プレスリリース:5月13日は「世界渡り鳥の日 World Migratory Bird Day」

2023年5月9日

世界渡り鳥の日2023 鳥たちの命を支える水 バナー

5月13日(土)は、国連が定める「世界渡り鳥の日 World Migratory Bird Day」です。世界各地で、国境や文化を超えて、渡り鳥をテーマにイベントが開催されます。

日本を含むアジアでは、渡り鳥の魅力や直面する脅威、渡りのルートである「フライウェイ」全体で保全していくことの重要性を普及するため、渡り鳥を守る国際枠組である「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)」の呼びかけで、各地でこの日を祝う観察会などの普及啓発活動や保全活動が行なわれています。

(公財)日本野鳥の会は、EAAFPのパートナーとして、このキャンペーンを通じて、より多くの方に渡り鳥とその保護の重要性を知ってもらいたいと、その趣旨やテーマを紹介するほか、「世界渡り鳥の日」とその前後で、バードウォッチングなどのイベントを開催します。また、この日を多くの人に知ってもらうため公式ポスターの日本語版(pdf)を配布します。

「世界渡り鳥の日」とは

「世界渡り鳥の日(World Migratory Bird Day)」は、渡り鳥とその保全の重要性を広く普及するキャンペーンです。国連環境計画(UNEP)の下にある2つの国際条約「アフリカ・ユーラシア大陸渡り性水鳥保全協定(AEWA)」と「移動性野生動物の種の保全に関する条約(CMS)」の共同により、2006年に始まりました。

現在は世界的なキャンペーンとなり、世界各地でさまざまな団体が、渡り鳥をテーマに観察会や展示会、フェスティバル、アートや音楽によるイベントなどを開催しています。鳥たちの渡りの時期は国や地域により異なりますが、年に2回、5月と10月の第2土曜日がメインの日に指定され、今年は、5月13日(土)と10月14日(土)が「世界渡り鳥の日」になります。

今年のテーマは「鳥たちの命を支える水」

「世界渡り鳥の日」は、毎年テーマが設定されています。今年の世界渡り鳥のテーマは”Water: Sustaining Bird Life” 「鳥たちの命を支える水」です。水は、私たち地球上のすべての生命を支えるものであり、渡り鳥もまた、飲料としての水のほか、干潟などの沿岸の湿地から、湖沼、河川などの内陸の湿地まで、さまざまな湿地環境を渡りの中継地として休息や採餌に利用したり、繁殖に利用したりしています。

しかし、こうした湿地環境は、埋め立てや開発、汚染、気候変動の影響などにより失われつつあります。私たちが便利な暮らしを求める一方で、きれいな水や湿地環境の消失が渡り鳥への大きな脅威となっています。「世界渡り鳥の日」には、皆で、渡り鳥と水、そして湿地環境の大切さを考えてみませんか?

5月13日にはバードウォッチングにでかけよう

この季節は、シギ・チドリ類が越冬地から繁殖地への渡りの途中に日本の各地の干潟や河川、水田などに立ち寄る姿が見られます。「世界渡り鳥の日」には、近くの水辺にバードウォッチングに行ってみませんか? 国内には34か所の「フライウェイサイト」と呼ばれる湿地があります。また、日本野鳥の会では、「世界渡り鳥の日」とその前後で、バードウォッチングイベントを開催しています。

国内のフライウェイサイトはこちら(外部サイト)
日本野鳥の会のバードウォッチングイベント情報
バードウォッチングの記録は、eBirdに投稿を

5月13日(土)は、世界最大の市民科学プロジェクト「eBird」による、世界一斉野鳥カウント「グローバル・ビッグ・デー」にも重なっています。野鳥観察の記録は、ぜひeBirdに投稿してください。

「世界渡り鳥の日」のイベント情報

世界各地で「世界渡り鳥の日」とその前後で開催されるイベントの情報は、以下のイベントマップで登録、閲覧ができます。

ポスターのダウンロード
世界公式ポスターの日本語版(PDF)は、以下から自由にダウンロードできます。

ポスターのダウンロードはこちら(PDF 69.2MB)

詳細

詳細は「世界渡り鳥の日」の公式サイトをご覧ください

※「世界渡り鳥の日」の写真素材等も公式サイトからダウンロードでき、広報目的であれば無償で使用できます。

日本野鳥の会 組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

(公財)日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
担当:自然保護室 葉山政治/岡本裕子
電話:03-5436-2633
E-mail:[email protected]


本プレスリリースのPDF版はこちら/201KB]

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