教員向けガイドブック“ツバメの子育てを観察しよう”ができました

教員向けガイドブック“ツバメの子育てを観察しよう”
Barn Swallows Observation Guide -for school teachers and education leaders

English

日本野鳥の会では、ツバメ観察を世界各地に広めるために、環境学習教材“ツバメの子育てを観察しよう(Barn Swallows Observation Guide -for school teachers and education leaders)”を発行しました。このガイドブックでは、学校や家庭で、子どもと一緒に取り組める、簡単なツバメの子育て調査を紹介しております。ツバメの観察を通じて、世界の子どもたちに、自然環境への興味関心を深めてもらえるように、英語・中国語・日本語の3か国語版を作成しました。
いずれも、下記からPDFを自由にダウンロードいただけます。

ツバメ観察ガイドブック 英文
英語
(PDF 6.81MB)

ツバメ観察ガイドブック 中文(簡体)
中国語(簡体)
(PDF 2.5MB)

ツバメ観察ガイドブック 中文(繁体)
中国語(繁体)
(PDF 2.56MB)

ツバメ観察ガイドブック 日本語
日本語
(PDF 4.24MB)


◎英語版については、印刷物(冊子)もあり、無料で配布しております。
ご希望の方は、下記までお問い合わせください。
(公財)日本野鳥の会 自然保護室 E-mail: hogo@wbsj.org
*この教材は、トヨタ自動車株式会社のトヨタ環境活動助成プログラムの助成を受けて作成しました。

ツバメ観察を始めよう


写真:ディビッド・ウー(台湾)


ツバメの子育てを観察する、
國光小学校(台湾、台中市)の子どもたち

ツバメは私たちにとって最も身近な渡り鳥の代表です。北半球で繁殖し、南半球で越冬するツバメは、世界に広く分布しており、ほとんどの国で見ることができます。ツバメは、古くから私たち人間の生活と密接に関わりあって暮らしており、誰でも、小さな子供でも、ツバメを見分けることができるでしょう。

近年、日本を含むいくつかの国で、ツバメが減少傾向にあるといわれています。一因として、土地利用や農業形態の変化の影響が考えられます。農薬を使うことにより飛ぶ虫が減ると、ツバメの食べものも減ってしまいます。また、住宅構造の変化により、ツバメが巣をつくる場所が減ったことも影響していると考えられます。

ツバメは、私たちの周りにどれくらい自然が残っているかを測る、良いバロメーターです。

皆さんの地域でも、ツバメ観察を始めてみませんか?ツバメ観察ガイドブックには、事前学習のためのツバメの基本情報や、観察後の授業を発展させる活動の例など、ツバメ観察を学校の授業に取り入れる様々なアイディアや関連情報を掲載しています。このガイドブックが、各地でツバメ観察に取り組む手助けとなり、野鳥や自然保護への関心を世界に広めるきっかけになれば幸いです。

学校向け補助教材(パワーポイントと解説)

学校の授業でツバメの子育て観察に取り組む際の補助教材として、事前学習用のパワーポイントと解説、調査のまとめ用のパワーポイントと解説を作成しました。

事前学習用のパワーポイントでは、ツバメの生態や観察方法、子育て調査を行う際の注意点を紹介しています。解説では、パワーポイントのスライドごとに、どのような説明や、子どもたちへの問いかけを行うとよいかをまとめています。

調査のまとめ用のパワーポイントでは、野外調査実施後に、結果をまとめる手順を紹介しています。スライドでは、巣の数やヒナの数の集計方法や、観察してわかったことを共有する際のポイントを紹介しています。また、ツバメにとって私たちが住む町が暮らしやすいかどうかを皆で考える、グループディスカッションの展開についても、解説しています。

パワーポイント・解説ともに、下記からPDFをご覧ください。

※パワーポイントはPDFに変換したものを掲載しておりますが、元データ(PPT)も提供可能です。希望される方は、日本野鳥の会(E-mail :hogo@wbsj.org)までお問合せください。

授業の展開例

①事前学習(室内):所要時間45分
パワーポイントⅠ事前学習と解説を使い、ツバメの生態や観察方法を伝える。教員向けガイドブック「ツバメの子育てを観察しよう」から、調査用紙をコピーし、生徒に配布する。パワーポイントを参考に、調査用紙への記入方法や留意点を確認する。

②ツバメの子育て観察(野外調査):所要時間45分
学校の周辺で、ツバメの子育て観察を行う。(調査の実施方法は、教員向けガイドブック「ツバメの子育てを観察しよう」を参照)

③調査のまとめ:所要時間90分
パワーポイントⅡ調査のまとめと解説を使い、巣の数を集計し、巣があった場所を地図にする。観察してわかったことをまとめ、グループごとにポスターを作成・発表することで、結果をクラスで共有する。

④グループディスカッション:所要時間45分
ツバメと自然環境をテーマに、クラスで話し合う。

ガイドブック「ツバメの子育てを観察しよう」を活用して:先生の声


ディビッド・ウー(國光小学校、台湾)

私たちは、人間にとって最も身近な存在であるツバメを観察し、その巣や子育ての段階、巣立ちの様子を記録しました。ツバメ学習は、子どもたちだけでなく、教員にとっても非常にやりがいのあるものでした。私たちはまた、ツバメの生息環境を守る活動に参加する日本のボランティアの皆さん(※)の幸せそうな様子を見て感動し、自然を守りたいという気持ちに国境はなく、私たちはひとつの地球にいることを実感しました。日本の皆さん、ツバメを通じた貴重な体験の共有をありがとうございました。この活動が私たちを結ぶ絆になったと信じています。

※日本野鳥の会では、2014~2015年の2年間、国際環境保全ボランティア“グリーン・ホリデーin台湾”を開催し、ツバメと湿地保全をテーマに活動しました。日本と台湾のボランティアで力を合わせて、台湾の重要野鳥生息地(IBA)である高美湿地(台湾、台中)の保全に取り組みました。また、このガイドブックを使ってツバメ学習を始めた國光小学校と高美小学校を訪問し、子どもたちと一緒にツバメの子育てを観察しながら、ツバメと自然環境を守るために何ができるかを話し合いました。


(公財)日本野鳥の会 自然保護室
東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
電話03-5436-2633 FAX 03-5436-2635
E-mail: hogo@wbsj.org