JP071 浅間・白根・谷川 (あさま・しらね・たにがわ)

群馬県:みなかみ町、中之条町、草津町、嬬恋村、長野原町 新潟県:十日町市、南魚沼市、津南町、塩沢町、湯沢町 長野県:須坂市、小諸市、東御市、上田市、野沢温泉村、木島平村、山之内町、高山村、栄村、軽井沢町、御代田町

群馬県:みなかみ町、中之条町、草津町、嬬恋村、長野原町
新潟県:十日町市、南魚沼市、津南町、塩沢町、湯沢町
長野県:須坂市、小諸市、東御市、上田市、野沢温泉村、木島平村、山之内町、高山村、栄村、軽井沢町、御代田町

位置 N 36°43′ E 138°35′
面積 103,000ha

環境構成【森林】

■浅間・白根:上信越高原国立公園に属し、日本有数の活火山で常に噴煙を上げており、山頂に近い所は溶岩におおわれている。山麓は豊かな森林で構成されており、動植物の種類も多い。また、良好な生態系のため別荘地も多く、観光地として多くの人が訪れる。
■谷川:谷川連峰は群馬県と新潟県の境に位置する標高2,000m前後の山脈である。大きな谷と急峻な岩壁を持つ山岳地帯で、夏まで残雪を残す地域である。チシマザサを林床にしたブナ林があり、亜高山植生が欠け高山植生に移る特異的植生である。また蛇紋岩地があり高山植物相が特異的である。哺乳類、鳥類など動物相も豊富である。

選定理由

A3

保護指定

サイトの大部分(50~90%)に法的な担保がある。
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(浅間)、都道府県指定鳥獣保護区(草津、志賀高原)、国立公園(上信越高原)、都道府県立自然公園、自然環境保全地域、保護林

保全への脅威

  • 不十分な森林管理(浅間、白根、谷川)
  • 水門、ダムの建設(浅間、白根、谷川)
  • 観光地としての開発(浅間)
  • 別荘地としての開発(浅間)
  • 外来植物の拡大(浅間)
  • 火山活動と亜硫酸ガスの噴出(白根)
  • 観光、レクリエーション
  • 四万温泉~草津温泉間の山中をめぐるトレイルランニング開催(2014年より)、ラムサール候補地、コマドリの繁殖地をかけめぐるため影響を心配する。山ビル対策のため大量の薬剤をまく問題もあり。
  • *四万温泉から草津温泉への山中をコースとしたトレランが実施されている。特に実施時期が6月中旬と鳥の繁殖期と一致し参加者も700人前後で影響を心配している。トレイルランニングでは先頭と最終組との時間が6時間以上もの差があり1日とは言え長い時間繁殖地内をランナーが通過することになる。このコース内には林道沿いにコマドリ、コルリ、クロジの多数繁殖する場所も含まれている。またヤマビルが多い地域のため大会前にアルバイトを雇い大量のヒル退治の薬を山中にまいている点も重大であると考える。

保全活動

  • 環境教育活動
    探鳥会、小学生の観察会(日本野鳥の会吾妻)、展示及び普及活動(国立公園事務所)

※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 848KB)

リンク