プレスリリース:日本野鳥の会オリジナル小冊子『おかえりオオジシギ』を北海道内の小学校に無料配布

2020年6月19日

公益財団法人日本野鳥の会は、主に北海道で繁殖をする渡り鳥である準絶滅危惧種オオジシギについて子供たちに知ってもらうため、また、オオジシギを通じて、郷土の自然に目を向け、そこに住む生き物たちの素晴らしさを伝えるために、小冊子『おかえりオオジシギ』を道内の小学校に無料で配布します。この取り組みは今年で3年目となり、2019年度は道内の54市町村・約630校の児童約3万7千人に配布しました。大変好評だったことから、今年度も配布を実施します。

冊子の概要

苫小牧市立ウトナイ小学校で贈呈(2018年4月)
苫小牧市立ウトナイ小学校で贈呈(2018年4月)

【内容】対象:小学校4年生以上

オオジシギとはどんな鳥なのか、日本とオーストラリアを渡る一年の暮らしやオオジシギの探し方などを富士鷹なすび氏のイラストを使って楽しく親しみやすく解説。

18cm×10.5cm中綴じ製本/オールカラー/全20ページ

【構成】

オオジシギとは/オオジシギの一年/北海道での暮らし/渡り・数の調査/オオジシギを探してみよう/みんなにできること

【協賛】

生活協同組合コープさっぽろ/株式会社三星/日本製紙株式会社/北海道テレビ放送株式会社

主な配布先 (2019年度実績)

札幌市・石狩市・北広島市・江別市・恵庭市・千歳市・函館市・小樽市・苫小牧市・厚真町・安平町・岩見沢市・滝川市・砂川市・芦別市・赤平市・歌志内市・新十津川町・浦臼町・秩父別町・雨竜町・上砂川町・旭川市・羽幌町・利尻町・利尻富士町・帯広市・池田町・豊頃町・幕別町・浦幌町・大樹町・音更町・釧路市・弟子屈町・釧路町・標茶町・白糠町・厚岸町・浜中町・鶴居村・根室市・別海町・標津町・中標津町・羅臼町・北見市・斜里町・小清水町・遠軽町(他⇒室蘭市・滝上町・恵庭市・むかわ町)

※上記以外の市町村でも、ご希望の小学校(北海道内のみ)には配布いたします。教育委員会もしくは小学校経由で下記にお問合せください。
※小冊子の発送は、お申込み受付後、順次行っていく予定ですが、新型コロナウイルス感染症にかかる状況によっては遅れることがございます。あらかじめご了承ください。

■「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。

独自の野鳥保護区を設置し、シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

<組織概要>
組織名 :公益財団法人 日本野鳥の会
代表者 :理事長 遠藤孝一
所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
創立  : 1934(昭和9)年3月11日 *創立86年の日本最古にして最大の自然保護団体
URL   : https://www.wbsj.org/

報道関係者様 問い合わせ先

■公益財団法人 日本野鳥の会
普及室 普及教育グループ  [担当:江面(えづら)・富岡] まで
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2622(火・木13-15時)/ 090-5332-5363(平日10-17時)
FAX:03-5436-2635/E-mail:nature@wbsj.org
当会URL:https://www.wbsj.org/

※掲載いただけます場合には、お手数ですが上記担当までご連絡くださいますようお願い致します。
※冊子の画像、イラストをお貸しできます。お問い合わせ下さい。


〈別紙詳細資料〉 公益財団法人日本野鳥の会プレスリリース(2020年6月19日)

道民には身近? オオジシギとはどんな鳥

シマアオジ

オオジシギは、北海道を主な繁殖地とし、本州や九州、ロシア極東の一部でも繁殖するシギの仲間です。夏の終わりころ南半球のオーストラリアまで移動して越冬し、春になるとまた北海道へ戻ってきます。体長は約30cmとハトより一回り小さい程度の大きさで、体重は170gほどです。

道内では、畑や牧草地、草原など身近な環境に生息しています。5月頃、求愛のために草原や湿原の上空で「ザザザザザーッ」と大きな音を鳴らしながら急降下を繰り返すディスプレイ飛行が特徴的で、別名「カミナリシギ」とも呼ばれています。オオジシギという名前を知らなくても、そのディスプレイを見たことのある人は多いかもしれません。アイヌ語では「チピヤクカムイ」と呼ばれ、古くから親しまれてきました。しかし、身近な鳥であった彼らも、いつの間にか数が減っています。

環境省版レッドリストでは、本州中部で生息地が減少しているという理由から準絶滅危惧種(NT)となっています。当会の2017年の調査では、苫小牧市の勇払原野で17年前と比較して個体数が3割減少したことがわかりました。オーストラリアでも越冬数が減少しているとされていますが、近年は調査が行なわれていないためよくわかっていません。また、渡りの主要な中継地も把握されていないなか、渡りの際に利用すると考えられる内陸の湿地の減少も懸念されています。

■日本野鳥の会のオオジシギ保護調査プロジェクト

日本野鳥の会は、事業のひとつとして、野鳥とその生息地の保護を通じた生物多様性の保全を進めています。そのなかで「ウトナイ湖と北海道の自然保護に役立ててほしい」という意志のご遺贈があったことをきっかけに、オオジシギを保護するプロジェクトを2016年度より開始しました。

オオジシギを対象とした理由は、①世界的に見ても繁殖期の分布域がほぼ北海道のみと非常に狭い②近年個体数の減少が著しいと言われており、絶滅危惧種となる可能性が高い③草原・原野環境に生息する他の鳥類の保護につながる指標種にもなりうる④生息地が開発行為等によって失われやすい⑤ウトナイ湖周辺が非常に重要な生息地である、ためです。

このプロジェクトでは、明らかになっていないことの多いオオジシギの生態について調査を行ない、その結果をもちいて普及活動や生息地の保全を進めています。

■トピック■
2020年1月、苫小牧の子どもたちが、オオジシギの越冬地であるオーストラリアの湿地を訪問

「オオジシギ調べ隊」子どもたちと当会レンジャー
「オオジシギ調べ隊」子どもたちと当会レンジャー

ジェラボンベラ湿地の野鳥を観察する
ジェラボンベラ湿地の野鳥を観察する

オオジシギに衛星追跡用送信機を付ける研究者と、それを見守る子どもたち
オオジシギに衛星追跡用送信機を付ける研究者と、それを見守る子どもたち

上記プロジェクト活動の一環として、2020年1月、当会ウトナイ湖サンクチュアリのレンジャー2名が同行し、苫小牧市の小学生5名とその家族計10名がキャンベラにあるオオジシギの越冬地、ジェラボンベラ湿地を訪れました。訪問した子どもたちは皆、2018年から2年連続で勇払原野での個体数調査に参加した「オオジシギ調べ隊」のメンバーです。
現地では、越冬地でのオオジシギの生態や生息環境の観察、オオジシギ研究者や保護活動を行なっているジュニアレンジャーとの交流を図りました。

訪問を終えた子どもたちは、「オオジシギのことを(学校の)クラスのみんなに伝えたい」「無事に(繁殖地の苫小牧まで)戻ってきてほしい」「越冬地でオオジシギがどのようにくらしているのか、わかった」などと感想を語り、オオジシギの繁殖地および渡りの中継地である勇払原野の重要性を実感しました。日本野鳥の会は、今後も子どもたちをはじめ多くの方々に、オオジシギとその生息環境のある北海道の自然の重要性を伝える活動を続けていきます。


「オオジシギ調べ隊」のオーストラリアでの様子をまとめた動画です。

プレスリリース:日本野鳥の会 オリジナル小冊子『なぜカルガモは引っ越しするの?~鳥のふしぎ相談室~』 無料プレゼント

2019年04月10日

公益財団法人日本野鳥の会は、2019年4月10日(水)より、鳥にまつわる素朴な疑問にお答えする無料冊子『なぜカルガモは引っ越しするの?~鳥のふしぎ相談室~』を、ご希望の方にプレゼントいたします。

冊子を通して、鳥への興味・関心を深め、身近に生息する鳥や自然環境に目を向けてもらいたいという趣旨で制作しました。
多くの方にご応募をいただきたく、本件の告知にご協力くださいますようお願い申し上げます。

■冊子の概要

『なぜカルガモは引っ越しするの?~鳥のふしぎ相談室~』
冊子の画像、イラストをお貸しできます。お問い合わせ下さい。

『なぜカルガモは引っ越しするの?~鳥のふしぎ相談室~』

【内容】

日常でふと疑問に感じる、鳥にまつわる10 のふしぎを Q&A 形式で紹介するほか、鳥にまつわるトリビアを掲載。ハガキサイズ、カラー、全22ページ。

【掲載 Q】

知りたかった鳥の疑問が解決!
例えば…

  • 鳥はオシッコをするの?
  • オシドリの夫婦って仲が良いの?
  • 鳥は、言葉をもっているの?

冊子の申し込み方法

  1. FAX・郵便
    ①氏名
    ②氏名のフリガナ
    ③性別
    ④郵便番号
    ⑤住所
    ⑥電話番号
    ⑦メールアドレス
    ⑧ご覧になった媒体名(新聞・雑誌・番組等の名称)
    をご記入の上、「日本野鳥の会 鳥のふしぎ相談室係」までご送付ください。
    【FAX】 03-5436-2635
    【郵便】〒141-0031 品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
  2. インターネット
    専用ページよりお申し込みいただけます。
    小冊子『なぜカルガモは引っ越しするの?~鳥のふしぎ相談室~』プレゼント!

■「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。

野鳥保護区を拡大し、シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

<組織概要>
組織名 :公益財団法人 日本野鳥の会
代表者 :理事長 遠藤孝一
所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
創立 : 1934(昭和 9)年 3月11日 *創立85周年の日本最古にして最大の自然保護団体
URL :https://www.wbsj.org/

報道関係者様 問い合わせ先

■公益財団法人 日本野鳥の会
普及室 普及教育グループ [担当:堀本] まで
〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2622(平日10-17時)/FAX:03-5436-2635/E-mail:nature@wbsj.org
当会 URL:https://www.wbsj.org/

※掲載いただけます場合には、お手数ですが上記担当までご連絡くださいますようお願い致します


別紙詳細資料

■5/10~16 はバードウィーク(愛鳥週間)! この時期の情報掲載にぴったりです。

昭和22年4月、アメリカ人の鳥類学者オリバー・L・オースチン博士の提唱により、「鳥類についての正しい知識と愛護思想の普及」を目的とした「バードデー」が定められました。その後昭和25年に、この運動をより広めるため、毎年5月10日~16日までの1週間を「愛鳥週間(バードウィーク)」とすることが定められ、現在に至っています。

野鳥の活動が活発になり、夏鳥の観察にも適したこの期間を中心に、全国各地でシンポジウム、探鳥会、絵画コンクール、バードカービング教室などさまざなイベントが開かれています。
*小冊子の配布は通年行っています

『なぜカルガモは引っ越しするの? ~鳥のふしぎ相談室~』

<誌面サンプル *画像の提供も可能です>

『なぜカルガモは引っ越しするの?~鳥のふしぎ相談室~』
素朴な疑問を解決!

公益財団法人 日本野鳥の会とは

1934年(昭和9年)、野鳥研究者で僧侶・詩人・歌人でもあった中西悟堂が創設。創立時のメンバーには、柳田国男、山口蓬春、杉村楚人冠、山階芳麿、黒田長禮など、そうそうたる名が連なる。2019 年に創立 85 周年を迎えた、日本で最古にして最大の自然保護団体で、現在、会員・サポーター約5万人。

野鳥観察の楽しみや自然保護意識の普及活動を行うと同時に、タンチョウ、シマフクロウなどの絶滅危惧種の保護活動や、生息地の保全活動を展開。各都道府県に全 88 の支部・連携団体を持ち、各団体はそれぞれの地域での探鳥会や保護活動を担っている。

■日本野鳥の会オリジナル小冊子

広く一般の方に、野鳥への関心を高めていただくため、2015年以降、1年に1冊のペースで発行。申し込まれた方、すべてに無料で送付しています。

  • 2015 年 『鳴き声ノート』
  • 2016 年 『おさんぽ鳥図鑑』
  • 2017 年 『ゼロからわかる バードウォッチング BOOK』
  • 2018 年 『こんにちはスズメ』

『鳴き声ノート』『おさんぽ鳥図鑑』『ゼロからわかる バードウォッチング BOOK』『こんにちはスズメ』

<こんな方にぴったり! 対象年齢:小学生~高齢者まで>

  • 自然が好き
  • 生き物が好き
  • 散歩が好き
  • ハイキング、キャンプ、登山が好き
  • 子供、家族、友人と一緒に自然を楽しみたい


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プレスリリース2019.02.01

心の時代に向けて
日本野鳥の会、創立85周年で記念コンサートを開催

作曲家・大島ミチルと日本野鳥の会が初めてのコラボレーション
― オーボエとハープ、朗読で綴る10篇の『道』

自然と人間とが共存する豊かな社会の実現を目指し、今年3月に創立85周年を迎える日本野鳥の会は、これを記念してオリジナル音楽作品『道』を制作、同月8日に東京・紀尾井ホールで上演します。

創立75周年で絶滅危惧種の海鳥カンムリウミスズメをテーマとした公演を行って以来、10 年ぶりとなるホールコンサートです。

今回は新たに迎える時代が、野鳥や自然に寄り添う心の時代となることを願い、人の内面、自然の中での人の在り方をテーマとしました。またコンサート第2部では、当会の会長・柳生博がホストとなり出演者とトークショーを行います。

日本野鳥の会創立85周年で記念コンサート『道』

日本野鳥の会(本部:東京、会長:柳生博、会員・サポーター数5万1千人)は、1934 年に創立された自然保護団体です。野鳥とその生息地を守る保護活動や、野鳥や自然の大切さを知ってもらう普及活動を行なっています。

創設者である中西悟堂は、僧侶で文人であり、野鳥の保護のみならず、野鳥をテーマに科学と芸術との融合を図り、新しい文化創造を目指していました。その流れを汲み、当会では野鳥と人、自然と人との関係などをテーマにしたオリジナルの音楽作品を制作、公演し、会員や支援者をはじめ、広く一般の方々に野鳥や自然に関心をもっていただく機会としています。

2009年の創立75周年では、絶滅危惧種の海鳥カンムリウミスズメを海洋環境保全のシンボルとして選び、その保護活動の一環として、海を取り巻く生物多様性と環境問題をテーマとしたホールコンサート「Amour dela mer-海に愛を-」を開催しました。

その後、東日本大震災とそれに伴う原発事故で被災した福島復興支援のため、ツバメをテーマとしたコンサートを南相馬市、福島市で行い、音楽や詩を通して自然の大切さを伝えてきました。そして創立85周年を迎える今年、新作『道』を発表し、より多くの方々に届くことを願って、再びホールでのコンサートを開催します。

新作『道』は、自然の中における人間の在り方を提起する、当会オリジナルの作品で、10篇の詩文と楽曲から構成されます。作曲は、映画音楽、TV 番組音楽、アニメーション音楽など幅広い分野で活躍されている大島ミチル氏による全曲書き下ろしで、詩文は、これまで様々な音楽家とのコラボレーション作品を手がけてきた当会会員室長・安藤康弘が自ら執筆しました。そして演奏者には、ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルクの首席オーボエ奏者である渡辺克也氏、NHK 交響楽団ハープ奏者の早川りさこ氏、日本フィルハーモニー交響楽団ハープ奏者の松井久子氏のお三方を迎えます。

公演の概要

【タイトル】

日本野鳥の会 presents 朗読コンサート『道』
【主催】
公益財団法人日本野鳥の会
【開催日時】
2019年 3月8日(金)18:30 開場、19:00 開演(21:00 終演予定)
【開催場所】
紀尾井ホール(東京・千代田区)
【対象】
一般
【チケット情報】
◎チケット販売日/絶賛販売中
◎チケット料金/2,500 円(全席指定)
◎チケットのお申込み・お問合せ
紀尾井ホールウェブチケット http://www.kioi-hall.or.jp/
紀尾井ホールチケットセンター TEL/03-3237-0061(営業時間 10:00~18:00/日祝休)
【プログラム】
<第 1 部>朗読コンサート『道』演奏 ― 1.触覚 2.月の道 3.苦悩 4.聴覚 5.心の海6.土の器 7.風 8.視覚 9.Hiroshima 10.ケファ(岩)
<第 2 部>柳生博&出演者トーク・楽曲演奏

作曲家、出演者

大島ミチル

大島ミチル/Michiru Oshima
作曲

映画音楽、TV 番組音楽など様々な分野で活躍。毎日映画コンクール音楽賞、日本アカデミー優秀音楽賞などを受賞。管弦楽曲なども多数発表。


渡辺 克也

渡辺克也/Katsuya Watanabe
オーボエ

東京藝大卒。90 年日本管打楽器コンクール優勝&大賞受賞。ソリスツ・ヨーロピアンズ・ルクセンブルクの首席奏者。洗足学園音楽大学客員教授。


早川 りさこ

早川りさこ/Risako Hayakawa
ハープ

東京藝大卒。NHK 交響楽団ハープ奏者。第3回日本ハープコンクール及び第2回アルピスタ・ルドヴィコ・スペイン国際ハープコンクール優勝。


松井久子

松井久子/Hisako Matsui
ハープ

東京藝大卒。1989年 第1回日本ハープコンクール第2位。1993年より日本フィルハーモニー交響楽団ハープ奏者。田淵順子、篠崎史子の各氏に師事。


安藤 康弘

安藤 康弘/Yasuhiro Ando
詩文・朗読

日本野鳥の会事務局長代理・会員室長、フリーマガジン『Toriino』編集長。野鳥や自然をテーマにした詩文・脚本を手がけ、様々なジャンルの音楽家とコラボレーション作品を発表。


会長 柳生 博

柳生博/Hiroshi Yagyu
日本野鳥の会 会長

俳優。2004年に日本野鳥の会第5代会長に就任。「確かな未来は懐かしい風景の中にある」を信条に、野鳥と人との共存を目指す。会員や支援者との交流に、喜びと期待を寄せている。


■協賛: 一般社団法人昭和会館
■後援: 一般社団法人霞会館
【イベント URL】https://www.wbsj.org/activity/event/concert-michi-20180308/

日本野鳥の会について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥に親しみながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現に向けて活動している自然保護団体です。

シマフクロウやタンチョウなど絶滅危惧種を保護するため、生息地を買い取って野鳥保護区を拡大しているほか、再生自然エネルギー問題、マナヅル・ナベヅルの越冬地分散、シマアオジ・チュウヒといった希少種の保護などに取り組んでいます。また、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画、出版物の発行、グッズ販売などを行なっています。

全国に89ある支部・連携団体と、約5万1千人の会員・サポーターが当会の活動を支えています。野鳥や自然を大切に思うかたならどなたでも会員になれます。

  • 組織名: 公益財団法人 日本野鳥の会
  • 代表者: 理事長 遠藤孝一
  • 所在地: 〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
  • 創立: 1934年(昭和9年)
  • 創始者: 中西悟堂
  • URL: https://www.wbsj.org/
  • 1970 年に財団法人化、2011年4月に公益財団法人として登記


【 本件に関する報道関係者からのお問合せ先 】

公益財団法人日本野鳥の会 会員室:塚田、吉倉
電話:03-5436-6190 FAX:03-5436-2636
メールアドレス:[email protected]

以上

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プレスリリース:日本野鳥の会とサロベツ・エコ・ネットワークが「シマアオジ」の生息地14.8ヘクタールを購入

2020年6月11日

「公益財団法人 日本野鳥の会」(事務局:東京)と、「認定NPO法人 サロベツ・エコ・ネットワーク」(北海道豊富町)は、協働の事業として、「絶滅危惧種の保全のために」と寄せられたご寄付を元に、北海道・サロベツ原野のシマアオジ生息地14.8haを購入しました。購入した土地は「野鳥保護区シマアオジ第1」とし、恒久的に保全いたします。

国内で繁殖するシマアオジの総つがい数は、2019年にはわずか10つがい強であり、国内絶滅の危機に瀕しています。また、生息つがいの営巣場所のほとんどは利尻礼文・サロベツ国立公園や国指定サロベツ鳥獣保護区内に位置し、法的な保護指定のある場所に生息しています。

極端に繁殖つがい数が減少している中で、今回購入した当該土地をシマアオジは利用していますが、保護区外に位置するため、農地整備等による生息環境の消失の恐れがあります。購入した土地は、過去に農地として改変されたことがないため良好な草原環境が維持されています。現在シマアオジの営巣は確認されていませんが、姿が確認されている場所であり、過去に繁殖記録もあるため、今後の営巣場所としての利用が期待できます。そうした背景から、シマアオジの繁殖場所を確保するため、寄付を財源としてこの土地を購入することといたしました。

今後、シマアオジの新たな繁殖場所が確認された場合は、土地のさらなる確保を行ない、野鳥保護区として保全する活動を継続する予定です。

注)土地の所在等は希少種保護の観点から非公表とさせていただきます。

シマアオジ
シマアオジ(学名:Emberiza aureola
スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
全長約 15cm

サロベツ原野
サロベツ原野

提供:サロベツ・エコ・ネットワーク 写真:長谷部真

■シマアオジ Emberiza aureola について

シマアオジは、スズメ大の大きさの小鳥で、日本では北海道に渡来し、繁殖を行なう夏鳥です。西はフィンランドから東はカムチャッカ半島にまでおよぶ広大な範囲で繁殖し、北部ユーラシア大陸の草原環境で繁殖する最も数の多い小鳥の一つでした。北海道でも草原でごく普通にみられる野鳥でしたが、1980年代以降、急速に繁殖の分布域を狭めてきました。北海道のほとんどの場所で繁殖が見られなくなり、現在はサロベツ原野の一部でのみ繁殖が確認されている状況です。

IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでCR(近絶滅種)、環境省版レッドリストでも絶滅危惧ⅠA類と最も絶滅のおそれの高いランクにあり、2017年には「種の保存法」の指定種となっています。

減少が世界中の生息地の広い範囲で確認されていることから、その要因は中継地である中国や越冬地である中国南部や東南アジアでの密猟や生息環境の悪化が減少の要因とも言われています。

■保護活動について

日本野鳥の会とサロベツ・エコ・ネットワークの協働および環境省によって、2017年から繁殖状況の調査をサロベツ原野で行なっています。その結果、2017年は31つがい、2018年には25つがい、2019年には14つがいと、繁殖つがい数が2年で半減していることを把握しました。

日本野鳥の会とサロベツ・エコ・ネットワークでは、サハリンの鳥類研究者とも協力して調査を行なっており、サハリンの繁殖個体群が北海道のそれと遺伝的にほぼ同じこと、北海道と同様に繁殖個体数が減少していることを確認しました。

また、日本野鳥の会がメンバーである国際環境NGO「バードライフ・インターナショナル」と協力して、ロシア、モンゴル、韓国、中国、香港、東南アジア各国の鳥類関係者と、保護のための枠組みの構築と調査活動を進めています。

■NPO法人サロベツ・エコ・ネットワークについて

NPO法人サロベツ・エコ・ネットワークは、サロベツ及び周辺の自然と地域を愛する人々が集い、平成16年5月に設立されました。

自然環境の保全活動、調査研究活動及び環境教育活動を通して、自然と人間との共存の大切さを広く発信し、あわせて地域の発展、まちの活性化に寄与し、サロベツ及び周辺の豊かで美しい自然を次世代に引き継ぐことを目的として、地域に根ざした活動を続けています。

<具体的な環境保全活動>
サロベツに生息する絶滅危惧種のシマアオジ・チュウヒ・オジロワシ・マガン・ヒシクイ・ミコアイサ等の調査・保全・普及啓発活動

(詳しくはホームページ http://sarobetsu.or.jp/

■「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。

独自の野鳥保護区を設置し、シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

<組織概要>
組織名 :公益財団法人 日本野鳥の会
代表者 :理事長 遠藤孝一
所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
創立 : 1934(昭和9)年3月11日 *創立86年の日本最古にして最大の自然保護団体
URL : https://www.wbsj.org/

■本リリースの配布先

環境省記者クラブ、稚内市役所記者クラブ 同時発表

■報道関係者様 問い合わせ先:(画像の提供も下記にお問い合わせください)

■公益財団法人日本野鳥の会 自然保護室
担当:葉山 政治(はやま せいじ)
〒141-0031 品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03(5436)2633 携帯電話:090(8392)5027
E-mail:[email protected]

■特定非営利活動法人サロベツ・エコ・ネットワーク
担当:長谷部 真(はせべ まこと)
〒098-4122 北海道天塩郡豊富町字豊富東2条5丁目
TEL: 0162(82)3950 FAX: 0162(73)0360
E-mail:[email protected]

プレスリリース2018.12.05

苫小牧東部開発地域(苫東地域)で、
サンカノゴイなど8種の希少鳥類を確認

日本野鳥の会 ウトナイ湖サンクチュアリは、今年の繁殖期(4~8月)に実施した苫東地域での鳥類調査で、国内レッドリストにある絶滅危惧ⅠB類を4種、同Ⅱ類を2種、準絶滅危惧を2種、計8種もの絶滅のおそれのある鳥類の生息を確認しました(別紙資料 1参照)。

当会では毎年、苫東地域で調査を行ない、希少鳥類の生息地としての重要性を訴えており、今回の調査結果をもとに、同地域内に今後整備される河道内調整地(遊水地)などがラムサール条約湿地として登録されるよう、これからも保全活動を進めて参ります。(これまでの活動については、別紙資料 2 をご参照ください。)

なお、情報公表によって希少鳥類の繁殖へ悪影響が及ばないよう、発表をこの時期といたしました。また、詳しい確認位置等の公表は控えさせていただきますのでご了承ください。

確認された希少鳥類について

絶滅危惧ⅠB類のサンカノゴイは、当会が2012年から継続して行なっている苫東地域における調査では初めて確認(声のみ)することができました。また、シマクイナは、昨年と同じ調査区域で少なくとも5羽を確認しました。

同ⅠB 類のアカモズは、3つがいを確認しました。2013年から毎年、同じ区域で調査した結果、初年度の5つがいから、2014年に2つがいに減少して以降2018年まで、ほぼ同じつがい数で推移していることが分かりました。また、営巣地としてほぼ同じ場所を継続して使っていることが確認され、調査区域内を利用するアカモズにとって重要な地点を把握することができました。

絶滅危惧Ⅱ類のタンチョウは、同地域内において6年連続で確認されました。今年は5月下旬から7月中旬にかけてたびたび観察され、幼鳥1羽と成鳥1羽でともに行動する姿が見られました。

ここに挙げたほとんどの種は、国内において北海道以外では繁殖期の生息確認が難しいものばかりです。今回の調査で、全国的に見ても希少な鳥類が生息する自然環境、特に湿原や草原が苫小牧市内に残されていることが明らかになりました。

アカモズ(ウトナイ湖サンクチュアリ)
アカモズ(ウトナイ湖サンクチュアリ)

問い合わせ先

日本野鳥の会 ウトナイ湖サンクチュアリ
担当:中村 聡(なかむら さとし)
瀧本宏昭(たきもと ひろあき)
電話:0144-58-2505 または 080-2872-2709


別紙資料1

今回の調査で確認された希少鳥類

絶滅危惧ⅠB類

シマクイナ(ツル目クイナ科 全長13cm)

シマクイナ

  • 主に湿地や水田を利用し、繁殖期にはシベリア南東部やモンゴルで確認され、国内では勇払原野や青森県仏沼など北海道と青森県の限られた場所で少数の観察記録がある。冬季には青森以南でも少数が確認されている。越冬地となるヨシ原が全国的に減少していることから、絶滅危惧種に登録されている。
  • アジア周辺には1万羽未満しか生息しないと考えられているが、詳しい生息状況はわかっていない。
  • 弁天沼周辺の一部地域では、2012年にはじめて確認されて以来、毎年繁殖期に4~9羽を確認している。


アカモズ(スズメ目モズ科 全長20cm)

アカモズ

  • 夏鳥として九州~北海道の原野、灌木のある草原、河川敷等で繁殖し、東南アジア等で越冬する。
  • もともと生息が局所的で個体数が少ないうえに近年減少し、2006年の環境省第3次レッドリストで、準絶滅危惧から絶滅危惧ⅠB類に2つランクが上がった。
  • 近縁種のモズより自然度の高い場所に生育するため、生息地や個体数が少ない。
  • ウトナイ湖周辺では2004年以降確認できなくなったが、弁天沼周辺の調査区域では毎年2~4つがいを確認している。


チュウヒ(タカ目タカ科 全長:オス48cm、メス58cm)

チュウヒ

  • 主に、北日本の草原、湖沼や河川敷周辺の湿原のヨシ原などで繁殖し、本州中部以南で越冬する。国内繁殖数は90つがいのみと推定され、著しく少ない状況にある。
  • 平成29年に「国内希少野生動植物種」に指定され、種の保存法の法令に基づき保護される対象種となった。
  • 当地域内では2000年代以降6つがい前後が繁殖していると推定され、日本の重要な繁殖地のひとつと考えられる。


サンカノゴイ(ペリカン目サギ科 全長:70cm)

サンカノゴイ

  • 湿地や湖沼のヨシ原に生息し、繁殖は北海道、茨城県、千葉県など局所的に確認されている。
  • 各地で本種の生息地である広大なヨシ原などが消失し、個体数の減少が懸念されているが、具体的な現況は不明。
  • 勇払原野では、かつてウトナイ湖周辺でも繁殖が知られいたが、近年では記録が無く、減少していると考えられる。


絶滅危惧Ⅱ類

タンチョウ(ツル目ツル科 全長:140cm)

タンチョウ

  • 主に北海道東部の湿原で繁殖し、冬は鶴居村などの給餌場に集まる。
  • 一時は絶滅したと考えられ、1924年の再発見以来、地元の方々の保護活動が奏功し、現在は約1800羽まで回復している。
  • 平成5年に「国内希少野生動植物種」に指定され、保護増殖事業が進められている。
  • 個体数の回復に伴い、近年はサロベツ原野やむかわ町周辺で繁殖するなど、分布域も拡大しつつある。近い将来、苫東地域で繁殖する可能性が高く、同地域は北海道西部における個体数や分布域回復の基盤となる可能性がある。


オジロワシ(タカ目タカ科 全長:オス84cm、メス94cm)

オジロワシ

  • 北海道の北部や東部などで少数が繁殖するが、多くは冬鳥としてユーラシア大陸東部より渡来し、海岸、河口、湖沼に生息する。
  • 平成5年に「国内希少野生動植物種」に指定されている。
  • 近年、苫小牧地方でも周年観察されるようになり、勇払原野で繁殖が確認されている。


準絶滅危惧

マキノセンニュウ(スズメ目センニュウ科 全長12cm)

マキノセンニュウ

  • 夏鳥として北海道の海岸草原、湿原、牧草地で繁殖する。越冬地は東南アジア。
  • 2012年8月の環境省第4次レッドリストで新たに掲載された。
  • 繁殖環境である低茎湿生草原が減少する中、苫東地域は道内でも特筆すべき生息密度であると推察される。


オオジシギ(チドリ目シギ科 全長31cm)

オオジシギ

  • 北海道の草原では夏鳥として普通に繁殖するが、国内でも世界的にも分布が局所的で個体数が少ない。越冬地はオーストラリア。
  • 繁殖期における勇払原野での個体数調査では、2000年には108個体が確認されたが、2017年の調査では77個体となり、約3割数が減少していた。
  • 弁天沼では2001年8月に合計400羽以上が確認されており、秋の渡りの前に集結し、栄養補給をする場所として知られている。


写真提供

シマクイナ
宮 彰男 氏
チュウヒ・オジロワシ
新谷 幸嗣 氏
サンカノゴイ
先崎 理之 氏
タンチョウ・マキノセンニュウ・オオジシギ
ウトナイ湖サンクチュアリ

注)写真の無断転載は固くお断りします。使用については、必ずご相談ください。なお、画像はデジタルデータで提供が可能です。

参考

  • 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)
  • 環境省レッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)カテゴリー(ランク)の概要 ※環境省HP より
    • 絶滅危惧ⅠB 類(EN):近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
    • 絶滅危惧Ⅱ類(VU):絶滅の危険が増大している種
    • 準絶滅危惧(NT):現時点での絶滅の危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
  • 日本鳥類目録 改訂第7版

別紙資料2

日本野鳥の会の苫東地域での自然環境保全活動

勇払原野は北海道三大原野のひとつとして、釧路湿原、サロベツ原野と並び数えられています。原野を構成する湿原の面積は、過去90年で約8分の1に著しく減少しているものの、残された自然環境は、ラムサール条約湿地であるウトナイ湖を含み、水鳥、草原性鳥類、絶滅のおそれのある鳥類の生息地として重要な役割を果たしています。

一方、同所では1960年代の高度成長期に、第三次全国総合開発計画の一環として苫小牧東部開発計画がスタートしました。しかし、その後の社会情勢の変化により、当初計画の約1万700haの土地の多くが未利用地域として残され、また農地として開拓された場所が放置され原野化し、結果として鳥類の良好な生息地となっています。

当会はこの優れた鳥類の生息環境を将来にわたって維持していくために、2000年度から当該地域において鳥類調査を実施し、その生息状況から生息環境としての特徴を把握し、社会環境を考察して保全構想をまとめ、2006年に「ウトナイ湖・勇払原野保全構想報告書」を発行しました。

以来、希少種の調査や弁天沼周辺での自然観察会を通じ、同所一帯の保全活動を行っています。近年の主な活動は以下の通りです。

2006年
・苫東地域におけるアカモズ生息状況調査を実施し、同地域がアカモズの国内有数の繁殖地である可能性が明らかになった。
・弁天沼周辺のブロッコリー畑等の土地利用の変化が鳥類相に与える影響調査を実施し、同所における耕作地化は、草原性鳥類の繁殖を阻害し個体数を減少させるだけでなく、一帯の鳥類相をも変化させてしまう可能性があることが明らかになった。
2006年~
弁天沼周辺での自然観察会を毎年実施。
2007年~
苫東地域におけるシマアオジの生息状況調査を毎年実施し、道内各地の生息記録が途絶える中、同地域には継続して渡来していたことが明らかになった。しかし、2012年の1羽を最後に、それ以降確認されていない。
2009年
勇払原野で衛星電波発信機によるチュウヒの行動圏追跡調査を実施し、同種の繁殖期の行動範囲や生息に重要な環境が明らかになった。
2012年
日本野鳥の会3支部との連名で、北海道知事宛てに「苫小牧東部開発地域内の鳥獣保護区指定に関する要望書」を提出。 繁殖期における希少鳥類の生息状況調査を毎年実施。結果を記者発表。
2014年
弁天沼周辺約950ヘクタールが河道内調整地となることが決定。
2016年
弁天沼で行った調査でオオジシギの渡りルートの一部を解明。
2017年
勇払原野でオオジシギの個体数調査を実施。2000年と比較し、個体数が約3割減少していた。減少している場所は多くが樹林化しており、草地を維持していく必要があることが分かった

この他、「安平川下流域の土地利用に関する連絡協議会」(北海道主催。2008年5月設置)委員として、安平川下流域の治水対策としての河道内調整地(遊水地)計画に対し、希少鳥類の生息環境保全の観点から意見を述べています。

以上

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プレスリリース2018.09.25

(公財)日本野鳥の会は北海道内に生息する
オオジシギの個体数を初めて推定しました
(推定個体数は約 3 万5千羽)

(公財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:柳生博 会員・サポーター数5万1千人)は、減少が懸念されているオオジシギ(準絶滅危惧種 NT)の生息状況を把握するため、北海道内の会員などの協力を得て2018年5月に調査を実施し、約3万5千羽が道内に生息していると推定しました。結果は9月14日から新潟大学で開催された日本鳥学会 2018年度大会にて発表しました。

(1)調査の目的について

オオジシギは環境省のレッドリストで準絶滅危惧に指定されている種で、日本を中心とする極東アジアのみで繁殖し、国内ではその多くが北海道で繁殖する鳥です。繁殖地が北海道を中心とする狭い範囲に限られるため、オオジシギを保護する上で北海道は非常に重要な地域です。しかし、北海道内のオオジシギの生息状況はよく分かっておらず、個体数は減少していると言われています。

実際に、2017年に苫小牧市の勇払原野(ゆうふつげんや)で行なった個体数調査では、2000年と比較して30%ほど減少していました。そこで、現在のオオジシギの生息状況を把握するため、今回、全道でサンプリング調査を行い、その結果からオオジシギ個体数の推定を行ないました。

(2)調査の方法について

国土交通省が整備した土地利用図(国土数値情報 土地利用3次メッシュデータ)を利用して北海道全域を10タイプに区分し、その中からオオジシギの生息の可能性のある土地利用として「河川及び湖沼(河川湖沼)」「荒地」「その他の農用地(他農地、ほかのうち)」「田」「森林」の5タイプを抽出しました。そして、日本野鳥の会の北海道内の 14支部それぞれの活動エリアから平均42メッシュ(道内合計588メッシュ)を選択しました。

調査は2018年5月に、北海道内の日本野鳥の会会員121名が全道で実施するとともに、苫小牧市の勇払原野で地域の親子とオーストラリアの研究者、子どもたち32名で構成された「オオジシギ調べ隊」と当会職員が実施しました。

選択したメッシュで10分間、ディスプレイをしているオオジシギ(オスと仮定)を数えるサンプリング調査を行い、得られたデータから、土地利用区分ごとのオスのオオジシギの平均個体数を求めました。この平均値に、エリア内の各土地利用区分のメッシュ数を乗じてエリアごとのオスの推定個体数とし、全エリアの推定個体数を足し合わせて北海道全域の推定個体数としました。さらに、オスと同数のメスが生息していると仮定し、オスの推定個体数を2倍することでオオジシギの推定個体数としました。

(2)調査結果について

調査を行なった全588メッシュにおける土地利用区分ごとのメッシュ数とオスの平均個体数は以下の通りで、荒地や他農地、河川湖沼で密度が高い一方、森林ではオオジシギの生息密度は低いことが明らかになりました。

荒地には「しの地」「湿地」など、他農地には牧草地、河川湖沼には大規模河川の河川敷のような、オオジシギが好む丈の低い草地が含まれていることから密度が高かったものと考えられます。

図1.土地利用区分ごとのオスの平均個体数(1㎢あたり)

図1.土地利用区分ごとのオスの平均個体数(1㎢あたり)。

また、エリア別の状況では、オオジシギは根室、釧路、オホーツク、十勝などの道東地方にもっとも多く生息すると推定されました。ついで道北や旭川などの道北地方に多く、苫小牧、札幌、江別などの道央が続き、道南では少ないと予測されました。地域ごとのオオジシギの推定個体数は以下の通りです。

表1.各支部の活動エリアごとのオオジシギの推定個体数。

表1.各支部の活動エリアごとのオオジシギの推定個体数。

各エリアの推定密度は北海道東部と北部で高く、道央道南では比較的低いものでした。地図では、赤、橙、黄、緑、青、の順に密度が高いことを表します。

図2.地域ごとのオオジシギの推定密度。道東や道北で高かった。

図2.地域ごとのオオジシギの推定密度。道東や道北で高かった。

(3)調査結果の活用について

環境省のレッドリストでは本州において数が減っているという理由から準絶滅危惧種に指定されているオオジシギは、北海道内でも個体数が減少していると言われていますが、生息状況は良く分かっていませんでした。

今回の調査により、現時点における総個体数を推定したため、今後も数年おきに同様の調査を実施することで、オオジシギ個体数の傾向を明らかにします。もし減少傾向にあることが分かれば、必要な措置を講じるよう国や自治体に働きかけを行ないます。

(参考)他の個体数推定について

道内のオオジシギの個体数推定は、30年以上前の1986年に、オーストラリアの研究者(Naarding 博士)によって行なわれており、繁殖個体数として約3万6千羽と推定されました。今回推定した個体数とほぼ同じですが、調査方法が異なるため単純な比較はできません。

また、ラムサール条約湿地登録などの際に利用される、国際的に認められた資料(Waterbird Population Estimates 第 5 版、Wetland International)では、オオジシギの推定総個体数は2万5千羽から10万羽と幅があります。今回の個体数推定から10万羽はいない可能性が示唆されたため、調査結果が総個体数推定に反映されるよう働きかけを行ないます。

<配布先>道庁記者クラブ、苫小牧市政記者クラブ

【本件に関するお問合せは】

公益財団法人 日本野鳥の会
保全プロジェクト推進室
TEL 03-5436-2634
FAX 03-5436-2635
E-mail:[email protected]
東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
担当:竹前(たけまえ)、田尻(たじり)、浦(うら)


<参考資料>

■道民には身近?オオジシギとはどんな鳥

オオジシギ

オオジシギは、北海道を主な繁殖地とし、本州や九州、またロシア極東の一部でも繁殖が確認されているシギの仲間で、秋から冬にかけて南半球のオーストラリアで越冬します。体長は約30cm、体重は170gほどで、ハトより一回り小さい程度の大きさです。

道内では、畑や牧草地、草原など身近な環境にも生息しているので、オオジシギという名前を知らなくても、春から初夏、草原や湿原の上空でザザザザザーッと大きな音を鳴らしながら急降下を繰り返す鳥といえばお分かりいただけるかもしれません。しかし、身近な鳥であった彼らも、実はいつの間にか数が減っているといわれています。

環境省版レッドリストでは、本州中部で生息地が減少しているという理由から準絶滅危惧種(NT)となっています。また、北海道でも十勝地方で行われた調査で、1978~1991年と2001年を比較して個体数が減少していることが指摘されています。さらに、越冬地であるオーストラリアでも越冬数が減少しているとされていますが、近年は調査が行われていないためよくわかっていません。

また、渡りの主要な中継地も把握されていない中、渡りの際に利用すると考えられる内陸の湿地の減少も懸念されています。

■オオジシギ保護調査プロジェクト

野鳥の種および生息地の保護を通じた生物多様性の保全を掲げる当会は、絶滅危惧種であるシマフクロウ、タンチョウ、カンムリウミスズメ、アカコッコなどの保護事業の実施を通し、森林、湿原、海洋、島嶼という異なる環境の保全を進めています。
2015 年度にウトナイ湖と北海道の自然保護に役立てて欲しいという趣旨でご遺贈があったことから、北海道内に生息する種を対象に新規事業対象種の選定を行いました。

その中で、①世界的に見ても分布域がほぼ北海道のみと非常に狭いこと、②近年個体数の減少が著しく、絶滅危惧度が上がる可能性が高いこと、③草原・原野環境に生息する他の鳥類の保護につながる指標種にもなりうること、④環境選択の幅が狭く、環境変化への柔軟性が低いこと、⑤生息地が開発行為等によって失われやすいこと、⑥ウトナイ湖周辺が非常に重要な生息地であること、などを理由にオオジシギを選定しました。

2016 年から5か年計画で進める当プロジェクトは、明らかになっていないことの多いオオジシギの生態について調査を行い、その結果をもちいて普及活動や生息地の保全を進めて行く予定です。
2016年には、オオジシギに装着した発信機の電波を人工衛星で受信して位置を把握する衛星追跡調査を行い、世界で初めて、オオジシギが北海道苫小牧からニューギニアまでの太平洋上5000キロメートル以上を6日間、ノンストップで渡ることを明らかにしました。

翌2017年には、勇払原野でディスプレイ飛行をしている個体数を数え、過去に行われた調査結果と比較してどの程度減少しているのかを明らかにするための調査を行いました。その結果、ウトナイ湖や弁天沼を含む勇払原野西部で77羽が観察され、107羽が記録された2001年と比較して30羽、およそ30%減少していることが明らかになりました。

3年目となる2018年は、道内の当会連携団体(支部)の協力を得て全道で個体数調査を行い、減少著しいと言われる現在の総個体数の推定を試みました。

同時に、知られているようで知らない鳥「オオジシギ(準絶滅危惧種 NT)」を子供たちに知ってもらい、オオジシギを通じて郷土の自然に目を向け、そこに住む生き物たちの素晴らしさを実感していただくために、小冊子「おかえりオオジシギ」を制作しました。全道の小学4年生全員への配布を目指し、現在までに道内371校、約3万1千人に配布しました。

■プロジェクトのきっかけとなったご遺贈

2015年、長年にわたりウトナイ湖サンクチュアリの活動をご支援くださっていた北海道にお住まいの越崎清司(こしざき きよし)様より、ウトナイ湖サンクチュアリと北海道の野鳥保護のために使って欲しいという趣旨のご遺贈がありました。

日本野鳥の会では、越崎様のご遺志に沿った使途を検討し、道内に生息し現時点で保護が必要な種としてオオジシギを選定して保護プロジェクトを開始することとしました。

【事業に関するお問合せ・取材のお申込みは】
公益財団法人 日本野鳥の会
保全プロジェクト推進室 TEL 03-5436-2634/FAX 03-5436-2635
東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
担当:田尻(たじり)、竹前(たけまえ)

※写真の使用について
プレスリリースで用いた画像、写真のデータは提供可能です。使用される場合には、「日本野鳥の会」のクレジットの記載をお願いします。

ディスプレイを行うオオジシギ

木や電柱のような目立つところなどから飛び立ち、ディスプレイを行うオオジシギ(2017年6月25日、北海道鶴居村)。

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プレスリリース:えっ!こんな色の野鳥がいるの?! 野鳥を身近に感じる「ぬりえ本」バードウィーク(愛鳥週間 5月10日~16日)に発売 書名:「ぬりえでバードウォッチング~日本野鳥の会が作りたかったぬりえ~」

2019年5月9日

ぬりえでバードウォッチング~日本野鳥の会が作りたかったぬりえ~表紙

公益財団法人日本野鳥の会は、身近な場所で見ることができる野鳥を掲載した書籍「ぬりえでバードウォッチング~日本野鳥の会が作りたかったぬりえ~」を2019年のバードウィーク(愛鳥週間)に発行します。

野鳥は、身近に見ることができる野生生物です。日本ではおよそ700種類もの野鳥が生息しており、ちょっとした公園に行けば、スズメやハト、カラス以外にも、さまざまな野鳥を見ることができます。その中には青や赤、黄色等、思いがけない色や模様をした野鳥もいます。

このたび、日本野鳥の会では、身近に見ることができる野鳥を集めたぬりえ本「ぬりえでバードウォッチング」を発行いたします。ぬりえを通して、身近な野鳥をより多くの方に知っていただきたいと考えています。

この本の著者は、数々の野鳥図鑑制作に関わり、1冊の野鳥図鑑を1人で描ける数少ない野鳥図鑑画家の谷口高司氏。ぬり見本だけではなく、線画も著者による直筆で、正確さとぬりやすさを考えたつくりになっています。

■ぬりえの内容

  • 11シートのぬりえを収録。ぬり見本も付いています
  • 鳥の掲載種数は51種
  • ぬりえシートはミシン目で切り離し可能
  • 1種の鳥が描かれたもの、または10種以上がにぎやかに描かれたものなど、変化に富んだシートを用意
  • その季節に見られる野鳥や、北海道で見られる野鳥、世界で見られる野鳥等、テーマもさまざま
  • 読者カードを送れば、スペシャルシートがもらえるプレゼント企画あり

■書籍データ

  • 「ぬりえでバードウォッチング~日本野鳥の会が作りたかったぬりえ~」
  • 著/谷口高司(野鳥図鑑画家)
  • 判型/A4 変形/ソフトカバー/40ページ
  • 価格/1,200 円+税
  • 発行/公益財団法人日本野鳥の会
  • 発売日/5月10日予定(*地域によっては遅れる場合があります)

■表紙

ぬりえでバードウォッチング~日本野鳥の会が作りたかったぬりえ~表紙

■ぬりえイメージ

ぬりえイメージ
「カワセミ」

ぬりえイメージ
読者カードを送るともれなもらえるスペシャルシート

※これらのjpg画像が提供可能です

■報道に関するお問合せ

公益財団法人 日本野鳥の会 普及室 販売出版グループ
〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル(担当:瀬古)
TEL:03-5436-2623 e-mail:seko@wbsj.org
https://www.wbsj.org/



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プレスリリース:『絶滅危惧種シマアオジ』 ~フィンランドでの地域絶滅が発表される~

2019年5月15日

シマアオジ
シマアオジ(学名:Emberiza aureola
スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
全長約 15cm
写真/kultasirkku-jari-peltomaki

2019年3月8日に発表されたフィンランド版のレッドデータブックで、シマアオジが絶滅種(地域絶滅種)として公式に発表されました。シマアオジは 2007年を最後に、フィンランドでの繁殖が確認されていないためです。

2018年度の繁殖期に日本野鳥の会が北海道で行なった調査では、1地域25つがいの繁殖しか確認されませんでした。

フィンランドでも、日本でも、シマアオジの繁殖環境の顕著な悪化は認められていないことから、渡りの中継地や越冬地における捕獲や湿地の減少が、シマアオジの生息数減少に影響していると懸念されています。

日本野鳥の会では、2019年度も、繁殖地の東端であるロシアのサハリン、北海道のサロベツ湿原での調査や、各国との連携による保護の取り組みを進めていきます。

最西繁殖地フィンランドでの地域絶滅

シマアオジは、かつてユーラシア大陸の北部の草原で繁殖する最も個体数の多い種の一つでした。フィンランドは、その分布の最も西にあたる地域です(図1参照)。アジアから分布が拡大するなかで、1900年代のはじめにフィンランドまで分布が拡大しましたが、1980年代から減少傾向にありました。日本はシマアオジの分布の最も東に位置し、やはり1990年代から減少が指摘されています。

図1 シマアオジの世界分布

中継地、越冬地での捕獲や、環境の改変が減少の要因か?

繁殖地の大きな環境変化が認められないことから、シマアオジの減少は、繁殖地と越冬地を結ぶ渡りの中継地や越冬地になんらかの原因があると言われています。シマアオジは大きな群れを作って渡りをすることが知られており、その群れが中国で食料として違法に捕獲されていたという指摘があります。また、農耕地で越冬することから、農地の集約化や農薬の使用などの影響もあると言われています。

日本では、繁殖数わずか25つがい

日本でも1980年代当時、北海道の草原環境では最も個体数の多い種の一つでした。フィンランドと同じように 1990年代から減少が指摘されはじめ、2007年の環境省版レッドリストではそれまでの「準絶滅危惧」から3段階アップして、「絶滅危惧Ⅰ類」と評価されました。2017(平成 29)年には「種の保存法」で定める国内希少野生動植物種にも指定されています。現在では、北海道のサロベツ原野でしか繁殖は確認されていません。

日本野鳥の会では、2018年からモニタリングのために地元の鳥類研究者とサロベツ原野での繁殖状況の調査をはじめました。その結果、2018年国内(つまりサロベツ原野)で繁殖したシマアオジはわずかに25つがいでした。この数はその2017年度に環境省が行なった調査よりも、さらに減少している数値でした。

日本におけるシマアオジの保護活動–日本野鳥の会の取り組み

シマアオジの保護のためには、継続したモニタリングと生息場所の保全が必要です。現状の日本の繁殖地・サロベツ原野は国立公園の中にあるため法的に守られていますが、個体数が回復に向かってきた際に、新たな繁殖地が発見された場合には、その場所を守っていくことが必要です。

そのために、当会ではシマアオジのモニタリングと並行して、サロベツ原野周辺での新たな繁殖地の発見に努めていきます。

また、渡り鳥であるシマアオジの保護には、国際連携が欠かせません。日本野鳥の会ではサハリンの研究者と協力して、繁殖状況や渡りのルートを探るためのカラーリングの装着、日本のシマアオジとの関係を調べるためのDNAサンプルの採取などを2018年から継続しています。サハリンの個体群が回復してくれば、北海道でもシマアオジの数が回復する可能性が高くなります。

その他にも当会も加盟している国際NGOの「バードライフ・インターナショナル」と協力する形で、ロシア、モンゴルといった繁殖地での調査や越冬地である東南アジアでの越冬状況の調査などにも着手しつつ、中国の鳥類研究者とも関係を構築中です。

シマアオジの減少についての詳細資料をご希望の方は、下記までご連絡ください。

■報道関係者様 問い合わせ先:
公益財団法人 日本野鳥の会 広報室 [担当:小島]まで
〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2632(平日 10-17 時) / FAX:03-5436-2730
E-mail:hensyu@wbsj.org
当会 URL:https://www.wbsj.org/

別紙詳細資料

フィンランド環境省および環境研究所の紀要 2019年3月8日版 <抄訳>

フィンランドにおける野鳥の絶滅のおそれは増してきている。シマアオジの絶滅

フィンランドで繁殖する野鳥の1/3は、絶滅のおそれにあります。絶滅のおそれの要因のうち、ほとんどの種に共通しているのは、森林、農地、原野や湿地などの生息環境の人による改変です。これらの環境に生息する野鳥には、保護対策が望まれます。

フィンランドで繁殖する246種の野鳥のうち、86種について新たに評価したところ、18種が絶滅のおそれの高い状態(CR:絶滅危惧ⅠA)と評価されました。絶滅のおそれが最も高いと新たに評価された種の中には、ホシハジロやズアオホオジロが含まれています。

これらの種では、3世代のうちに80%以上の個体数の減少が確認されています。2015年の評価時に比較して、EN(絶滅危惧ⅠB)種は33種と1種減りましたが、VU(絶滅危惧Ⅱ類)35種は同じでした。また35種は準絶滅危惧と評価され、絶滅のおそれのある種とそれに準ずるおそれのある種は増加しています。

2007年を最後に、フィンランド国内で観察されていないシマアオジは、フィンランドでは絶滅状態と評価されました。この種の絶滅の一番の要因としては、中国の越冬地における食料としての捕獲が挙げられています。しかし、絶滅には湿地の減少も影響しています。

<レッドリストのランク>

  • 絶滅 (EX) 国内ではすでに絶滅したと考えられる種
  • 野生絶滅 (EW) 飼育・栽培下あるいは自然分布域の明らかに外側で野生化した状態でのみ存続している種
  • 絶滅危惧I類 (CR+EN) 絶滅の危機に瀕している種
  • 絶滅危惧IA類(CR) ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
  • 絶滅危惧IB類(EN) IA 類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
  • 絶滅危惧 II 類 (VU) 絶滅の危険が増大している種
  • 準絶滅危惧 (NT) 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種

「日本野鳥の会」について

1934年(昭和9年)、野鳥研究者で僧侶・詩人・歌人でもあった中西悟堂が創設。創立時のメンバーには、柳田国男、山口蓬春、杉村楚人冠、山階芳麿、黒田長禮など、そうそうたる名が連なる。2019年に創立85周年を迎えた、日本で最古にして最大の自然保護団体で、現在、会員・サポーター約5万人。

野鳥観察の楽しみや自然保護意識の普及活動を行うと同時に、タンチョウ、シマフクロウなどの絶滅危惧種の保護活動や、生息地の保全活動を展開。各都道府県に全88の支部・連携団体を持ち、各団体はそれぞれの地域での探鳥会や保護活動を担っている。

<組織概要>
組織名 :公益財団法人 日本野鳥の会
代表者 :理事長 遠藤孝一
所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル / https://www.wbsj.org


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プレスリリース:シンポジウム 『柳生博と学ぶ 勇払原野の魅力 ~安平川河道内調整地の賢明な利用を考える~』6月30日に苫小牧市で開催

2019年5月22日

(公財)日本野鳥の会は、6月30日に苫小牧市内で『柳生博と学ぶ勇払(ゆうふつ)原野の魅力~安平川河道内(あびらがわかどうない)調整地の賢明な利用を考える~』シンポジウムを開催します。

工業都市・苫小牧に残された勇払原野
工業都市・苫小牧に残された勇払原野

趣旨

北海道苫小牧市の勇払(ゆうふつ)原野は、工業都市・苫小牧に残された貴重な自然環境です。

当会は1981年にウトナイ湖サンクチュアリを苫小牧市植苗に開設して以来、40年近くにわたってウトナイ湖を中心とした勇払原野の環境保全活動を進めており、現在、環境省が重要湿地に選定した「勇払原野湿原群」のラムサール条約湿地への登録をめざしています。

2014年に勇払原野の一部を「河道内(かどうない)調整地」とする整備計画が正式決定されたことをきっかけに、勇払原野の重要性を広く地元市民のみなさまに知っていただき、賢明な利用について考えるシンポジウムを開催します。

開催概要

シンポジウム
『柳生博と学ぶ勇払原野の魅力 ~安平川河道内調整地の賢明な利用を考える~』

  • 日時:2019年6月30日(日)13時30分~16時(13時開場)
  • 場所:苫小牧市民会館小ホール(定員 200人)
    ※参加費無料、事前申込制

シンポジウム内容

●柳生博トークショー 「確かな未来は懐かしい風景の中にある」
柳生博(俳優・日本野鳥の会会長)×中村聡(ウトナイ湖サンクチュアリチーフレンジャー)
●パネルディスカッション「安平川河道内調整地の賢明な利用を考える」
矢野 明(北海道 胆振総合振興局 室蘭建設管理部 事業室 治水課長)
牛山克巳(宮島沼水鳥・湿地センター 専門員)
片石秀伸(苫小牧市 環境衛生部 環境生活課長)
大畑孝二(日本野鳥の会 施設運営支援室室長)

同時開催

  • 「柳生博と巡る勇払原野ツアー」
    勇払原野の自然を観察しながら、普段は入れない弁天沼の周辺を貸切りバスで巡ります。
  • 日時:2019年6月30日(日)9時~12時、定員40名
    ※参加費無料、事前申込制

申し込み

●応募締切
2019年6月9日(応募者多数の場合は抽選)
①ツアーとシンポジウム(定員 40 名、ツアーのみの参加はできません)
②シンポジウム(定員 200 名)
●申し込み方法
以下の必要事項を記載し、Eメールか FAXでお申し込みください。

  • 希望の種類( ①ツアーとシンポジウム ②シンポジウムのみ)
  • 参加者全員の氏名・住所・電話番号
  • ①をご希望の方はツアーの抽選に外れた場合、シンポジウムのみの参加を A 希望する・B 希望しない を明記してください。

申し込み先

東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル 3F
公益財団法人 日本野鳥の会
FAX: 03-5436-2635
E-mail: [email protected]
※ツアーのみの参加は受け付けておりません

■主催:
公益財団法人日本野鳥の会
■協力:
日本野鳥の会苫小牧支部、同札幌支部、同室蘭支部
■協賛:
株式会社三星
■後援:
NPO 法人がるだする、生活協同組合コープさっぽろ、 苫小牧市、(一社)苫小牧観光協会、苫小牧郷土文化研究会、苫小牧漁業協同組合、とまこまい広域農業協同組合、苫小牧商工会議所、苫小牧消費者協会、苫小牧の自然を守る会、苫小牧ハスカップライオンズクラブ、NPO 法人苫東環境コモンズ、(公財)北海道環境財団、(一社)北海道自然保護協会、北海道ラムサールネットワーク 他(五十音順)

■報道関係者様 問い合わせ先:
公益財団法人日本野鳥の会
保全プロジェクト推進室 [担当:田尻]まで
〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2634(平日 10-17 時)/FAX:03-5436-2635
E-mail:[email protected]
当会 URL:https://www.wbsj.org/

「日本野鳥の会」について

1934年(昭和 9 年)、野鳥研究者で僧侶・詩人・歌人でもあった中西悟堂が創設。創立時のメンバーには、柳田国男、山口蓬春、杉村楚人冠、山階芳麿、黒田長禮など、そうそうたる名が連なる。2019 年に創立 85 周年を迎えた、日本で最古にして最大の自然保護団体で、現在、会員・サポーター約 5 万人。

野鳥観察の楽しみや自然保護意識の普及活動を行うと同時に、タンチョウ、シマフクロウなどの絶滅危惧種の保護活動や、生息地の保全活動を展開。各都道府県に全 88 の支部・連携団体を持ち、各団体はそれぞれの地域での探鳥会や保護活動を担っている。

<組織概要>
組織名 :公益財団法人 日本野鳥の会
代表者 :理事長 遠藤孝一
所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル / https://www.wbsj.org

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プレスリリース:(公財)日本野鳥の会 名誉会長に柳生博、新会長に上田恵介が就任いたしました

2019年7月1日

(公財)日本野鳥の会(事務局:東京都品川区 理事長:遠藤孝一)は、2019年6月19日(水)開催の評議員会において、会長に上田恵介(前副会長)、名誉会長に柳生博(前会長)を選出し、両名が就任しましたことをお知らせいたします。

■公益財団法人日本野鳥の会 名誉会長・会長・副会長(2019年6月19日就任)

  • 名誉会長 柳生博(やぎゅうひろし) (前会長/俳優)
  • 会長 上田恵介(うえだけいすけ) (前副会長/立教大学名誉教授)
  • 副会長 遠藤孝一(えんどうこういち) (現理事長/日本野鳥の会栃木県支部副支部長)
  • 副会長 佐藤仁志(さとうひとし)  (前理事長/島根大学非常勤講師)

■歴代会長

  • 初代 中西悟堂(歌人・詩人) 1934年~
  • 第2代 山下静一(元経済同友会副代表幹事)1981年~
  • 第3代 黒田長久(鳥類学者) 1990年~
  • 第4代 小杉 隆 (前衆議院議員) 2001年~
  • 第5代 柳生 博 (俳優・作庭家) 2004年~

就任にあたって

●名誉会長 柳生博

振り返るとあっという間の15年の会長職でした。創立者である中西悟堂に次ぐ任期を務めることができたのはとても光栄なことです。

この15年間「どんな難しい問題も、対立ではなく話し合いで解決を図る」「いつも野鳥の立場になって、環境問題を考える」「確かな未来は、長い時間をかけて人が自然と折り合いをつけてきた里山に代表される、懐かしい風景にこそある」をモットーしてきました。また、自分たちの「損得」ではない、野鳥の立場にたった「真心」を込めた日本野鳥の会会員の皆さんの活動に触れるにつけ、「会長になってよかった」「いい役をやらせてもらった」と、しみじみと感じてきました。

今、名誉会長に「昇進する」といった気持ちです。これまでと同じように、日本の多様性に富む自然を尊び、人と自然が共存する豊かな社会の実現をめざしていきたいと思います。

●会長 上田恵介

私は小学生の頃に日本野鳥の会の存在を知り、それ以来の会員です。中西悟堂初代会長に手紙を書いて、「小学生だから会費はいらない」という返事をいただき、少年バードウォッチャーとして入会しました。

現在、野鳥を愛する潜在的なバードウォッチャーは、10万人とも20万人ともいわれています。野外で鳥を見ることはハイキングや散歩と同じように、身体の健康を増進させてくれます。そして鳥や自然に心を通わせることは、私たちの感性を豊かにし、鳥を見るという活動自体が、未来の子供たちに豊かな自然を残していくための活動につながります。

私たちがやらなければならない自然保護の課題は山積しています。時には毅然とした態度で対峙しなければならないこともあるでしょう。そうしたときにも、私たちは野鳥が持つ魅力を広く皆さんに伝えていくことで、そのほかの生き物を含めた、豊かな自然環境を未来に残す活動を進めていきたいと考えています。

■名誉会長 柳生 博(やぎゅう・ひろし)

名誉会長 柳生 博(やぎゅう・ひろし)

1937 年茨城県生まれ。俳優。作庭家。
土浦第一高校から東京商船大学に進学するも視力の低下により船長の夢を断念。俳優座養成所に入り俳優として歩み出し、1961年、今井正監督の「あれが港の灯だ」でデビューする。以降、司会やナレーション、講演会など多方面で活躍。

1989年、自らの手で10年以上にわたって整備した山梨県八ヶ岳山麓の森を「八ヶ岳倶楽部」としてオープン。野良仕事の大切さを説く。

1986年より日本野鳥の会会員、2004年より日本野鳥の会会長を15年にわたって務め、2019年6月より名誉会長に。


●現職
日本野鳥の会名誉会長(2019年6月~)
コウノトリファンクラブ会長(2004年~)
八ヶ岳倶楽部オーナー
●主な出演番組
朝のテレビ小説『いちばん星』(NHK)/野口雨情役
『すばらしい味の世界』(テレビ東京)/ナビゲーター
『Do サタデー』(関西テレビ)/司会
『クイズハンター』(テレビ朝日)/司会
『生きもの地球紀行』(NHK)/出演およびナレーション
『平成教育委員会』(フジテレビ)/ レギュラー回答者
『NNN ドキュメント』(日本テレビ)/ナレーション
『爆報 The フライデー』(TBS) など多数
●著書
『八ヶ岳倶楽部 森と暮らす、森に学ぶ』(講談社)
『八ヶ岳倶楽部Ⅱ それからの森』(講談社)
『風景を作る人 柳生博』(辰巳出版)
『じぃじの森』(清流出版)

■会長 上田恵介(うえだ・けいすけ)

会長 上田恵介(うえだ・けいすけ)

1950年大阪府生まれ。理学博士。動物生態学者。立教大学名誉教授。
鳥類を中心とした動植物全般の進化生態学、行動生態学を専門とするかたわら、環境問題の研究にも取り組む。野鳥や自然に関する一般書の執筆、テレビ・ラジオ出演では、柔らかく、わかりやすい解説に定評がある。

1963 年の小学生の頃から、日本野鳥の会会員。2015年6月に日本野鳥の会副会長に就任。2019年6月より会長に就任。


●所属学会
日本動物行動学会(会長在任期間2007年~2010年) 日本鳥学会(会長在任期間2014年~2015年)
日本生態学会 BOU(英国鳥学会) AOU(アメリカ鳥学会) オーストラリア鳥学会
●現職
立教大学名誉教授
日本野鳥の会会長
日本野鳥の会が発行する鳥類学論文集『Strix(ストリクス)』編集長
立教セカンドステージ大学および立教新座中高非常勤講師
●主な TV・ラジオ出演
『ダーウィンが来た』(NHK 総合テレビ)
『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ)
『石丸謙二郎の山カフェ』(NHK ラジオ第 1)
『子ども科学電話相談室』(NHK ラジオ第 1)*レギュラー出演
●主な著作
『一夫一妻の神話ー鳥の結婚社会学』(蒼樹書房)
『鳥はなぜ集まる』(東京化学同人)
『花鳥虫のしがらみ進化論』(築地書館)
『野外鳥類学を楽しむ』(海游舎、編集)
『図鑑 NEO 鳥』(小学館、監修) など多数

「日本野鳥の会」とは

1934 年(昭和9年)、野鳥研究者で僧侶・詩人・歌人でもあった中西悟堂が創設。創立時のメンバーには、柳田国男、山口蓬春、杉村楚人冠、山階芳麿、黒田長禮など、そうそうたる名が連なる。2019年に創立85周年を迎えた、日本で最古にして最大の自然保護団体で、現在、会員・サポーター約5万人。

野鳥観察の楽しみや自然保護意識の普及活動を行うと同時に、タンチョウ、シマフクロウなどの絶滅危惧種の保護活動や、生息地の保全活動を展開。各都道府県に全87の支部・連携団体を持ち、各団体はそれぞれの地域での探鳥会や保護活動を担っている。

<組織概要>

■組織名 :
公益財団法人 日本野鳥の会(Wild Bird Society Japan)
■代表者 :
理事長 遠藤孝一
■所在地 :
〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
https://www.wbsj.org
■主な事業
●野鳥や自然を守る事業
  • シマフクロウやタンチョウ等の絶滅危惧種の保護を目的とした野鳥保護区の設置
  • IBA(重要野鳥生息地)等、生息地の保全
  • 風力発電や太陽光発電による野鳥への影響に関しての調査・提言
  • 渡り鳥や海鳥の保全に関する国際連携
  • 野鳥保護に関する法制度改正への働きかけ など
●野鳥や自然を大切に思う心を伝える事業
  • 自然系施設(直営・受託)でのレンジャーによるガイド
  • 入門用冊子類の配布や、初心者向けバードウォッチングの開催
  • 野鳥図鑑の販売 など

報道関係者様 問い合わせ先:
■公益財団法人 日本野鳥の会 広報室
〒141-0031 東京都品川区西五反田 3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2632 (平日:10時~17時)
FAX:03-5436-2730
E-mail:hensyu@wbsj.org
URL:https://www.wbsj.org

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