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「チュウヒサミット2024」 開催報告
開会宣言をする日本野鳥の会三重の近藤代表
日本におけるチュウヒの生息状況などを、研究者、市民、行政関係者の間で共有するために、2024年11月16日、愛知学院大学(名古屋市)にて、「チュウヒサミット2024」が開催され、全国各地からチュウヒの研究者や関心のある市民が約100名集まりました。
今回の「チュウヒサミット2024」は、北海道・本州・九州での繁殖個体数や、ねぐら入り個体数などの最新情報を共有し、持続可能な保護施策について議論することを目的に開催されました。
基調講演では、エデュエンス・フィールド・プロダクションの米川 洋氏から「北海道北部におけるチュウヒ繁殖個体群の現状」、日本野鳥の会岡山県支部の多田英行氏から「越冬期のチュウヒについて(生態の概要、保全上の課題)」の講演が行われました。当会からは、浦主任研究員が「チュウヒの国内繁殖つがい数の推定」、ウトナイ湖サンクチュアリの稲葉レンジャーより「北海道勇払原野におけるチュウヒの生息状況と営巣環境選択」について講演しました。
このほか、石狩川下流域・愛知県西三河地方・滋賀県・北陸地方・木曽岬干拓地などでのチュウヒの生息状況について報告があり、チュウヒの研究や保護に関する最新の知識を共有することができました。
サミットの最後には「チュウヒサミット2024提言」がなされ、
- チュウヒの繁殖地や越冬地、ねぐらを保護するための具体的手立てが行政機関等により策定されていないこと
- 種の保存法における国内希少野生動植物種に指定されるだけではチュウヒとその生息環境を保護することができず、今後は積極的にチュウヒのための保護区の設置や保護増殖のための計画策定が望まれること
を、主催者と市民で確認しました。
主催:日本野鳥の会愛知県支部・日本野鳥の会三重
共催:日本野鳥の会
後援:環境省中部地方環境事務所・愛知県・三重県
関連リンク
- 「チュウヒサミット2024」開催のお知らせ
- 2024/11/16 チュウヒサミット2024を開催しました(日本野鳥の会三重のホームページ)