チュウヒ保護の進め方の公表について

 環境省は2016年6月13日、当会も検討委員として参加したチュウヒ保護方策検討会の成果として、チュウヒの保全に役立てるための「チュウヒ保護の進め方」をとりまとめました。今後は、開発や保護の関係者が、このガイドラインを広く活用することが想定されいます。

 チュウヒは、日本では湿原に生息・繁殖する唯一の猛禽類で、チュウヒが生息していることは、良好な湿地生態系が維持されていることを意味します。
 しかし、現在、日本国内で繁殖するタカ科の鳥類の中では繁殖個体数がもっとも少ない種となっています。チュウヒの個体数の主要な減少要因は、湿地の開発や植生遷移によるヨシ原の衰退等による生息環境の減少等です。

 このため、チュウヒの専門家による検討会等を踏まえ、「チュウヒ保護の進め方」をとりまとめ、公表しました。内容は、チュウヒ繁殖地の保全・配慮の考え方や具体的手法等を示し、チュウヒの保護活動等に取り組む関係者が、チュウヒ繁殖地の保全に役立てることができるようなものになっています。

  • チュウヒの保護の進め方のダウンロードはこちらから(環境省サイト)