代表的な鳥
アカコッコ
カラスバト
カンムリウミスズメ
ウチヤマセンニュウ
オーストンヤマガラ
位置 | N 34°04′ E 139°32′ |
---|---|
面積 | 5,550ha |
火山地形(島嶼)
樹林 (照葉樹林、二次林)
開放水面
三宅島は、東京から南南西へ約180kmの太平洋上にある周囲約35km、面積55.5kuのほぼ円形の火山島である。これまでに複数回の噴火を繰り返してきており、島内では「大路池」や「新澪池跡」、「ひょうたん山」などの特徴的な火山地形が随所に見られる。
暖流である黒潮の影響により温暖多雨な気候で、海岸から標高450m付近にかけては、主としてスダジイやタブノキ、ヤブツバキなどからなる常緑広葉樹林が極相林として分布し、また、オオバヤシャブシ、オオシマザクラ、オオバエゴノキなどからなる二次林が広がっている。林縁部にはガクアジサイ、ニオイウツギ、ハチジョウイボタなどの低木が見られる。
2000年6月に始まった火山活動によって、標高450m付近より上では植生が大きく消失している他、山頂火口から噴出する火山ガスにより、主として島の東部と南西部において、樹木の枯死が見られている。
IBAサイト名 | 保護区指定 | 面積 |
---|---|---|
三宅島 | 富士箱根伊豆国立公園(特別保護地区) | 121,714ha(7,680ha) |
都指定三宅島富賀山鳥獣保護区 | 185ha | |
都指定坪田大路池鳥獣保護区 | 82ha | |
都指定三宅島雄山鳥獣保護区 | 332ha | |
国指定鳥獣保護区大野原島 | 546ha |
三宅島 | ・砂防ダムの建設などの復興工事 ・森林伐採、植林等による生息地の減少、生息地の分断 ・火山ガス、土砂流出等による植生への影響 ・イタチによる捕食圧 |
---|---|
大野原島(カンムリウミスズメ繁殖地) | ・繁殖地の捕食者、人による攪乱 |
日本野鳥の会 | ・自然観察会の実施 ・自然保護思想の普及 ・生物リストの作成など ・生物調査 |
---|---|
三宅島自然ふれあい友の会 | ・自然観察会 ・生物調査 |
三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館、日本野鳥の会 | ・中学生対象カンムリウミスズメの洋上観察会を 実施 4月 ・カンムリウミスズメの洋上分布調査を実施 5月 ・ウチヤマセンニュウの生息数調査を実施 6月 ・アカコッコの行動圏調査を実施 5月・6月・8月 ・アカコッコ保護のための森づくりイベントを 実施 3月 |
---|
三宅島ではこれまでに約250種類の野鳥が確認されており、アカコッコやイイジマムシクイなどの地域を特徴づける鳥の他に、本州の別亜種として、オーストンヤマガラ、シチトウメジロ、モスケミソサザイ、ミヤケコゲラ、タネコマドリなどが生息している。また、分布が日本周辺の島やアジア東縁部に限られる鳥として、カラスバト、カンムリウミスズメ、ウチヤマセンニュウが見られる。春と秋には約60種の渡り鳥が通過し、中継地としての役割も担っている。
留鳥 | ミサゴ、トビ、カラスバト、キジバト、アオバズク、コゲラ、ヒヨドリ、モズ、ミソサザイ、コマドリ、イソヒヨドリ、アカコッコ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス |
---|---|
夏鳥 | オオミズナギドリ、ホトトギス、アマツバメ、ツバメ、ウチヤマセンニュウ、イイジマムシクイ |
冬鳥 | コアホウドリ、ウミウ、ヒメウ、オシドリ、マガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、スズガモ、オオタカ、ノスリ、ハヤブサ、オオバン、オオセグロカモメ、ウミネコ、ハクセキレイ、タヒバリ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、アオジ、クロジ、アトリ、マヒワ、ウソ |
旅鳥 | ハシボソミズナギドリ、カツオドリ、ミゾゴイ、アマサギ、ダイサギ、チュウサギ、アオサギ、サシバ、ムナグロ、タカブシギ、メリケンキアシシギ、キアシシギ、チュウシャクシギ、ツツドリ、ヤツガシラ、キセキレイ、オオヨシキリ、キビタキ、オオルリ |
迷鳥 | クロハラアジサシ、キガシラセキレイ |
海路 | 東京(竹芝客船ターミナル)から | ・竹芝客船ターミナルへは、 JR浜松町駅(北口)より徒歩約7分 ゆりかもめ竹芝駅より徒歩約1分 地下鉄大門駅より徒歩約10分 ・東海汽船 毎日就航(所要時間:約6時間30分) 22:30出航、翌朝05:00三宅島到着 |
---|---|---|
空路 | 調布飛行場から | ・1日3便 |
その他 | 島内の移動 | ・島内周回道路を三宅村営バスが運行 ・三宅島アカコッコ館へは、このバスを利用して、大路池バス停で下車(徒歩5分) |