- 日本野鳥の会
- 当会について
- 創立90周年記念
- 未来に残したい探鳥地
- 渡良瀬遊水地(栃木県栃木市)
渡良瀬遊水地(栃木県栃木市)
推薦:日本野鳥の会 栃木県支部

ここは約100年前、足尾銅山の鉱毒を沈殿させるため、当時あった谷中村を廃村とし、造られた遊水池です。渡良瀬(わたらせ)遊水地は全体の面積約3300haで、これは山手線の内側の約半分と同じ広さです。その広大な土地には人が住んでおらず、今ではほぼ遊水地でしか観察できない植物や昆虫がいるなど、動植物の宝庫となりました。遊水地の南に人造湖の谷中湖があります。谷中湖がハート型なのは、へこんだ部分に谷中村の跡地があり、お墓などもあったことから、子孫の方たちがこの場所を残そうと活動された結果です。ここは現在、史跡保全ゾーンとして整備されています。
東京から60kmと近いところにある広大な土地ということで、遊水地全体を遊園地化する構想が持ち上がり、また、全体を貯水池にするという計画もありました。そういった開発計画から遊水地の自然を守るため、探鳥会をはじめとした普及活動を関連団体とともに行ってきました。その活動が実を結び、現在では開発計画はなくなり、2012年7月に「ラムサール条約湿地」に登録されました。
栃木県支部では、史跡保全ゾーンと谷中湖北部を中心とした探鳥会を年4回。5月には、植物班・昆虫班・野鳥班と観察対象を分けた湿地のグリーンウェイブ観察会。8月には、ツバメのねぐら入り観察会。1月に初日の出探鳥会。2月に遊水地で越冬するワシタカ類の数を数えるワシタカカウント探鳥会と、時期や観察対象に工夫を凝らして観察会を行なっています。
所在地
栃木県栃木市藤岡町藤岡
環境
川/河原、池、草地
ベストシーズン
1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
見られる鳥

オオヨシキリ

ミコアイサ
- 春・夏
-
ヨシ原でオオヨシキリ、コヨシキリ、カッコウなどが観察できます。8月になるとツバメのねぐら入りが見られるようになります。
- 冬
-
チュウヒ、ノスリといった猛禽類の越冬地となっており、遊水地内のあちこちで見られます。谷中湖ではカンムリカイツブリ、ミコアイサといった水鳥が観察できます。
近隣情報

渡良瀬遊水地コウノトリ交流館
渡良瀬遊水地コウノトリ交流館では、近年繁殖しているコウノトリをはじめ、渡良瀬遊水地の情報発信を行なっています。
所在地:栃木県小山市下生井865-1
注意事項
- 渡良瀬遊水地は広大で道が分かりづらいので、迷わないようにご注意ください。
- 野生のイノシシが増えているので、ご注意ください。
日本野鳥の会 栃木県支部については、以下をご覧ください。
涸沼(茨城県東茨城郡)
推薦:日本野鳥の会 茨城県支部

周囲22kmの汽水湖の涸沼(ひぬま)は、2015(平成27)年にスズガモ、オオセッカ、オオワシの生息・越冬地としてラムサール条約湿地に登録されました。
涸沼では、日本野鳥の会茨城県の設立当初から、湖面や周辺の湿地・水田・ヨシ原などでカモ類やシギ・チドリ類、草原の野鳥などの観察を楽しんできました。現在でも、冬季の探鳥会では1日で約60種類近くを観察でき、県内で一番野鳥が多い場所となっています。
広大な水面、隣接する堤防外側の湿地、周辺の田畑などでは珍しい野鳥も観察でき、これまでレンカク、近年ではカオグロアメリカムシクイなどが記録されています。
ラムサール条約湿地になったことにより、環境省により茨城町で「水鳥湿地センター」、鉾田(ほこた)市で「野鳥観察施設みのわ水鳥公園」の設置が進められています。現在当会では涸沼での定例探鳥会開催、そして電車で参加できる探鳥会の開催、ツバメやチュウヒのねぐらとなるヨシ原の保全などを進めており、ますます野鳥の生息地・観察地として重要であると考えています。
所在地
茨城県東茨城郡茨城町・大洗町、鉾田市
環境
湖、田んぼ/農耕地、草地
ベストシーズン
1月、2月、5月、8月、9月、12月
見られる鳥

ツバメのねぐら入り

チュウヒ
- 通年
-
イソシギ、ハヤブサ、ミサゴ、ヒバリ、ホオジロ、カワセミ、サギ類
- 春
-
水の入った水田などでコチドリ、チュウシャクシギ ムナグロ、キアシシギなど
- 夏
-
ヨシ原でヨシゴイ、ツバメのねぐら入りなど
- 秋
-
水の残っている水田で、トウネン、タカブシギなどのシギ・チドリ類
- 冬
-
湖面にはハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、スズガモなど。ヨシ原ではチュウヒのねぐら入り、水田ではハクチョウ類
近隣情報

ひたちなか市平磯海岸
注意事項
- 水鳥観察では狭い堤防上を歩くので、足元に注意。
- 畔を壊したり、農機の通行の妨げになるので、水田の畔や農道には入らないこと。
日本野鳥の会 茨城県支部については、以下をご覧ください。
松川浦県立自然公園(福島県相馬市)
推薦:日本野鳥の会福島県 相双支部

松川浦:文字島から鵜の尾岬を望む
松川浦(まつかわうら)は、福島県の東北部相馬市に位置する面積6.46㎢の県内唯一の潟湖(汽水湖)です。1951年に福島県内6番目の県立自然公園に指定され、2001年には日本の重要湿地500の一つに選定されました。白砂清松(はくしゃせいしょう)の景勝地であると同時に、生物多様性保全上重要な湿地でもあります。さらに、浦内には海苔(ヒトエグサ)の養殖棚が張り巡らされ、多くの漁船が停泊する漁港もある水産業の拠点でもあります。
ここは流入有機物や無機塩類の量が多く、水深が浅くて干満の差が激しいのでプランクトン類が大量発生します。それらはゴカイ類・貝類など多くの底生動物を育み、アマモ・アオサなどの海藻を繁茂させます。藻場は魚類の産卵場、幼稚魚のゆりかごであり、それらを求めて多くの魚類が集まります。浦の後背地の丘陵地は樹林域、低地は水田を主とする農耕地で、東部は発達した砂州によって外海と隔てられています。
水辺と山野の両方の自然環境が存在し、それらの自然環境を巧みに生かした水産業の拠点でもある松川浦は、人間の社会環境と自然環境が共存する貴重な水域であり、その水域の動植物を栄養源とする鳥類、繁殖の場とする鳥類、越冬のため渡来する鳥類など四季折々、多種多様な野鳥(確認種:207種)を、ここ一か所で見ることができるので、紹介したいと思います。
福島県相双(そうそう)支部は、ここでカワウ、シギ・チドリ類などの調査、大津波で流失した黒松林の再生事業などを行っています。松川浦を含む沿岸部は東日本大震災、その後に発生した集中豪雨、大地震などに襲われ、甚大な被害を受け、生活再建の途上にあります。そのため、現在は一般市民への探鳥会参加の呼びかけは行なっていません。
所在地
福島県相馬市(原釜~磯部にかけて広がる汽水湖)
環境
海、干潟、森林、田んぼ・農耕地
ベストシーズン
1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
見られる鳥

セイタカシギ

オグロシギ

メダイチドリの群れ
- 春
-
干潟ではシギ・チドリ類(春の渡り:メダイチドリ、オオソリハシシギ、キョウジョシギ、オグロシギ、セイタカシギなど)の色鮮やかな夏羽の姿が見られます。
カワウとサギ類(ダイサギ、アオサギ、チュウサギ、ゴイサギなど)がコロニーを形成して繁殖するので、生命のダイナミックな営みが鑑賞できます。 - 夏
-
オオヨシキリ、セッカ、ホオアカなどの姿やさえずりが、いたるところで見聞できます。オオタカ、ミサゴなどの猛禽類が浦内で繁殖しているので、目撃機会が多いです。
- 秋
-
シギ・チドリ類(秋の渡り:アカアシシギ、トウネンなど)の幼鳥の姿が見られます。
- 冬
-
コブハクチョウ、多くのカモ類が越冬します。スズガモ、ハジロカイツブリなどの群れが浦内全域に出現します。シロチドリ、ハマシギなどの冬羽の姿が見られます。
近隣情報

相馬復興市民市場
「浜の駅松川浦」にある「相馬復興市民市場」。東日本大震災の復興のシンボルとして2020年10月25日にオープンした施設です。相馬で水揚げされた新鮮な魚介類、地元農産物や加工品、お土産品などが販売されています。施設内のフードコートでは、旬の海産物や地元農産物を食材にした食事が賞味できます。
- 浜の駅松川浦
福島県相馬市尾浜字追川196
注意事項
- 探鳥地の範囲は広いので、車での来訪をおすすめします。車の手配ができない場合は、宇多川河口の干潟やその周辺は鳥影が濃いので、この周辺での探鳥をおすすめします。
- ネイチャーセンターなどの施設はないので、事前の情報収集をおすすめします。
甲子高原きびたきの森(福島県西白河郡)
推薦:日本野鳥の会 白河支部
甲子高原きびたきの森
「甲子(かし)高原きびたきの森」は、阿武隈(あぶくま)川源流域・日光公立公園の那須甲子エリアに属し、標高約850m(山地帯/冷温帯/落葉広葉樹林)で、天然のブナやウダイカンバ、ミズナラ、カエデなどさまざまな広葉樹に、アカマツやスギなどの針葉樹も混ざる多様性豊かな森の中に、約3kmのウッドチップを敷いた遊歩道が巡ります。
周囲には、牧場や渓流、ダム湖もあり、季節折々の多様な自然とそこに集う野鳥を楽しむことができます。
まだ残雪が日陰に残るゴールデンウィーク前ごろから、雪が降り始める11月までが探鳥シーズンです。(冬季は積雪と寒さのためにおすすめしません。それでも晴れた穏やかな日ならば、非日常を満喫できると思います)。清々しい新芽から新緑の季節、高原の爽やかさと明るく緑濃い季節、一転山々が紅葉に染まる季節と、いろいろな姿を見せてくれます。
この森へは、JR東北新幹線・東北本線「新白河」駅から会津へと抜ける国道289号を車で約30分とアクセスもよく、国道脇でありながらそこは深い森へと続くネイチャーワールド。ウッドチップを敷いた遊歩道には、森林浴をする人たちや緑の中の静かなジョギングを楽しむ人たちなど地元の憩いの場となっています。
このような森を、日本野鳥の会白河支部では季節ごとの定例探鳥会場としており、野鳥とともに多様性あふれる森の豊かさをこれからも多くの人に体験してもらいたいと思います。
所在地
福島県西白河郡西郷村大字真船
環境
池、森林、山地
ベストシーズン
4月、5月、10月、11月
見られる鳥

キビタキ

ルリビタキ
観察頻度上位種
- 通年
-
シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、ハシブトガラス、アカゲラ、ヒガラ、ヤマガラ、キジバト、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、スズメ
- 春・夏
-
ウグイス、キビタキ、ホオジロ、センダイムシクイ
それ以外の観察種
- 通年
-
キジ、コジュケイ、トビ、オオタカ、ノスリ、ツミ、クマタカ、ハイタカ、ハチクマ、アオゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、コガラ、ムクドリ、カワガラス、トラツグミ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、イカル、アオジ、キバシリ、ルリビタキ
- 春・夏
-
ホトトギス、ツツドリ、カッコウ、サンショウクイ、ツバメ、イワツバメ、ヤブサメ、コムクドリ、クロツグミ、アカハラ、オオルリ、コルリ、コサメビタキ、ガビチョウ
- 秋・冬
-
シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、サンコウチョウ、アトリ、マヒワ
近隣情報

甲子温泉大黒屋

南湖公園
新甲子温泉、甲子温泉、あぶくま温泉など、日帰り温泉も楽しめる温泉郷があります。泉質はアルカリ性単純温泉で、探鳥の後の汗を流すにはもってこいです。腹ごしらえには、地元特産追原蕎麦や全国区の知名度を誇る「白河ラーメン(国道289号はラーメン街道とも呼ばれています。)」は、いかがでしょうか。お隣白河市には石垣が美しい「小峰城」や日本最古の公園と言われる「南湖公園」、奥州三古関のひとつに数えられる白河関など、見どころも満載です。お土産には、顔に松竹梅が描かれている「白河だるま」もおすすめです。甲子トンネルを会津へと抜けて大内宿で日本の古集落を楽しんだり、甲子温泉から甲子山へ登り、那須岳へと縦走にチャレンジしたりすることもできます。
注意事項
日光国立公園内であり採取禁止です。この地域にはツキノワグマ、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザル、ニホンカモシカなど野生動物も生息していますので、一人での探鳥はしない、遊歩道からは外れないなど警戒を怠らないようにしてください。
青葉山公園(宮城県仙台市)
推薦:日本野鳥の会 宮城県支部

ご紹介したい探鳥地は、仙台市中心部を流れる広瀬川(大橋付近)と、隣接する青葉山公園です。ここは、仙台市の中心部に位置し、約90種の野鳥が観察されています。
広瀬川に架かる大橋には川面をゆっくり観察できるデッキが設けられ、カワセミやカモ類といった水辺の鳥をはじめ、草原の鳥、猛禽類などを観察することができます。冬には、オオハクチョウやマガンが列をなして頭上を飛ぶこともあります。
青葉山公園は、大橋の西側にある杜の都仙台を代表する都市公園です。伊達政宗が1600年に築城を開始した仙台城(青葉城)と、その周辺エリアからなります。園内には、土塁や堀、藩士の居住地跡や酒屋敷跡、森を巡る散策路、背後には青葉山の針葉樹と広葉樹の混合林、隣接する崖や渓谷といった、多様な環境があり、カラ類などの森林や草原の小鳥、この地で繁殖しているハヤブサに代表される猛禽類、水辺の鳥、時には稀な旅鳥といったさまざまな野鳥を観察することできます。
この地では、島野武仙台市長(1962年当時)の「健康都市宣言」に関連して、1968年5月に第1回仙台市民探鳥会を、仙台市健康都市建設推進協議会と宮城県支部の共催で実施し、2004年3月までの36年間にわたって年4回の探鳥会を実施しました。また、1995年9月からは、宮城県支部の主催で、原則として毎月第一日曜日に探鳥会を実施し、県内外の多くの方に「探鳥」の楽しみを味わっていただいております。宮城県支部創設以来、最も多くの探鳥会を開催し、多くの方々に愛され続けているこの地をぜひ訪れてみてください。
所在地
宮城県仙台市青葉区川内
環境
川/河原、池、森林、草地
ベストシーズン
1月、2月、3月、4月、5月、6月、10月、11月、12月
見られる鳥

ハヤブサ

カワセミ
- 通年
-
カワセミ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、カワラヒワ、メジロ、コゲラ、アオゲラ、アカゲラ、カルガモ、カイツブリ、カワセミ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ウグイス、ハヤブサ、オオタカ、モズなど
- 春から夏
-
キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、センダイムシクイ、ヤブサメ、サンコウチョウ、ホトトギス、コムクドリ、ツバメ、イワツバメ、コチドリなど
- 秋から冬
-
ルリビタキ、ジョウビタキ、マヒワ、ヒレンジャク、ミヤマホオジロ、ベニマシコ、カシラダカ、ツグミ、シロハラ、カモ類など
近隣情報

日和山から蒲生干潟の潟湖を臨む

日の出と共に河口に水を飲みにきたコクガン
蒲生(がもう)干潟は、1972年に環境省鳥類観測2級ステーションに設定された、主にシギ・チドリ類の渡りの重要な中継地です。2011年の東日本大震災の大津波により、一時は干潟がほぼ消失しましたが、海流によってほどなく浜堤(ひんてい)が出現し、干潟は再形成されました。しかしながら、流出と再形成の過程で砂質化したことから、シギ・チドリ類の食物となる底生生物の生息環境が悪化するなどして、干潟環境は未だ回復には至っていない状況です。
宮城県支部は、このような環境の変化に伴う鳥類、特にシギ・チドリ類やコクガンの飛来状況に関する調査が必要と考え、2013年8月から月次モニタリング調査を開始し、昨年度は87種(うちシギ・チドリ類18種)を確認しました。また、2020年10月からは蒲生クリーンアップ(ゴミ拾い)探鳥会を毎年開催し、環境保護意識の向上に努めています。
注意事項
- 祝祭日やイベント開催時は、早朝の探鳥をおすすめします。
- 冬季は凍結や積雪のおそれがあります。防寒服、滑りにくい靴を着用してください。
日本野鳥の会 宮城県支部については、以下をご覧ください。
高松の池(岩手県盛岡市)
推薦:日本野鳥の会 もりおか
高松の池
1597年、26代藩主・南部信直公が盛岡城の築城を開始し、築城と共に城下町が形成された1600年代中頃、湿地帯であった当地の浸水対策と治水利用のために堤を築きました。そのうち、最も大きい堤が現在の「高松の池」となって残っています。池は古くは南部藩公の「御鳥寄せ」用の池であったとも伝えられ、北側付近は「鷹狩り場」でもあったと伝えられています。
現在は、都市公園(風致公園)として整備が進み、「高松公園」として「日本さくらの名所百選」にも名を連ねる東北の桜の名所として、四季を通じて多くの市民に親しまれています。周囲1.7kmの堤は魚類が豊富で、北側にはヨシ原、東側の丘陵地には果樹園、畑、スギ、アカマツ、落葉広葉樹の雑木林が点在しており、水辺の鳥、山野の鳥とも四季折々40種類前後の野鳥が観察され、岩手県内陸部の渡り鳥の中継地として、また、都市公園内にある約1haのヨシ原等、保全されるべき自然も残っています。
日本野鳥の会もりおかでは、毎月、第二日曜日に定例探鳥会を開催しており、多くの市民の参加があります。
*定例探鳥会(4月~9月7:00、10月~3月9:00)
近年は、移転した盛岡競馬場の跡地の都市整備が完了し、保健施設・スポーツ施設・多目的広場が隣接するようになり駐車場、トイレ等の施設も整備されています。
所在地
盛岡市高松1丁目26-1
環境
池、森林、田んぼ/農耕地
ベストシーズン
1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
見られる鳥

ハクチョウ

チゴハヤブサ
- 春から夏
-
コムクドリが渡ってくると、一挙ににぎやかになります。クロツグミがさえずり、上空にはチゴハヤブサが旋回します。ここ近年、マガモが繁殖するようになりました。
- 秋から冬
-
カモやハクチョウが多く渡来し、ミコアイサが近くまで寄ってきます。ベニマシコやミヤマホオジロも観察できます。
近隣情報

岩手銀行赤レンガ館

盛岡城跡公園
米紙ニューヨーク・タイムズの「2023年に行くべき52カ所」のひとつに選ばれた盛岡市市街地を、散策してみてはいかがでしょう。古い建築と新しい街並みとがコンパクトにまとまっています。市街地中心部の「盛岡城跡公園」は知られざる探鳥スポットです。思いがけない鳥との出会いがあるかも?
- 盛岡城址公園
岩手県盛岡市内丸1番37号
注意事項
- 花見の季節、イベント開催時には多くの来客があることから、事前に情報を確認してのお出かけが必要です。
日本野鳥の会 もりおかについては、以下をご覧ください。
津軽石川河口(岩手県宮古市)
推薦:日本野鳥の会 宮古支部
津軽石川河口
津軽石川(つがるいしがわ)は、岩手県で唯一の干潟があり、かつては本州一サケが遡上する川でしたが、最近は温暖化でその数が激減しました。宮古支部では1970年代から、ここで探鳥会を開催してきました。かつて(公財)日本野鳥の会主導による春と秋の「シギ・チドリ類全国一斉調査」や冬季の「ガン・カモ・ハクチョウ類全国一斉調査」が実施された場所でもあります。渡り鳥の補給地やねぐらであった河口のヨシ原は、水門工事や2011年の東日本大震災の被害を受け、現在、回復の途上です。干潟は、大震災の地盤沈下により少し狭くなり、砂質と一部泥質の干潟から、小石の多い礫質干潟に変わりました。
春から夏は、頻度は少ないですがシギ・チドリ類やミサゴの豪快な狩りが楽しめます。秋から冬は、カモやカイツブリ類などの水鳥やワシタカ類が渡来し、一番楽しみな季節です。天候の荒れた時には、外洋性のヒレアシシギやミズナギドリ類、トウゾクカモメ類とウミスズメ類が飛来することがあります。河口全体では、年間に約120種の野鳥が観察できます。
川の両岸は高い防潮堤に囲まれているので、そこから干潟や河口域、遠方のカキ、ホタテなどの養殖筏周辺に集まる水鳥を観察するとよいでしょう。砂浜や川沿いを歩いて小鳥や水鳥を見ることもできます。最近、増えてきた海洋レジャーへの対策は、今後の課題です。
この河口は四季を通して野鳥を楽しめる場所なので、今後も環境を維持していきたいと考えています。
所在地
岩手県宮古市津軽石
環境
海、干潟、草地
ベストシーズン
1月、2月、3月、4月、5月、6月、9月、10月、11月、12月
見られる鳥

セイタカシギ

カラシラサギ
- 春
-
少ないですが、シギ・チドリ類やヒバリ、イカルチドリ、コチドリ、イソシギの子育てが見られます。ミサゴは河口周辺をいつでも飛んでいます。
- 夏~秋
-
シギ・チドリ類、アオバトが岸辺に降りていることがあります。カモの渡り、時にはハチクマの渡りも観察できます。10月にアオジ、カシラダカ、オオジュリンなど小鳥類の渡りの中継地となっています。
- 冬
-
オオハクチョウ、カモ類、カイツブリ類が見られます。カモをねらうハヤブサ、産卵を終えて死んだサケ(ホッチャレ)を採食しに来たオオワシ、オジロワシがいることもあります。
近隣情報
姉ケ崎(休暇村陸中宮古周辺)

姉ケ崎の岬
所在地:岩手県宮古市崎鍬ケ崎(くわがさき)
姉ケ崎は、三陸復興国立公園に指定されています。1974年休暇村の開業後、支部で探鳥会を開始しました。林内には、1983年に宮古支部で開発したミヤコ式巣箱(コンクリート製で支柱は鋼管)や、木製のリス・ムササビ用巣箱、最近は竹製のキビタキ用巣箱を試すなど、野鳥の保護活動を行なってきました。
春から夏は、海岸でアマツバメ、イソヒヨドリ、ミサゴ、ハヤブサが見られます。
1970年代から繁殖していたウミネコは、数年前に忽然と消え、移動し、現在はオオセグロカモメ、ウミウと少数のカワウの子育てのようすを展望台から観察できます。最近はアオバトも飛来します。クロコシジロウミツバメの繁殖地の日出島を一望できます。
沖を北上するヒレアシシギ類、ミズナギドリ類が見られることもあります。冬期は休暇村で給餌をしていますので、ロビーから訪れる小鳥を間近で楽しめます。ここは、海と山の鳥が楽しめる貴重な探鳥地です。
注意事項
- 採集禁止です。防潮堤は高いので歩行に注意。
高館山と上池・下池(山形県鶴岡市)
推薦:日本野鳥の会 山形県支部
下池全景
標高273mの高館(たかだて)山と麓の上池(かみいけ)・下池(しもいけ)は、庄内海浜県立自然公園の一部に指定されています。また、上池・下池は、農業用ため池として400年以上前に造られ、毎年ガンカモ類、ハクチョウ類が多く飛来し越冬することから、水鳥たちの生息地として国際的に重要な湿地であるとして、山形県内で唯一ラムサール条約湿地に登録されました。
春、高館山周辺は春の草花が咲き乱れ、イワウチワの群落なども見られます。
また、初夏は繁殖のため飛来した夏鳥たちのさえずりでにぎわいます。野鳥の声が少なくなる夏は、上池・下池のハスの花が満開となり、多くの人が観賞に訪れます。また、下池と接するように「都沢(みやこざわ)湿地」があり、ヨシ原が広がり、ヒクイナも観察されています。
広葉樹の葉が落ちる10月下旬になると、越冬のためにガンカモ類、ハクチョウ類が多数飛来し、翌春3月まで多くの冬鳥の越冬地となっています。さらにカモ類をねらって、猛禽類が池の近くの木にとまる姿が見られます。下池の畔には、野鳥観察の施設「おうら愛鳥館」があり、厳冬期でも間近にガンカモ類やハクチョウ類を観察することができるようになっています。また、下池の近くには、鶴岡市の施設である自然学習交流館「ほとりあ」があり、毎年市民を対象にした「カモ類のねぐら立ち観察会」や「猛禽類観察会」などの自然観察会が開催されています。その他の特徴としては、日本海沿岸の渡りのルートに近いこともあり、迷鳥も多く記録されています。
所在地
山形県鶴岡市大山字城山331
環境
池、草地、山地
ベストシーズン
1月、2月、3月、4月、5月、6月、11月、12月
見られる鳥

ミヤマホオジロ

トモエガモ
- 春
-
渡ってきた夏鳥として、高館山周辺を中心にオオルリ、キビタキ、クロツグミ、サンコウチョウ、コマドリ、アカショウビンなどが見られます。
- 夏
-
上池周辺で繁殖しているミサゴ、ハヤブサ、カワウ、カワセミ、カンムリカイツブリ、コサギなども見られます。
- 秋・冬
-
上池・下池とその周辺で渡ってきた冬鳥、ガンカモ類、ハクチョウ類などが見られます。また、カモ類をねらってオオワシ、オジロワシ、クマタカ、オオタカなど猛禽類も姿を見せることがあります。マヒワ、シロハラ、アトリ、ベニマシコ、ジョウビタキ、ミヤマホオジロ、ヨシガモ、トモエガモ、ハシビロガモ、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、マガン、オオヒシクイ、シジュウカラガンなど。
近隣情報
上池・下池の近くを通る国道112号線を北西に5、6kmほど進むと、加茂の海岸線に出ます。ここでは、11月~2月頃にかけてウミアイサやシノリガモなどの海カモ類とカモメ類が多く見られます。また、加茂地区の国道7号線沿いには、多種類のクラゲの展示で有名な「加茂水族館」があり、年間を通して多くの観光客が訪れる観光スポットとなっています。鳥見のついでにぜひ訪れていただきたいところです。
- 加茂水族館
山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
注意事項
高館山周辺に自生する植物を採集しないでください。また、上池・下池で野鳥の観察・撮影をする際は、散策する人や見物する人たちの通行を妨げることのないよう、三脚の使用などについては配慮をお願いします。
日本野鳥の会 山形県支部については、以下をご覧ください。
八郎潟干拓地(秋田県南秋田郡)
推薦:日本野鳥の会 秋田県支部
大潟村野鳥観測ステーション
八郎潟(はちろうがた)干拓地は、かつて琵琶湖につぐ日本第二の広さを誇る湖であった八郎湖を干拓し、1977年にできた約17,203ヘクタールの広大な農耕地です。東部承水路、西部承水路、南側の八郎潟調整池に囲まれた多様な環境は、繁殖地あるいは渡りの中継地、越冬地として多くの鳥類に利用されています。
ここは、幻の鳥・オオセッカの繁殖が確認された「聖地」として、国指定大潟草原鳥獣保護区があり、保護区内には「野鳥観測ステーション」が設けられています。現在、干拓地及びその周辺でのオオセッカは激減してしまいましたが、チュウヒなどの貴重な猛禽等の繁殖は続いています。
さらに、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップの生息地ネットワークの参加湿地でもあり、ガン・カモ・ハクチョウ類の越冬地及び渡りの中継地としては、特に重要な地域として位置づけられています。
日本野鳥の会秋田県支部では毎年6月と12月に探鳥会を実施しており、この干拓地のすばらしさを支部会員のみならず一般の皆さまと共有してきました。これまで230種を超える野鳥が記録されているこの干拓地を、「野鳥の楽園」として秋田県を代表する未来に残すべき探鳥地として紹介します。
所在地
秋田県南秋田郡大潟村
環境
農耕地、草地
ベストシーズン
1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月
見られる鳥

ハクガン

オオセッカ
- 春
-
承水路や調整池では、カンムリカイツブリをはじめとする水鳥たちが繁殖を始め、草地ではチュウヒ、コヨシキリ、ホオアカ、アオジ、コジュリン、オオジュリンなどが繁殖します。また農道沿いの巣箱を利用してアリスイも子育てに励んでいます。
- 夏から秋
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繁殖している鳥たちは雛が巣立ちはじめ、承水路では渡り途中のクロハラアジサシなど、また農地ではショウドウツバメやニュウナイスズメの大群に遭遇することもあります。
- 冬
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なんと言っても数万羽のマガンやヒシクイ(亜種オオヒシクイ、亜種ヒシクイ)の大群は圧巻で、近年増加しているハクガンは2,000羽を、シジュウカラガンは5,000羽を超えるまでになってきました。承水路の氷上にはオジロワシやオオワシの姿が見られ、農耕地にはケアシノスリやハイイロチュウヒ、オオカラモズなどの珍客が現れることもあります。
近隣情報
能代市小友(おとも)沼

能代市小友沼

2022年10月に飛来したソリハシセイタカシギ
この溜池も東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップの生息地ネットワーク参加湿地で、特に渡り鳥のガンカモ類保護のために重要な地域です。八郎潟干拓地と同様、多くのガン類の渡りの中継地で、クロツラヘラサギやオジロワシなどの貴重な野鳥も記録されています。また最近ではソリハシセイタカシギも観察されました。
注意事項
- 干拓地は日陰がないので、夏季は十分な暑さ対策と水分補給が必要です。
- 冬季は吹雪の悪天候に見舞われることもあるので、防寒対策を万全にしてください。
- 自動車で巡ることになるので、ホワイトアウト等には十分注意し、安全運転に努めてください。
- 野鳥を観察する際には、農作業の迷惑にならないように留意してください。
日本野鳥の会 秋田県支部については、以下をご覧ください。
岩木川河口域~十三湖(中泊町西部、つがる市北東部、五所川原市北部)
推薦:日本野鳥の会 弘前支部

岩木川の河口部には長さ約10km、最大幅約400m、面積約400haのヨシ原が広がっています。この一帯は昭和初期まではヨシの原野からなる広大なデルタで、周辺に集落と水田が点在していました。しかし、田は腰まで埋まるような湿田で、洪水も頻発していました。そこで昭和中期に干拓・堤防工事が行なわれ、原野は美田地帯となり、ヨシ原は岩木川の河川敷に閉じ込められる形になりました。
その後、このヨシ原は希少な草原性鳥類の繁殖地となり、とくにオオセッカの繁殖地として仏沼(ほとけぬま)湿原、利根川とともに重要な場所になっています。中でも岩木川最下流にかかる津軽大橋の下流右岸、上流左岸のヨシ原が広く良好な環境で、コジュリンやチュウヒ、コヨシキリなども繁殖しています。
このヨシ原の環境維持には、地元のヨシ産業による刈り取りと火入れが大きな役割を果たしてきました。しかし、近年は需要の減少からヨシの刈り取りは縮小し、火入れも一時禁止となったために低木がめだちはじめ、ヨシ原の荒廃が心配されました。そこで、2018年、国土交通省が岩木川改修100周年記念行事として火入れを復活させ、中泊町、武田堤防保護組合、ヨシ業者等関係者が連携して取り組む体制が整いました。弘前大学や日本野鳥の会弘前支部による調査も長年継続されており、ヨシ原の価値を共有し、保全に向けた協力関係が築かれています。
所在地
中泊町西部、つがる市北東部、五所川原市北部(旧市浦村)
環境
湖、川/河原、草地
ベストシーズン
5月、6月
見られる鳥

オオセッカ

チュウヒ
早春から初夏にかけて、河口域のヨシ原ではオオセッカ、コジュリンはじめ草原性の小鳥たちのさえずりで満ちあふれ、その上をチュウヒが舞い、新たな命の誕生を目の当たりにすることができます。
冬季は、十三(じゅうさん)湖は汽水湖のため全面結氷はせず、周辺の水田地帯は積雪も少なく、オジロワシ、オオワシ、ハイイロチュウヒ、コミミズクなどの猛禽類やカモ類、そしてユキホオジロなどの冬の小鳥類にとって格好の越冬地となっています。また、このエリアは渡り鳥の重要な中継地となっており、春・秋の渡りの季節には数多くのシギ・チドリ類やガン・カモ類が羽を休め、栄養補給をする姿を観察することができます。
近隣情報

岩木川に隣接する水田では、積雪期にはコミミズクが日中に採餌する姿を観察することができます
周辺の津軽平野には多くのため池が点在し、カンムリカイツブリやオオバン等が繁殖しているほか、春と秋には周りの田んぼも含めて水鳥の渡りの一大中継地となります。津軽半島西部に広がる屏風山(びょうぶさん)地域にあるベンセ湿原では、初夏にニッコウキスゲやノハナショウブの群落を楽しむことができます。
そのほか、世界遺産に指定された縄文遺跡群の亀ヶ岡遺跡、田小屋野(たごやの)貝塚、十三湖方面では中世に勢力を誇った安藤氏の遺跡や資料館、名産のしじみ(ヤマトシジミ)、金木地区では太宰治の生家である「斜陽館」など、岩木川の近隣では奥津軽の自然、歴史、文化、食を楽しむことができます。
注意事項
ヨシ原は堤防の上の道路から観察できますが、本来は堤防管理用の道路のため、車が一台通れる幅しかありません。所々に駐車スペースがありますが、工事用車両や地元の人の車も通るので、注意が必要です。
日本野鳥の会 弘前支部については、以下をご覧ください。







