プレスリリース:絶滅が危惧されるシマアオジの越冬個体数を日本の市民からの支援により初めて捉えました

2026年5月11日

<特定非営利活動法人バードリサーチ・公益財団法人日本野鳥の会 共同発表>


かつて北海道で観察されたシマアオジ(Photo by 三間久豊)

シマアオジはかつて1億羽以上がユーラシア大陸の広い草原で繁殖していたKamp et al (2015)と推定され北海道の湿原や草原で普通に見られた鳥ですが、近年個体数が急激に減少し、2025年には国内で1羽の繁殖も記録されませんでした。

この状況を受けて、特定非営利活動法人バードリサーチと、公益財団法人日本野鳥の会は共同で、クラウドファンディングによる資金調達を行い、初の多国間合同によるシマアオジの越冬ねぐら調査を実現させました。(2025年9月から11月にかけて、のべ411名の方から461万円のご寄付をいただきました。)

調査はシマアオジが冬ねぐらに集まる習性を利用し2026年2月中旬から3月中旬にかけて、ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジアの4か国において実施されました。その結果、16か所のねぐらで、187,310羽のシマアオジを記録することができました。

完全ではないにしても、絶滅危惧種シマアオジの主要な越冬地である4か国において、合同で現時点の個体数を把握できたことは、今後の保全への非常に大きな一歩となりました。

シマアオジだけでなく農地や草原に生息する多くの鳥が減少していることが指摘されています。この合同調査の実現は、アジア地域における国際的な草原性鳥類の保全ネットワークの構築において、重要な最初の一歩となりました。

※この成果は、5月11日に調査参加国でもプレスリリースされます。

問い合わせ先

特定非営利活動法人バードリサーチ
代表 高木憲太郎  嘱託研究員 シンバ・チャン
Tel: 042-505-4044 E-mail: [email protected]
公益財団法人日本野鳥の会
常務理事 葉山政治 嘱託研究員 シンバ・チャン(シンバ氏は両団体の研究員)
Tel:03-5436-2633  E-mail: [email protected]

シマアオジとその個体数の減少

シマアオジ(Emberiza aureola)のオスは黒い顔が特徴的で、背中側は栗褐色、お腹側は黄色いスズメ大の小鳥です。メスの顔は黒くなく、体の色もオスに比べて淡い色をしています。ユーラシア大陸北部に広く分布して繁殖する一方、越冬地は中国南部から東南アジアにかけての狭い地域に限られ、大きな群れをつくって渡り、群れで越冬する生態を持っています。

シマアオジ雄
シマアオジ 雄 Photo by 髙野 丈
シマアオジ雌
シマアオジ 雌 Photo by 染谷カーシャ

シマアオジは、1990年代以前にはユーラシアで最も普通に見られる草原性の鳥の一つと考えられていました。当時の個体数は1億羽以上いたと推定され、東アジアおよび南アジアの農地を、数万羽の群れで渡る姿が観察されていました。しかし、1980年から2013年の間に約84.3~95%もの個体数が失われるという急激な減少が起きたとされ(Kemp ほか)、2017年以降はIUCNレッドリストで深刻な絶滅危惧種(CE: Critically Endangered)に指定されています。

日本では1980年代まで北海道の草原や湿原、牧草地などに広く分布し繁殖していました。しかし1990年代になると個体数が減少し分布も縮小していきました。日本野鳥の会では国内で唯一のシマアオジの繁殖地とされるサロベツ原野で繁殖期の調査を行っていますが、2024年に複数個体のさえずりが確認されたのを最後に、2025年には1羽も記録されませんでした。環境省のレッドリストでは最も高いランクの(絶滅危惧I A類)に指定されています。

この急激な減少の主因は、渡りルート上で食用にかすみ網猟が大規模に行われてきたことにあると考えられていますが、生息地(湿地や農地)の消失や変化、農薬など農業化学物質の影響(直接または食物を介した影響)といった可能性も無視できません。

全国鳥類繁殖分布調査においてシマアオジが確認された20kmメッシュの数
全国鳥類繁殖分布調査においてシマアオジが確認された20kmメッシュの数
香港で1997年に食用として売られていたシマアオジ
香港で1997年に食用として売られていたシマアオジ(写真:シンバ・チャン)

調査に至った経緯

国境を越えて渡るシマアオジを保全するためには、国際的な連携と、現状の把握が不可欠です。彼らの置かれている現状を広く世界に周知し、減少要因と考えられるものを一つずつ減らしていかなければいけません。そして、定期的な個体数モニタリングを実施することで、取り組みの効果がシマアオジの個体群の回復に繋げられているのか、今もなお減少が続いているのかを把握することが必要です。

そのために、調査者、研究者、保全関係者のネットワークの構築が進められてきました。2021年の第1回アジア鳥類学会議(オンライン開催)では、タイの研究者からねぐら調査手法に関する提案と議論が行われました。

その後、2023年および2024年にミャンマー、タイ、カンボジアで会合が開催され、第2回アジア鳥類学会議(2024年 北京)でも、調査方法についてのセッションが設けられました。2025年3月には、タイのコンケンで国際ワークショップが開催され、ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオスの研究者が調査手法の改善について議論し、2026年2月中旬から3月中に合同センサスを実施することが決議されました。

バードリサーチでは、2022~24年度に地球環境基金の、2025年度に公益信託経団連自然保護基金の助成を受けてこれらの会合を開催し、調査方法の検討・共有を支援してきました。

調査方法と調査結果

調査のようす

繁殖期のシマアオジはなわばりを持つため広くばらけてしまいますが、越冬地では大きなねぐらを形成するため、効率よく個体数を調査することができます。越冬ねぐらでの個体数の調査は早朝、シマアオジがねぐらから飛び立つ時間帯に実施され、ねぐらを取り囲む調査員が飛び立つ個体数を記録する方法で行われました。

調査は2026年2月中旬から3月中旬にかけて、ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジアの4か国において実施されました。その結果、16か所のねぐらで、187,310羽のシマアオジを記録することができました。

タイが最も多く6か所のねぐらで126,076羽を数え、ネパールでは5か所で1,741羽、ミャンマーでは3か所で49,086羽、カンボジアでは2か所で10,407羽が確認されました。

この調査には4か国から105名の調査員(ネパール36名、ミャンマー25名、タイ32名、カンボジア12名)が参加して実施されました。日本からもバードリサーチの2名がタイでの調査に参加しました。

今回の調査でシマアオジが確認されたねぐらの位置
今回の調査でシマアオジが確認されたねぐらの位置。〇の大きさは個体数を表す。

調査の意義と今後について

近年、ヨーロッパ、北米、アジアの多くの地域で、農地や草原といった開放的環境に生息する鳥の減少が顕著であることが明らかになっています。シマアオジの減少は、本種だけの問題ではなく、農地や草原に生息する生き物たちの危機を知らせる警鐘だと言えます。

今後、我々は、シマアオジだけでなく、他の草原性鳥類の調査や保全に関する国際ネットワークを強化し、ねぐら調査の対象地点や対象国の拡大を目指します。この国際ネットワークの構築は、アジアにおける草原性鳥類の保全における大きな一歩となるはずです。

本国際調査に参加した団体・機関は以下の通り

  • ネパール:Krishna Prasad Bhusal、Bird Conservation Nepal、Pokhara Bird Society、Himali Anusandhan Kendra
  • インド:Bird Count India
  • ミャンマー:Biodiversity And Nature Conservation Association(BANCA)、Kyone Ka Pyin – Tap Seik Community Conservation Group
  • タイ:Bird Conservation Society of Thailand (BCST)、Khon Kaen University (コンケン大学)、King Mongkut’s University of Technology Thonburi(モンクット王工科大学トンブリ校)
  • カンボジア:NatureLife Cambodia、Wildlife Conservation Society、Cambodia Bird Guide Association、Sam Veasna Conservation Tour、Ministry of Environment (環境省)、Khmer Nature Photographer
  • ラオス:National University of Laos(ラオス国立大学)

引用文献

Kamp, J., Oppel, S., Ananin, A.A., Durnev, Y.A., Gashev, S.N., Hölzel, N., Mishchenko, A.L., Pessa, J., Smirenski, S.M., Strelnikov, E.G., Timonen, S., Wolanska, K. and Chan, S. (2015), Global population collapse in a superabundant migratory bird and illegal trapping in China. Conservation Biology, 29: 1684-1694.
https://doi.org/10.1111/cobi.12537

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プレスリリース:5月9日は「世界渡り鳥の日」どんな鳥も記録しよう―あなたの観察が鳥たちの未来を守る

2026年4月27日

5月10日は「世界渡り鳥の日」共に生きる―鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう バナー

5月9日(土)は、国連が定める「世界渡り鳥の日(World Migratory Bird Day)」です。世界各地で、国境や文化を越えて、渡り鳥をテーマにイベントが開催されます。今年のテーマは「市民科学」、スローガンは「どんな鳥も記録しよう‐あなたの観察が鳥たちの未来を守る」です。

日本を含むアジアでは、渡りのルートである「フライウェイ」全体を保全することの重要性を普及するため、渡り鳥を守る国際枠組である「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)」の呼びかけにより、各地でこの日を祝う観察会などの普及啓発活動や保全活動が行われています。

(公財)日本野鳥の会は、EAAFPのパートナーとして、このキャンペーンを通じ、より多くの方に渡り鳥とその保護の重要性を知ってもらいたいと、その年の趣旨やテーマを紹介し、公式ポスターの日本語版(PDF)を配布します。また、この日は、世界最大の市民科学プロジェクトeBirdの一斉野鳥カウント「グローバル・ビッグ・デー」に重なることから、身近な環境でバードウォッチングをして、観察記録をeBirdに投稿し、市民科学への参加の一歩を踏み出していただきたいと、広く呼びかけていきます。

2026年のテーマは「どんな鳥も記録しよう―あなたの観察が鳥たちの未来を守る」

「世界渡り鳥の日」は、毎年テーマが設定されています。今年のテーマは「市民科学」、スローガンは“Every Bird Counts ―YOUR OBSERVATIONS MATTER!”「どんな鳥も記録しよう―あなたの観察が鳥たちの未来を守る」です。渡り鳥の保全において重要な役割を果たす市民科学の意義を伝え、あらゆる観察が貴重なデータとなり、地域・国・国際レベルで鳥類の保全を支えていることを紹介します。

庭先での野鳥観察から国際的な調査まで、世界中の何百万人もの人々が、渡り鳥とその生息地、そして彼らが直面する課題について重要な情報を提供しています。観察した鳥を記録することで、誰もが市民科学に参加でき、渡りのパターンや個体数の動向、生息地の変化をフライウェイ全体で把握することに貢献できます。

今回のテーマは、世界の主要なフライウェイにおける市民科学の取り組みを知るという点でも、意義深いものです。eBirdをはじめとする既存の鳥類記録プラットフォームや、モニタリング活動に焦点を当て、科学と政策の双方に貢献するしくみを紹介します。すべての観察が重要であることを強調するとともに、市民科学への多様な参加の機会を提示し、個人、地域社会、団体など、さまざまなレベルでの積極的な参加を呼びかけます。

世界渡り鳥の日には、いつものバードウォッチングから一歩踏み出して、市民科学プロジェクトに参加してみませんか? こうした活動に参加することは、継続的なデータ収集が渡り鳥の保全をどのように支えているか、理解を深める機会にもなります。どんな小さな観察記録も、長期的なデータ収集の一部になることで、大きな価値を持ちます。また、継続的に参加することで、フライウェイにおける保全政策を支える大きな力になります。

「世界渡り鳥の日」とは
「世界渡り鳥の日(World Migratory Bird Day)」は、渡り鳥とその保全の重要性を広く普及するキャンペーンです。国連環境計画(UNEP)の下にある2つの国際条約「アフリカ・ユーラシア大陸渡り性水鳥保全協定(AEWA)」と「移動性野生動物の種の保全に関する条約(CMS)」の共同により、2006年に始まりました。現在は世界的なキャンペーンとなり、世界各地でさまざまな団体が、渡り鳥をテーマに観察会や展示会、フェスティバル、アートや音楽によるイベントなどを開催しています。鳥たちの渡りの時期は国や地域により異なりますが、年に2回、5月と10月の第2土曜日がメインの日に指定され、今年は、5月9日(土)と10月10日(土)が「世界渡り鳥の日」になります。

誰でも参加できる市民科学プロジェクトeBirdに参加しよう!

eBird(イーバード)は、米国・コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する、世界最大の市民科学プロジェクトです。eBirdには世界中のバードウォッチャーから20億件を超える野鳥観察情報が寄せられ、蓄積されたデータは鳥類の調査研究や保全活動に活用されています。日本野鳥の会はコーネル大学鳥類学研究室と協働で、eBirdの日本語版を運営しています。eBirdにはスマホアプリまたはウェブサイトから野鳥観察情報を投稿でき、誰でも無料で利用できます。

5月9日は、世界渡り鳥の日であるとともに、eBirdの世界一斉野鳥カウント「グローバル・ビッグデー」となっています。1日のうちの5~10分、家の窓から庭にくる鳥を観察するだけでもかまいません。ぜひこの日にバードウォッチングをして、見た鳥をeBirdに投稿することで、市民科学に参加しましょう。

日本野鳥の会では「東京港野鳥公園ビッグ・デー」を開催

日本野鳥の会では、「世界渡り鳥の日」にあわせて、フライウェイ・サイトのひとつである東京港野鳥公園を会場にイベント「東京港野鳥公園ビッグ・デー」を開催します。園内で自由にバードウォッチングし、見た鳥をeBirdに投稿していただくもので、参加者全員に素敵な記念品をプレゼントします。

「世界渡り鳥の日」のイベント情報

世界各地で「世界渡り鳥の日」とその前後に開催されるイベントの情報は、以下のイベントマップで登録、閲覧ができます。

ポスターのダウンロード
世界公式ポスターの日本語版(PDF)は、以下から自由にダウンロードできます。

ポスターのダウンロードはこちら
(PDF/1.25MB)

詳細は「世界渡り鳥の日」の公式サイトをご覧ください。(外部サイト、英文)

日本野鳥の会 組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

(公財)日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
担当:自然保護室 葉山政治/岡本裕子
電話:03-5436-2633
E-mail:[email protected]

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プレスリリース:北海道・ラムサール条約湿地ウトナイ湖の生命線「美々川」流域開発方針の差し戻しを― 国内3大環境保全団体である日本野鳥の会、日本自然保護協会、WWFジャパンが北海道知事に要望書を提出

北海道でも有数の豊かな生態系を保つ美々川と(公財)日本野鳥の会、(公財)日本自然保護協会、(公財)世界自然保護基金ジャパンのロゴマーク

2026年4月24日

奇跡的に残された美々川流域の豊かな自然に開発の危機

(公財)日本野鳥の会、(公財)日本自然保護協会、(公財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は連名で、美々川流域での市街化調整区域の規制緩和を行わないよう、強く求める要望書を北海道知事宛てに提出しました。

ラムサール条約*湿地ウトナイ湖に注ぐ美々川とその周辺に残る湿原や河畔林は、道内でも有数の豊かな生態系を保ち、希少鳥類をはじめ多くの渡り鳥が利用する国際的に重要な自然環境です。美々川は北海道の「美々川自然再生事業」が進められているほか、「生物多様性条約国家戦略」を受けた「北海道生物多様性保全計画」および「苫小牧市生物多様性地域戦略」でも、ウトナイ湖と連動し生物多様性の保全を図るべき重要な地域に位置づけられています。

美々川流域を含む美沢地区は、これまで市街化調整区域として開発が制限されてきましたが、北海道が策定する「苫小牧圏都市計画 都市計画域の整備、開発及び保全の方針」の中間見直しに伴い、苫小牧市都市計画審議会に承認された「美沢地区土地利用方針(以下、対象方針)」を受け、大規模な半導体工場進出を契機とした物流倉庫等が建設可能となる規制緩和が進められようとしています。

国・道・市が進めてきた保全事業と矛盾するこの動きに対して、環境保全3団体は、北海道知事宛てに美々川流域での市街化調整区域の規制緩和を行わないよう、対象方針の苫小牧市への差し戻しを強く求める要望書を提出しました。

なお、日本野鳥の会は単独で、対象方針を審議する「北海道都市計画審議会」に対しても同日同様の趣旨の要望書を提出します。

<要望書の主なポイント>

  • 美々川流域周辺に生息するタンチョウなど希少鳥類や渡り鳥に深刻な影響を及ぼす恐れがあるため、十分な精査を行うよう対象方針を苫小牧市に差し戻すこと
  • パブリックコメントの結果とその対応について、地域の自然環境の重要性から北海道環境審議会等にて複合的かつ慎重な審議を行い、その過程を公開すること
  • 奇跡的に残された美々川流域の自然を、道自然環境保全地域もしくは環境緑地保護地区に指定すること
  • 開発計画には地域の合意形成を条例等で義務付けること


美々川は希少種タンチョウにとって極めて貴重な新天地

美々川を利用するタンチョウ
美々川を利用するタンチョウ

美々川流域とその周辺の湿地、草原、河畔林などは、タンチョウ、オオワシ、オジロワシなどの希少鳥類やオオハクチョウ、マガンなどの渡り鳥が利用する生物多様性豊かな自然環境です。特に、国の特別天然記念物で、国内希少野生動植物種に指定され保護増殖事業が進められているタンチョウの最も西に位置する生息地であり、将来的には営巣する可能性も十分に考えられます。

また保護増殖事業計画においても感染症回避等のため道東地域からの分散化が進められており、冬期の餌資源が確保できる美々川流域はタンチョウにとって極めて貴重な生息地です。物流倉庫の建設などによる河畔林の消失は、生息環境の悪化につながると強く懸念されます。

美々川について

全国的にも珍しい原始の姿を残す美々川
全国的にも珍しい原始の姿を残す美々川

美々川はウトナイ湖に注ぐ主要河川で、全国的にも珍しい直線化する河川改修がされていない、原始の姿を残した川です。この蛇行流路では、水の流れの速さや深さの違いから、それぞれの環境を好む魚類や水草などの生物が生息・生育することができます。河川周辺にはヨシが広がる湿原や河畔林など多様な植生が存在し、タンチョウをはじめとした様々な野鳥や哺乳類の利用があり、生物多様性が非常に高い場所です。また、原始の河川景観が残る美々川はカヌーで下るエコツアーなどでも利用されています。

ウトナイ湖について

多くの渡り鳥の中継地として国際的に重要なラムサール条約湿地「ウトナイ湖」
多くの渡り鳥の中継地として国際的に重要なラムサール条約湿地「ウトナイ湖」

ウトナイ湖は、1991年に日本政府により「国際的に重要な価値をもつ湿地」としてラムサール条約に登録されています。また国際的な基準による重要野鳥生息地(IBA)にも選定され、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の生息地ネットワークへの参加基準を満たす自然環境が残る貴重な場所です。美々川からウトナイ湖にかけての流域は、勇払原野本来の原生的自然環境が残されており、様々な保護対策がとられていますが、周辺の工業基地計画や新たな土地利用の変化による孤立化など、常に開発と隣り合わせとなっています。


*ラムサール条約:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約

参考資料

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公益財団法人日本野鳥の会
ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター
担当:松本・和歌月・山口
〒059-1365 北海道苫小牧市植苗150-3
TEL:0144-58-2505 FAX:0144-58-2521
メール:[email protected]
URL:https://www.wbsj.org/


公益財団法人 日本野鳥の会について

公益財団法人 日本野鳥の会

1934年設立の日本最古にして最大の自然保護団体。「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けています。
独自の野鳥保護区を設置し、シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するイベントや冊子の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。
https://www.wbsj.org/

公益財団法人 日本自然保護協会について

公益財団法人 日本自然保護協会

自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
https://www.nacsj.or.jp/

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)について

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン

WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。急激に失われつつある生物多様性の豊かさの回復と、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けて、希少な野生生物の保全や、持続可能な生産と消費の促進を行なっています。
https://www.wwf.or.jp/

WWF® and ©1986 Panda Symbol are owned by WWF. All rights reserved

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関連情報

プレスリリース:ラムサール条約湿地「ウトナイ湖」の生命線である美々川に開発の恐れ――(公財)日本野鳥の会が苫小牧市の「(仮称)美沢地区土地利用方針」に対して取り下げを求める要望書を提出

2026年4月8日

ラムサール条約湿地ウトナイ湖に注ぐ美々川は、その生命線ともいえる重要な水源です。流域周辺に残る湿原や河畔林など豊かな自然環境は、希少鳥類(タンチョウ、オジロワシ、ホオアカ等)をはじめオオハクチョウ、ガンカモ類等の渡り鳥など多くの野鳥たちの生息を支えており、国際的に守るべき重要な自然環境です。

美々川周辺は、これまで「市街化調整区域」として開発が抑制され自然環境が保たれてきましたが、現在、開発が可能となるよう「規制緩和」が行われようとしています。

長年にわたりウトナイ湖とその周辺の自然環境の保全に取り組んできた(公財)日本野鳥の会は、規制緩和の方針をまとめた苫小牧市に対して、方針取り下げを強く求める要望書(資料1)を提出しました。

土地利用の規制緩和と美々川の危機

北海道が策定する「苫小牧圏都市計画 都市計画域の整備、開発及び保全の方針」の中間見直しに伴い、苫小牧市は国道36号線沿いの美々川周辺を含む美沢地区において「(仮称)美沢地区土地利用方針」をまとめました。美沢地区はこれまで建物の建設が制限されてきましたが、この方針には千歳市の大規模な半導体工場の進出を契機に、半導体関連の物流倉庫や事務所等を建設できるよう規制緩和がもりこまれています。この規制緩和が承認された場合、これまで残されてきた美々川周辺の豊かな自然環境が開発される恐れが高まります。

<要望書の主なポイント>

  • 美々川流域周辺に生息する希少鳥類や渡り鳥へ影響を及ぼす恐れがあるため、規制緩和を含む土地利用方針を取り下げること
  • 土地利用方針を検討する際には、市民・関係者への意見聴取や情報共有等を行うとともに、審議会へ自然環境の専門家を交える体制に変更すること
  • 土地利用方針は美々川の保全を定めた「苫小牧市生物多様性地域戦略」と矛盾するため、本戦略を遵守すること


この方針は、事前の市民に対する説明や意見聴取の機会が十分に行われないまま、2026年1月21日の苫小牧市都市計画審議会において、1回の審議で承認されてしまいました。市街化調整区域については原則として北海道知事に権限があるため、現在は北海道の審議に入る段階となっています。北海道は本件についての「パブリックコメント」を2026年3月11日~4月10日まで募集しており、当会も3月23日付で提出しています。

日本野鳥の会は引き続き、関係各所に美々川の保全のための働きかけを行っていきます。

美々川について

美々川はウトナイ湖に注ぐ主要河川で、全国的にも珍しい直線化する河川改修がされていない、原始の姿を残した川です。この蛇行流路では、水の流れの速さや深さの違いが発生することから、それぞれの環境を好む魚類や水草などの生物がくらすことができます。河川周辺にはヨシが広がる湿原や河畔林があり、様々な環境に適した野鳥や哺乳類の利用、植生があり、生物多様性が非常に高い場所となっています。また、道央圏におけるタンチョウの重要な越冬・生息地にもなっています。原始の河川景観が残る美々川はカヌーでくだるエコツアーなどでも利用されています。美々川は、ラムサール条約湿地ウトナイ湖をつくる重要な河川のひとつとなっています。

全国的にも珍しい原始の姿を残す美々川全国的にも珍しい原始の姿を残す美々川

美々川をカヌーでくだるツアー
美々川をカヌーでくだるツアー
黄色いコウホネの花が水面をおおう
黄色いコウホネの花が水面をおおう
美々川河畔林で羽を休めるオジロワシ
美々川河畔林で羽を休めるオジロワシ
美々川を利用するタンチョウ
美々川を利用するタンチョウ

ウトナイ湖について

ウトナイ湖は、1991年に「国際的に重要な価値をもつ湿地」として日本政府により、ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)に登録されています。また国際的な基準による重要野鳥生息地(IBA)にも選定され、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の生息地ネットワークへの参加基準を満たす自然環境が残る貴重な場所です。美々川からウトナイ湖にかけての流域は、勇払原野本来の原生的自然環境が残されており、様々な保護対策がとられていますが、周辺の工業基地計画や新たな土地利用の変化による孤立化など、常に開発と隣り合わせでもあります。

多くの渡り鳥の中継地として国際的に重要なラムサール条約湿地「ウトナイ湖」多くの渡り鳥の中継地として国際的に重要なラムサール条約湿地「ウトナイ湖」

参考資料

「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。
シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

<組織概要>
組織名:公益財団法人 日本野鳥の会
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
創立: 1934(昭和9)年3月11日
URL: https://www.wbsj.org/

報道関係者様 問い合わせ先画像の提供も下記にお問い合わせください

公益財団法人日本野鳥の会
ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター
担当:松本・和歌月・山口
〒059-1365 北海道苫小牧市植苗150-3
TEL:0144-58-2505 FAX:0144-58-2521
メール:[email protected]
URL:https://www.wbsj.org/

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関連情報

プレスリリース:愛鳥週間!めざせ、ゴールド・チェックリスト ~eBirdで市民科学に参加しよう~

愛鳥週間!めざせ、ゴールド・チェックリスト ~eBirdで市民科学に参加しよう~

(公財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:上田恵介、会員・サポーター数:約5万人)は、愛鳥週間にあわせ、日ごろのバードウォッチングを通じて市民科学プロジェクトに参加していただけるよう、「愛鳥週間!めざせ、ゴールド・チェックリスト~eBirdで市民科学に参加しよう~」キャンペーンを実施します。

日本野鳥の会とコーネル大学鳥類学研究室が協働で運営する市民科学プロジェクト「eBird」に野鳥観察情報を投稿していただくことで、誰もが科学研究や保全活動に貢献できます。鳥類のデータ解析に活用される「ゴールド・チェックリスト」を投稿した方と、期間中毎日eBirdに投稿した方には、記念品をプレゼントします(該当者多数の場合は抽選)。

市民科学プロジェクトeBird

eBird(イーバード)は、米国・コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する、世界最大の野鳥観察データベースであり、市民科学プロジェクトです。eBirdには世界中のバードウォッチャーから20億件を超える野鳥観察情報が寄せられ、蓄積されたデータは鳥類の調査研究や保全活動に活用されています。日本野鳥の会はコーネル大学鳥類学研究室と協働で、eBirdの日本語版を運営しています。
eBirdでは、バードウォッチングの記録をスマートフォンやPCから投稿してアーカイブできるほか、さまざまな検索機能で、見たい鳥が見られる場所や、人気のバードウォッチングスポット等を調べることができます。

2021年11月のeBird日本語版公開以降、国内のユーザー数は増えつづけ、12,000人を超えました(2026年4月)。チェックリストの投稿数も30万件を超えていますが、北米やヨーロッパと比較すると、まだ十分ではありません。今回のキャンペーンでは、解析に利用できる「ゴールド・チェックリスト」の要件を普及し、投稿をよびかけることで、eBirdのデータを量・質ともに向上させ、国内の鳥類のデータ解析促進につなげることを目指します。

eBirdのデータ解析と「ゴールド・チェックリスト」

eBirdに蓄積されたデータは、コーネル大学鳥類学研究室のeBirdサイエンスチームが解析し、毎年「ステータス&トレンド」と呼ばれる、推定個体数や分布域・個体数の増減傾向を示すマップとして公開しています。解析に使用するデータには、一定の時間・距離内で、位置情報や移動経路が正確に記録され、個体数がカウントされている等の要件があり、これらを満たすチェックリストを「ゴールド・チェックリスト」と呼んでいます。現在、日本の野鳥では、約370種の分布域や推定個体数のマップが公開されていますが、「ゴールド・チェックリスト」が増えることで、さらに多くの種のマップ化が進むことが期待できます。キャンペーンにあわせて、オンライン講座やイベントも実施します。

「愛鳥週間!めざせ、ゴールド・チェックリスト ~eBirdで市民科学に参加しよう~」の概要

期間
2026年5月9日(土)~17日(日)※愛鳥週間(5月10日~16日)に2日間追加して実施!
参加方法
期間中いつでも好きな時間にバードウォッチングをして、見た鳥をアプリ「eBirdモバイル」または「eBird」に投稿してください。
※初めて使う方は「これを読めばわかる!eBird&Merlinの使い方」(PDF/1.95MB)をご覧ください。
参加賞

1.サントリー特別賞

育林材のオリジナル時計
サントリーホールディングス(株)提供
「育林材の時計(イヌワシ)」
直径約16cm
イラスト:薮内正幸

期間中にゴールド・チェックリスト(※)を3件以上投稿された方10人(該当者多数の場合は抽選)に、サントリーホールディングス株式会社提供の「育林材のオリジナル時計・イヌワシ(Golden Eagle)のデザイン」をさしあげます。


ゴールド・チェックリストとは
  1. アプリ「eBirdモバイル」を使用し、「行程の記録」をオンにする(※)
  2. 個体数をカウントする
  3. 識別できた鳥をすべて記録した「完全なチェックリスト」にする
  4. 継続時間は、3分以上1時間以内
  5. 移動距離は、2km以内
  6. 「移動」または「定点」を選択する
    ※「定点」の場合は、ウェブサイトからの投稿でも構いません。


2.日本野鳥の会賞

フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂新版
フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂新版

5月9~17日の9日間、毎日チェックリストを投稿した方10人(該当者多数の場合は抽選)に、『フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂新版』をプレゼントします。

セミナー/イベントのご案内

1.オンラインセミナー eBirdのデータ解析とゴールド・チェックリスト

日時
2026年4月28日(火)20:00~21:30
内容
コーネル大学鳥類学研究室の専門スタッフを講師に、データ解析に使用できる「ゴールド・チェックリスト」とは何かを解説するとともに、eBirdのデータをどのように科学研究や保全に活用しているかを紹介します。
方法
Zoomウェビナー(定員300名)
講師
トム・アウアー氏  コーネル大学鳥類学研究室(Tom Auer, Cornell Lab of Ornithology)
※日本語への逐次通訳あり。
参加費
無料

詳細・お申込みはこちら

2. イベント東京港野鳥公園ビッグデー

日時
2026年5月9日(土)10:00~16:00(受付15:00まで)
会場
東京港野鳥公園 受付:ネイチャーセンター
内容
園内で自由にバードウォッチングをし、見た鳥をアプリ「eBirdモバイル」で投稿していただきます。ゴール(ネイチャーセンター内)で、参加者全員に記念品をプレゼント! 観察種数上位者にはさらに素敵なプレゼントがあります。 5月9日は、eBirdによる世界一斉野鳥カウント「グローバル・ビッグ・デー」でもあり、本イベントに参加いただくことで、グローバル・ビッグ・デーにも参加できます。
定員
なし
参加費
無料 (ただし、東京港野鳥公園への入園料がかかります)

詳細・参加方法はこちら


5月9日(土)は「グローバル・ビッグ・デー(世界一斉野鳥カウント)」

5月9日はコーネル大学鳥類学研究室が主催する世界一斉野鳥カウント「グローバル・ビッグ・デー(Global Big Day)」です。この日に投稿された観察記録は、リアルタイムでグローバル・ビッグ・デーのサイトから見ることができます。

eBirdとは

eBirdは、世界中のバードウォッチャーの野鳥観察記録をオンラインで共有し、鳥類の研究や保護に役立てることを目的に、米国・コーネル大学鳥類学研究室により2002年に開発されました。eBirdは、コーネル大学鳥類学研究室と世界中のパートナー団体、何千人もの地域の専門家、何十万ものユーザーの協働で運営されており、日本語版のeBird Japanは、2021年11月に(公財)日本野鳥の会により公開され、eBirdへの投稿や検索、関連するアプリが日本語で利用できるようになりました。eBird日本語版は、現在、サントリーホールディングス株式会社(メインスポンサー)と、カールツァイス株式会社(協賛)のご支援を得て、(公財)日本野鳥の会が運営しています。

eBirdは多言語に対応しており、世界中で利用できます。また、eBirdに蓄積されたデータは、調査研究や教育活動、自然保護活動など非営利目的であれば、誰でも自由に利用できます。

日本野鳥の会 組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

(公財)日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
担当:自然保護室 葉山政治/奴賀俊光/岡本裕子
電話:03-5436-2633
E-mail:[email protected]

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プレスリリース:バードウォッチングの一年がわかる! パンフレット『超独断!バードウォッチングカレンダー』を 無料プレゼント!

2025年11月7日

公益財団法人 日本野鳥の会は、パンフレット『超独断!バードウォッチングカレンダー』を、ご希望の方全員に無料でプレゼントいたします。

今回、日本野鳥の会では、日本各地で観察することができる、季節の野鳥の見どころをまとめたパンフレットを制作しました。日本には多様な自然があり、四季折々さまざまな野鳥が観察できます。特定の場所や季節に見られる鳥、数千・数万羽の鳥が飛び交うダイナミックな風景など、ご紹介したいポイントがたくさんあります。そのなかから、当会スタッフが独断で選んだ見どころを一覧表にしました。

バードウォッチングを通して、日本の自然環境の豊かさを知っていただくきっかけになればと期待しています。

ポスターの概要

「超独断!バードウォッチングカレンダー」(広げたところ)

表紙(折りたたんだところ)

パンフレット『超独断!バードウォッチングカレンダー』
A3サイズ(約30×42cm)両面フルカラー
※折りたたむとハガキサイズ(約15×10cm)

内容

広げるとポスターのように一目で一年間の野鳥の見どころがわかる「バードウォッチングカレンダー」のほか、バードウォッチングを楽しむための情報も掲載しています。

内面)超独断!バードウォッチングカレンダー
外面)しっておきたいバードウォッチングのヒント/あると便利な道具/おすすめイベント

申込方法 *2025年11月7日より受付開始

1. インターネット

専用ページよりお申し込みいただけます。

お申し込みはこちら

2. 郵便・FAX

①氏名
②氏名のフリガナ
③郵便番号
④住所
⑤電話番号
⑥メールアドレス
⑦ご覧になった媒体名(新聞・雑誌・番組等の名称)

をご記入のうえ、「日本野鳥の会 『超独断』係」までご送付ください。

郵便
〒141-0031 品川区西五反田3-9-23 丸和ビル 日本野鳥の会 『超独断』係
FAX
03-5436-2635

※パンフレットの発送は、お申し込み受け付け後に順次発送予定ですが、お申し込みが集中した場合は遅れることがございます。あらかじめご了承ください。

「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。

シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行っています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
創立:1934(昭和9)年3月11日
URL:https://www.wbsj.org/

報道関係者様 問い合わせ先

公益財団法人日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ
担当:井上、江面(えづら)
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL(一般公開):03-5436-2622(平日の火・木13:00~15:00)
FAX:03-5436-2635 / E-mail:[email protected]

※掲載いただけます場合には、お手数ですが上記担当までご連絡くださいますようお願いいたします。

※パンフレットの画像をお貸しできます。上記担当までお問い合わせ下さい。

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プレスリリース:バードウォッチングウィーク!(*11月1日~7日)毎日eBirdに投稿しよう

オナガガモ

(公財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:上田恵介、会員・サポーター数:約5万人)は、バードウォッチングウィーク‹11月1日(土)~7日(金)›に、より多くの方に野鳥観察を楽しみ、世界規模の市民科学プロジェクト「eBird」に観察情報を寄せていただけるよう、「バードウォッチングウィーク!毎日eBirdに投稿しよう」キャンペーンを実施します。期間中にチェックリストを15件以上投稿した方、7日間毎日投稿した方には、記念品をプレゼントいたします(該当者多数の場合は抽選)。

eBirdについて

eBird(イーバード)は、米国・コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する世界最大の野鳥観察データベースであり、市民科学プロジェクトです。eBirdには世界中のバードウォッチャーから10億件を超える野鳥観察情報が寄せられ、蓄積されたデータは鳥類の調査研究や保全活動に活用されています。(公財)日本野鳥の会はコーネル大学鳥類学研究室と協働で、eBirdの日本語版を運営しています。

eBirdでは、バードウォッチングの記録をスマートフォンやPCから投稿してアーカイブできるほか、さまざまな検索機能で、見たい鳥が見られる場所や、人気のバードウォッチングスポット等を調べることができます。eBirdのユーザー数・投稿数は全世界で増加しており、2025年9月現在で110万人、チェックリストと呼ばれる観察リストの数は1億件を超えています。今回は、このチェックリストの数を増やし、より充実したデータベースにできるよう、毎日継続してeBirdに投稿することを呼びかけるキャンペーンを実施します。

11月1日~7日はバードウォッチングウィーク。毎日eBirdに投稿しよう!

11月1日~7日はバードウォッチングウィークです。秋から冬にかけては木々の葉が落ち、鳥の姿を見つけやすくなります。ガン・カモ類など比較的大型の水鳥も渡ってくるので、バードウォッチングを楽しむにはよい機会です。家の周りや公園、身近な緑地や水辺で見られる野鳥を観察して、eBirdに投稿してみましょう。

期間中にチェックリストを15件以上投稿した方、7日間毎日投稿した方には、抽選で素敵なプレゼントをさしあげます。また、キャンペーン後の11月8日には、コーネル大学鳥類学研究室・eBirdサイエンスチームのスタッフを講師に、eBirdのデータの活用方法を紹介するワークショップを行います。

「バードウォッチングウィーク!毎日eBirdに投稿しよう」キャンペーンの概要

期間
2025年11月1日(土)~7日(金)(バードウォッチングウィーク)
参加方法

期間中、いつでも好きな時間にバードウォッチングをして、見た鳥をアプリ「eBirdモバイル」またはeBirdのウェブサイト( https://ebird.org/home)から投稿してください。

※初めて使う方は「これを読めばわかる!eBird&Merlinの使い方」(PDF/1.8MB)をご覧ください。

参加賞

1.サントリー特別賞

ステンレス製真空タンブラー『クマタカ』
協力:薮内正幸美術館

期間中にチェックリストを15件以上投稿された方10名さま(該当者多数の場合は抽選)に、サントリーホールディングス株式会社提供の「ステンレス製真空タンブラー『クマタカ』(薮内正幸イラスト)」をさしあげます。

2.日本野鳥の会賞

卓上カレンダーと、今治タオルハンカチ・よるの野鳥

11月1日~7日の7日間毎日チェックリストを投稿した方 10名さま(該当者多数の場合は抽選)に、日本野鳥の会オリジナルグッズ「卓上カレンダー2026」と「今治タオルハンカチ・よるの野鳥」のセットをさしあげます。

講座のご案内

ワークショップ「世界最大の市民科学プロジェクトeBirdのデータ解析と、保全・科学研究への活用」

日時
2025年11月8日(土)13:30~16:40
内容
コーネル大学鳥類学研究室の、eBirdサイエンスチームのスタッフを講師に、eBirdに蓄積されているデータの解析方法を紹介します。推定個体数マップ等を公開している「ステータス&トレンド」を例に、eBirdのデータを、どのように科学研究や保全に活用できるかを紹介します。
会場
立教大学池袋キャンパス DB01(14号館地下教室)
講師
Tom Auer氏、Matt Strimas-Mackey氏(コーネル大学鳥類学研究室 eBirdサイエンスチーム)
参加費
無料

詳細・お申し込みはこちら

eBirdとは

世界規模の市民科学プロジェクト

eBirdは、米国・コーネル大学鳥類学研究室が運営する、世界的な科学研究プロジェクトであり、誰でも参加できる市民科学プロジェクトです。世界中のバードウォッチャーの野鳥観察記録をオンラインで共有し、鳥類の研究や保護に役立てることを目的に、2002年に開発されました。2025年9月1日現在、eBirdの利用者は世界で110万人、国内で10,000人を超え、日々増え続けています。

2021年11月より、日本語で利用可能に

eBirdは、コーネル大学鳥類学研究室と、世界中のパートナー団体、何千人もの地域の専門家、何十万ものユーザーの協働で運営されています。2021年11月にコーネル大学鳥類学研究室と(公財)日本野鳥の会によりeBirdの日本語版が公開され、eBirdへの投稿や検索、関連するアプリが日本語で利用できるようになりました。eBirdの日本語版は、現在、サントリーホールディングス株式会社(メインスポンサー)と、カールツァイス株式会社(協賛)のご支援を得て、(公財)日本野鳥の会が運営しています。

eBirdは多言語に対応しており、世界中で利用できます。また、eBirdに蓄積されたデータは、調査研究や教育活動、自然保護活動など非営利目的であれば、誰でも自由に利用できます。

日本野鳥の会 組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

(公財)日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
担当:自然保護室 葉山政治/奴賀俊光/岡本裕子
電話:03-5436-2633
E-mail:[email protected]

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プレスリリース:オクトーバー・ビッグ・デー!双眼鏡プレゼントキャンペーン

このキャンペーンは終了しました。

2025年9月10日

オクトーバー・ビッグ・デーのロゴ

(公財)日本野鳥の会(事務局:東京、会長:上田恵介、会員・サポーター数:約5万人)は、10月11日(土)に行われる、世界一斉野鳥カウント「オクトーバー・ビッグ・デー(October Big Day)」にあわせて、カールツァイス株式会社の双眼鏡をプレゼントするキャンペーンを実施します。

オクトーバー・ビッグ・デーは、コーネル大学鳥類学研究室が世界のパートナーとともに運営する市民科学プロジェクト「eBird」を使って、世界一斉に野鳥を観察・記録する日です。日本野鳥の会は、日本のパートナーとして、eBirdの日本語版を運営しています。本キャンペーンでは、オクトーバー・ビッグ・デーに参加された方の中から、ひとつの場所で20種以上の野鳥を観察した方に抽選で、双眼鏡 Victory Pocketをプレゼントします。

カールツァイス株式会社の双眼鏡 Victory Pocketのイメージ写真

オクトーバー・ビッグ・デーへの参加方法

10月11日(土)の好きな時間にバードウォッチングをして、見た鳥を「eBirdモバイル」または「eBirdウェブサイト」から投稿してください。

※種名がわからない時は、識別をサポートするアプリ「Merlin野鳥識別」をご活用ください。
※初めて使う方は「eBird/Merlin 設定と基本操作ガイド(PDF/1.8MB)」をご覧ください。

eBirdへの投稿方法

スマホアプリ「eBirdモバイル」または、eBirdウェブサイトから投稿できます。投稿方法は、以下をご覧ください。

双眼鏡プレゼントキャンペーンへのエントリー方法

カールツァイス株式会社の双眼鏡 Victory Pocketの写真

1つのチェックリストで20種以上観察された方から抽選で、カールツァイス株式会社の双眼鏡 Victory Pocketをプレゼントします!

対象
1つのチェックリストで20種以上記録した方
※個人、日本在住者対象。チームでのエントリーはできません。
賞品
双眼鏡 Victory Pocket(8倍または10倍)1台
エントリー受付期間
10月11日(土)~10月20日(月)10日間

エントリー方法

以下の申込フォームに、①お名前(フリガナ)、②メールアドレス、③電話番号、④該当するチェックリストのリンク、⑤eBirdで表示されるお名前をご記入の上、送信してください。

エントリーはこちら

※ご記入いただいた個人情報は、本キャンペーンの運営(応募受付、抽選、本人確認等)にのみ利用いたします。

※当選者へのご連絡:
抽選後、当選された方にはメールにてご連絡します。その際に、双眼鏡の倍率のご希望(8倍/10倍)と賞品の発送に必要な情報(ご住所、電話番号)をお聞きします。いただいた情報は、賞品発送のため、カールツァイス株式会社に提供します。本キャンペーンの抽選結果の発表は行わず、当選者への賞品の発送をもってかえさせていただきます。

当日はオクトーバー・ビッグ・デーのサイトをチェック!

10月11日はオクトーバー・ビッグ・デーのサイトから、世界各地でどんな鳥が観察されているかをリアルタイムで見ることができます。

2024年のオクトーバー・ビッグ・デーには201カ国から約748,000人以上の参加があり、7,849種が記録されました。日本国内では、215種が記録されました。

投稿された観察記録は、鳥類の分布や個体数のマップなど、世界規模での鳥類の科学研究に活用されます。

eBirdとは

eBirdは、米国・コーネル大学鳥類学研究室が運営する、世界的な科学研究プロジェクトであり、誰でも参加できる市民科学プロジェクトです。世界中のバードウォッチャーの野鳥観察記録をオンラインで共有し、鳥類の研究や保護に役立てることを目的に、2002年に開発されました。2025年9月1日現在、eBirdの利用者は世界で110万人、国内で10,000人を超え、日々増え続けています。

eBirdは、コーネル大学鳥類学研究室と世界中のパートナー団体、何千人もの地域の専門家、何十万ものユーザーの協働で運営されています。2021年11月にコーネル大学鳥類学研究室と(公財)日本野鳥の会によりeBirdの日本語版が公開され、eBirdへの投稿や検索、関連するアプリが日本語で利用できるようになりました。eBirdの日本語版は、現在、サントリーホールディングス株式会社(メインスポンサー)と、カールツァイス株式会社(協賛)のご支援を得て、(公財)日本野鳥の会が運営しています。

eBirdは多言語に対応しており、世界中で利用できます。また、eBirdに蓄積されたデータは、調査研究や教育活動、自然保護活動など非営利目的であれば、誰でも自由に利用できます。

eBirdのしくみ

日本野鳥の会 組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

(公財)日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
担当:自然保護室 葉山政治/奴賀俊光/岡本裕子
電話:03-5436-2633
E-mail:[email protected]

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プレスリリース:ツバメのねぐら入りの魅力を伝えるパンフレット『おやすみツバメ』を無料プレゼント!

2025年7月3日

全国のねぐら情報をまとめた特設ページも公開

公益財団法人 日本野鳥の会は、ツバメのねぐら入りについて、その生態などを紹介したパンフレット『おやすみツバメ』を、ご希望の方全員に無料でプレゼントいたします。

7~8月頃、子育てを終えたツバメや巣立ったツバメは、河川敷のヨシ原などに集まって「集団ねぐら」をつくります。夕暮れ時には、数千から数万羽ものツバメが空を舞い、一斉にヨシ原に降りて眠る「ねぐら入り」の光景が見られ、その迫力は多くの人を魅了しています。

本パンフレットでは、ツバメの「集団ねぐら」についての解説や、「ねぐら入り」の見どころ、ねぐらとなるヨシ原の重要性をわかりやすく紹介しています。あわせて、ウェブサイトでは、全国のねぐら情報について、最新の情報を発信しています。

このパンフレットとウェブサイトを通じて、より多くの方に「ツバメのねぐら」の存在を知っていただき、その魅力を感じていただければ幸いです。

パンフレットの概要

パンフレット『おやすみツバメ』(表紙)
※折りたたむとハガキサイズ
(約15×10cm)

パンフレット『おやすみツバメ』(中面)

パンフレット『おやすみツバメ』
ひろげるとA3サイズ(約30×42cm)両面フルカラー

内容

ツバメが集まって眠る「集団ねぐら」についての解説や、ねぐら入りの見どころのほか、ねぐらとなるヨシ原の重要性についても紹介しています。

ツバメとは?/ツバメの集団ねぐらとは?/ツバメのねぐら入りを観察しよう/ヨシ原を守ろう/日本野鳥の会の取り組み ほか

申込方法

1. インターネット
専用ページよりお申し込みいただけます。
2. 郵便・FAX

①氏名
②氏名のフリガナ
③郵便番号
④住所
⑤電話番号
⑥メールアドレス
⑦ご覧になった媒体名(新聞・雑誌・番組等の名称)

をご記入のうえ、「日本野鳥の会 『おやすみツバメ』係」までご送付ください。

郵便
〒141-0031 品川区西五反田3-9-23 丸和ビル 日本野鳥の会 『おやすみツバメ』係
FAX
03-5436-2635

※パンフレットの発送は、お申し込み受け付け後に順次発送予定ですが、お申し込みが集中した場合は遅れることがございます。あらかじめご了承ください。

特設ページ「全国のツバメのねぐらマップ」公開のお知らせ

ツバメのねぐら入りマップ

全国で見られるツバメのねぐらについて、場所や観察のピークの時期、見どころを紹介するウェブサイトを公開しました。
ウェブでの情報発信で、より最新の情報をご確認いただけるようになりました。

日本野鳥の会と支部※では、全国各地で「ツバメのねぐら入り観察会」を開催します。
ぜひ一度、夕暮れの空を舞うツバメたちの幻想的な光景をご覧いただき、その魅力を体感してください。

※全国の日本野鳥の会の会員で構成された連携団体。全国に85支部ある。(2025年6月現在)

「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。

シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行っています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
創立:1934(昭和9)年3月11日
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人日本野鳥の会 普及室 普及教育グループ
担当:井上、江面(えづら)
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2622(平日の火・木13:00~15:00)
FAX:03-5436-2635 / E-mail:[email protected]

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プレスリリース:【国内初】伊豆諸島で繁殖する海鳥オーストンウミツバメにプラスチック由来の化学物質の蓄積が明らかに

2025年6月25日
国立大学法人 東京農工大学
公益財団法人 日本野鳥の会

国立大学法人東京農工大学と公益財団法人日本野鳥の会は、プラスチック汚染の海鳥への影響を調べるため、伊豆諸島で繁殖する海鳥オーストンウミツバメの尾腺ワックス(注1)中の残留性有機汚染物質や紫外線吸収剤の濃度を定量し、評価しました。

その結果、有害なポリ塩化ビフェニル(PCBs, 注2)とジクロロジフェニルジクロロエチレン(DDE, 注3)が検出され、北太平洋に生息する他の海鳥と比較しても高い濃度で蓄積していました。また、プラスチック添加剤のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(BUVSs, 注4)についても高い濃度で蓄積している個体がいること、そのなかにはストックホルム条約(注5)に登録されているUV-328が含まれていることも明らかになりました。これらのウミツバメ類での蓄積は、国内では初めての知見となります。

本研究は『Marine Pollution Bulletin』(2025年5月30日付)にオンライン掲載されました。

論文名:Accumulation of persistent organic pollutants and benzotriazole UV stabilizers in the preen gland oil of Tristram’s storm-petrel (Hydrobates tristrami)
URL:https://doi.org/10.1016/j.marpolbul.2025.118213
Journal homepage:https://www.elsevier.com/locate/marpolbul

現状

海洋に流出したプラスチックは、絡まりや誤食、汚染などを引き起こし、海洋生物の大きな脅威となっています。海鳥では、1962年にコシジロウミツバメで初めて体内からプラスチック片が見つかったのち、多くの海鳥から、誤食が報告されています。近年では9割以上の海鳥がプラスチックを摂食していると推定されていますが、日本近海に生息する海鳥についてはまだよくわかっていません。プラスチックの摂食は、誤食のほか食物連鎖を通じて体内に取り込まれるため、潜水性の海鳥よりも海水表面で魚やイカ、エビなどをついばみ採餌するウミツバメ類などの方が、リスクが高いと考えられています。しかし、生活のほとんどを遠洋上で過ごし、繁殖地である無人島では夜間に行動する種が多いウミツバメ類では、生態に関する情報は少なく、摂食や有害化学物質の蓄積に関する研究も限られています。

研究体制

本研究は、東京農工大学と日本野鳥の会の共同研究として実施しました。

著者

寺嶋太輝1, 山本裕2, 手嶋洋子2, 田尻浩伸2, 永岡謙太郎1, 水川薫子3, 高田秀重3
1東京農工大学大学院農学研究院獣医生理学研究室、2日本野鳥の会、3東京農工大学大学院農学研究院水環境保全学/有機地球化学研究室

研究の内容

  • 北西太平洋に生息し、ついばみ採餌をする小型の海鳥オーストンウミツバメH. tristrami(全長:24.5~27cm)を対象に、尾腺ワックス中に含まれる残留性有機汚染物質であるポリ塩化ビフェニル(PCBs)とジクロロジフェニルジクロロエチレン(DDE)に加え、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(BUVSs)の濃度を定量し、汚染状況を評価しました。
  • 調査地は、国内最大の繁殖地である伊豆諸島神津島の属島の祇苗島(ただなえじま)で、13羽(成鳥11羽、ヒナ2羽)から尾腺ワックスを採取し、分析を行った結果、すべての個体からPCBsとDDEが検出されました。
  • 4個体からはBUVSsのUV-9、UV-326、UV-320、UV-350、UV-328が散発的に高い濃度(>500ng/g-lipid)で検出されました。このうちUV-328はストックホルム条約(注5)に2023年に登録されたばかりの化学物質です。
  • PCBs、DDEは、北太平洋に生息する他の海鳥と比較してオーストンウミツバメの成鳥の一部では高い濃度(>1000ng/g-lipid)で蓄積されていました。
  • 繁殖期前半(渡来直後の11月)と繁殖期後半(渡去前の5月)のPCBs、DDE濃度の比較では、繁殖期後半に高い傾向が見られました。
  • PCBsとDDEの濃度には相関関係がありましたが、PCBsとBUVSsの濃度の間に相関関係は見られず、BUVSsの検出はプラスチックの摂食に起因することが示唆されました。

図1. 伊豆諸島神津島及び属島の祇苗島(赤い点線囲み部分)
図1. 伊豆諸島神津島及び属島の祇苗島(赤い点線囲み部分)

図2. 調査地遠景(向かって右側が調査を実施した「沖の祇苗」と呼ばれる無人島)
図2. 調査地遠景(向かって右側が調査を実施した「沖の祇苗」と呼ばれる無人島)

図3. 調査地遠景(赤い点線部分が調査地)
図3. 調査地遠景(赤い点線部分が調査地)


図4. オーストンウミツバメが繁殖するヒゲスゲの草地
図4. オーストンウミツバメが繁殖するヒゲスゲの草地

図5. 夜間に繁殖地に戻ってきたオーストンウミツバメ
図5. 夜間に繁殖地に戻ってきたオーストンウミツバメ


図6. オーストンウミツバメの尾腺ワックスから検出されたプラスチック由来の化学物質(UV-328)
図6. オーストンウミツバメの尾腺ワックスから検出されたプラスチック由来の化学物質(UV-328)

オーストンウミツバメとは

オーストンウミツバメは、ミズナギドリ目ウミツバメ科に属する全身黒褐色の小型の海鳥で、環境省レッドリスト(2020)では準絶滅危惧種(NT)です。全長は24.5~27cm、体重は約90g、両翼を広げた長さは56cmです。繁殖地は伊豆諸島、小笠原諸島、ハワイ諸島で、祗苗島では11月に島に戻り、1月上旬から中旬にかけて1個の卵を産み、3月に孵化、巣立ちは5月上旬から始まります。繁殖地では夜間に飛来し、日の出前に飛去します。洋上で主に浮遊する海洋生物を捕食しますが、生活史や生態はまだ不明な点が多くあります。

今後の展開

本研究では、伊豆諸島に生息するオーストンウミツバメに高濃度の有害化学物質の蓄積が起きていることが明らかになりました。今後は、ジオロケータなどの機器を用いた利用海域の特定や生態情報の収集、繁殖状況のモニタリングを行います。さらに本研究の結果は、ウミツバメ類におけるプラスチック汚染のリスクを危惧した国外の研究と一致しており、世界中のウミツバメ類についてもプラスチック汚染に関するより幅広い調査を行うことが望まれます。

また、今回検出されたベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤等の添加剤は、海鳥のような食物連鎖の上位にいる生物では蓄積が不均質に起き、その不均一性がプラスチック由来の特徴だと考えられるようになってきています。しかし、調査事例は限られています。今後は、こうした生物蓄積の不均一性についてもデータを積み重ねていくことが望まれます。

また、プラスチック添加剤の中には内分泌撹乱化学物質としてはたらくものがあり、野生生物や人への影響が懸念されています。海鳥をはじめとした海洋の生物多様性と、私たちの健康を守るためにも、これ以上プラスチックの影響が深刻化しないように、より一層、プラスチックの削減や高懸念化学物質の規制に踏み込んだ施策を進めていく必要があります。

本件についての詳細、調査の様子や考察、画像の提供など、ぜひ取材、お問い合わせください。

研究助成

本研究は、公益財団法人自然保護助成基金第33期(2022年度)プロ・ナトゥーラ・ファンド助成および未来基金の助成を受けて行われました。

用語解説

注1)尾腺ワックス
鳥の尾羽の付け根にある尾腺という器官から分泌される脂です。鳥は羽繕いの際にこの脂を羽毛に塗ることで羽毛の微細構造を維持し撥水性を保持させています。尾腺ワックスには親油性の化学物質が蓄積・濃縮されています。ろ紙を使い、鳥を傷つけることなく尾腺ワックスを採取し、分析することで、海鳥の化学物質による曝露状況(Yamashita et al., 2007)やプラスチック添加剤の生物濃縮(Yamashita et al., 2021)を知ることができます。
注2)ポリ塩化ビフェニル(PCBs)
人工合成された油状の化学物質で、1970年代前半まで電気機器の絶縁油等に広く使用されていましたが、人体に有害であるため、現在は製造・輸入が禁止されています。現在も環境中に残留し、海水に微量に存在しているPCBsやDDEなどの親油性の高い化合物は海中のプラスチックに吸着する性質があります。
注3)ジクロロジフェニルジクロロエチレン(DDE)
農薬のジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)の分解物で、生物に蓄積し、濃縮されやすい物質です。生殖毒性や甲状腺への影響、鳥の卵殻の薄化を引き起こします。現在、DDTはマラリア対策についてのみ使用が認められています。
注4)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(BUVSs)
紫外線からプラスチック製品の劣化を防ぐために使用される添加剤です。一部のBUVSsは生物に蓄積し、長期的な毒性があることから製造・使用が規制対象となっています。遠隔地の海岸のプラスチックごみからも検出されています(Matsunaga et al., 2025)
注5)ストックホルム条約
人の健康への影響、そして自然環境を守るために、特に早急な対応が必要とされる残留性有機汚染物質の製造・使用、輸出入等を規制する国際条約(2001年に制定)です。

このプレスについての取材・問い合わせ先画像提供もこちらへお問い合わせください

  • 日本野鳥の会 自然保護室 自然保護グループ チーフ 山本裕(やまもと ゆたか)
    TEL:03-5436-2623 E-mail:[email protected]

この研究に関する問い合わせ先

  • 東京農工大学大学院農学研究院 物質循環環境科学部門 講師 水川 薫子(みずかわ かおるこ)
    TEL:042-367-5825 E-mail:[email protected]
  • 日本野鳥の会 自然保護室 自然保護グループ チーフ 山本裕(やまもと ゆたか)
    TEL:03-5436-2623 E-mail:[email protected]

国立大学法人 東京農工大学

公益財団法人 日本野鳥の会

「日本野鳥の会」について

「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けている自然保護団体です。

シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行うほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するため、イベントの企画や出版物の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。

組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
創立:1934(昭和9)年3月11日
URL:https://www.wbsj.org/
海洋プラスチック特設ページ:https://lp.wbsj.org/plastic-problem/

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