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チュウヒサミットの報告
チュウヒサミット
チュウヒの保護への取り組み
プロジェクトのビジョンと目標
チュウヒは、絶滅の危険性が高いにもかかわらず、十分な保護が行われていないのが現状です。繁殖環境として利用する原野(湿原や草原)は、開発行為の影響を受けやすく、また放置されたままだと植生の遷移により樹林化してしまいます(詳細は 危機的な状況にあるチュウヒ へ)。そのため、チュウヒを保護するには、現在残っているチュウヒの繁殖地での開発行為の抑制、好適な繁殖環境の維持または再生をすることが必要です。
工事中箇所の近くにとまるチュウヒ(撮影:長谷部 真)国内最大級のチュウヒの繁殖地である北海道の「サロベツ原野」と「勇払原野」では、多くのチュウヒが民有地のササ原やヨシ原で繁殖をしています。このような場所は、圃場整備や再生可能エネルギーの発電施設または工場誘致などを目的に開発される恐れがあります。また、それぞれの地で湿原の乾燥化による植生の変化がみられており、チュウヒの繁殖環境は、常に消失の危機にさらされているのです。


勇払原野

サロベツ原野
当会は、2024年に創立90周年を迎え、その記念事業として「チュウヒ保護プロジェクト」をスタートさせました。本プロジェクトでは、2大繁殖地のサロベツ原野と勇払原野での保護を進めていくため、調査や普及、野鳥保護区の設置などの保護活動を進めていきます。勇払原野には、直営施設の「ウトナイ湖サンクチュアリ」を有し、さらにサロベツ原野では、地域の自然保護団体などと協働で、様々な自然保護活動を進めてきました。私たちは、チュウヒを保護していくために現地の拠点やネットワークと協力しながら、2028年に本プロジェクトの目標を達成すべく、鋭意取り組んでまいります。

具体的な取り組み
調べる
当会は、チュウヒの有効な保全策立案のため、繁殖状況の把握や生態調査、繁殖個体数の変化を知るためのモニタリング調査を行っています。
2大繁殖地での生態調査
チュウヒの個体数をこれ以上減少させないために有効な保全策の立案、実施を目指しています。その実行には繁殖状況の基礎情報が必要であるため、繁殖つがい数の多いサロベツ原野と勇払原野にて繁殖状況調査や行動圏・環境選択に関する調査をしています。
全国つがい数のモニタリング調査
全国的な減少がみられているチュウヒの繁殖状況の変化を把握するために、現地調査や当会会員または地元の専門家へのヒアリングに努め、全国規模でのモニタリングを行っています。

生息環境創出のための調査
チュウヒの個体数維持または増加の有効な手段として、「生息環境創出」があります。実際、イギリスでは、チュウヒの近縁種ヨーロッパチュウヒが1つがいまで減少しましたが、国内の各地で生息環境創出を行ったところ、個体数が増加した事例があります。2025年には当会もイギリスを訪問して活動状況や経緯についての現地調査を実施し、その結果を参考に日本国内でチュウヒのための生息環境創出を目指して、有効な手段の検討を行っています。

RSPB Ouse Fen Nature Reserveで保護区の管理者と水の管理方法について話す

RSPB Frampton Marsh Nature Reserveで保護区の管理者とヨシ原の管理について話す
伝える
多くの方々にチュウヒの生態や保護の必要性を知っていただくために、観察会などを行っています。
観察会・講演会
チュウヒの生態や保護の現状を多くの方々に知っていただけるように、観察会や講演会の開催または地域イベントへの出展を行っています。

勇払原野での観察会で解説するレンジャー

ほろのべ名林公園まつりのステージでチュウヒについて解説する当会職員
展示

当会直営施設のウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターなどで、チュウヒの生態を紹介したパネルやポスターなどを展示しています。また、パンフレットを作成し、チュウヒの生態や状況などの知識の普及に努めています。
守る
当会では、チュウヒの生息地に開発問題が発生した場合、その事業の見直しまたは影響低減を要望し、チュウヒの生息地の保護に努めています。たとえば、勇払原野のチュウヒの繁殖地で計画された風力発電所の建設計画では、地元関係者と協力して行政への要望書提出や事業者との直接的な意見交換、交渉を継続し、営巣地を守ることができました(詳しくはこちら)。

風力発電の建設計画から守られたチュウヒの生息地

事業の見直しを求め、要望書を提出する職員
チュウヒの過去・現状・未来
チュウヒは、本州では主に干拓地や大きな川の河口部、湖沼岸に広がるヨシ原で繁殖し、北海道では河川以外にも、湿地や草原で繁殖します。国内では現在、チュウヒは局所的に繁殖しているのみで、環境省による推定では繁殖個体数が90つがいと非常に数が少ない鳥です。
平安時代には「つぶり」または「つふり」として、チュウヒと推測される鳥の記録があり、江戸時代からは「ちうひ」として、確実に存在が記録されています。当時の資料からは繁殖していたかどうかは分かりませんが、日本には古くからチュウヒがいたことは確かなようです。
大正14年に書かれた図鑑では、チュウヒは日本では数が少なからざる鳥であると述べられています。この時点でも、繁殖か越冬か、または留鳥のことなのかは分かりません。昭和15年の図鑑では、チュウヒは北海道で繁殖または越冬し、本州は皆、越冬地であると述べられています。
このように、戦前の記録があまりないため、特に本州では、昔はどのくらいのチュウヒが繁殖していたのかは分かりませんが、まだ多くの湿地が残っていた北海道では、昔はチュウヒが多く繁殖していたと言えそうです。
戦前の日本では、大きな河川の河口にはヨシ原が発達し、湿地の面積は今よりも大きく、数も多かったのですが、チュウヒが生活しているような湿地は人の役には立たず、平坦で開発しやすい土地として、戦後は埋め立ての対象となっていきました。また、河川敷のヨシ原も、運動公園などに利用するために改変されていきました。そのため戦後は、本州で繁殖するチュウヒの多くは干拓地でみられるようになりましたが、それは、原生の湿地環境が減ったために、代替地として干拓地を利用するようになったのではないのかと考えられます。
現在知られているチュウヒの主な繁殖地(2018年現在)
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かつてチュウヒが繁殖していた山口県の阿知須干拓地では、スポーツ公園の整備などにより繁殖地が失われ、現在は繁殖がみられなくなりました。
三重県では、2006年より木曽岬干拓地の環境整備事業がはじまりました。それにともない、チュウヒの採餌場所が減少するため、代償措置として約50haの保全区を設け、チュウヒ3つがいの繁殖を目指していました。しかし、400ヘクタール以上で3つがいが繁殖していたのを、わずか50haの保全区と環境整備事業の対象外の土地だけでは、今までと同じよう繁殖ができず、結局はチュウヒは繁殖しなくなってしまいました。
また、青森県の仏沼は干拓地ですが、かつて5つがいほどのチュウヒが繁殖し、本州ではチュウヒにとってかなり好適な繁殖環境でした。しかし、近年の水分管理の不手際により乾燥化が進む場所が発生したり、逆に営巣環境が水没するなどして、現在はチュウヒが繁殖できなくなってしまいました。
そして、大正時代はチュウヒは日本では少なからざる鳥でしたが、その主な繁殖地であったと考えられる北海道では、湿地の面積が開発行為により、大正時代と比べて60%が失われ、その分だけチュウヒの繁殖地も減少したと考えます。
一方、福岡・北九州では2004年、大阪・堺では2006年、岡山・瀬戸内では2012年になってチュウヒの繁殖が確認されるなど、新たに生まれる繁殖地もわずかながらありました。
しかし、チュウヒは常に開発の危機にさらされやすい環境に生息していることには変わりはなく、結局は木曽岬干拓地に続き堺と瀬戸内でも大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の開発により、チュウヒは繁殖できなくなりました。このようなことが積み重なり、最近は本州だけをみてもチュウヒの繁殖数は2000~2010年頃の最盛期の半分程度になったのではないかと推測します。人間による開発行為の前では、チュウヒにとっては決して明るい未来が待っているわけではなさそうです。
このように、チュウヒの現状をみてみると、私たちが常に留意していなければ、今よりも繁殖個体数を減少させてしまう可能性があります。今後はチュウヒの繁殖地でいろいろな調査を行ない、チュウヒが健全に繁殖していくためには、どのような環境や条件が必要なのか知ることが重要になるでしょう。
勇払原野を舞うチュウヒ。いつまでもこんな環境を守っていきたい。
繁殖期にみられるチュウヒの行動やその他についての詳しい説明
巣材運び
巣材運びは3月中~下旬頃より活発になり、営巣地のあたりに頻繁に降りるようになる。巣は地上に枯れたヨシやススキの茎を積み重ね、産座にはやわらかいイネ科植物の枯葉を敷く。

巣材を運んでいるチュウヒ
写真提供:名古屋鳥類調査会 森井豊久氏
餌探しおよびハンティング
餌を探すチュウヒは、羽ばたきや翼を浅いV字にした滑翔を繰り返し、顔を下に向けながら、地上数mのところを飛んでいる。風の強い日には、空中で停止したような停空飛翔(ホバリング)もみせる。ハンティングは、水路のある場所や植生が急に変化するような場所でよく行なうようであり、地上に飛び込んで足で獲物を捕らえたり、地上を歩き回って獲物を追い出して捕らえたりする。捕らえた獲物をその場で食べず、草丈の高いところに運んで解体し食べることが多い。

地上の餌を捕らえようとするチュウヒ
写真提供:名古屋鳥類調査会 森井豊久氏

下を向いて餌を探しているチュウヒ
写真提供:名古屋鳥類調査会 前田崇氏
餌渡し
抱卵はほとんど雌が行ない、ときおり雌のために雄が餌を運ぶ。雄が餌を運んでくると、雌は巣を離れ、空中で餌渡しを受ける。
雄は餌を運んでくると、巣の上空を‘キュイー’と鳴きながら旋回する。この声を聞いた雌は巣を飛び立ち、‘キャ・キャ・キャ’と鳴きながら雄を追いかける。雄は急上昇して雌の上空へ舞い上がり、両足を前に出しながら、雌に向かって急降下する。衝突寸前で雌は雄をかわし、向き合ったときに餌を渡す。

餌渡しを行っているチュウヒ(上が雄)
写真提供:名古屋鳥類調査会 森井豊久氏
求愛ディスプレイ
ディスプレイ飛翔は 3月下旬に活発になる。螺旋を描くようにして高空まで2羽で昇ったり、つがいで一緒にヨシ原の上を低く飛ぶ。また、高空からほぼ垂直に急降下し、地面近くのところで反転急上昇し、もとの高さに達すると再び急降下を繰り返すというもの、横にした螺旋状の軌跡で飛ぶというもの、宙返りなど多彩なディスプレイ飛翔もみせる。雄が雌に擬似的な攻撃を仕掛けることもある。
巣
八郎潟干拓地の 3例では、巣の外径(長径×短径)70~ 100×60~95cm(平均85×79cm)、厚さ25~32cm(平均27.5cm)、産座の直径19~31cm(平均23.3cm)、深さ2.3~2.8cm(平均2.5cm)である。巣は1シーズン限り使用し、毎年新たに造巣する。なお、写真の巣は勇払原野で2002年にみつけたものであるが、作りかけで中止したもののようだった。

作りかけの巣(北海道苫小牧市 2002年)
参考文献
彦坂富志.1984.チュウヒ観察記.野鳥園だより 22: 1-4.
森岡照明・叶内拓哉・川田隆・山形則男.1995.図鑑 日本のワシタカ類.文一総合出版,東京.
中川富男.1991.チュウヒの移動.日本鳥学会誌 39(4): 139.
西出 隆.1979.八郎潟干拓地におけるチュウヒの繁殖記録.山階鳥類研究所報告 11(2): 109-120.
若杉 稔.1982.鍋田でチュウヒが繁殖.野鳥園だより 17: 3-4.
チュウヒサミット2010 提言
チュウヒサミット2010
チュウヒサミット2010において、私たちは、イギリスで絶滅の危機にあったヨーロッパチュウヒを、環境全般の見直しと再生により、その生息数を格段に増大させ、回復させ、またその生息地を豊かな湿地環境を学ぶ場として活用している取り組みを見ました。
また大潟村では、ヨシ原と隣接する農耕地に数多くのチュウヒが生息し繁殖していること、この「湿地性里山環境」を村のすばらしい財産として認識し、保全活用していこうとしていることが報告されました。
北海道勇払原野、青森県三沢市仏沼や木曽岬干拓地の研究・観察例は、人間生活の持続可能な営みとチュウヒの生息環境の持続的な維持が不可分なものであることを示しています。また衛星追跡の結果から、チュウヒの繁殖地と越冬地のネットワークを、全体として保全していくことの重要性も示唆されました。
「チュウヒサミット2010」の参加者である私たちは、以上の成果を踏まえ、次のことを提言します。
記
- チュウヒの暮らしやその生息環境の価値をよく知り、さらに湿地環境を農業など人間の暮らしにとっても重要な環境として再認識し、普及・教育し、更なる基礎研究を進めていくとともに、人のネットワークを維持し、発展させていくこと。
- 木曽岬干拓地をはじめ、現在ある日本全国のチュウヒの繁殖地・越冬地を、基幹的な生息環境として保全を計っていくともに、生息地のネットワークとして守っていくこと。その際、湿地環境の健全な持続に必要不可欠な周辺・連続環境として田畑など人の生活環境との共存をはかり、一体的に保全していくこと
- 全国の干拓地や埋立地に復活してきた環境も含め、ヨシ原に代表される河口部湿地環境の維持・回復を計ること。
- チュウヒを種の保存法の対象に加え、法によって保護し、絶滅のおそれのある状態から回復させること。
以上
2010年7月18日「チュウヒサミット2010」参加者一同
チュウヒサミットの背景
「世界同時不況」と盛んに報道され、「低成長」「経済収縮」という言葉が溢れる昨今の状況にありながら、われわれ人類が今後も長期にわたり、地球環境の恩恵にあずかり続けるための方策の論議は、まだ世界的な合意の途上にあります。
しかし本年10月に愛知県名古屋市で締約国会議(COP10)が開催される生物多様性条約においても、多様な遺伝子の保全、多様な生物種の保全、多様な生態系の保全なくしては、私たち人類が自然の恩恵を受け続けることは不可能であることが強調されています。取って代えることのできない重要な地球上の環境要素として、熱帯林や海洋環境などその重要性そのものについては広く知られるところとなっています。湿地環境の保全は、これらと並んで最重要課題の一つです。
湿地環境の重要性については、わが国が加盟するラムサール条約でも議論されているように、「国際的に水鳥の生息地として重要な」場所としてばかりでなく、今日では、その環境が人類にとって最も重要な自然環境の一つであることが認識されつつあります。
陸域から湖沼および海洋など水域への移行帯に存在する湿地環境は、陸域から水域への物質循環の結節点に位置することから、有機物の貯留場ともなり、地球上の生物種の一番豊かな生産場所ともなっています。
主に河口部に発達し、干潟や浅海域へと連鎖していくヨシ原などに代表される湿地環境は、農業生産の場として直接的に水田など人類の食物生産の場へと改変されたばかりでなく、住居や舟などの交通手段の素材としても利用され、また豊かな漁業資源の生産場所として、人類の生存と文化の発展に欠かすことのできない、限りない恩恵をもたらしてきてくれた自然環境でした。
また、干潟や浅海と連続する環境として有機物の分解場所として、水質を浄化し、数多くの生物種の生存、発展の基盤としても機能してきました。
しかし、陸域から水域の結節点に存在する平野部の湿地環境の「開発」による大規模な喪失は、世界的にいまなお続いています。
日本においても、「戦後」の経済成長の中で、広大な浅海域、干潟と並んで河口部の湿地環境が失われ、それにともない多数の生物種が失われるか、絶滅の危機に瀕しています。
チュウヒサミットがテーマとしている猛禽類の1種であるチュウヒは、湿地生態系の頂点に位置する鳥類です。湿地環境の喪失はチュウヒの絶滅の危機をもたらすばかりでなく、河口部湿地環境の生物多様性の喪失と、連続する環境である干潟や浅海域の環境の悪化をも意味します。こうしたことから、私たちはチュウヒとその生息する湿地環境について2006年のチュウヒサミット開催以来、継続的に考えてきました。
堺第7-3区埋立地に繁殖するチュウヒの保護に関する要望書を提出
当会は2010年10月6日、絶滅危惧種のチュウヒが繁殖する堺第7-3区産業廃棄物埋立処分場跡地における「共生の森」事業の計画を見直していただくよう、大阪府知事に要望書を提出しました。文書は日本野鳥の会大阪と連名によるものです。大阪府堺市にある埋立地を植栽し森林化する計画に対し、大阪湾岸に本来あった環境であり、現在の埋立地に残る湿地と草原を生かした計画へ見直していただけるよう、チュウヒを中心とした湿地・草地の生物多様性の保護の観点から、要望書を提出しました。
日野鳥発第38号
2010年10月6日
大 阪 府 知 事
橋 下 徹 様
日本野鳥の会大阪
代 表 平 軍 二
財団法人 日本野鳥の会
会 長 柳 生 博
堺第7-3区産業廃棄物埋立処分場跡地で生息・繁殖するチュウヒの保護に関する要望
日頃は、「大阪府環境基本条例」の理念であります「自然と共生する豊かな環境の保全と創造」の実現のために、様々な環境施策を推進いただき感謝申し上げます。
さて、大阪府が産業廃棄物の広域処分場として、1974年から30年にわたり280ヘクタールに及ぶ広大な海面を埋め立て造成した堺第7-3区産業廃棄物埋立処分場(以下、堺第7-3区)は、埋め立て完了後の裸地から草地への植生遷移、沈下による湿地の出現といった変遷を経て湿地および草地環境が出現しており、現在は湿地・草地生態系の頂点であるチュウヒなど、草地環境を好む野鳥の重要な生息地となっています。
生息するためには広い草地環境と、そこに育まれる豊かな生物多様性を必要とするチュウヒ(環境省レッドリスト:絶滅危惧ⅠB類)は、国内における繁殖地が局地的で少なく、繁殖つがい数も非常に少なく(およそ60つがい)、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」で保護指針が打ち出されているイヌワシ、クマタカ、オオタカに比べても、国内での絶滅の危険がより差し迫っていると考えられる猛禽類の一種です。
堺第7-3区は府下で唯一のチュウヒの繁殖地であり、私どもの調査により、2006年に営巣と1羽のヒナの巣立ちを初めて確認し、引き続き2007年には2羽のヒナが巣立ち、2009年には1羽のヒナが巣立っています。
大阪府の沿岸部は本来、干潟や湿地、草原が存在する環境でした。そして、堺第7-3区の埋め立て完了後に形成された湿地や草地は、それらに近いものです。しかし、2004年から始まった堺第7-3区での「共生の森」事業(対象:約100ヘクタール)では森林環境の創出が偏重され、現在の堺第7-3区を特徴づけている大阪府沿岸部の本来に近い草地環境を削減する計画となっています。そのためこの計画は、堺第7-3区の特色を失わせ、さらに現在生息している多くの絶滅危惧種の生息環境を奪うものになっています。
事業計画では、生物の生息に配慮して水辺エリアや草原エリアとして約30ヘクタールが残される計画となっていますが、木曽岬干拓地など他の場所での繁殖例から考えても、草地生態系の頂点であるチュウヒが生息し、繁殖していくには十分な広さではありません。「共生の森」事業による植栽が進みチュウヒが好む草地環境が徐々に減少している中、2008年と2010年には繁殖が確認できず、2009年は1つがいしか繁殖できませんでした。このように生息環境の減少にともないチュウヒの繁殖状況が悪化している中、このまま事業が進みさらに草地環境が減少すれば、堺第7-3区でチュウヒが生息できなくなってしまうことが危惧されます。
私ども日本野鳥の会では、絶滅の危機に瀕するチュウヒの保護を進めるために全国各地のチュウヒの生息状況を調査し、行政によるチュウヒの保全対策の実施や、市民の手でチュウヒの生息環境を守る仕組みをつくっていこうと取り組んでいるところです。そのような活動の中で私どもは、堺第7-3区のチュウヒの危機的な状況と保全の重要性を認識しました。そのことに鑑み日本野鳥の会は、堺第7-3区においてチュウヒを頂点とした湿地や草地を中心とする生物多様性の保全、創出をすすめることが不可欠であると考え、以下のとおり要望いたします。
記
1 「共生の森」事業を進めるにあたり、事業地では大阪府の元々の沿岸部の生態系である草地環境が回復し高い生物多様性を保っていることを認識し、チュウヒの繁殖する湿地はもとより周辺部の草地環境をできる限り保全、維持、創出するなど、草地の生態系や生物多様性およびチュウヒの保護について考慮してください。
大阪府内はもとより国内においては、森林環境に比べ、草地環境の減少割合は著しく、明治・大正期には国土面積の11%あった草地は現在、3%にまで減少しています。そのような状況の中、大阪府内で回復した草地の生態系や生物多様性の保全のために、埋立地に現存する湿地や草地環境を維持し、新たに創出する意義は非常に大きいと考えます。森づくりを主体とした計画から当地の立地特性を活かしたチュウヒを頂点とする湿地や草地の生態系の維持や創出を考慮した計画へ方向転換し、下記に示した提案について取り組んでいきたいのでお願い申し上げます。なお、提案内容を吟味、検討および実行する場合は、より広い見識を反映させ、開かれた活動となるために、市民参加型で行われるように配慮してください。
(1)堺第7-3区内でのチュウヒの生息可能エリアの確保、拡大を図るための提案
- 残された湿地環境と草地環境を維持、保全する。
- 植生遷移による森林化を避けるために定期的に草刈や低木の伐採を行う。
- チュウヒの営巣環境を維持するため水位調整を人為的に行えるようにし、チュウヒの好む新しいヨシの生育が可能となるように区域を定めて年毎にローテーションしてヨシ原の刈り取りを行うなど、ヨシ原の適正な管理を行う。
(2)多くの生き物が生息できる多様な.草地、湿地環境を創出するための提案
- 湿地を生き物のあふれるビオトープとするため、Z池、Q池に抽水植物群落、浮遊植物群落、沈水植物群落などの多様な植生を創出する。
- 降雨等により池の水位が増加した場合であっても、一定規模の泥湿地が確保されることが必要なため、Z池、Q池の形状を緩傾斜とし、特に水鳥の採餌や休息の場として利用できる泥湿地を創出する。
- チュウヒの狩り場としての機能を高める効果が期待されるため、ヨシなどの草丈の高い植物で覆われた浮島をQ池やZ池に複数個所創出する。
- 昆虫の好む実や花をつける草本類(在来種)を植え、生物の多様性の創出を図る。
- 南港野鳥園や湾岸部の埋立地などチュウヒが広域に利用する環境の保全や回復を図る。
2 堺第7-3区がチュウヒをはじめとする希少鳥類の生息地となっている状況を考慮し、当該地を鳥獣保護区特別保護地区などに指定してください。
2006年以降、これまで堺第7-3区では120種にも及ぶ野鳥が確認されています。チュウヒ以外にもツバメチドリやコアジサシ、セイタカシギなどの水辺に生息する絶滅危惧種が繁殖するほか、湿地では、シギやチドリなど多くの渡り鳥が渡りの中継地として利用するなど、大阪府内有数の野鳥生息地となっています。またタカの仲間やコミミズクなど生態系の上位に位置する猛禽類をはじめ、大阪府のレッドデータブック記載種が46種記録されていることも特筆に値します。
3 堺第7-3区が大阪府内唯一のチュウヒの繁殖地であることを認識し、次世代に伝えてください。
チュウヒを守ることが、そのくらしを支える湿地や草地に生きるたくさんの命をはぐくむことになります。当地において、チュウヒのくらす環境を保全していくためには、「共生の森」事業にかかわる行政、企業、NPO、NGO、市民などが「大阪府内唯一のチュウヒの繁殖地である堺第7-3区の環境を次世代に伝え、残していく」という目標を設定し、共有化することが必要不可欠であると考えます。
今年は「国際生物多様性年」です。今月、名古屋市で生物多様性条約締約国会議(COP10)が開催されます。これを機に、国が策定した「生物多様性基本法」「生物多様性国家戦略2010」を受けて、埼玉県、千葉県、愛知県、兵庫県、長崎県などいくつもの自治体が生物多様性の保全に向けた戦略を策定されています。大阪府におかれましても堺第7-3区を生物多様性保全のホットスポットと位置づけられ、チュウヒをはじめとする多様な生きものが生息できる環境の保全と創出に取り組んでいただくことを切望いたします。
※添付資料 「残せるか チュウヒの聖地を 大阪に」 2010.7 日本野鳥の会大阪
むくどり通信No209 特集「生物多様性の保全 堺第7-3区のチュウヒの保護」 2010.9 同
本件連絡先:日本野鳥の会 大阪(担当:清水) 天王寺区清水谷6-16NEXT21 TEL06-6766-0055(火・金)
(財)日本野鳥の会 自然保護室(担当:浦) 東京都品川区西五反田3-23 TEL03-5436-2633

大阪・堺第7-3区埋立処分場跡地の現在の様子。計画通り進めば、チュウヒが営巣するここも植栽され、森となる。
チュウヒってどんな鳥?
チュウヒは、湿地や草原の生態系の頂点に位置するタカの仲間です。日本には多くが冬鳥として渡来しますが、一部地域で繁殖をしています。繁殖個体数は非常に少なく、環境省レッドリストでは「絶滅危惧IB類」に指定されています。
チュウヒのプロフィール

- 和名
- チュウヒ
- 江戸時代のはじめから「ちうひ」として知られていたようです。その他にも「こしじろたか」「をのうへ」という名前もありました。なぜ「ちうひ」なのかは分かっていませんが、低く飛ぶので「中飛」という説や、鳴き声による説もあるようです。
- 英名
- Eastern Marsh Harrier
- 学名
- Circus spilonotus
- Circusはタカの一種、空中に円をえがいて飛ぶことに由来しています。spilonotusは、「斑点のある背中の」という意味です。またCircusは「サーカス」の語源となっています。
- 分類
- タカ目タカ科
- 大きさ
- 全長(くちばしの先端から尾羽の先端までの長さ)
-
- オス:約48cm
- メス:約58cm
- 翼開長(広げた両翼の先端から先端までの長さ)
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- オス:約113cm
- メス:約137cm
- 体重
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- オス:平均557.8g(525g~650g)
- メス:平均812.5g(700g~950g)
チュウヒの特徴
オス成鳥
オスの羽の色は、茶色のものや白っぽいもの、白黒のものなどさまざまですが、腰が白く、翼の上面の青味がかった灰色が強いなどはすべてのオスで同じです。

オス成鳥1

オス成鳥2(写真提供:先崎啓究)

オス成鳥3(写真提供:先崎啓究)

オス成鳥4(写真提供:先崎啓究)
メス成鳥
メスの羽の色は、茶色が強いものが多いです。オスのように腰が白いものもいますが、その面積はオスよりも狭いです。

メス成鳥1

メス成鳥2
幼鳥
幼鳥の羽の色は、顔から肩にかけてクリーム色を帯び、他はほぼ茶色です。

幼鳥1

幼鳥2
他のタカ類との見分け方
チュウヒは、他のタカ類と比べると体が細く翼と尾が細長いのが特徴です。ヨシ原や草原の上をかろやかな羽ばたきで移動したり、翼を浅いV字形に保ち風上に向かってゆっくりまたは滑るように飛びます。
ノスリとの違い
ノスリの飛び方は、チュウヒと同じで両翼を浅いV字形にして飛びますが、ノスリは翼の幅が広く、尾は短めに見えます。

チュウヒ

ノスリ
トビとの違い

トビ
トビとは全体が茶色で翼と尾が長い点は似ていますが、飛ぶときにV字形になりません。
どこにいるの?
日本では、冬に見られることが多いですが、北海道や青森県など一部地域で子育てをしています。

日本国内の分布図
どんな環境が好きなの?
ヨシ原や草原などのような、開けた環境が好きです。

繁殖地の景観

越冬地の景観
何を食べるの?
チュウヒは、ネズミ類や鳥類をよく食べますが、カエル類や魚類、昆虫類を食べた記録もあります。羽ばたきと翼を浅いV字にかまえた滑翔を繰り返し行い、風上に向かって低く飛びながら食べ物を探します。

チュウヒが食べるヤチネスミや小鳥類(オオジュリン、コヨシキリ、ヒバリ、ノビタキなど)。(オオジュリン、ヒバリ 写真提供:奴賀俊光)
また、チュウヒの顔は、正面からみるとフクロウ類のような平面顔ですが、これは集音効果があるといわれています。視覚に加えて優れた聴覚を利用して獲物を探しているのです。

チュウヒの探餌飛行

集音効果があるといわれているチュウヒの正面顔
参考文献
- 平野敏明・小池勲・塚原千明.2005.渡良瀬遊水地におけるチュウヒとハイイロチュウヒの冬期の食性.日本鳥学会誌 54:29-36.
- 森岡照明・叶内拓哉・川田隆・山形則男.1995.文一総合出版,東京.
- 中川富男.2006.河北潟干拓地および北陸におけるチュウヒの繁殖と生態.チュウヒサミット2006.日本野鳥の会三重県支部.三重.
- 先崎啓究.2017.北海道におけるチュウヒの生態.チュウヒサミット2017.日本野鳥の会三重.三重.
- 先崎啓究・梅垣祐介.2015.個体差を楽しむか,珍鳥を狙うか,チュウヒ類カタログ.BIDER10月号.文一総合出版.東京.
- Simmons.E.R.2000.Harriers of the world Their behavior and ecology.OXFORD ORNITHOLOGY SERIES.UK.
- 菅原浩・柿澤亮三.1993.図説 日本鳥名由来辞典.柏書房株式会社.東京.
- 多田英行.2011.仏沼におけるチュウヒのヒナの育雛期の行動と餌内容の一例.Strix 27:73-82
- 内田清一郎・島崎三郎.1987.鳥類学名辞典.東京大学出版会.東京.
ナベヅル・マナヅル分散プロジェクトの紹介

現在出水では1万羽を越えるツルが
集中して越冬している
ナベヅル・マナヅルの分散プロジェクトは,出水に一極集中して越冬しているツル類を国内外の広範囲に分散して越冬するようにすることを目的としています。
ナベヅルは世界中の8~9割が,マナヅルは5割前後が出水で越冬しています。このように多くの個体が出水に一極集中し,狭い場所に多くの個体がひしめきあってねぐらをとっているので,伝染病が発生した場合に病気が一気に蔓延してしまう危険性が高まっています。多くの越冬地があれば,ある1つの越冬地が大きな打撃をうけても,ほかの越冬地で個体数を回復することができますが,特定の越冬地に集中しているとその打撃がそのまま絶滅につながってしまうことが危惧されているのです。

韓国浅水湾でトモエガモ10,000羽以上が鳥コレラで死亡した。もしこのようなことが出水のツル類でおきれば,ナベヅル・マナヅルが絶滅に向かってしまうおそれもある(写真: Kim Hyun-Tae)
大量死のリスクを小さくするためには,給餌に依存しないツル類の小群が,広い範囲に分散して越冬するようになるのが望ましいと考えている
(イラスト:宮坂克己)
最近,それを実証するかのような大量死が相次いで起こりました。2000年10月には韓国の浅水湾で10,000羽以上のトモエガモが鳥コレラにより死亡しました(詳細はこちら)。2002年12月には、総個体数が1,000羽ほどしかいないクロツラヘラサギのうち73羽が,やはり集中越冬地の台南でボツリヌス菌による中毒で死亡したのです。
このようなにツルと同じく集中して越冬しているほかの水鳥で大量死がおきている以上,ツル類でも起きる危険性は高いといえます。早急にツル類を出水からほかの地域へ分散させる必要がでてきたのです。
とはいえ,相手は野生動物のツルです。こちらの意図どおりに動いてはくれません。人間側としてできることは,地権者との合意を図りながらツルが越冬できる環境をつくり,そこにツルを誘導していくなど地道な取組みが必要になります。日本野鳥の会では,環境省,農林水産省,文化庁など関連する省庁と連携しながら,ツル類の越冬分散地をつくることを検討している自治体や住民の皆さんとともに分散候補地の整備とツルの誘引を試みることにしました。そして,分散候補地を各地に広げていくために,パンフレット作成やシンポジウムの開催などの普及活動を2003年度から開始しました(詳細はこちら)。
ナベヅル・マナヅルの現状

ナベヅルおよびマナヅルの越冬地(2009-2019)
(大きな画像で見る)
ナベヅル・マナヅルは、20世紀はじめまでは日本全国の里地で越冬していました。しかし、現在は鹿児島県出水地域に1万羽以上いるものの、他は限られた地域に数家族が越冬する程度です。世界全体を見ても、ナベヅルは8~9割が、マナヅルは5割前後が出水周辺で越冬するまでに集中化が進んでいます。
20世紀に入り、生息地の湿地の開発や農地の圃場整備、狩猟によりツル類は急激に減少しました。そのころから出水と周南市八代では、地域の人々がツル類を保護し、給餌、ねぐらの整備などが行なわれてきました。そして、地理・地形的要因もあって、多くのツル類が出水に集まってくるようになりました。現在、日本ではツル類の狩猟は行なわれていませんが、水田の乾田化や河川の護岸工事などでツル類がねぐらをとれるような浅水域がなく、ツル類の越冬地は出水から広がらない状況にあります。
このように、多くのツル類が日本に飛来しているのは、出水におけるの保護活動の成果なのですが、集中化は、伝染病発生時に大量死が起きる危険や農業被害の大規模化といった問題も生じています。その解消のためにはツルが各地で分散して越冬していた昔の状態に戻すことが必要なのです。

大量死のリスクを小さくするためには、給餌に依存しないツル類の小群が、広い範囲に分散して越冬するようになるのが望ましいと考えている
(イラスト:宮坂克己)
とはいえ、相手は野生動物のツルです。こちらの意図どおりに動いてはくれません。また、警戒心が強いので、飛来しても人の接近によって驚いてしまい、定着しない事例が多々生じています。まずは越冬環境を整備し、ツルが飛来したら、通行や立入りに配慮するなど、地域の人の理解や協力が必要になります。
また、長期的な視点では、ツルが生息することが地域の活性化につながるなど、地域にとっても嬉しい仕組みづくりも必要になります。
<大量死の事例>

韓国浅水湾のトモエガモ大量死。もしこのようなことが出水のツル類でおきれば,ナベヅル・マナヅルが絶滅に向かってしまうおそれがある
(写真: Kim Hyun-Tae)
2000年10月、韓国の浅水湾で10,000羽以上のトモエガモが鳥コレラにより死亡しました(詳細はこちら)。
2002年12月には、総個体数が1,000羽ほどしかいないクロツラヘラサギのうち73羽が,やはり集中越冬地の台南でボツリヌス菌による中毒で死亡しています。
ナベヅル・マナヅルってどんな鳥?
ナベヅル
英名 Hooded Crane
学名 Grus monacha

ナベヅル(左:幼鳥 右:成鳥)
体長約100cm。中国東北部とロシアの境を流れるアムール川流域や、それより北の地域で繁殖し、秋・冬は西南日本や韓国南部、中国揚子江流域などで過ごします。世界の生息数は1万4千~6千羽程度と推定されており、鹿児島県の出水地域ではその8割から9割にあたる1万3千羽程度が越冬しています。
繁殖地は山沿いや谷部にあるコケの多い湿原で、そういった小規模の湿原は広い山地帯に点々とあるために、繁殖地の分布や生態はあまりわかっていません。
越冬地は里地に飛来し、主に水田で、落穂や草の種子や根茎、小動物を食べます。本来は、やや乾いた湿地や湿田を利用しますが、現在はそのような場所は開発や圃場整備により、ほとんど見られなくなっています。
繁殖期は最大2個の卵を産みます。基本的に繁殖期も越冬期もつがいや家族(つがいとその年に生まれた子ども)で過ごします。環境条件によっては、越冬期は数十羽の群れを形成します。夜間は、河川の中州や河口干潟、ため池の浅瀬など、ある程度開けた環境の水辺でねぐらをとります。
日本には10月中下旬から飛来しはじめ、3月まで越冬します。
マナヅル
英名 White-Naped Crane
学名 Grus vipio

マナヅル(左:成鳥 右:幼鳥)
体長約130cm。分布や生態はナベヅルと似ていて、アムール川流域やモンゴル北東部で繁殖し、朝鮮半島や西南日本、中国揚子江流域などで越冬しています。世界の生息数は6千~7千羽程度と推定されており、出水ではその5割前後にあたる3千羽程度が越冬しています。
繁殖地はヨシなどが茂る大規模な湿原で、越冬環境はナベヅルよりも湿った湿地を好みます。また、ナベヅルよりも開けた環境を好むため、干拓地のように広い水田地帯を利用します。
日本には11月から飛来しはじめ、2月まで越冬します。
<ナベヅル・マナヅルの保護指定>
- IUCNレッドリスト 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
- 環境省レッドリスト 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
- 日ロ渡り鳥条約
- 日中渡り鳥協定
- ワシントン条約附属書Ⅰ
- 種の保存法 国際希少野生動植物種
- 文化財保護法 特別天然記念物
「鹿児島県のツルおよびその渡来地」
「八代のツルおよびその渡来地」







