(仮称)パシフィコ・エナジー遠州灘洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書を提出しました

令和元年 6月30日

「(仮称)パシフィコ・エナジー遠州灘洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」
ご意見用紙

ご住所 438-0035 静岡県袋井市砂本町12
ご氏名 日本野鳥の会遠江 代表 増田 裕

ご住所 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
ご氏名 (公財)日本野鳥の会 理事長 遠藤 孝一

環境の保全の見地からのご意見をお持ちの場合は、ご記入願います。

下記の理由により、事業実施想定区域のうち離岸距離5km以内の海域には洋上風力発電施設の設置をすべきではなく、また、風車列の数はできるだけ沖合に1列にとどめ、基数も可能な限り少なくすべきであることから、事業実施想定区域の位置および面積について大幅な変更を求める。

  • 環境省の「洋上風力発電所等に係る環境影響評価の基本的な考え方に関する検討会報告書」p14および「-資料編-」p107によれば、離岸距離5kmが鳥類への影響を回避するために望ましい設置距離とあるため、それにあたる範囲には洋上風力発電施設を建設すべきでない。
  • 海岸付近には多くのシギ・チドリ類(ムナグロ、ダイゼン、ハジロコチドリ、イカルチドリ、コチドリ、シロチドリ、メダイチドリ、オオメダイチドリ、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、ホウロクシギ、アカアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、オバシギ、コオバシギ、ミユビシギ、トウネン、ヨーロッパトウネン、ウズラシギ、サルハマシギ、ハマシギ、ヘラシギ、キリアイ、アカエリヒレアシシギ、ツバメチドリ、等)および一般鳥類の渡り経路が存在する。
  • 海岸付近および沖合域には多数のカモメ類(ミツユビカモメ、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、シロカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ)が生息するが、海外事例からみてもカモメ類はバードストライクが起こる危険性の高い鳥類であることから、これらの生息地を避けて風車を建設すべきである。
  • 海岸付近から水深20~30m以浅の海域には海のガンカモ類(コクガン、ホシハジロ、シノリガモ、クロガモ、ウミアイサ)およびカイツブリ類(アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ)が多数生息しているが、海外事例からみても海のガンカモ類は生息地放棄を起こす可能性が高い鳥類であることから、これらの生息地を避けて風車を建設すべきである。
  • 事業実施想定区域から近い磐田市の海岸には絶滅危惧Ⅱ類のコアジサシが繁殖しているが、コアジサシは年によって繁殖コロニーの位置を変えることがある。事業実施想定区域に面する海岸はどこもコアジサシの繁殖および営巣条件を満たしていることから、いつコアジサシが繁殖するようになってもおかしくはない状況である。事業実施想定区域に面する海岸でコアジサシが繁殖するようになった場合、コロニーから5km沖合までは活発に利用する餌場になり、また、海外ではコアジサシの繁殖コロニーに近い洋上風力発電施設でバードストライクが多く発生することから、これらの海域を避けて風車を建設すべきである。
  • 事業実施想定区域にはアビ類(アビ、オオハム、シロエリオオハム)の渡り経路が存在する。アビ類は離岸距離500~5000m付近の海域を群で飛行高度50~100mで渡り、バードストライクが発生する危険性が高いことから、これらの渡り経路を避けて風車を建設すべきである。
  • 事業実施想定区域を含む周辺海域はオオミズナギドリの餌場として活発に利用されており、一度の観察で数百〜数千羽の群れを見るこがある。これらの鳥類の採餌場所に影響が及ばないよう、適切な立地選定を行う必要がある。
  • 配慮書段階から現地調査を伴う影響評価(前倒調査)について鳥類を対象に行う場合、調査の方法や時期等については事業実施想定区域周辺の鳥類の状況および海鳥の専門家等に意見聴取を行ったうえで策定すること。なお、海外事例に倣えば、年間12回は船舶によるライントランセクト調査を行い、既存データの無い海域で詳細に鳥類の状況を把握すべきである。
  • 鳥類以外の影響について
    1. 景観の問題
      本件配慮書に対する意見書は、特に問題意識を持った個人または関係団体などが閲覧し提出すると思われるが、事業実施想定区域周辺に暮らす一般市民ついては、風力発電施設の設置工事中または完成後に計画の存在を認識するのが普通である。配慮書段階で一般市民にもわかりやすく本事業の内容について告知し、フォトモンタージュ等を用いて事前事後で景観が変わる様子を示したうえで、広く市民の意見を聴取すべきである。
    2. 残骸の問題
      商用運転終了後や事業者の倒産等で事業継続が難しくなった場合の残骸、どのように風車を撤去するのか、撤去に係る費用等は担保が事業者内で担保できているかどうかを事業開始の条件にすべきである。
    3. 漁業との問題
      対象事業実施区域が含まれる周辺海域は県内でも有数のシラスやタイ、イサキ、アジ、タチウオ、コチ、ヒラメの漁場となっているため、これら漁業の操業に影響がないよう漁業者らと合意形成を果たしながら風車の設置位置を選定すべきである。
    4. 国防上の問題
      御前崎には航空自衛隊御前崎分屯基地が管理するレーダーサイトがある。配慮書に記載されている大型の風車をレーダーサイト周辺に建設した場合、レーダーに常に風車の影が映るなどして防衛監視業務に支障をきたす可能性があるため、これら業務に影響がないよう防衛省等と協議を行ったうえで風車の設置位置を選定すべきである。

以上

(仮称)宮城山形北部風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する意見書を提出しました

(仮称)宮城山形北部風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する意見書

令和元年 7月 4日 提出

項 目 記入欄
氏 名 ①日本野鳥の会宮城県支部 支部長 竹丸 勝朗
②公益財団法人日本野鳥の会 理事長 遠藤 孝一 (公印省略)
住 所 ①〒982-0811 宮城県仙台市太白区ひより台20-7
②〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
計画段階配慮書についての環境の保全の見地からの意見

この度、貴社が作成された(仮称)宮城山形北部風力発電事業に係る計画段階環境配慮書について、次のとおり意見を提出します。

現在、貴社が計画段階環境配慮書(以下、配慮書と言う)を縦覧している(仮称)宮城山形北部風力発電事業について、事業実施想定区域(以下、計画地と言う)に風力発電施設を建設した場合、環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠB類で宮城県の絶滅のおそれのある野生動植物 RED DATA BOOK MIYAGI 2016(以下宮城RDBと言う)にも掲載されているクマタカの生息地と計画地が重なることが予想され、衝突死(以下、バードストライクと言う)または生息地放棄が発生する可能性が高い。また、サシバやハチクマなど希少猛禽類の渡り経路に対しても障壁影響等が発生することが懸念される。
配慮書は専門家へのヒアリングを行っているが、日本野鳥の会会員の情報でも計画地に近い、鳴子温泉西部から漆沢ダムにかけての奥羽脊梁山脈の東部山麓においての広範囲においてクマタカの生息を確認している。また、宮城県猛禽類生息状況調査報告書(宮城県 2016)でも、計画地においてクマタカの生息の他、ハイタカ、サシバ、ハチクマの生息や繁殖地が報告されていることから、これら希少猛禽類の保護の観点から繁殖地を避けるよう計画地の位置を見直すべきである。
国内ではクマタカが過去に風力発電施設(以下、風車と言う)によるバードストライクに遭った事例があることから、計画地に風車を建設した場合、バードストライクが起こる可能性が高いと考える。このため、影響評価に係る現地調査ではクマタカや他の猛禽類も繁殖しているものとして適切な調査を十分に行い、これらの猛禽類の生息や繁殖に影響が無いよう、慎重を期して計画地を選定すべきである。
また、サシバやハチクマの渡りルートについても、東西に延びる計画地を通過することが容易に予想され、計画地周辺は希少猛禽類にとって主要な渡りコースにもなっているものとして、猛禽類の渡りに係る調査についても質、量とも十分なものを求める。

理由

(1)配慮書によると、計画地にクマタカ等の主な生息環境が存在し、その一部が直接改変されることから生息環境の変化に伴う影響が生じる可能性があると予測されている。貴社は、稼働の影響については方法書以降において予想・評価するとしているが、調査結果を待つことなく、バードストライク等の影響が発生することが懸念される。
当会会員の観察や宮城県猛禽類生息状況調査報告書によると、計画区域周辺に複数つがいが生息している可能性が高い。クマタカは行動範囲が広く、なわばり範囲が重なる場合があり、特に鬢櫛山から大倉山にかけては、他の地域よりも高い密度で営巣が報告されていることから、風車建設により複数個体のクマタカでバードストライクが発生する危険性が非常に高い。このような生息地での風車の建設は避けるべきである。またこの地域はクマタカだけでなく、ハイタカやサシバも繁殖が確認されている。これらの猛禽類の生息についても十分な配慮が必要である。

(2)評価結果について、『直接改変による生息環境の変化に伴う影響が生じる可能性がある。留意事項に留意することにより、重大な影響を回避又は低減できる可能性が高いと評価する』、と述べている。配慮書では、上空を利用する影響などについては方法書以降で適切に調査及び予想・評価を実施するとしているが、鳥類への影響は直接改変だけでない。さらに事業想定区域上空を利用する鳥類についてはバードストライクだけでなく、「渡り経路の変更」および「生息地の放棄(事実上の生息地からの追い出し)」といった影響についても、影響の回避または低減策を計画初期の段階から検討すべきである。
計画地の大部分は、宮城県が発表している「風力発電導入可能性エリア」から外れており、保護優先エリアになることが予定されている。クマタカや他の猛禽類に対し、バードストライクや繁殖地・生息地の放棄など影響が強く懸念されるため、重ねて計画段階から十分な配慮が必要である。

以上の理由から、計画地およびその周辺において、いわゆる発電所アセスのガイドラインにあるような「猛禽類保護の進め方」および「サシバの保護の進め方」に準拠した調査方法を用いた一般的な環境影響評価よりも、利害関係者や専門家とも協議したうえで、さらに詳しい調査の実施を求めるところである。
貴社においても、風車の建設計画にあたっては、猛禽類をはじめ野鳥の生息状況等を的確に把握し、地域の優れた自然環境と生物多様性が失われないよう適切な対応をとることを強く求める。

(仮称)宮城加美風力発電事業 環境影響評価準備書に対する意見書を提出しました

(仮称)宮城加美風力発電事業 環境影響評価準備書に対する意見書

令和 元年 7月 22日 提出

項 目 記入欄
氏 名 ①日本野鳥の会宮城県支部  支部長  竹丸 勝朗
②公益財団法人日本野鳥の会 理事長  遠藤 孝一 (公印省略)
住 所 ①〒982-0811 宮城県仙台市太白区ひより台20-7
②〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
環境影響評価準備書についての環境の保全の見地からの意見

この度、貴社が作成された(仮称)宮城加美風力発電事業 環境影響評価準備書について、次のとおり意見を提出します。

1.今回の調査において、多様な希少猛禽類が対象区域およびその周辺に生息していることが明らかであり、特にクマタカの観察数は多い。国内ではクマタカが過去に風力発電施設(以下、風車と言う)によるバードストライクに遭った事例があることから、風車の設置基数を減らすとともに設置位置についてもさらなる配慮が必要である。準備書では、クマタカへの影響予測結果として、事業実施区域の北側に沿って年間予測衝突数の高い所が複数みられるとしながらも、この予測衝突数の高い区域に風車の建設が予定されている。風車の設置により、バードストライクが起こるだけでなく、クマタカの活動空域の障壁にもなるので、全体的に風車の設置位置を見直すべきである。

2.希少猛禽類へのバードストライクについて、不確実性を伴うということで事後調査を予定されているが、この調査結果を一般にも公表、縦覧していただきたい。また、事後調査実施において、大雨、強風時、クマタカは樹上飛翔を行わないことから観察は困難なため、このような気象時のデータを除き、正味3日間の調査データを用い、影響評価をしていただきたい。

3.渡り鳥調査のサシバとハチクマについて、この2種は宮城県でもタカの渡りとして観察されるが、天気、風向きと強さにより日により飛行ルートは変化する。またその年の天候により渡りのピーク時期は毎年同じではない。準備書における調査日は月3日と少なく、サシバやハチクマの移動を評価するデータとして過少である。事後調査においては適切な時期に調査を行い、サシバやハチクマのバードストライクの有無を評価できるデータ取得調査を実施していただきたい。

以上

(仮称)栗子山風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する意見書を提出しました

(仮称) 栗子山風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する意見書

令和元年 8月 2日 提出

項 目 記入欄
氏 名 ①日本野鳥の会山形県支部 支部長 簗川 堅治
②公益財団法人 日本野鳥の会 理事長 遠藤 孝一 (公印省略)
住 所 ①〒994-0081 山形県天童市南小畑4-8-33
②〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
計画段階配慮書についての環境の保全の見地からの意見

この度、貴社が作成された(仮称)栗子山風力発電事業に係る計画段階環境配慮書について、次の通り意見を提出します。

現在、貴社が計画段階環境配慮書(以下、配慮書と言う)を縦覧している(仮称)栗子山風力発電事業について、事業実施想定区域(以下、計画地と言う)に風力発電施設(以下、風車と言う)を建設した場合、環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠB類で山形県の絶滅のおそれのある野生動植物に指定されているクマタカの生息地と重なり、尾根や稜線を利用するクマタカにとって衝突死(以下、バードストライクと言う)が発生する危険性が高い。また、同じ絶滅危惧ⅠB類のイヌワシについて、計画地内での営巣に係るような生息情報はないものの、その行動圏は広く、近隣に生息する個体が餌場として計画地内に飛来する可能性が示唆されており、その場合にはイヌワシのバードストライクが発生する危険性がある。さらに、計画地はサシバやハチクマなど希少猛禽類の渡りルートの一部になっている可能性があり、風車の建設が移動する猛禽類にとってバードストライクや障壁影響による渡り経路の変更といった影響を及ぼすことが懸念される。
配慮書は、専門家へのヒアリングを行って影響を評価しているが、日本野鳥の会会員の情報でも、計画地及びその周囲で複数のクマタカのつがいが生息している可能性が非常に高いことから、影響評価に係る現地調査ではクマタカが繁殖しているものとして、慎重を期してもらいたい。
国内では、クマタカが過去に風車によるバードストライクに遭った事例があることから、計画地に風車を建設した場合、バードストライクの起こる可能性が高い。そのため、クマタカの生息状況の確認および猛禽類の渡りに係る調査について、質、量ともに十分なものを求める。
また、峠は小鳥たちが移動するルートになっており、渡りの時期である春と秋に調査し、重要な種の移動状況を正確に把握した上で、小鳥たちの渡りに影響を及ぼさないよう適切な対応を求めるものである。

理 由

1)配慮書によれば、動物の調査手法は文献その他の資料及び専門家等へのヒアリングにより決定、実施したとある。鳥類相については、環境アセスメントデータベースによると、猛禽類の渡りのルートの一部になっている可能性があり、センシティビティマップでは注意喚起レベルA3となっている。計画地周辺では、クマタカの生息が確認されており、専門家へのヒアリング結果でも、クマタカは必ず出てくると考えたほうが良いとしている。また、イヌワシについても、近隣に生息する個体が餌場として飛来する可能性があるとしている。その結果、バードストライクが発生する可能性があると考える。

(2)配慮書によると、鳥類の重要な種への影響の予測結果があるが、計画地内に主な生息環境が存在し、その一部が直接改変されることで生息環境の変化に伴う影響が生じる可能性があると予測している。
しかし、鳥類への影響は直接改変だけではない。さらに計画地上空を利用する鳥類については、バードストライクだけでなく、「渡り経路の変更(障壁影響)」および「生息地の放棄(事実上の生息地からの追い出し)」といった影響が出ることが予測される。

(3)動物に関しての総合的な評価について、評価結果では「樹林、草地及び水辺(沢等)を主な生息環境とする重要な種及び注目すべき生息地については、事業実施により生息環境の一部が直接改変される可能性があることから、生息環境の変化に伴う影響が生じる可能性がある。また、風力発電機の稼働による衝突の可能性がある。この状況を踏まえ、今後の環境影響評価手続き及び詳細設計において、以下の事項に留意することにより、重大な影響を回避又は低減できる可能性が高い。」とし、留意事項では、「動物の生息状況を現地調査等により把握するとともに、重要な種及び注目すべき生息地への影響の程度を適切に予測し、必要に応じて風力発電機の配置、土地改変及び樹木伐採の最小化等の環境保全措置を検討する。」そして、「土地の改変による濁水等の流入が生じないような計画や工法について検討し、生息環境への影響の低減を図る。」としている。
風車の建設による鳥類の影響は、イヌワシ、クマタカのみならず、ハチクマやサシバなど希少猛禽類の渡りの経路や計画地に生息する重要な種にも大きな影響を及ぼすものであり、バードストライクだけでなく、「渡り経路の変更」および「生息地の放棄(事実上の生息地からの追い出し)」といった影響の回避又は低減策を計画初期の段階から検討すべきである。

以上の理由から、計画地及びその周辺において、いわゆる発電所アセスのガイドラインにあるような一般的な環境影響評価よりも、利害関係者や専門家とも協議したうえで、さらに詳しい調査の実施を求めるところである。
貴社においても、風車の建設にあたって、鳥類の生息状況を的確に把握し、地域の優れた自然環境と生物多様性が失われないよう適切な対応をとることを強く求める。

以上。

(仮称)益田匹見風力発電事業に係る配慮書についての意見書を提出しました

令和元年 9月 5日

アジア風力発電株式会社 御中

日本野鳥の会島根県支部 支部長 佐藤仁志
〒693-0212 島根県出雲市馬木町141
電話 0853-48-0409

公益財団法人日本野鳥の会 理事長 遠藤孝一
〒141-0031 品川区西五反田3-9-23
電話 03-5936-2633(自然保護室)

 

(仮称)益田匹見風力発電事業に係る配慮書についての意見書

配慮書p53にも記載されているように(仮称)益田市匹見風力発電事業に係る事業実施想定区域(以下、想定区域と言う)の周辺には環境省絶滅危惧種IB類に指定されているクマタカをはじめ、ヤイロチョウやミゾゴイなどの希少鳥類、その他の貴重な野生動植物が生息している。また、周辺の里山では絶滅危惧II類のサシバの繁殖も確認されている。

近年、想定区域の周辺では風力発電施設の建設計画が相次いで立案されており、当該想定区域の北約5kmの浜田市弥栄町から金城町にかけての弥畝山山系にはウインドファーム浜田の風力発電機29機が既に建設され、稼働中である。さらに、その北側約10kmでは、(仮称)島根風力発電が12機の風力発電機の建設を計画中である。また、ウインドファーム浜田の29機のすぐ南側の尾根でも(仮称)新浜田ウインドファームにより17機の風力発電機の建設が計画されている。今回、この(仮称)益田市匹見風力発電を含め、全ての風力発電建設計画が計画通り実施されれば、南北20km、東西10kmの中に73機もの巨大風車が乱立することとなる。本会会員および西中国山地自然史研究会会員により、これらの風力発電機周辺において9つがいのクマタカの生息が確認されている(別紙、資料)。すべての風力発電機が建設されると、バードストライクだけでなく生息地放棄も含め当地域のクマタカ個体群への影響は計り知れないものがある。

また、風車建設工事による砂泥の流出や沢崩れなどが懸念される。これらのことが発生すれば、国土交通省による日本一の清流高津川の源流部である匹見川水系に生息する水棲生物の生息に重大な影響が発生することも予想される。
以上述べたように、当該事業想定区域一帯には優れた自然が多く存在しており、配慮書に示されたような調査及び予測・評価を行うまでもなく、風力発電施設を設置することは環境省が推進する生物多様性保全の観点からきわめて損失が大きいと考えられることから、(仮称)益田市匹見風力発電事業については断念されることを要望する。

(仮称)パシフィコ・エナジー南伊豆洋上風力発電事業に係る計画段環境配慮書に対する意見書を提出しました

日野鳥発2019-043号

「(仮称)パシフィコ・エナジー南伊豆洋上風力発電事業 計画段階環境配慮書」
に対する意見書

令和元年9月6日

名前 公益財団法人日本野鳥の会
理事長 遠藤 孝一
住所 東京都品川区西五反田3-9-23
丸和ビル

環境影響評価法第3条の7に基づき、環境の保全の見地から次のとおり意見を述べる。

1.全体について

1)事業実施想定区域には、国指定天然記念物で日本のレッドリストで絶滅危惧II類、IUCNのレッドリストではVUに指定されているカンムリウミスズメの繁殖地である神子元島が含まれている。カンムリウミスズメは日本近海および韓国周辺にのみ分布するウミスズメ科の海鳥で、世界での推定個体数は5千から1万羽である。
伊豆半島沿岸の繁殖地は神子元島に限られ、抱卵期には島から少なくとも半径15kmを超える海域を広く利用していることが当会などの調査で確認されており、風車設置予定範囲の特に東側の海域は本種の重要な生息地となっている。したがって、カンムリウミスズメの利用海域(神子元島の周囲少なくとも20㎞圏内)は事業実施想定区域から除外すべきである。

2)配慮書ではゼロオプションは設定しないとされているが、希少種の生息地を含むことから、調査結果を基に環境影響評価を行い、環境影響の回避、低減を検討してなお影響が大きいと判断される場合は事業を中止すべきである。したがって、ゼロオプションは設定すべきである。また、絶滅の恐れの高い希少種が隣接地に生息している場合には、生息地の直接の改変がなくても慎重に対応すべきであり、事業目的にあるような事業の価値を高めるためにもゼロオプションは設定すべきである。

2.個別の項目について

当会は、カンムリウミスズメの利用海域は事業実施想定区域から除外すべきと考えている。また、計画地の適切な選定、見直しのみならずゼロオプションの設定も必要と考えている。以下の意見は、この立場に立った上で配慮書内の記述に対して意見を述べるものである。

4-4(P280)
洋上風力発電施設の設置工事の実施の際に、重要な種および注目するべき生息地、海域の生息する動物について配慮事項に選定されていない。計画熟度が低いことが理由とされているが、早い段階で予測評価を入れることが望ましい。

4-14(P290)
海外の洋上風力発電施設ではウミスズメ類に対する影響として、地形改変などの直接的な生息地破壊だけではなく、洋上風力発電施設が設置されることによる生息地放棄が確認されている。飛翔だけでなく洋上を利用する鳥類についても調査対象とすべきである。

4-22(P298)
南伊豆においてもアカコッコの観察例が報告されているため、詳細な調査を行うべきである。また、カンムリウミスズメについては繁殖地周辺だけでなく採餌海域についても、洋上風力発電施設の設置による影響が懸念されるため、事業実施想定区域から除外するべきと考える。施設の影響による生息地放棄についても懸念される。

4-23(P299)
カンムリウミスズメの繁殖期の採餌トリップについては(公財)日本野鳥の会が調査を実施している。

4-24(P300)
カンムリウミスズメは、同じ営巣地を繰り返し利用する個体が確認されており、一般的に一度決めた繁殖地を繰り返し利用すると考えられている。このことは、繁殖地の移動は困難であることを示唆している。
風車のライトアップについて、海鳥についても光に誘引される種があるため慎重な検討が必要と考える。

4-27(P303)
神子元島周辺の海域は、冬季に日本のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類のウミスズメ、絶滅危惧II類のヒメウが採餌エリアとして利用している。また、島内はヒメウの塒や休息場として利用されている。
注目すべき生息地に挙がっている三宅島新澪池については、利用する主な動物は該当しないと考える。

4-28(P304)、4-75(P351)
海外の洋上風力発電施設では海鳥に対する影響として、バードストライク、地形改変などの直接的な生息地破壊だけではなく、洋上風力発電施設が設置されることによる採餌などの生息地放棄が確認されている。飛翔だけでなく洋上を利用する鳥類への影響についても配慮すべきである。

以上

(仮称)日之影町風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に係る意見書を提出しました

「(仮称)日之影町風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」に係る意見書

令和元年9月20日 提出

項 目 記入欄
氏 名 ①日本野鳥の会宮崎県支部 支部長 岩切 久
②公益財団法人日本野鳥の会 理事長 遠藤孝一
住 所 ①〒880-0943 宮崎県宮崎市生目台西1-2-6
②〒141-0031東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
配慮書についての環境の保全の見地からの意見

この度、貴社が作成された(仮称)日之影町風力発電事業に係る計画段階環境配慮書について、次のとおり意見を提出します。

現在、貴社が計画段階環境配慮書(以下、配慮書と言う)を縦覧している日之影町風力発電事業について、事業実施想定区域(以下、計画地と言う)に風力発電施設を建設した場合、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」で国内希少野生動物種に指定され、「環境省レッドリスト」でEN:絶滅危惧ⅠB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に、また「宮崎県レッドリスト」にも掲載されているクマタカについて衝突死(以下、バードストライクと言う)等の影響が発生する危険性が非常に高く、また、「環境省レッドリスト」に掲載されているサシバなど希少猛禽類の渡り経路に対しても障壁効果等の影響を与えることが懸念される。
そのため、計画地およびその周辺において、一般的なものより質、量ともに高めた十分で詳しい調査を行い、クマタカの生息および猛禽類の渡りの状況を把握したうえで、適切な保全措置を講じることを求める。
また、ヤイロチョウ(国内希少野生動物種、絶滅危惧ⅠB類)やブッポウソウ(絶滅危惧ⅠB類)など、猛禽類以外の絶滅危惧度が高い鳥類についても十分な配慮を求める。

理 由

(1)配慮書にもあるとおり、計画地を含むメッシュにおいてクマタカの生息が確認されている。クマタカは過去に風車によるバードストライクに遭った事例があることから、計画地周辺での風車の建設はバードストライク等の影響が発生する可能性が高く、配慮書の「動物の重要な種への影響の予測結果」でも、「施設の稼働に伴い、バードストライクの可能性はあると予測している。」とある。特に若いクマタカはバードストライクに遭う危険性が高く、繁殖地である当地では毎年の巣立ちの時季に危険が増すと考える。
配慮書の中で、留意する事項として猛禽類や渡り鳥ルートについて調査を実施するとあるが、「建設ありき」の調査であってはならず、バードストライクの回避策をどのように考えるのかその解決策が決まらなければ工事を実施すべきではない。

(2)配慮書及び日本野鳥の会宮崎県支部会員の目撃例によると、計画地は、サシバの重要な渡りルートになっている。秋の渡りでは、四国(高知県)から九州(宮崎県延岡市・日向市)に渡ってきたサシバは、南に行くメインルートからは少し外れるが、西に向かう群もあり、クマタカ同様にバードストライクに遭う確率が高い。春の渡りは秋のルートを逆に通って北へ向かっており、同様に危険である。
これらのことから、計画地一帯にはサシバを中心とする希少猛禽類の渡り経路が存在しており、風車の建設がバードストライクまたは障壁効果による渡り経路の変更といった影響をこれらの鳥類に与える可能性が大きいと考える。

(3)「調査予測及び評価手法」において、「動物の生息状況について文献その他の資料及び専門家等へのヒヤリングにより調査した」とある。専門家へのヒヤリング結果により概略はつかむことができるが、絶滅危惧種のクマタカの生息状況(季節別の飛翔経路・繁殖カ所)等については十分な質、量をもった現地調査をしてもらいたい。

(4)貴社が作成した配慮書では計画地内で猛禽類の他にヤイロチョウ(法:国内希少種、環境省RL:絶滅危惧ⅠB類、宮崎県RL:EN-r)、ブッポウソウ(環境省RL:絶滅危惧ⅠB類、宮崎県RL:EN-r)、ミゾゴイ(宮崎県RL:EN-r)、コノハズク(宮崎県RL:EN-r)、ヨタカ(宮崎県RL:EN-r)、コマドリ(宮崎県RL:EN-r)など絶滅が危惧される野鳥が数多く確認されている。
これらのことから、計画地での風車の建設は、猛禽類を含む多くの希少鳥類の生息に対し、少なからず影響を及ぼすものと考える。

(5)配慮書によればフクロウ、コノハズク、アオバズク、ヨタカなど夜間活動する野鳥も確認されており、このような夜行性の野鳥に対する対策も実施すべきである。

(6)渡り鳥や猛禽類等の鳥類について、バードストライクの重大な影響が避けられないとの結論に至った場合は風力発電機の配置等の検討を行うほか、バードストライクだけでなく、障壁影響による「渡り経路の変更」および「生息地の放棄(事実上の生息地からの追い出し)」といった影響についても、影響の回避または低減策を検討すべきである。

以上の理由から、貴社においても、風車の建設にあたっては、野鳥の生息状況等を的確に把握し、地域の優れた自然環境と生物多様性が失われないよう適切な対応をとることを強く求める。

以上。

(仮称)七尾志賀風力発電事業 計画段階環境配慮書についての意見を提出しました

2019年9月20日

アカシア・リニューアブルズ株式会社
代表取締役 大橋 純 様

日本野鳥の会石川
代表 中村正男
929-1125 石川県かほく市宇野気1-71

(公財)日本野鳥の会
理事長 遠藤 孝一
141-0031 東京都品川区西五反田3—9-23丸和ビル

(仮称)七尾志賀風力発電事業 計画段階環境配慮書についての意見を以下に記します。

事業実施想定区域は、ミサゴ、ハチクマ、オオタカ、サシバ、ノスリ、ハヤブサの繁殖並びに採餌域と重なっています。また、かつては小鳥の密猟が盛んな地域であり、春および秋の小鳥の渡りが非常に多い場所と考えられます。これらを念頭に置き、風力発電機の影響を回避できるような設置計画が必要と考えます。

  1. いしかわレッドデータブック〈動物編〉2009など調査文献は古いため、近年の環境に詳しい専門家の意見を得て、また、新たな文献が発行されたならばそれも含めて、調査・予測・評価の手法を取りまとめることが必要です。
  2. 特にバードストライクの発生を念頭においた現地調査が必要であり、バードストライクが頻繁に発生しそうな区域を推定し、そこでは風力発電機の設置を避けるべきです。結果によっては、予定設置数を減らすなどの評価手法も検討すべきです。
  3. 稼働後に鳥類の飛翔状況を監視できる体制を設け、現地でバードストライクの発生の有無を確認することを念頭に調査・予測・評価を行うことが必須です。また、調査員だけではなく、一般市民からの通報も受けられることが可能な仕組みも盛り込んだシステム構築が必要と考えます。
  4. 稼動後に、バードストライクの事故が起こるなど環境悪影響が著しい場合は、該当する風力発電機の停止も含めた判断をすることを明文化すると共に 、3で述べたシステム構築の体制の明文化も行うべきと考えます。

以上

(仮称)ウインドパーク遠州東部 風力発電事業計画段階環境配慮書に対する意見書を提出しました

意見書様式
宛先:(株)シーテック御中

令和元年9月20日

計画段階環境配慮書についての意見書

住所:〒438-0035 静岡県袋井市砂本町3-12
氏名:日本野鳥の会遠江 代表 増田 裕
住所:〒141-0031東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
氏名:(公財)日本野鳥の会 理事長 遠藤 孝一
意見書の提出の対象である配慮書の名称:
(仮称)ウインドパーク遠州東部 風力発電事業計画段階環境配慮書

[環境の保全の見地からの意見とその理由]
[主旨] 下記の理由により事業実施想定区域(以下、想定区と言う)の位置や面積および風力発電機の高さの変更を求める。

[全体的必要配慮事項]

  • 想定区域には希少な野鳥を含む様々な動植物が数多く生息し、稜線への大型風力発電機の大規模な設置は、生息地放棄や忌避などによりそれらの生息環境に多大な影響を与えると考えられる。よってその事業規模は動植物などへの影響を必要最小限に留め、また、工事の期間についてはそれらの繁殖期を避けるべきである。
    また、稜線への設置であることから、猛禽類の渡り時期にバードストライクが発生することが大いに懸念され、その影響を抑えるべく、風力発電機の高さは低く抑えるべきである。

[具体的個別の必要配慮事項] (希少種の存在と対応)

  • 想定区域では国内希少種で絶滅危惧種であるクマタカが各地で観察されていることから、その営巣場所および行動範囲を特定し、風力発電機の設置及び関連工事を避けるべきである。
  • 国内希少種で絶滅危惧種であるヤイロチョウが実施区域およびその周辺で観察されている。また、沢沿いや周辺では繁殖も確認されていることから、ヤイロリョウの営巣場所および行動範囲を特定し、風力発電機の設置及び関連工事を避けるべきである。

[その他の絶滅危惧種への対応]

  • その他の絶滅危惧種の鳥類としてオオタカ、サシバ、ハイタカ、ミサゴ、ヤマセミ、ブッポウソウ、アカショウビン、サンコウチョウ、ヨタカ、サンショウクイ、ミヤマホオジロ、ヤマドリ、ミゾゴイなどが生息している。
    特にブッポウソウ、ミゾゴイ、アカショウビン、ヨタカは想定区域における生息状況に留意して、風力発電機の設置場所を検討すべきである。

[調査への具体的配慮事項]

  • 事業実施に際しては動植物の生息状況、特に野鳥については想定区域の周辺も含め渡りや繁殖の時期を含め、少なくとも2年以上の調査が必要である。鳥類では希少種であるクマタカの生息状況調査が重要となる。
    また、想定区域および周辺地域は猛禽類の大きな渡りルートであるが、渡り時期の調査について今までの既存データでは十分ではないため、春は3〜5月、秋は9〜11月に最低2年間の調査が必要である。

[その他の必要配慮事項]

  • 鳥類以外への影響について
    1. 残骸の問題
      商用運転終了後や事業者の方針変更等で事業継続が難しくなった場合の風力発電機の残骸をどのように撤去するのか、撤去に係る費用等は事業者内で担保できているかどうかを事業開始の条件にすべきである。
    2. 一般市民への配慮
      特に本想定区域は登山、ハイキング、自然観察、バードウォッチング、野鳥撮影など一般市民に親しまれており、その工事中および完成後も市民の継続的な利用を促進できるように配慮すべきである。

(仮称)天竜風力発電事業 計画段階環境配慮書に対する意見書を提出しました

宛先:JR東日本エネルギー開発(株)御中

「(仮称)天竜風力発電事業 計画段階環境配慮書」に対する意見書

令和元年9月25日

氏名:日本野鳥の会遠江 代表 増田 裕
住所:〒438-0035 静岡県袋井市砂本町3-12

氏名:(公財)日本野鳥の会 理事長 遠藤 孝一
住所:〒141-0031東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル

環境影響評価法第三条の七の規定に基づき、環境の保全の見地から次のとおり意見を述べる。
[主旨] 下記の理由により事業実施想定区域の位置および面積について変更を求める。

[全体的必要配慮事項]

  • 想定区域には希少な野鳥を含む多くの動植物が多く生息し、稜線への大型風力発電機の大規模な設置は、生息地放棄や忌避などによりそれらの生息環境に多大な影響を与えると考えられる。よってその事業規模は動植物などへの影響を必要最小限に留め、また工事の期間についてはそれらの繁殖期を避けるべきである。
    また、稜線への設置であることから、猛禽類の渡り時期にバードストライクが発生することが大いに懸念され、その影響を抑えるべく、風車の高さは低く抑えるべきである。

[具体的個別の必要配慮事項] (希少種の存在と対応)

  • 想定区域には国内希少種で絶滅危惧種であるクマタカが各地で観察されていることから、その営巣場所および行動範囲を特定し、風力発電機の設置を避けるべきである。

[その他の絶滅危惧種]

  • その他の絶滅危惧種の鳥類としてオオアカゲラ、アカショウビン、ヨタカ、コノハズク、サンショウクイ、ミヤマホオジロ、コサメビタキ、ヤマドリ、ハイタカなどが生息している。
    特にヨタカ、アカショウビンは想定区域における生息状況に留意して、風力発電機の設置場所を検討すべきである。

[調査への具体的配慮事項]

  • 事業実施に際しては動植物の生息状況、特に野鳥については想定区域の周辺も含め渡りや繁殖の時期を含め、少なくとも2年以上の調査が必要である。鳥類では希少種であるクマタカの生息状況調査が重要となる。
    また、想定区域および周辺地域は猛禽類の大きな渡りルートであるため、渡り時期の調査も今までの既存データでは十分ではないため、春は3〜5月、秋は9~11月に最低2年間の調査が必要である。

[その他の必要配慮事項]

  • 鳥類以外への影響について
    1. 景観の問題
      配慮書段階で一般市民にもわかりやすく本事業の内容について告知し、フォトモンタージュ等を用いて風力発電機の建設の前後で景観が変わる様子を示して、広く市民の意見を聴取すべきである。
    2. 残骸の問題
      商用運転終了後や事業者の方針変更等で事業継続が難しくなった場合の風力発電機の残骸をどのように撤去するのか、撤去に係る費用等は事業者内で担保できているかどうかを事業開始の条件にすべきである。
    3. 一般市民への配慮
      特に本想定区域は定光寺山登山、竜頭山登山、ハイキング、自然観察、バードウォッチング、野鳥撮影など一般市民に親しまれており、その工事中および完成後も市民の継続的な利用を促進できるように配慮すべきである。
    4. 住民への配慮事項
      定光寺山には祠があり、また、山住神社などの歴史ある神社仏閣がある。山岳信仰がもたらした歴史的エリアに暮らす住民の意見などを事前に調査し、十分に配慮すべきである。