(仮称)丸森筆甫風力発電事業 環境影響評価方法書に対する意見書
(仮称)丸森筆甫風力発電事業 環境影響評価方法書に対する意見書
令和3年2月12日 提出
| 項 目 | 記入欄 |
| 氏 名 |
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| 住 所 |
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| 環境影響評価方法書についての環境の保全の見地からの意見 |
この度、貴社が作成された「(仮称)丸森筆甫風力発電事業 環境影響評価方法書」について、次のとおり意見を提出します。 現在、貴社が環境影響評価方法書(以下、方法書と言う)を縦覧している(仮称)丸森筆甫風力発電事業について、対象事業実施区域(以下、計画地と言う)に風力発電施設(以下、風車と言う)を建設した場合、サシバやハチクマなどの希少猛禽類およびハクチョウ類の渡り・移動経路に対して障壁影響等が発生することが懸念される。 方法書には鳥類に対する影響を評価するための調査方法等を記載しているが、希少猛禽類や渡り鳥等への影響を適切に評価し得る調査データを取得するという観点から、下記のことを実施するよう求める。
以上 |
(仮称)六角牧場風力発電事業 環境影響評価方法書に対する意見書
(仮称)六角牧場風力発電事業 環境影響評価方法書に対する意見書
令和3年2月6日 提出
| 項 目 | 記入欄 |
| 氏 名 |
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| 住 所 |
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| 環境影響評価方法書についての環境の保全の見地からの意見 |
この度、貴社が作成された「(仮称)六角牧場風力発電事業 環境影響評価方法書」について、次のとおり意見を提出します。 現在、貴社が環境影響評価方法書(以下、方法書と言う)を縦覧している(仮称)六角牧場風力発電事業について、対象事業実施区域(以下、計画地と言う)に風力発電施設(以下、風車と言う)を建設した場合、サシバやハチクマなどの希少猛禽類およびガン・ハクチョウ類の渡り・移動経路に対して障壁影響等が発生することが懸念される。 方法書には鳥類に対する影響を評価するための調査方法等を記載しているが、希少猛禽類や渡り鳥等への影響を適切に評価し得る調査データを取得するという観点から、下記のことを実施するよう求める。
以上 |
(仮称)由利本荘洋上風力発電事業に係る環境影響評価方法書に対する意見書
令和3年2月1日
日本風力開発株式会社
代表取締役社長 塚脇 正幸 様
日本野鳥の会秋田県支部
支部長 佐々木 均
秋田県横手市前郷一番町1-21
(公印省略)
公益財団法人 日本野鳥の会
理事長 遠藤 孝一
東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
(公印省略)
日本雁を保護する会
会長 呉地 正行
宮城県栗原市若柳川南南町16
(公印省略)
「(仮称)由利本荘洋上風力発電事業に係る環境影響評価方法書」に対する意見書
現在、貴社が公告・縦覧および住民意見を募集している(仮称)由利本荘洋上風力発電事業に係る環境影響評価方法書に対して、鳥類の保全の観点から下記の通り意見を述べる。
記
既に2020年8月17日付で貴社に提出した当該事業に係る環境影響評価配慮書に対する意見書の中で述べたように、対象事業実施区域(以下、計画地という)に設定されている海域(以下、当該海域という)は、海鳥の重要生息地(マリーンIBAs)の指定海域および渡り鳥の重要な経路と重なっていること、また、計画地の周辺で繁殖する希少猛禽類であるミサゴの採餌海域となっていることなどから、鳥類の保全の観点から考えて、当該海域は計画地から除外されるべきである。そのため、本事業は環境影響評価準備書の作成に進まずに、現段階をもって事業を中止すべきである。
この海域であえて事業を進めようとするのであれば、鳥類および海洋生態系に対する影響が回避されていることを確実に証明できなければならない。それを実現するためには、綿密な調査に基づいた環境影響評価を行うことが必要であり、その結果として甚大な影響があることが予想された場合は、計画の大幅な見直しを行うべきである。
以下に現地調査を行う場合の注意点を述べるが、本項以降の意見は、前述の立場に立ったうえで、方法書の記載内容について意見を述べるものであり、準備書の段階に進むことを容認するものではない。
1.方法書に記載されている鳥類調査の方法について
- (1)渡り鳥調査(定点観察法による調査)について
-
計画地および当該海域の渡り鳥の状況を調べるのに、方法書に記載されている春(3~5月)・夏(6~8月)・秋(9~11月)・冬(12~2月)の各季1回・計4回という調査回数では不十分である。計画地および当該海域における渡り鳥の状況は下記の確認状況のように、それぞれの鳥種により渡りの時期が異なるため、定点観察調査は毎月行うことが望ましい。特に春(2月中旬~5月下旬)と秋(10月中旬~11月中旬)は渡り鳥が多く計画地周辺を移動しているため、調査回数・日数ともに他の時期の月一回よりも多く実施し、風車の建設による渡り鳥への影響を評価するべきである。また、夏(6~8月)および冬(12~2月)は、本来渡り鳥の渡来・渡去の時期ではないため、夏および冬に実施する鳥類調査は、例えば一般鳥類調査、任意定点調査、越冬鳥類調査など、別に調査項目を設定したうえで調査すべきである。
- 【日本野鳥の会秋田県支部による計画地および当該海域における渡り鳥の確認状況】
-
- (春)
-
- 2月~4月上旬はガン類(写真1)・カモ・ハクチョウ類がそれぞれ少しずつ時期をずらしながら計画地および当該海域を通り、北へ移動する。特に淡水ガモと海ガモは飛去の時期が半月から1か月くらい異なる。またオオセグロカモメ等のカモメ類がこの時期飛去する。
- 3月~5月には希少猛禽類オジロワシ(環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類)が由利本荘から飛去し、ミサゴ(環境省レッドリスト準絶滅危惧)が飛来する。またノスリ、サシバ(環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類)・ハチクマ(環境省レッドリスト準絶滅危惧)が飛来・北上する。さらに、ミズナギドリ類(写真2)、サギ類、シギ・チドリ類、アジサシ・コアジサシ(環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類)、ヒヨドリ(写真3)等の渡りが計画地および当該海域で確認されている。
- (秋)
-
- 8月中旬~9月下旬にはシギ・チドリ類が計画地および当該海域を南下する。また、サギ類が南下する可能性がある。
- 8月下旬~10月にはサシバ、ハチクマ等のタカ類が計画地および当該海域を通って南下することを確認している。
- 10月~11月中旬にはハクチョウ類、淡水ガモ類、ダイサギ(写真4)の渡りが計画地および当該海域で確認されている。またノスリ等の渡りが計画地沿岸で確認されており、当該海域も利用する可能性がある。
- 11月~12月にはガン類が南下するがこの時に計画地および当該海域を利用することが確認されている。また由利本荘市内にシジュウカラガン(環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類)が飛来するが、この時に計画地および当該海域を利用する可能性がある。
- 11月~12月には由利本荘市内にオジロワシが飛来するが、この時に計画地および当該海域を利用する可能性がある。
- (2)越冬期の鳥類調査の実施の必要性について
-
12月~2月にはガン・カモ・ハクチョウ類が天候や積雪量によって越冬地間の移動を繰り返す。また、ミツユビカモメ、カモメ、ワシカモメ、シロカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ等のカモメ類は餌動物の移動や天候に応じて港湾・沿岸から沖合間で移動を繰り返す。そのため、貴社は12月~2月にも毎月定点調査を実施し、こういった冬期の鳥類の生息状況を把握したうえで、風車の建設による鳥類への影響を評価すべきである。
2.その他、調査の実施にあたり留意すべき点について
- ガン・カモ・ハクチョウ類の春の渡りや移動の時期や経路は、その年または時期の積雪量や気温によって大きく変わる。また、鳥類でも特にガン・カモ・ハクチョウ類は晴天時のみならず、強風や降雪などの悪天候の日でも飛翔することがある。そのため貴社は、これらの鳥類の生息状況を調査するにあたり、2月中旬から3月下旬までの間は計画地および当該海域周辺において、任意の定点調査を複数回実施できるような体制を準備すべきである。なお、調査は悪天候の日にも実施し、鳥類が風車を視認しづらい悪天候時の行動に関するデータについても取得し、影響を評価すべきである。
- 貴社が設置予定の風車は、海面からの高さ270m、ローター直径が220mという巨大なものであり、計画地および当該海域を飛翔するガン・カモ・ハクチョウ類の飛翔高度と重なる。これらの鳥類がこの風車の高さを越えるため、または迂回するために飛ぶことで、かなりのエネルギーロスが生じる。英国の研究では、鳥類が風車等の障害物を10km迂回すると、一日に消費する飛翔のためのエネルギーの20%を無駄に消費することが分かっている。鳥類への影響を詳細に把握および予測するためには、まず、鳥類の飛翔高度および飛行経路を正確に調べ、どの程度の迂回距離等が生じる可能性があるかを予測する必要がある。これを実現するためには、Vector21AERO(SAFRAN 社製)のような、レーザーにより対象物の位置(緯度・経度、標高、対象物までの距離、仰角)や対地高度を算出することができるレーザー測距機等を使うことが望ましい。
- ミサゴは、由利本荘市付近へは3月上旬に飛来し、11月初旬から中旬頃になると南へ移動する。魚食性であり、当該海域はこのミサゴの重要な採餌場となっている。ミサゴの行動圏と設置予定の風車の影響の有無を適切に把握するためには、単に計画地での飛翔状況だけでなく、営巣位置や巣場所の環境、繁殖状況等を知っておく必要があり、その際にはミサゴの繁殖を阻害しないように慎重に調査を行うべきである。
なお、この意見は概要にまとめる際に原文を掲載し、添付写真も掲載または添付することを希望する。
以上
<添付資料>

(写真1)2018年2月22日 ガンsp.本荘浜沖1~1.5km 本荘浜より撮影

(写真2)2000年4月30日 オオミズナギドリ 象潟沖約10km付近 飛島航路にて撮影

(写真3)1997年5月3日 ヒヨドリ 象潟沖約10km付近を北上 飛島航路にて撮影

(写真4)2020年11月6日 ダイサギ 本荘浜沖約600m 本荘浜より撮影
(仮称)大関山風力発電事業環境影響評価方法書に対する意見書
令和3年2月1日
ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
代表取締役 中川 隆久 様
公益財団法人 日本野鳥の会
理事長 遠藤 孝一(公印省略)
〒141-0031
東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
(仮称)大関山風力発電事業 環境影響評価方法書に対する意見書
貴社が作成された(仮称)大関山風力発電事業に係る環境影響評価方法書(以下、方法書という)に対し、下記のように意見を提出いたします。
記
- (1)計画地周辺の自然環境および鳥類全般について
-
方法書に記載されている対象事業実施区域(以下、計画地という)およびその周辺は森林性鳥類と草原性鳥類の両方が生息し、鳥類を頂点とした食物連鎖の中で豊かな生態系および生物多様性が維持されており、熊本県の自然環境保全上において貴重な地域である。
計画地は大関山を中心とした稜線地帯であり、この地で発生する気流を利用してクマタカなどの猛禽類をはじめ、さまざまの鳥類がはるか昔から生活を営み、命をつないでいる場所である。なかでも森林性のヤマドリやカケス、オオルリをはじめ、草原性のホオジロ類、夏鳥のカッコウなどが生息するなど、高原地帯に特有の環境要素も併せ持つ地域である。また、計画地の周辺地域には佐敷川と湯浦川の源流があり、鳥類をはじめ、昆虫や爬虫類、両生類、小動物など数多くの生物が生息している。貴社は、当該事業を大川特例休猟区の北側全面をさえぎる形で計画しているため、鳥類への影響はきわめて大きい事業であると考える。
方法書の3章にある「動物の生息の状況」では、文献調査から17目57科260種の鳥類が確認されている。なかでも重要な種として14目33科81種が選定されているが、重要種以外にも一般種の生息状況を適切に把握したうえで影響を評価し、また、予測される影響を回避・低減できるよう、質、量ともに十分な調査を実施するために、調査方法等を下記のように再検討する必要がある。
- (2)鳥類調査の方法について
-
方法書では、計画地にサシバ、ツミ、ハチクマ、オオタカ、ノスリの渡り経路が存在する可能性があげられているが、計画地周辺には水田を有する貴重な里山環境が多くあり、サシバ、ツミの繁殖やハチクマの繁殖の可能性など、希少猛禽類が繁殖していることも視野に入れて、繁殖期には繁殖ステージごとに連続した日程で終日調査等を実施するなど、それらの繁殖状況を詳細に把握する必要がある。
また、クマタカをはじめとした希少猛禽類の空間利用状況調査を実施し、高さ150mにも及ぶ風車建設による鳥類への影響を評価する必要がある。さらに、鳥類が夜間も移動していることは広く知られるようになっているが、計画地でも夜間に鳥類が飛翔する可能性があることから、渡りの時期などにレーダーを用いるなどの夜間調査を実施したうえで、風車建設による鳥類への影響を評価すべきである。
計画地周辺には貴社の他に、亀嶺峠、矢筈岳、球磨村、宮ノ尾山にかけて計画地が設定されている風力発電事業の計画がある。自社の計画地における影響評価を実施するだけでなく、他社とも互いに情報を共有して累積的影響を評価するという視点で、繁殖する希少種はもちろんのこと一般種や渡り鳥等を含めて風車の建設がこの地域一帯の鳥類に与える影響を評価すべきである。
- (3)環境影響の考え方について
-
方法書の4章にある「総合評価」では、動物に対する重大な環境影響の回避又は低減できる可能が高いと記載されているが、貴社は今のところ、具体的にどのような影響の回避・低減策を取り得るのか、方法書に記載すべきである。
- (4)経済産業大臣と県知事意見の順守について
-
方法書の5章と7章に記載されている、経済産業大臣と県知事の意見を順守した調査を行うことは必須である。特に経済産業大臣は「クマタカの衝突事故と移動阻害」「サシバの渡り経路」を取り上げ、県知事は「譲葉鳥獣保護区」が計画地に隣接していることから「直接改変がなくても計画地の動植物への影響について適切な予測、評価を行うこと」を意見している。計画地が鳥類にとって重要な繁殖地となっているという視点を踏まえ、質、量ともに十分な調査を実施し、鳥類への影響を回避することが必須である。
- (5)鳥類の調査時期について
-
方法書の6章にある表6.2-19「一般鳥類の繁殖調査時期」では、4月中旬から6月中旬にかけて留鳥および夏鳥の繁殖期の調査が計画されている。しかし、計画地での鳥類の繁殖の最盛期は7月中旬まで続くと考えられる。その点を踏まえると、繁殖後期となる6月下旬から7月中旬にも調査を実施するよう、調査時期を見直す必要がある。特に近年個体数が減少していると言われる夏鳥のアカショウビンやヤイロチョウ、サンコウチョウなどが繁殖していないか、十分留意して調査すべきである。また、クマタカやサシバだけでなく、トビやノスリ、チョウゲンボウなどの上昇気流を利用して獲物をとる鳥が計画地やその周辺を利用しているため、その利用状況を確実に把握することが、バードストライク回避の観点から重要となる。
なお、夜間調査においては、繁殖期にはヨタカやフクロウ類、冬期にはコミミズクやトラフズクなどが計画地を利用していないかを調査する必要がある。 - (6)アセス図書の縦覧方法について
-
アセス図書の閲覧は、環境影響評価法により定められているとは言え、縦覧期間が1~1.5か月と短く、また、縦覧場所も限られており、インターネット上で閲覧は可能であるが、印刷ができないことが多いのは不便である。数百ページもあるアセス図書を縦覧場所、またはパソコン上のみで閲覧しながら意見書を作成することは、現実的ではない。縦覧期間が過ぎてしまうと作成した意見書の内容の誤りの有無をアセス図書と整合して確認することもできない。アセス図書の内容が、実際の計画地の状況と齟齬がないかを地域住民や利害関係者等が精査できることが、環境影響評価の信頼性を確保し、地域との合意形成を図るうえで不可欠である。そのため、閲覧可能期間に限らず、縦覧期間後も地域の図書館などで、図書を常時閲覧可能にし、また、随時インターネットでの閲覧とダウンロード、印刷を可能にすべきである。すぐにはアセス図書を常時公開することは難しいようであれば、多くの事業者が実施しているように、関係する自然保護団体等に紙媒体でのアセス図書を提供すべきである。
以上
(仮称)稲子峠ウインドファーム 環境影響評価方法書に対する意見書
(仮称)稲子峠ウインドファーム 環境影響評価方法書に対する意見書
令和3年1月22日 提出
| 項 目 | 記入欄 |
| 氏 名 |
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| 住 所 |
|
| 環境影響評価方法書についての環境の保全の見地からの意見 |
この度、貴社が作成された「(仮称)稲子峠ウインドファーム 環境影響評価方法書」について、次のとおり意見を提出します。 記 現在、環境影響評価方法書(以下、方法書と言う)を縦覧している(仮称)稲子峠ウインドファームについて、対象事業実施区域(以下、計画地と言う)に風力発電施設(以下、風車と言う)を建設した場合、クマタカの生息地と重なることが予想され、衝突死(以下、バードストライクと言う)が発生する危険性が高い。また、サシバやハチクマなど希少猛禽類の渡り経路に対しても障壁影響等が発生することが懸念される。 方法書には鳥類に対する調査方法等を記載しているが、希少猛禽類や渡り鳥等への影響を適切に評価し得る調査データを取得するという観点から、下記のことを実施するよう求める。
以上 |
(仮称)三瀬矢引風力発電事業 環境影響評価方法書に対する意見書
(仮称)三瀬矢引風力発電事業 環境影響評価方法書に対する意見書
令和3年1月20日 提出
| 項 目 | 記入欄 |
| 氏 名 |
|
| 住 所 |
|
| 環境影響評価方法書についての環境の保全の見地からの意見 |
この度、貴社が作成された「(仮称)三瀬矢引風力発電事業 環境影響評価方法書」について、下記の通り意見を提出します。 記
以上 |
(仮称)北鹿児島(西地区・東地区)風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する意見書
令和3年1月14日
電源開発株式会社
代表取締役社長 渡部肇史 様
公益財団法人 日本野鳥の会
理事長 遠藤 孝一(公印省略)
〒141-0031
東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
(仮称)北鹿児島(西地区・東地区)風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する意見書
貴社が作成された(仮称)北鹿児島(西地区・東地区)風力発電事業に係る環境影響評価準備書(以下、準備書という)に対し、下記のように意見を提出いたします。
記
- (1)クマタカの生息への影響について
-
貴社による希少猛禽類調査の結果では、対象事業実施区域(以下、計画地という)の内外において2461例23ペアのクマタカの行動を周年で確認しており、計画地およびその周辺はクマタカにとって好適な生息環境であることを貴社自ら示しています。
クマタカは風力発電施設(以下、風車という)の設置後に風車に衝突死するバードストライク(浦 2015)および繁殖等が阻害される生息地放棄(日本野鳥の会 2020)がすでに国内で確認されています。そのため、貴社が計画通り風車を建設すると、計画地とその周辺において複数のクマタカでバードストライク、または生息地の放棄が生じる可能性があります。貴社の調査結果では高度Mでの本種の確認が多かったことから、特にバードストライクの発生確率が高くなることを懸念します。
そのため、環境省により国内希少野生動植物種および絶滅危惧ⅠB類に指定されるクマタカの保護の観点から、計画地内におけるクマタカの営巣地およびその周辺で行動が確認されている場所での風車の建設を取り止めるべきです。また、風車の影響によりクマタカの行動圏に変化が生じる可能性があることから、事後調査の対象として位置づけることが必要です。
- (2)サシバの生息への影響について
-
貴社による希少猛禽類調査の結果では、計画地の内外において環境省版レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類のサシバが繁殖期に行動していることを確認しており、計画地およびその周辺はサシバにとって好適な繁殖環境であることを貴社自ら示しています。
サシバは近年、個体数が非常に減少しており(環境省 2013)、保護が急務とされている鳥類です。貴社が計画通り風車を建設すると、計画地およびその周辺においてサシバがバードストライクまたは生息地放棄が生じる可能性があります。貴社の調査結果では高度Mでの確認が多かったことから、特にバードストライクの発生の確率が高くなることを懸念します。
そのため、サシバの保護の観点から、計画地内におけるサシバの営巣地およびその周辺で行動が確認されている場所での風車の建設を取り止めるべきです。 - (3)ツル類の移動分散について
-
貴社による一般鳥類調査の結果では、計画地の内外において環境省版レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類であるマナヅルやナベヅルなどのツル科鳥類(以下、ツル類という)の飛翔行動を確認しており、計画地およびその周辺はツル類の移動分散の経路になっていることを貴社自ら示しています。また、事業予定地の南に流れている薩摩川内川の上流から下流までツル類の越冬地が川沿いに点在しており、さらに南側の南さつま市にも越冬地があることを当会は確認しています。これらのことから、越冬地および中継地である出水平野からこれら南側の越冬地への移動経路上および新たな分散先を探す際の移動経路上に当該事業の計画地が存在していると考えられます。
貴社の調査結果によると、計画地およびその周辺では高度Mでの飛翔が多いことから、計画通り風車を建設すると、計画地およびその周辺においてバードストライク、または移動経路が変わる障壁影響が生じる可能性があります。
環境省は2020年度から出水平野で越冬するツル類に対する給餌量の削減を実施し分散の促進事業が稼働し始めるなど、関係各者はツル類の集中的な越冬地からの分散を促しているところですが、貴社による風車の建設により生じる影響により、ツル類の越冬地への移動や分散を阻害する可能性があります。そのため、ツル類の分散経路等の確保の観点から、ツル類の飛翔が確認された場所での風車の建設を取り止めるべきです。
なお、貴社はツル類の飛翔状況については10/30~11/1および1/10~1/13しか調査していませんが、1月下旬から3月中旬までの春期の移動時期も調査を行い、計画地およびその周辺でのツル類の飛翔状況を詳細に把握すべきです。
以 上
(仮称)新阿蘇にしはらウインドファーム環境影響評価方法書に対する意見書
令和3年1月8日
株式会社ジェイウインド
代表取締役 飯沢雅人 様
日本野鳥の会熊本県支部
支部長 田中 忠(公印省略)
〒861-8064
熊本県熊本市北区八景水谷3-7-38
公益財団法人 日本野鳥の会
理事長 遠藤 孝一(公印省略)
〒141-0031
東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
(仮称)新阿蘇にしはらウインドファーム環境影響評価方法書に対する意見書
貴社が作成された(仮称)新阿蘇にしはらウインドファーム 環境影響評価方法書(以下、方法書という)に対し、下記のように意見を提出いたします。
記
- (1)計画地周辺の自然環境および鳥類全般について
-
方法書に記載されている対象事業実施区域(以下、計画地という)およびその周辺は熊本県内では数少ない草原性鳥類が生息し、この地域を特徴づける生態系が維持されており自然環境の保全上、貴重な地域である。
計画地は阿蘇カルデラの吹き出し口である立野火口瀬の東側にあたり、この一帯は昔から「まつぼり風」や「俵おろし」といった局地風が発生することで知られている。草原性のセッカ、熊本県の鳥に指定されているヒバリを始め、猛禽類など多くの生物が生息している重要な場所である。その根拠として、国内でも300つがい程度しか繁殖せず、九州ではほとんど見ることができない猛禽類のイヌワシが、計画地周辺で1990年代まで確認されていたことを挙げることができる。また、計画地北部に位置する原生林の北向山や東側に広がる南郷谷北斜面などには森林性鳥類が多く生息しており、計画地一帯はクマタカの生息地ともなっている。計画地とその周辺地域は、日本で今減少している草原環境と森林環境を併せもつ地域であり、鳥類以外にも昆虫や爬虫類、両生類などの数多くの生物が生息し、生物多様性に富んだ地域である。
方法書の3章の「動植物の生息又は生育」では、文献調査から21目58科220種の鳥類が確認されている。しかし、方法書には水鳥などが記載されている一方で、当地で一番に記載すべき草原性鳥類の記載がないことは問題である。特に、計画地では最優占種と考えられるセッカの記載がないのは、文献調査で参照した文献に不足があったと考えられる。また、方法書の作成にあたっては、貴社がすでに運転を開始している「阿蘇にしはらウインドファーム」において知りえた事前調査および事後調査の結果も活用し、調査方法等を検討する必要がある。
- (2)鳥類調査の方法について
-
計画地には、「レッドデータブックくまもと2019」において絶滅の恐れのある地域個体群に選定されているノスリ、コヨシキリ、ホオアカをはじめ、オオジシギ、セッカやヒバリ、林縁部ではホオジロなどが生息している。これらの繁殖状況を把握するには、繁殖期に終日調査を実施する必要がある。この他にクマタカをはじめとした希少猛禽類の空間利用状況調査を実施し、風車建設による影響評価の必要もある。
また、鳥類が夜間も移動していることは周知のことであることから、渡りの時期などにレーダー調査などの夜間調査を実施したうえで、風車建設による鳥類への影響を評価すべきである。
本計画は、既存の阿蘇にしはらウインドファームの更新事業であるが、現在は計画地の周辺に複数の風力発電施設が建設されていることから、それらの施設による鳥類への影響を含めた累積的影響評価についても実施すべきである。
- (3)環境影響の懸念について
-
方法書の4章にある「環境影響が懸念される内容」では、北向山鳥獣保護区、北向山特別保護地区、長陽鳥獣保護区、冠ケ岳鳥獣保護区の周辺に渡り鳥の主要な飛翔経路が存在しないため、計画地での風車建設によるバードストライクの発生などの影響は小さいと記載されている。しかし、方法書段階ではそのような前提には立たず、計画地全体が鳥類の主要な飛翔経路になっていることを想定して、調査方法を検討すべきである。
- (4)鳥類の生態と気象状況を重視した調査について
-
方法書の5章にある意見にもみられるように、鳥類に関しても詳細な調査が求められている。特にクマタカ、サシバだけでなく、周年生息するノスリや冬期のチョウゲンボウの計画地における生息地利用状況をはじめ、日本最大面積を有する阿蘇の草原で連綿と命をつないでいる草原性鳥類の詳細な調査が求められる。草原性の鳥類では、夏鳥のオオジシギや冬期に計画地周辺を利用する可能性のあるチュウヒについても生息の有無を確認する必要がある。
また、フクロウ類の夜間調査が繁殖期に設定されてはいるが、冬期に渡来するコミミズク、トラフズクに対する調査は設定されていない。文献調査からは、計画地はこれらの主要な渡りルートではないと記されているが、気象条件によって鳥類の移動経路は変わることが既に知られており、実際に、海鳥のオオミズナギドリが立野火口瀬の出口である大津町で保護された例もある。熊本県でも、特に風の強い計画地であればこそ、様々な気象条件のもとで渡り鳥の調査を実施し、適切な影響評価を実施すべきである。
- (5)県知事意見の順守について
-
方法書の7章に記載されている県知事意見では、「渡り経路調査の(西部、中部、東部)を明らかにすること」、「既設の風力発電が、鳥類や小動物にどのような影響を与えているかという観点で調査を検討して行うこと」と述べられている。それを順守するには、文献調査や資料調査に頼ることなく、これまで述べてきたような幅広い視野を持った詳細な現地調査を実施する必須がある。
- (6)アセス図書の縦覧方法について
-
アセス図書の閲覧は、環境影響評価法により定められているとは言え、縦覧期間が1~1.5か月と短く、また、縦覧場所も限られており、インターネット上で閲覧は可能であるが、印刷ができないことが多いのは不便である。数百ページもあるアセス図書を縦覧場所、またはパソコン上のみで閲覧しながら意見書を作成することは、現実的ではない。縦覧期間が過ぎてしまうと作成した意見書の内容の誤りの有無をアセス図書と整合して確認することもできない。アセス図書の内容が、実際の計画地の状況と齟齬がないかを地域住民や利害関係者等が精査できることが、環境影響評価の信頼性を確保し、地域との合意形成を図るうえで不可欠である。そのため、閲覧可能期間に限らず、縦覧期間後も地域の図書館などで、図書を常時閲覧可能にし、また、随時インターネットでの閲覧とダウンロード、印刷を可能にすべきである。すぐにはアセス図書を常時公開することは難しいようであれば、多くの事業者が実施しているように、関係する自然保護団体等に紙媒体でのアセス図書を提供すべきである。
以上
「度会・南伊勢風力発電所建設計画に係る環境影響評価方法書」に対する意見書
令和2年12月25日
電源開発株式会社
代表取締役社長 渡部 肇史 様
日本野鳥の会三重
代表 平井 正志
(公印省略)
公益財団法人 日本野鳥の会
理事長 遠藤 孝一
(公印省略)
「度会・南伊勢風力発電所建設計画に係る環境影響評価方法書」に対する意見書
貴社が作成された度会・南伊勢風力発電所建設計画に係る環境影響評価方法書(以下、方法書という)に対し、環境保全の立場から下記のとおり意見を提出いたします。
記
- (1)工事車両の進入経路に関する設計等の欠落について
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貴社が作成した計画段階環境配慮書(以下、配慮書という)では工事車両の進入経路が示されていたが、方法書にはその記載がない。本計画では1基あたり4,300kwの大型風車を12基設置する予定であるが、山林内にそれらの建設資材を搬入するには作業道路を大きく拡幅整備または新設する必要があると考える。道路を整備するにあたっては、土砂の採掘や樹木の伐採等で周辺の自然環境を大きく改変することになるにもかかわらず、方法書ではそれに係る環境影響を評価する手法が記載されていない。また、工事に伴い発生する土砂の処理方法についてもふれられていない。特に対象事業実施区域(以下、計画地という)の北東側は風車の設置予定がないためか、一般鳥類の調査地点が配置されていない(図5.3-11)。しかし、ここも計画地として広く確保されていることから、ここには計画地への進入経路および送電線等が整備されるものと考える。そのため、風車の設置予定の有無にかかわらず、計画地内のすべての範囲で鳥類等の生物や自然環境に対する影響を評価すべきである。
- (2)鳥類に対する影響について
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- ①ヤイロチョウ
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方法書に記載されている先行調査において計画地にヤイロチョウが生息していることを確認しているが(表3.1-30)、ここで繁殖しているものと考えられる。ヤイロチョウは環境省レッドリストで絶滅危惧IB類 (EN)に指定されるが、全国的にみても分布は局所的で、個体数が少ない種である。
しかし、方法書にはヤイロチョウの生息状況を把握するための調査方法についてまったく記載されていない。この鳥の生息状況を詳しく知るために、貴社は、専門家等の意見を踏まえ、現地調査を行って繁殖つがい数、行動圏サイズ、繁殖に必要な植生や餌動物などを把握し、本事業がヤイロチョウの繁殖を阻害しないことを証明すべきである。また、本種の希少性を鑑みて、少しでも繁殖に影響があると判断された場合は、事業を中止すべきである。
- ②クマタカ
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- 1)調査地点について
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方法書に記載されている先行調査において計画地にクマタカが生息していることが確認されているが(表3.1-30)、ここで繁殖しているものと考える。計画地内における希少猛禽類の調査地点は中心付近に一か所あるだけであり、特に計画地が広がる西側には調査地点が乏しく、調査地点数が不足していると言わざるを得ない。また、計画地内に1か所ある調査地点からは、計画地西側の斜面はほとんど観察できないと考える。さらに、計画地外に調査地点が6か所あるが、そこから計画地の西側の希少猛禽類の生息状況を確認できるとは考えにくい。かつ、それぞれの調査地点からの視野図がないことから、調査地点の設定場所が適切であるかを判断できない。そのため、貴社は計画地内における希少猛禽類の調査地点を増やすか、視野図を作成して、現状の調査地点で計画地内外のほとんどを観察可能であることを示すべきである。
- 2)調査期間について
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環境省による「猛禽類の保護の進め方」の対象となっているクマタカの繁殖が計画地で確認された場合、2営巣期を含む1.5年以上において生息状況を調査すべきとされているが、クマタカは普通でも2年に1回しか繁殖せず、2年連続して繁殖しない場合もある。つまり、1年間の調査でクマタカの繁殖を確認できなかったからといって、計画地にクマタカが繁殖していない、ということにはならない。そのため、先行調査でクマタカの繁殖の可能性を確認している以上、1年目の調査でクマタカの営巣等が確認されなかったとしても、最低でも2営巣期を含む1.5年以上、可能なら3営巣期を含む2.5年以上にわたり調査を実施し、繁殖状況や行動を精査することを求める。
- 3)衝突確率の計算について
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クマタカの風車への衝突確率の計算については、風車施設群全体で衝突確率を算出するだけでなく、現状の設置予定位置において風車ごとに算出し、環境影響評価準備書等でその結果を公表すべきである。風車ごとに衝突確率を算出することで、どの風車の建設を取り止め、または位置を変更することで施設群全体での衝突確率を下げることができるかを議論できるようになる。風車ごとの算出結果の公表に際しては、風車の機体番号を伏せることで高度利用域の特定が難しくなり、クマタカの巣の位置を推定しにくくなるため、カメラマン等の来訪を防ぐことが可能となる。
- 4)生息地放棄による繁殖への影響について
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風車の稼働によるクマタカの営巣地放棄については、日本野鳥の会徳島県支部の報告(「大川原ウインドファームにより営巣地を放棄したクマタカ」野鳥徳島No.490 2019年7月)がある。これによると営巣木から1㎞以内に風車を建設後、2ペアのクマタカが営巣放棄したとある。今後の調査でクマタカの営巣地から1km以内に計画地が含まれる場合、その場所での風車の建設は取り止めるべきである。なお、1㎞以上離れていれば風車建設の影響により営巣放棄をしないこと必ずしも担保されるものではなく、営巣地から1㎞以上離れている場合でも、近隣に高頻度利用地や営巣適地がある場合はそこでの風車の建設を避けるべきである。
クマタカの繁殖を確認した場合、風車への衝突確率を算出するだけでなく、風車周辺で起きる生息地放棄等の影響によって繁殖成功率がどのように変化する可能性があるかについても評価すべきである。また、その評価手法については方法書に記載すべきである。
- ③渡り鳥調査について
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三重県ではサシバなどの猛禽類の渡りや移動の経路が複数存在することが知られているが、その位置はその日の上昇気流の発生位置や風向、天候等により変わり、固定していない。そのため、計画地においても1年間の調査だけでは渡り経路の位置を把握するには不十分であり、最低でも3年程度は実施する必要がある。
なお、計画地周辺にあると考えられるサシバの渡り経路は三重県内では南側にあたり、年により、多くの渡り鳥が通過する可能性があることが知られている。日本野鳥の会三重では1985年10月に計画地西側にある藤坂峠でサシバを含め多数の鳥類の渡りを観察している(日本野鳥の会三重会報・しろちどり72号6ページ:Web上で閲覧可能)。そのため、渡り鳥に対しても詳細な調査を行うことが必要である。
以上
(仮称)那賀・海部・安芸風力発電事業に係る環境影響評価方法書 に対する意見書
令和2年12月18日
JAG国際エナジー株式会社
代表取締役社長 坂根 多加弘 様日本野鳥の会徳島県支部
支部長 三宅 武公益財団法人 日本野鳥の会
理事長 遠藤 孝一(仮称) 那賀・海部・安芸風力発電事業に係る環境影響評価方法書 に対する意見書
環境影響評価法第3条の7に基づき、希少鳥類の保護および環境保全の見地から下記の通り意見を述べる。
記
- 1.土砂災害の発生等に対する懸念について
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環境影響評価方法書(以下、方法書という)に示されている対象事業実施区域(以下、計画地という)は日本有数の豪雨地帯となっている。そこで実施する、風力発電施設(以下、風車という)の設置に係る管理用道路や搬入路の新設や拡幅、風車基部の掘削や周辺植生の伐開などの土木工事により、土砂災害の発生や河川堆砂の増加を起こすことが下記の理由1、2、3により懸念される。
それにも関わらず貴社の作成した方法書には、土木工事が土砂災害等を引き起こすことがないという根拠、森林伐採や山地掘削による大規模な植生や生態系の破壊による自然環境への影響の回避・低減策あるいは代償措置のあり方が示されていないので、明記すべきである。
- 德島県内に大きな土砂災害・豪雨災害を与えた2004年の台風10号では、計画地の下流部にある海川(カイガワ)で、当時、日本最多記録となった1日あたり降水量1,317mmが観察されている。また、計画地に近い山間部の気象観測地点の最近5年間(2015~2019年)の年間降水量は、木頭で3032,5~5016.5(平均3711.5)mm、魚梁瀬では3776~7194(平均5068)mmと非常に多い。
- 方法書によると、工事ヤード70m×60m×30カ所と計画地にある主稜線(延長約15km)沿いに開設される管理用道路、さらに急斜面で屈曲した谷間に開設あるいは拡幅される搬入路は、Aコース・Bコースともに10km以上となり、路面以上に掘削される斜面の面積が大きいものとなる。
- 計画地西部の槙木屋谷西部の山地の斜面の崩落・陥没 ・流失などの発生により、林道湯桶平井線は通行不能となっていた。林道霧越平井線は現在も通行不能となっている。また、小見野々ダムが移設されることになった那賀川では堆砂問題が発生し、現在、大規模に実施されている海部川の川床掘削工事も計画地周辺で進んでいる。これらのことから、計画地の地盤や斜面の表層が脆弱と考えられる計画地で本事業を実施することは、周辺の自然環境のみならず周辺住民等の生活環境にも大きな影響を与えると考える。
以上の理由により、本事業の実施は計画地およびその周辺の自然環境や住環境等に多大な影響を与えるため、事業を中止すべきである。
- 2.鳥類調査の問題点について
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貴社が計画段階環境配慮書に記載されたとおり、計画地およびその周辺はクマタカ(環境省版レッドリストの絶滅危惧ⅠB類)およびヤイロチョウ(同ⅠB類)の生息地となっており、また、サシバ、ハチクマ、ハイタカなど希少猛禽類の渡り経路となっている。そのことを鑑みて、貴社が方法書に示す鳥類の調査方法については、下記のような問題点があるので、改善すべきである。
- (1)クマタカの調査方法
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希少猛禽類調査について、観察定点の数は多いが、風車が設置予定の尾根部周辺にある複数の大きな谷部が観察できない地点配置となっている。
方法書の図6.2.2-8(1) 生態系調査位置(クマタカ:生息状況調査)では、海川谷東股、海川谷西股、大谷川上流、王余魚谷川、後谷などが視野範囲外となっている。 - (2)ヤイロチョウの調査方法
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調査期間および調査地点数が少なすぎる。中規模の谷ごとに5月中旬から6月上旬にかけて、少なくとも5日以上、未明から夜明け頃の鳴き声調査を実施する必要がある。
- (3)猛禽類の渡り調査
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調査日数が不足している。計画地およびその周辺地域を利用する猛禽類の渡りの状況を把握するためには、3月中旬~5月中旬および9月下旬~11月上旬の日の出から日没まで、雨天以外の日において1週間程度の連続観察を毎月、複数年実施する必要がある。
要約書の90頁にある「鳥類、渡り鳥 定点観察法による調査」には、「調査時間は日の出前及び日没前後とする」と記載されているが、計画地で猛禽類の渡りの状況を調査するには不適切な時間帯である。
以上







