- 日本野鳥の会
- 当会の活動
- 自然保護
- 野鳥生息地の保全
- 重要野鳥生息地(IBA, Important Bird and Biodiversity Areas)の保全
- 甲信越・北陸のIBA
- JP090 朝日池・鵜ノ池(あさひいけ・うのいけ)
JP090 朝日池・鵜ノ池(あさひいけ・うのいけ)
新潟県:上越市
| 位置 | N 37°14′ E138°22′ |
| 面積 | 80ha |
環境構成【湖沼/潟湖/水田/ヨシ原】

写真:岡田成弘
朝日池は上越地方頚城平野北部に点在する6つの湖沼群の中で最大で、湖水面積約79haの潟湖である。湖北の西側にはヨシの群落が形成され、湖面にはコウホネ、ヒシ、ジュンサイなどが生育している。東側の湖岸にはマツ林がある。朝日池は農業用水供給の役割があり、季節によって水位が変動する。鵜の池は朝日池の西側に隣接する面積49haの潟湖で、湖沼群の中では二番目に大きい。中央部に半島が突き出すような地形になっており、池の北側は都市公園として整備されている。湖面にはハスが大群落を成して生育し、夏季は湖面を覆うほどである。
選定理由
| A4i | マガン・ヒシクイ |
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
保全への脅威
- エリアの一部(鵜ノ池)が狩猟対象地域となっている
- 都市公園化
- 護岸工事
- ブラックバスを対象とした釣り人が水鳥の生息域に入り込んでいる
保全活動
- 外来種のコントロール:実施者(新潟県立大潟水と森公園)
内容:セイタカアワダチソウの駆除、ジュンサイ復活プロジェクト - 環境教育活動:実施者(日本野鳥の会新潟県、上越探鳥の会、新潟県立大潟水と森公園)
内容:探鳥会:(日本野鳥の会新潟県)、探鳥会:(上越探鳥の会)、自然観察会:(新潟県立大潟水と森公園) - 保全のための人材育成活動:実施者(新潟県立大潟水と森公園)
内容:公園サポーター活動「めだかの学校」 - モニタリング調査:実施者(日本野鳥の会新潟県、上越鳥の会)
内容:春冬季水鳥生息調査
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 535KB)
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JP089 佐潟(さかた)
新潟県:新潟市
| 位置 | N 37°49′ E138°53′ |
| 面積 | 251ha |
環境構成【湖沼/ヨシ原/農耕地/里山】

写真:岡田成弘
ラムサール条約に登録されている佐潟は新潟砂丘の砂丘列間の低地に位置し、南西方向にある上潟(うわかた)と北東方向にある下潟(したかた)から成る。潟の面積は合わせて約44ha、標高5m、平均水深は約1mである。佐潟に流入する河川はなく、砂丘地及び松林からの湧水と雨水によって湖水が維持されている。上佐潟から本潟南西部にかけてヨシ群落が発達している。上佐潟ではヤナギ群落やショウブ群落が見られる。下本潟ではハスが大群落を形成し、ヒシ、マコモが生育している。またオニバス、ミズアオイ、ハンゲショウ、サデクサ、ヤナギトラノオなどの水生植物の生育が確認されている。佐潟の南西には角田山がある。
選定理由
| A4i | コハクチョウ |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国定公園(佐渡弥彦国定公園)、自然環境保全地域、
<その他>
ラムサール条約湿地、東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地
保全への脅威
- 松食い虫被害が進行。樹林帯の環境変化。
- 自然遷移による環境の単純化と、ヘドロ状堆積など湖底環境の悪化(一部ではあるが新潟市により浚渫作業が行われている。)
- 佐潟の北側に隣接する御手洗潟(みたらせがた)は十分な保護対象地となっていない
保全活動
- 環境管理:実施者(新潟市、佐潟の地元の赤塚地域全体または各団体(佐潟と歩む赤塚の会など)、佐潟ボランティア解説員の会、にいがた野鳥の会、日本野鳥の会新潟県)
内容:潟普請(伝統的な住民による保全活動の現代版保全活動。ヨシ刈りや泥上げなど) - 外来種のコントロール:実施者(新潟市)
- 環境教育活動:実施者(佐潟水鳥・湿地センター(環境省設置、新潟市管理運営)
内容:小中学校への環境教育対応、一般来訪者、団体への普及啓発活動 - 法律制定、政策、規制:実施者(新潟市、新潟県、環境省)
内容:新潟市都市公園条例など - モニタリング調査:
内容:植生調査など(新潟市)
野鳥生息数調査などの研究活動、新潟県カモ科鳥類一斉調査、新潟県水鳥湖沼ネットワークの連携調査、モニタリングサイト1000ガンガモ調査(佐潟水鳥・湿地センター、新潟市、にいがた野鳥の会、佐潟環境ネットワーク、佐潟と歩む赤塚の会、日本野鳥の会新潟県)
国指定鳥獣保護区の野生鳥獣調査(環境省) - その他
佐潟自然環境保全計画の策定・推進(佐潟自然環境保全協議会)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 387KB)
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甲信越・北陸のIBA

サイト名をクリックすると、各サイトのページにリンクします。
| IBAコード | サイト名 |
| 67 | 奥只見、奥日光、奥利根 |
| 71 | 浅間、白根、谷川 |
| 89 | 佐潟 |
| 90 | 朝日池、鵜ノ池 |
| 91 | 鳥屋野潟 |
| 92 | 瓢湖 |
| 93 | 福島潟 |
| 94 | 妙高、戸隠 |
| 95 | 北アルプス |
| 96 | 八ヶ岳 |
| 97 | 富士 |
| 98 | 南アルプス |
| 99 | 七ツ島 |
| 100 | 河北潟、高松海岸 |
| 101 | 片野鴨池 |
| 102 | 小舞子海岸 |
| 103 | 白山 |
| 104 | 九頭竜川下流域 |
| 105 | 能郷白山、伊吹山地 |
| 168 | 粟島 |
JP088 火山列島(かざんれっとう)
東京都・小笠原村
| 位置 | N 24°47′ E 141°19′ |
| 面積 | 3,255ha |
環境構成【火山地形(島嶼)】

写真:小笠原自然文化研究所
硫黄列島は別名火山列島とも呼ばれ小笠原群島とは火山脈が異なるため今でも火山活動が活発である。東京から南へ約1,200kmの太平洋上に連なり北硫黄島、硫黄島、南硫黄島の3島からなる。硫黄島は面積約23.16㎢、最大標高約169mの平坦な地形の島であるが、南硫黄島は面積3.54k㎡、最高峰918m、北硫黄島は面積5.57k㎡、最高峰792mと海上からそそり立つように崖が続く急峻な地形である。
北硫黄島は戦前に人が居住した歴史があるが、第二次世界大戦後無人島化した。硫黄島は戦後も米国沿岸警備隊が常駐し、返還後は自衛隊が常駐している。先の大戦では激しい戦闘となり島のほとんどが焦土と化し、現在はギンネムが多くを占めている。島の北部には小笠原諸島では珍しい天然の池沼がある。南硫黄島は居住の歴史がなく人の手が及ばなかったため島全体が天然記念物と原生自然環境保全地域に指定されている。
選定理由
| A2 | カラスバト |
| A4ii | クロウミツバメ・アカオネッタイチョウ |
保護指定
サイトの大部分(50~90%)に法的な担保がある。
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(北硫黄島)、国立公園(小笠原)、自然環境保全地域、保護林
<その他>
国指定天然記念物南硫黄島
保全への脅威
- 漁業の影響
- 東南海地震時の津波、西之島の山体崩壊時の津波、小笠原近海地震の津波、硫黄島における大規模火山噴火時の津波等が想定されている.火山噴火では、西之島とならび硫黄島そのものの大規模噴火の危険性が指摘されている.
- 軍事演習(硫黄島は第二次世界大戦の激戦地。 硫黄島海域では、毎年日米軍事演習が行われている。)
- 外来種の影響(北硫黄島で、戦前・戦後(初期)に記録された海鳥相が存続しておらず、ネズミ類の悪影響が強く示唆されることが明らかになった。また、同島にはクマネズミだけでなく、ドブネズミが生息していることが明らかになった。硫黄島に生息するネズミ類もドブネズミである可能性が高い。硫黄島においてノネコが増加している可能性がある。
南硫黄島は、ネズミ類など侵略的外来種の侵入がない海洋島として、世界的に貴重であり、原生自然環境保全地域に指定されている。硫黄島は、一般人の居住はないが、軍事基地となっており、小笠原諸島最大の外来種の生息地となっている。鳥がベクターとなる可能性を含めて、硫黄島から南硫黄への外来種の拡散が懸念されている。)
保全活動
- 法律制定、政策、規制:実施者(環境省、林野庁等)
原生自然環境保全地域、国立公園特別保護地区等、森林生態系保全地域等 - モニタリング調査:実施者(東京都)
北硫黄島におけるアカガシラカラスバト生息状況調査を継続中。
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 475KB)
※火山列島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら
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JP087 西之島(にしのしま)
東京都:小笠原村
| 位置 | N 27°15′ E 140°53′ |
| 面積 | 25ha |
環境構成【火山地形/草地/海岸崖/岩礁/砂礫地/裸地】

写真:堀越和夫
父島から約130km西にある無人の火山島で、旧島と1973年の噴火で誕生した新島及び両島をつなぐ砂礫地より成り立っている。多数の海鳥の繁殖地であることが報告されている。
選定理由
| A4i | オオアジサシ |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(西ノ島)、国立公園(小笠原)、自然環境保全地域
保全への脅威
- 大規模な火山活動が2013年11月以降継続しており、従来の海鳥コロニーはほぼ消失している。2015年11月17日現在、流出した溶岩によって西之島の面積は2.63k㎡となっているが(火山活動解説資料・平成27年11月より)、現状把握のための調査の実施の目途は立っていない。
保全活動
- モニタリング調査:
内容:海鳥等の調査
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 483KB)
※西之島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら
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JP086 母島列島(ははじまれっとう)
東京都:小笠原村
| 位置 | N 26°39′ E 142°09′ |
| 面積 | 2,650ha |
環境構成【火山地形(島嶼)/樹林(照葉樹林)】

写真:小笠原自然文化研究所
母島列島は、東京から南へ約900~1100kmの太平洋上に連なる小笠原群島の南に位置し、母島、向島、平島、姉島、妹島、姪島などからなる。最大の母島の面積は約20.21k㎡、最大標高は乳房山で約463mであり、群島の最高峰である。島の周囲は約58kmでほとんどが急峻な崖となっている。
主要な島では戦前に入植した歴史があるが、第二次世界大戦後小笠原が1968年に返還されるまですべての島が無人島化していた。これにともない、開墾により失われた森林がある程度回復した。しかし、戦前に薪炭材として導入されたアカギが1980年代になって在来植生を圧迫し始めたため、巻き枯らしなどの駆除事業が行われている。母島列島の主要な島々及びその属島が国設小笠原諸島鳥獣保護区特別保護地区に指定されている。
選定理由
| A1 | メグロ |
| A2 | カラスバト・メグロ |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(小笠原群島)、国立公園(小笠原)、自然環境保全地域、保護林
保全への脅威
- 漁業による混獲(現在の小笠原漁業は、地域開発された、たて延縄(カジキマグロ)であり、大型海鳥等の混獲の危険性が非常に低い。今後、クロアシアホウドリが増加した場合に、他県船の横延縄漁の影響が懸念される。)
- 東南海地震時の津波、西之島の山体崩壊時の津波、小笠原近海地震の津波、硫黄島における大規模火山噴火時の津波等が想定されている
- 外来種の影響(母島南崎で、カツオドリのコロニーがネコの補食により壊滅し、その後繁殖地回復のためにネコの排除が継続されている。母島の属島では、ドブネズミが確認されており、特に、小型海鳥類等において悪影響があると思われるが実態は不明。)
- 放射性物質の影響(過去の追跡調査から、聟島列島のクロアシアホウドリは、育雛期後半には東日本沿岸域で採餌することが明らかになっている。卵やヒナへの放射性物質の長期的なモニターが必要と考える。)
- 中国船によるサンゴの濫獲(海洋資源の破壊として問題となっている。付随して、海洋へのゴミ投棄、無人島(海鳥コロニー含む)への上陸の懸念がある。)
保全活動
- 環境管理:実施者(環境省、林野庁、東京都、小笠原村)
内容:自然再生事業、国立公園事業、国立公園整備事業、特定外来種対策事業、種の保存法関連事業化:環境省
森林生態系保全地域における保全及び修復事業:林野庁
植生回復事業、種の保存法関連事業、希少生物保全関連事業ほか:東京都
天然記念物保護管理事業:小笠原村
※世界自然遺産となり、環境管理と外来種コントロールには約30の行政事業が併走している。個別民間団体の取り組みもある。 - 外来種のコントロール:実施者(環境省、林野庁、東京都、小笠原村、民間団体 小笠原ネコに関する連絡会議、東京都獣医師会 ほか)
内容:外来植物の駆除
外来動物(ネコ、ネズミ、アリ、プラナリアほか)の駆除ほか
小笠原自然文化研究所では、ネコ連絡会議に参画。 - 環境教育活動:実施者(民間団体はじめ、多様な実施者)
内容:民間団体、行政機関ともに多様な取り組み多数
アカガシラカラスバト保全のための普及啓発イベント(あかぽっぽネットワーク) - 保全のための人材育成活動:実施者(民間団体はじめ、多様な実施者)
内容:民間団体、行政機関ともに多様な取り組み多数。 - 法律制定、政策、規制:実施者(小笠原村、林野庁)
内容:民間団体、行政機関ともに多様な取り組み多数。
例:小笠原村ネコ登録条例など - モニタリング調査:実施者(行政 民間団体)
内容:多種多様な主体による多様なモニタリングが実施されている
アホウドリ類標識調査(東京都)
希少鳥類の生態調査、外来鳥類の影響調査(森林総合研究所)
小笠原諸島のクロアシアホウドリ分布拡大及び標識調査、オガサワラオオコウモリ保全研究および活動、小笠原諸島における海鳥の分布調査、外来哺乳類が海鳥類に与える影響評価研究(小笠原自然文化研究所) - 経済活動を通じた保全(エコツーリズム等):実施者(小笠原エコツーリズム協議会、東京都ほか)
- その他:アホウドリ類ウォッチングの自主ルール(小笠原アホウドリ連絡会)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 554KB)
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JP085 父島列島(ちちじまれっとう)
東京都:小笠原村
| 位置 | N 27°03′ E 142°13′ |
| 面積 | 3,862ha |
環境構成【火山地形(島嶼)/草原/照葉樹林(乾性低木林など)】

写真:小笠原自然文化研究所
父島列島は、東京から南へ約1,000kmの太平洋上に連なる小笠原群島の中心に位置し、弟島、兄島、父島、南島などからなり、各島は急峻で複雑な地形を呈する。弟島は第2次世界大戦前に人が居住していたため、森林は人為的影響を強く受けている。
兄島は過去に人間の定住がなく、父島列島内で唯一原生状態が保たれ、列島を代表する乾性低木林が発達している。ここには多くの固有陸産貝類が生息し、固有生物の「保存庫」となっている。父島(列島唯一の有人島)は小笠原群島最大の面積(面積約24k㎡、標高約318m)で、中央山域東側(東平)には、多くの絶滅危惧植物を含む固有種が生育する乾性低木林が広がる。南島は隆起石灰岩からなり、特異な沈水カルスト地形を有し都の天然記念物に指定されている。
選定理由
| A2 | カラスバト |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(小笠原群島)、国立公園(小笠原)、都道府県立自然公園、自然環境保全地域、保護林
保全への脅威
- 東南海地震時の津波、西之島の山体崩壊時の津波、小笠原近海地震の津波、硫黄島における大規模火山噴火時の津波等が想定されている。
- 外来種の影響(近年、兄島、西島でノヤギが排除された。弟島でノブタ、ノヤギが排除された。兄島、弟島、西島、東島、南島、巽島でネズミ類が駆除された。兄島、弟島、西島、南島で再侵入が確認された。陸産貝類、海鳥類、植物等への悪影響が懸念されている。)
- 父島洲崎地区に飛行場建設計画がある。 2016年3月から、父島に外国航路からの直接帰港が開始される。動物検疫施設がないこと等が懸念される。
- 放射性物質の影響(過去の追跡調査から、聟島列島のクロアシアホウドリは、育雛期後半には東日本沿岸域で採餌することが明らかになっている。卵やヒナへの放射性物質の長期的なモニターが必要と考える。)
- 中国船によるサンゴの濫獲(直接は海洋資源の破壊として問題となっている。付随して、海洋へのゴミ投棄、無人島(海鳥コロニー含む)への上陸の懸念がある。)
- 漁業による混獲(周辺海域で漁業が行われている。ただし、現在の小笠原漁業は、地域開発された、たて延縄(カジキマグロ)であり、大型海鳥等の混獲の危険性が非常に低い。今後、アホウドリが増加した場合に、他県船の横延縄漁の影響が懸念される。)
- 開発による生息地と人間活動域の接近
- 人為的事故(人工照明衝突、交通事故、人工構造物衝突や絡まり事故など)
- 外来化するペットが逸脱する危険性、コンパニオンアニマルの持ち込み(観光客の持ち込みによる人獣共通感染症の危機拡大も含む)
保全活動
- 環境管理:実施者(環境省、林野庁、東京都、小笠原村)
内容:
自然再生事業、国立公園事業、国立公園整備事業、特定外来種対策事業、種の保存法関連事業:環境省
森林生態系保全地域における保全及び修復事業:林野庁
植生回復事業、種の保存法関連事業、希少生物保全関連事業ほか:東京都
天然記念物保護管理事業:小笠原村 - 外来種のコントロール:実施者(環境省、林野庁、東京都、小笠原村、民間団体
小笠原ネコに関する連絡会議、東京都獣医師会 ほか)
内容:外来植物の駆除
外来動物(ネコ、ネズミ、ヤギ、プラナリア、アリほか)の駆除ほか
小笠原自然文化研究所では、ネコ連絡会議に参画。 - 環境教育活動:実施者(民間団体はじめ、多様な実施者)
内容:民間団体、行政機関ともに多様な取り組み多数
アカガシラカラスバト保全のための普及啓発イベント各種(あかぽっぽネットワーク) - 保全のための人材育成活動:実施者(民間団体はじめ、多様な実施者)
内容:民間団体、行政機関ともに多様な取り組み多数。 - 法律制定、政策、規制:実施者(小笠原村、林野庁)
内容:民間団体、行政機関ともに多様な取り組み多数。例:小笠原村ネコ登録条例
アカガシラカラスバト保全のための東平サンクチュアリーなど - モニタリング調査:実施者(行政 民間団体)
内容:多種多様な主体による多様なモニタリングが実施されている。
カツオドリ標識調査等 小笠原自然文化研究所及び小笠原の自然を考える会など
アカガシラカラスバトの生態調査、海鳥の生息状況及び外来種生息調査、小笠原諸島のクロアシアホウドリ分布拡大及び標識調査、オガサワラオオコウモリ保全研究(小笠原自然文化研究所)
アカガシラカラスバトの保全調査及び対策、自然再生推進計画調査(環境省、林野庁)
南島、石門自然環境モニタリング(東京都・小笠原村) - 経済活動を通じた保全(エコツーリズム等):実施者(小笠原エコツーリズム協議会ほか)内容:多様な主体による、多様なメニューが実施されている。
東京都版エコツーリズムの推進、東京都自然ガイド制度運用(東京都・小笠原村) - その他:
希少植物の保護増殖(環境省、林野庁、東京都・小笠原村)
オガサワラオオコウモリ農業被害対策事業(東京都・小笠原村)
傷病鳥獣救護(小笠原自然文化研究所 *東京都委託、東京都鳥獣保護員と協働)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 714KB)
※父島列島・東島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら
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JP084 聟島列島(むこじまれっとう)
東京都:小笠原村
| 位置 | N 27°40′ E 142°08′ |
| 面積 | 586ha |
環境構成【火山地形(島嶼)/残存樹林(照葉樹林、二次林)/海底山脈】

写真:小笠原自然文化研究所
聟島列島は、東京から南へ約900~1,100kmの太平洋上に連なる小笠原群島の北部に位置し、北之島、聟島、媒島、嫁島などからなる。最大の聟島で約2.57k㎡、最大標高の媒島で約155mであり、小さく平坦な地形の島々からなっている。
主要3島では戦前に人が居住した歴史があるが、第二次世界大戦後すべての島が無人島化した。これにともない、野生化したノヤギによる植生破壊により森林のほとんどは失われ、土壌の浸食が進んでいる。1990年代後半からヤギの駆除が進み、聟島列島から完全に排除されたと考えられ,残存する林をもとにした植生回復事業が行われている。
聟島列島の主要な島々及びその属島が国設小笠原諸島鳥獣保護区特別保護地区に指定されている。
選定理由
| A1 | クロアシアホウドリ |
| A2 | カラスバト |
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(小笠原群島)、国立公園(小笠原)、都道府県立自然公園、自然環境保全地域、保護林
保全への脅威
- 東南海地震時の津波、西之島の山体崩壊時の津波、小笠原近海地震の津波、硫黄島における大規模火山噴火時の津波等が想定されている。
- 外来種の影響(近年、主要3島で、ノヤギが排除された。聟島でネズミ類が駆除されたが、媒島、嫁島には残存し、海鳥類への影響が確認されている。外来植物の対策も継続されている。)
- 放射性物質の影響(過去の追跡調査から、聟島列島のクロアシアホウドリは、育雛期後半には東日本沿岸域で採餌することが明らかになっている。卵やヒナへの放射性物質の長期的なモニターが必要と考える。)
- 中国船によるサンゴの濫獲(海洋資源の破壊として問題となっている。付随して、海洋へのゴミ投棄、無人島(海鳥コロニー含む)への上陸の懸念がある。)
- 漁業による混獲(周辺海域で漁業が行われている。ただし、現在の小笠原漁業は、地域開発された、たて延縄(カジキマグロ)であり、大型海鳥等の混獲の危険性が非常に低い。今後、アホウドリが増加した場合に、他県船の横延縄漁の影響が懸念される。)
保全活動
- 環境管理:実施者(東京都小笠原支庁、小笠原野生生物研究会)
内容:小笠原支庁による媒島における土壌流失防止
小笠原野生生物研究会による嫁島における在来種植栽等 - 外来種のコントロール:実施者(東京都小笠原支庁)
内容:外来植物の駆除 聟島及び媒島でのギンネム等の外来植物対策
ノヤギの排除及び植生回復事業(自然環境研究センター、小笠原野生生物研究会、東京都) - モニタリング調査:実施者(東京都小笠原支庁、小笠原自然文化研究所)
アホウドリ類標識調査、繁殖状況調査(支庁と小笠原自然文化研究所の協働調査)
アホウドリ人工繁殖地形成事業(東京都小笠原支庁、山階鳥類研究所) - クロアシアホウドリの採食海域調査、小笠原諸島における海鳥の分布調査、外来哺乳類が海鳥類に与える影響評価研究、小笠原諸島におけるアカガシラカラスバトの生態調査(小笠原自然文化研究所)
- 希少鳥類の生態調査、クロアシアホウドリの採食海域調査、外来鳥類の影響調査(森林総合研究所)
- その他:自然再生推進計画調査(環境省)
アホウドリ類ウォッチングの自主ルール啓発パンフレット「小笠原をアホウドリの島へ」発行(小笠原アホウドリ連絡会)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 443KB)
※聟島列島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら
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JP083 鳥島(とりしま)
東京都:鳥島
| 位置 | N 30°29′ E 140°18′ |
| 面積 | 453ha |
環境構成【火山地形(島嶼)/樹林(照葉樹林)】
鳥島(面積0.048㎢)は、東京から約600㎞南に位置する火山島である。かつては、アホウドリが島を覆うほど多数繁殖していたが、明治維新後、羽毛採取のための乱獲が行われ、その数は激減した。乱獲はアホウドリ採取禁止となる1933年まで続き、年間20万羽、推定約500万羽が殺された。その後、一度は絶滅宣言が出されたが、1951年、鳥島でごく少数が再発見された。その後60年以上にわたり保護活動が続けられ、現在では約3,500羽にまで回復している。同島では、このほか、クロアシアホウドリ、カンムリウミスズメも繁殖している。
選定理由
| A1 | アホウドリ・クロアシアホウドリ・カンムリウミスズメ |
| A4i | アホウドリ |
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
<その他>
国指定天然記念物鳥島
保全への脅威
- 鳥島は火山島であるため、噴火活動によりアホウドリのコロニーが大きく影響を受ける可能性がある。そのため、小笠原諸島の聟島への新たなコロニー移設がアホウドリ保護増殖事業により行われている。
- 移入種のクマネズミによるオーストンウミツバメの卵の食害が報告されている。オナガミズナギドリについては捕食を受ける可能性がある。
- 急傾斜な繁殖地への土砂流入がかつて起き、東京都等により砂防工事やハチジョウススキの植栽などによる対策がこれまでに取られてきている。今後も生じる可能性はある。
保全活動
- 環境管理:実施者(東京都)
内容:繁殖地における土砂流出を防ぐための砂防工事やハチジョウススキの植栽を実施。 - 外来種のコントロール:実施者(環境省関東地方事務所)
内容:2013年からオーストンウミツバメの繁殖エリア内で殺鼠剤の散布を開始している。 - モニタリング調査:実施者(東邦大学名誉教授・長谷川博氏、公益財団法人山階鳥類研究所)
内容:個体群のモニタリングを実施(東邦大学、環境省モニタリングサイト1000事業)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 344KB)
※鳥島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら
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JP082 青ヶ島(あおがしま)
東京都:青ヶ島村
| 位置 | N 32°27′ E 139°46′ |
| 面積 | 597ha |
環境構成【火山地形(島嶼)/樹林(照葉樹林)】

写真:山本裕
青ケ島は、八丈島の南方67㎞に位置し、面積5.98k㎡、周囲9㎞の楕円形の島である。地形的にはカルデラを有する典型的な二重火山であり、成層火山をなし外輪山及び2つの中央火口丘からなる内輪山で構成されている。外輪山の外側斜面は45度から70度の急ながけをなし海岸線に臨んでいる。また、海岸沿いには高さ50mから 200mに及ぶ直立する海食崖が形成されている。一方、2つの内輪山は標高約100mの平坦なカルデラをなす外輪火口底のほぼ中央部の2か所に噴出している。集落は島の北側平坦地である休戸郷及び西郷地区に集中している。
選定理由
| A1 | アカコッコ・ウチヤマセンニュウ・イイジマムシクイ |
| A2 | カラスバト・アカコッコ・イイジマムシクイ |
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
保全への脅威
- イタチ、ノネコの影響
- 法面舗装による植生の消滅、工事資材、残土置き場造成のための森林伐採など
保全活動
- 特になし
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 484KB)
















