でも、タンチョウやシマフクロウなど絶滅危惧種の生息地が開発の危機に晒されていました。近年では、大規模な湿原の埋め立てや森林伐採は減ってきていますが、バイオマス発電用材の天然林伐採や太陽光発電所建設など、中小規模の開発により絶滅危惧種の生息地は日々失われています。

生息地を丸ごと守ります

絶滅の危機から彼らを守り、進行する開発に迅速に対応するためには、買い取りによる繁殖地の確保がもっとも有効な方法です。そこでNGOである当会が、先駆的に繁殖地を買い取って独自の「野鳥保護区」とする運動を1986年より開始しました(タンチョウ:1987年~、シマフクロウ:2004年~)。

野鳥保護区を設置して繁殖地を丸ごと保全することで、そこに住むすべての動植物を守ることができる。

シマフクロウについては、環境省の保護増殖事業者として、繁殖に利用している民有地を買い取って独自の野鳥保護区としているほか、植樹や間伐など森林環境の整備のような長期的な活動と、繁殖期の餌不足や樹洞不足を補う給餌生簀(いけす)や巣箱の設置など、当面の絶滅を回避するための保護活動を行なっています。

不足する魚を補う給餌と巣箱の設置

国内最大の民間自然保護区に


村田野鳥保護区風蓮川(別海町)
タンチョウが繁殖する湿原を保全している

最初の保護区設置から今日まで35年が経過し、今回の土地購入により、当会所有および協定による野鳥保護区の総面積は3,662ha となりました(タンチョウ2,463ha、シマフクロウ1,167ha、その他32ha)。また、土地所有者との覚書により保全しているシマフクロウの重要な生息地の132haも合わせると、保全面積は3,794haとなります。これは山手線の内側面積の約6割に相当し、絶滅危惧種の保全を目的とした民間の自然保護区としては国内最大の面積です。(景観保護のための民間自然保護区を含めると、前田一歩園財団の3,892haに次ぐ2番目の広さ)。

ご寄付によって支えられています

当会のシマフクロウ保護事業は、活動に共感いただいた方々からのご寄付に支えられています。土地の購入だけでなく、野鳥保護区の設置後には、自然環境を良好かつ永続的に維持するため、巡回監視やモニタリング調査、適正な保全管理など継続的な活動が必要です。これらの活動もご寄付を活用して進めています。
(詳しくはホームページ「野鳥保護区」)

「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。
独自の野鳥保護区を設置し、シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

<組織概要>
組織名:公益財団法人 日本野鳥の会
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
創立:1934(昭和9)年3月11日 *創立88年の日本最古にして最大の自然保護団体
URL:https://www.wbsj.org/

報道関係者様 問い合わせ先:(画像の提供も下記にお問い合わせください)

公益財団法人日本野鳥の会 自然保護室 保護区グループ
担当:瀧本 宏昭(たきもと ひろあき)
 
〒059-1365 北海道苫小牧市植苗150-3
野鳥保護区事業所(ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター内)
TEL:0144-82-8803
E-mail:[email protected]


今回設置・拡大した保護区の景観を、以下のリンクから動画(YouTube)でご覧いただくことができます。

【日高1】松俊野鳥保護区シマフクロウ日高第1
【日高2】野鳥保護区シマフクロウ日高第2

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プレスリリース:政府のプラごみ対策新法政省令に対しNGO27団体が共同提言

2022年1月14日
減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク

政府のプラごみ対策新法政省令に対しNGO27団体が共同提言
~スプーン等の選択的有料化では不十分、包括的な規制強化による大量生産・大量消費からの脱却を~

「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」のメンバーおよび賛同27団体は、本日14日に閣議決定された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック新法)の政省令等(以下、本政省令)」について、山口壯環境大臣および萩生田光一経済産業大臣あての提言書を策定、発表しました(「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律 政省令」への共同提言 PDF/762KB)。

背景

2021年6月に成立した「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック新法)」の具体的な内容を定めた政省令が、1月14日に閣議決定され、今年4月より施行されることとなりました(https://www.env.go.jp/press/110313.html) 。減プラスチック社会を実現するNGOネットワークは、プラスチック新法に関連し、より包括的かつ実効性のある政策の導入を目指し継続的に改善を働きかけてきましたが、依然として反映されていないため、このたび本提言書を発表します。私たちは世界的に深刻なプラスチック汚染の本質的な解決に向けて、引き続き政府へ政策改善の働きかけを続けていきます。

共同提言のポイント

プラスチック新法で注目されるスプーンやフォーク等の選択的有料化では、プラスチック全体を十分に削減することはできません。そこで、意欲的で明確な発生抑制目標の下で、食品トレーなど必ずしも必要のない主要な使い捨てプラスチックを広く選定し、提供禁止や有料化することで、大量生産・大量消費を前提とした社会の枠組みを変えていくことを求めています。また、マイクロプラスチックや漁具、農業用資材などを含め、プラスチック汚染問題全体を包括した基本理念となる「基本法」を新たに制定の上、それに基づき法規制を整備し、環境流出と気候変動問題の双方を確実に改善していくことを要請しています。

提言の骨子

  1. 追加的なプラスチック汚染を根絶する目標の2030年への前倒し

  2. マイルストーン(目標)の明確化と、バイオマスプラスチック導入以外の目標の引き上げや期限前倒し

  3. 循環基本法における優先順位に沿ったリユースの推進と各優先順位の定義の明確化

  4. 事業者への努力要請に一定の強制力をもたせ、特定プラスチック使用製品のみならず、容器包装リサイクル法が適用される容器包装についても、品目を特定し、有料化を義務づけること

  5. バイオプラスチックを含めた代替素材の使用につき、やみくもに推進することなく、必要不可欠な製品や部品についてのみ、持続可能性が担保できるものを使用するように義務付けること

  6. 主務大臣による設計認定制度について、国や地方公共団体、事業者に対し、認定プラスチック使用製品の使用に努めるよう単に要請するのではなく、一定程度の認定製品の使用を義務付けた上で、認定されていないプラスチック使用製品の使用を制限していくこと

  7. 主に家庭から排出されるプラスチック使用製品について、分別収集、再商品化その他のプラスチックに係る資源循環の促進等に必要な措置を講じるために、製造事業者や使用事業者に、必要なコストの負担を求めること

  8. 特に自然環境への流出の可能性が高い、漁具・農業用資材に使用されるプラスチックについても、明確な対象とすること。そして、製造事業者や使用事業者への環境配慮設計や流出防止措置の導入、適切な漁具管理や流出時の報告・回収を義務付け、必要な基盤整備等を行うこと

  9. 特に製造・流通・使用過程で生ずる一次マイクロプラスチックの環境への流出の防止のために、意図的に使用されるマイクロプラスチックの製造・利用を早期に禁止し、予防原則の観点から、一次マイクロプラスチック発生抑制対策を早期に導入すること

  10. プラスチック使用製品に含まれる有害化学物質に関する影響について調査研究を進めるだけでなく、プラスチックに含まれる化学物質の成分表示を義務付けること

  11. 別途、明確な発生抑制目標を有し、プラスチック汚染問題全体を包括した基本理念となるような「基本法」を早急に制定すること

  12. 地球規模のプラスチック汚染を包括的に解決するために、各国がすべきことを明確に規定し、世界各国からの幅広い参加を促進できる、法的拘束力のある国際協定の早期発足に向けて、日本政府として最大限貢献すること

以上

減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク

メンバー団体(五十音順)

  • 特定非営利活動法人 OWS
  • 国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
  • 一般社団法人 JEAN
  • 公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)
  • 全国川ごみネットワーク
  • 特定非営利活動法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
  • 一般財団法人 地球・人間環境フォーラム
  • 公益財団法人 日本自然保護協会
  • 特定非営利活動法人 日本消費者連盟
  • 公益財団法人 日本野鳥の会
  • 特定非営利活動法人 パートナーシップオフィス
  • 特定非営利活動法人 プラスチックフリージャパン
  • 容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
  • 一般社団法人 リアル・コンサベーション

賛同団体(五十音順)

  • 特定非営利活動法人 アーキペラゴ
  • 小山の環境を考える市民の会
  • 環境問題を考える会
  • ごみ・環境ビジョン21
  • 「ごみゼロプラン静岡」市民ネットワーク
  • 特定非営利活動法人 埼玉エコ・リサイクル連絡会
  • 認定NPO法人スペースふう
  • 奈良エコライフ研究会
  • 22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会
  • Hamaumi-浜松の海を守る会
  • 特定非営利活動法人 プロジェクト保津川
  • 山梨マイクロプラスチック削減プロジェクト
  • ワーカーズ・ごみ問題研究会

本件に関するお問合せ先

世界自然保護基金(WWF)ジャパン
メール:[email protected]

日本野鳥の会 自然保護室(担当:岡本/山本)
電話:03-5436-2633
メール:[email protected]

本プレスリリースのPDF版はこちら/570KB

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