チュウヒサミット2017の報告

チュウヒサミット2017
‐日本国内におけるチュウヒの生態と、その保護の進め方について‐
参加者100名以上! 大盛況のうちに閉会

2017年9月21日(土)の午後13時より名古屋市立大学・桜山キャンパスでチュウヒサミット2017(主催:日本野鳥の会愛知県支部・日本野鳥の会三重・名古屋鳥類調査会/共催:当会/助成:日本鳥学会津戸基金)が開催され、全国各地のチュウヒ研究者や観察者が名古屋に集まりました。

チュウヒサミットは過去に3回(2006・2008・2010年)開催されていますが、今回のチュウヒサミット2017は、チュウヒが種の保存法の対象になったことやメガソーラー開発で生息地が奪われている現状を広く市民に知らせ、全国で個人が行うチュウヒの研究や保護活動を一つにつなげるために開催されました。当日は生憎の雨にもかかわらず、115名の参加者を数え、全国的にチュウヒの保護が注目されていることを実感しました。

サミットでは日本野鳥の会岡山支部・多田英行氏が「日本のチュウヒの生態」、道央鳥類調査グループ・先崎啓究氏が「北海道におけるチュウヒの生態」、当会の浦・主任研究員が「今後の〝チュウヒの保護の進め方“について」について基調講演を行い、続いて6件の各地からの報告があり、チュウヒの研究や保護に関する最新の知識を学ぶことができました。

日時:
2017年9月21日(土)13:00~17:00
場所:
名古屋市立大学・桜山キャンパス/医学研究科・医学部研究棟 11F講義室
主催:
日本野鳥の会愛知県支部・日本野鳥の会三重・名古屋鳥類調査会
助成:
日本鳥学会 津戸基金
  • 基調講演(1) 日本のチュウヒの生態 ~地域や季節による多様性~
    多田 英行/日本野鳥の会岡山県支部
  • 基調講演(2) 北海道におけるチュウヒの生態
    先崎 啓究/道央鳥類調査グループ
  • 基調講演(3) 今後の「チュウヒの保護の進め方」について(PDF 441KB)
    (公財)日本野鳥の会自然保護室/浦 達也
  • 各地からの報告(1) チュウヒの国内南限繁殖地
    三上 剛・前田 伸一/日本野鳥の会北九州支部
  • 各地からの報告(2) カムバックチュウヒプロジェクト -大阪府堺市産廃埋め立て処分地のチュウヒの繁殖と環境保全
    清水 俊雄/日本野鳥の会大阪支部 堺7-3区PT
  • 各地からの報告(3) 北海道サロベツ湿原におけるチュウヒの営巣環境選択
    平井 千晶・浦 達也・長谷部 真・西林 直哉・北村 亘/東京都市大学・(公財)日本野鳥の会・NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク・(一財)日本気象協会
  • 各地からの報告(4) チュウヒが受けるストレス
    中川 富男/日本鳥類標識協会
  • 各地からの報告(5) 日本国内で繁殖するチュウヒの分散の把握について
    中川 富男・一北 民郎/日本鳥類標識協会
  • 各地からの報告(6) 木曽岬干拓地でのチュウヒの繁殖の現状と今後の懸念
    日本野鳥の会三重 近藤 義孝/木曽岬干拓地チュウヒ調査グループ(日本野鳥の会愛知県支部・日本野鳥の会三重・名古屋鳥類調査会)
  • 「チュウヒ保護ネットワーク」を設立しました!

サミットの様子