野鳥保護区シマフクロウ釧路第2(やちょうほごくシマフクロウくしろだい2)
シマフクロウ保護のための野鳥保護区
北海道釧路地域 27.8ヘクタール
シマフクロウを対象とする野鳥保護区。河畔林を中心とした27.8ヘクタールの森林を野鳥保護区基金へのご寄付により購入した。同時に設置した隣接する「杉本野鳥保護区シマフクロウ釧路第2」と合わせて2つがいのシマフクロウの生息が確認されている。この一帯のほとんどが民有地であったため、当会がその一部を確保した。
杉本野鳥保護区シマフクロウ釧路第2(すぎもとやちょうほごくシマフクロウくしろだい2)
シマフクロウ保護のための野鳥保護区
北海道釧路地域 135.0ヘクタール
シマフクロウを対象とする野鳥保護区。河畔林を中心とした135.0ヘクタールの森林を杉本とき氏のご寄付により購入した。同時に設置した隣接する「野鳥保護区シマフクロウ釧路第2」と合わせて2つがいのシマフクロウの生息が確認されている。この一帯のほとんどが民有地であったため、当会がその一部を確保した。

野鳥保護区ヤウシュベツ(やちょうほごくヤウシュベツ)
タンチョウ保護のための野鳥保護区
北海道野付郡別海町 51.0ヘクタール
ラムサール条約湿地「風蓮湖・春国岱」(国指定鳥獣保護区特別保護地区)に注ぎ込むヤウシュベツ川の上流部の湿原と森林51.0ヘクタールを野鳥保護区基金へのご寄付を元に買い取った。ここは、2008年に当会が設置した「渡邊野鳥保護区ヤウシュベツ」に隣接しており、合わせて400ヘクタール近い土地で2つがいのタンチョウを保護している。

日本野鳥の会 野鳥保護区一覧
| 名称 | 所在地 | 設置 (年度) |
所有する面積 (ha) |
協定等による面積 (ha) |
保全対象種 | 利用状況(※) | 財源等 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 野鳥保護区シマアオジサロベツ | 宗谷地域 | 2019 | 14.7 | 0.0 | シマアオジ | 生息の記録あり | 絶滅危惧種特定預金への寄付金で購入 |
| 2 | 仏沼野鳥保護区 | 東北地方 | 1992 | 3.5 | 0.0 | オオセッカ | ― | バードソン1992の募金で購入 |
| 3 | エクソンモービル野鳥保護区イーハトーブ盛岡 | 東北地方 | 1996 | 8.4 | 0.0 | イヌワシ | ― | ゼネラル石油(株)(現:エクソンモービル・ジャパングループ)からの寄付金で購入 |
| 4 | 小鷲頭山野鳥保護区 | 東海地方 | 1986 | 2.3 | 0.0 | 身近な野鳥 | ― | 矢崎武男氏(会員)からの土地の寄贈 |
| 5 | やんばる奥間野鳥保護区 | 沖縄地方 | 1992 | 3.1 | 0.0 | ノグチゲラ | ― | ゼネラル石油(株)(現:エクソンモービル・ジャパングループ)からの寄付金で購入 |
| 小計 | 31.9 | 0.0 | ||||||
| 名称 | 所在地 | 設置 (年度) |
所有する面積 (ha) |
協定等による面積 (ha) |
保全対象種 | 利用状況(※) | 財源等 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6 | 持田野鳥保護区東梅 | 根室地域 | 1987 | 7.6 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 持田勝郎氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 7 | 渡邊野鳥保護区フレシマ | 根室地域 | 2004 | 203.7 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 8 | エクソンモービル野鳥保護区・春国岱 | 根室地域 | 1994 | 110.1 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣、4つがいの自然採食地 | ゼネラル石油(株)(現:エクソンモービル・ジャパングループ)からの寄付金で購入 |
| 9 | 藤田野鳥保護区酪陽 | 根室地域 | 2003 | 22.4 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 藤田氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 10 | 三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽 | 根室地域 | 2007 | 34.9 | 0.0 | タンチョウ | 三菱UFJ信託銀行(株)からの寄付金で購入 | |
| 11 | 渡邊野鳥保護区ソウサンベツ | 根室地域 | 2002 | 368.1 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣、1つがいの自然採食地 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 12 | 渡邊野鳥保護区ヤウシュベツ | 根室地域 | 2008 | 351.3 | 0.0 | タンチョウ | 2つがい営巣 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 13 | 野鳥保護区ヤウシュベツ | 根室地域 | 2014 | 51.0 | 0.0 | タンチョウ | 野鳥保護区基金への寄付金で購入 | |
| 14 | 横澤野鳥保護区風蓮川 | 根室地域 | 2017 | 118.0 | 0.0 | タンチョウ | 4つがい生息 | 会員からの寄付金で購入 |
| 15 | 村田野鳥保護区風蓮川 | 根室地域 | 2017 | 139.1 | 0.0 | タンチョウ | 村田陽子氏からの寄付金で購入 | |
| 16 | 渡邊野鳥保護区飛雁川 | 根室地域 | 2006 | 15.3 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 17 | 永野野鳥保護区飛雁川 | 根室地域 | 2006 | 0.0 | 15.6 | タンチョウ | 永野貴浩氏と保護協定を締結 | |
| 18 | 渡邊野鳥保護区チャンベツ | 釧路地域 | 2004 | 216.3 | 0.0 | タンチョウ | 3つがい営巣 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 19 | 平野・中嶋野鳥保護区チャンベツ | 釧路地域 | 2021 | 319.5 | 0.0 | タンチョウ | 1つがいの自然採食地 | 共同所有者である平野氏・中嶋氏から土地を受贈 |
| 20 | 早瀬野鳥保護区別寒辺牛湿原 | 釧路地域 | 1993 | 284.6 | 80.8 | タンチョウ | 3つがい営巣 | 早瀬廣司・富氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 21 | 渡邊野鳥保護区別寒辺牛湿原 | 釧路地域 | 2006 | 52.5 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 22 | 渡邊野鳥保護区大別川 | 釧路地域 | 1997 | 235.0 | 0.0 | タンチョウ | 2つがい営巣 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 23 | 渡邊野鳥保護区尾幌川 | 釧路地域 | 2006 | 6.1 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 24 | 石澤野鳥保護区尾幌川 | 釧路地域 | 2006 | 0.0 | 5.0 | タンチョウ | 石澤元勝氏と保護協定を締結 | |
| 25 | こと野鳥保護区厚岸トキタイ | 釧路地域 | 2011 | 106.4 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 会員からの寄付金で購入 |
| 26 | 早瀬野鳥保護区温根内 | 釧路地域 | 1990 | 19.5 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 早瀬廣司・富氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 27 | 野鳥保護区古山温根内 | 釧路地域 | 1992 | 12.9 | 0.0 | タンチョウ | 古山政勝氏と保護協定を締結した土地を2022年に購入、名称を変更 | |
| 28 | 渡邊野鳥保護区温根内 | 釧路地域 | 2006 | 24.1 | 0.0 | タンチョウ | 1つがい営巣 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 | 小計 | 2,698.4 | 101.4 |
| 名称 | 所在地 | 設置 (年度) |
所有する面積 (ha) |
協定等による面積 (ha) |
保全対象種 | 利用状況(※) | 財源等 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 29 | 持田野鳥保護区シマフクロウ根室第1 | 根室地域 | 2004 | 20.9 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 持田勝郎氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 30 | 野鳥保護区シマフクロウ根室第1 | 根室地域 | 2020 | 30.8 | 0.0 | シマフクロウ | 野鳥保護区基金への寄付金で購入 | |
| 31 | 渡邊野鳥保護区シマフクロウ根室第2 | 根室地域 | 2018 | 63.6 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 32 | 日本製紙野鳥保護区シマフクロウ根室第3 | 根室地域 | 2010 | 0.0 | 125.6 | シマフクロウ | 3つがい生息 | 日本製紙株式会社と保護協定を締結 |
| 33 | 野鳥保護区シマフクロウ根室第3 | 根室地域 | 2020 | 6.5 | 0.0 | シマフクロウ | 野鳥保護区基金への寄付金で購入 | |
| 34 | 渡邊野鳥保護区シマフクロウ根室第3 | 根室地域 | 2024 | 1.3 | 0.0 | シマフクロウ | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 | |
| 35 | 東野鳥保護区シマフクロウ根室第4 | 根室地域 | 2010 | 11.4 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 東芳枝氏からの寄付金で購入 |
| 36 | 野鳥保護区シマフクロウ根室第4 | 根室地域 | 2010 | 27.9 | 0.0 | シマフクロウ | 野鳥保護区基金への寄付金で購入 | |
| 37 | 持田野鳥保護区シマフクロウ釧路第1 | 釧路地域 | 2009 | 32.5 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 持田勝郎氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 38 | 杉本野鳥保護区シマフクロウ釧路第2 | 釧路地域 | 2014 | 135.0 | 0.0 | シマフクロウ | 2つがい生息 | 杉本とき氏からの寄付金で購入 |
| 39 | 野鳥保護区シマフクロウ釧路第2 | 釧路地域 | 2014 | 27.8 | 0.0 | シマフクロウ | 野鳥保護区基金への寄付金で購入 | |
| 40 | 持田野鳥保護区シマフクロウ釧路第2 | 釧路地域 | 2017 | 76.8 | 0.0 | シマフクロウ | 持田勝郎氏(会員)からの寄付金で購入 | |
| 41 | 持田野鳥保護区シマフクロウオホーツク第1 | オホーツク地域 | 2008 | 15.1 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 持田勝郎氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 42 | 持田野鳥保護区シマフクロウ十勝第1 | 十勝地域 | 2016 | 365.2 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 持田勝郎氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 43 | 持田野鳥保護区シマフクロウ日高第1 | 日高地域 | 2007 | 124.5 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 持田勝郎氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 44 | ことぶき野鳥保護区シマフクロウ日高第1 | 日高地域 | 2018 | 6.1 | 0.0 | シマフクロウ | 会員からの寄付金で購入 | |
| 45 | 田村野鳥保護区シマフクロウ日高第1 | 日高地域 | 2018 | 14.5 | 0.0 | シマフクロウ | 会員からの寄付金で購入 | |
| 46 | 小林野鳥保護区シマフクロウ日高第1 | 日高地域 | 2020 | 1.7 | 0.0 | シマフクロウ | 小林弘明氏(会員)からの寄付金で購入 | |
| 47 | 松俊野鳥保護区シマフクロウ日高第1 | 日高地域 | 2021 | 0.0 | 5.0 | シマフクロウ | 所有者と保護協定を締結 | |
| 48 | 小林野鳥保護区シマフクロウ日高第2 | 日高地域 | 2020 | 55.4 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 小林弘明氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 49 | 野鳥保護区シマフクロウ日高第2 | 日高地域 | 2021 | 3.6 | 0.0 | シマフクロウ | 野鳥保護区基金への寄付金で購入 | |
| 50 | 松俊野鳥保護区シマフクロウ日高第2 | 日高地域 | 2021 | 0.0 | 4.9 | シマフクロウ | 所有者と保護協定を締結 | |
| 51 | 渡邊野鳥保護区シマフクロウ日高第3 | 日高地域 | 2021 | 12.1 | 0.0 | シマフクロウ | 1つがい生息 | 渡邊士乃武氏(会員)からの寄付金で購入 |
| 小計 | 1,032.8 | 135.5 | ||||||
| 全種の小計 | 3,763.0 | 237.0 | ||||||
| 野鳥保護区の合計 | 4,000.0 | |||||||
| 名称 | 所在地 | 設置 (年度) |
所有する面積 (ha) |
協定等による面積 (ha) |
保全対象種 | 利用状況(※) | 財源等 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 日本製紙社有林 | 釧路地域 | 2015 | 0.0 | 1,986.0 | シマフクロウ | 2つがい生息 | 日本製紙株式会社と「シマフクロウの生息地保全と日本製紙株式会社の事業両立に関する覚書」を締結し、132haの生息中心域を中心に共同で保全 |
| 小計 | 0.0 | 1,986.0 | ||||||
(※)野鳥保護区設置時の利用状況
野鳥保護区 バックナンバー
- 2022/3/16 【北海道・日高地域に新しい野鳥保護区が誕生】ご寄付をもとにした土地購入と、土地所有者との協定により、シマフクロウ3つがいの繁殖地、合計25.7ヘクタールを保全
- 2021/12/9 【北海道・根室地域に新しい野鳥保護区が誕生】ご寄付をもとに「シマフクロウ」の生息地37.3ヘクタールを購入、合計4つがいの生息地保全を強化
- 2021/1/7 【北海道・日高地域に新しい野鳥保護区が誕生】個人からのご遺贈により「シマフクロウ」の生息地57.1ヘクタールを購入
- 2018/3/23 新しい野鳥保護区が誕生
- 2016/8/22 十勝地域にシマフクロウのための野鳥保護区を設置しました
- 2015/5/13 日本製紙株式会社と釧路地域の社有林についてシマフクロウ生息地保全のための覚書を締結しました
- 2014/11/27 野鳥の聖域、ひろがる。日本野鳥の会が独自に設置している「野鳥保護区」が総面積3,000ヘクタールに
- 2014/7/16 渡邊野鳥保護区フレシマに隣接する風力発電施設建設計画への対応について
- 2014/5/19 当会、NACS-J、当会根室支部は、北海道根室市フレシマの風力発電施設建築計画についての要望書を提出しました
- 2011/5/24 日本野鳥の会が、北海道厚岸郡厚岸町に「タンチョウ」の生息地68.0haを購入
- 2010/11/25 日本野鳥の会が、北海道根室地域に「シマフクロウ」の生息地37.8haを購入
- 2010/10/14 日本野鳥の会と日本製紙が野鳥保護に関する協定を締結
- 野鳥保護区でのボランティア活動
シンポジウム「オオタカ―希少種解除の課題-」
このシンポジウムは終了しました。
開催趣旨

写真の提供:オオタカ保護基金
オオタカが過去2回のレッドリスト改訂で「準絶滅危惧」であったことを踏まえ、環境省はオオタカを種の保存法の「希少種」から外すことについて検討を開始しました。
しかし、本当に解除可能なほど十分な個体数がいるのか、また解除された場合、開発などの際に里地・里山の上位種(指標種)としてオオタカがいることによって守られてきた自然環境はどうなるのか、密猟や違法飼育が助長されることはないのか、等々多くの課題が浮き彫りになってきました。
そこで今回、保護関係者や行政から、過去の調査および最新のアンケート結果に基づくオオタカの生息状況の変遷と現状、パブリックコメントから見えてきた課題などについて話題提供していただき、オオタカの希少種解除にあたっての課題と対応について議論するシンポジウムを開催します。
- 日時:
- 2014年10月4日(土) 13:00~17:00
- 会場:
- 立教大学(池袋キャンパス:東京都豊島区)11号館地下AB01教室
- 主催:
- 日本野鳥の会/日本オオタカネットワーク
- 共催:
- 環境省/立教大学
- 定員:
- 500人
- 参加費:
- 無料
- 参加申し込み:
- 当日受付もしますが、資料の準備上、できるだけ事前申し込みにご協力をお願い致します。事前申し込みは、このページ下部または、fax(03-5436-2635)にて
- 会場へのアクセス
- 立教大学池袋キャンパスでのアクセス http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/direction/
キャンパスマップ http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
告知用チラシダウンロードはこちら(PDF 1.03MB)
プログラム

写真の提供:オオタカ保護基金
- 開場・受付開始
- 12時30分
- 開会
- 13時
- 挨拶・趣旨説明
- 13時~13時15分
- 第1部 話題提供 13時15分~14時45分
- 1 オオタカの希少種解除の検討について
(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室長 安田直人)
2 オオタカの生息状況の変遷と現状
(環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室長補佐 徳田裕之)
3 指定解除における課題
(日本野鳥の会参与 金井 裕) - 第2部 パネルディスカッションおよび討論 15時00分~17時
- 1) 違法な捕獲・飼育の現況と対処
(日本野鳥の会保護室長 葉山政治)
2) 生息地保全とアセスメント
(自然保護協会保護研究部主任 辻村千尋・日本オオタカネットワーク副代表 今森達也)
3) モニタリングと保全状況の評価システム
(日本オオタカネットワーク代表 遠藤孝一)
4) 総合討論 - 閉会挨拶
- 17時
事前申し込みは、[email protected]までに下記内容をご記入の上、メールでお申し込み下さい。

写真の提供:オオタカ保護基金
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所属(あれば)
メールアドレス
*は必須項目
オオタカ 国内希少種解除に関して
オオタカが過去2回のレッドリスト改訂で「準絶滅危惧」であったことを踏まえ、環境省はオオタカを種の保存法の「希少種」から外すことについて、2013年度より検討を開始した。しかし、本当に解除可能なほど十分な個体数がいるのか、また解除された場合、開発などの際に里地・里山の上位種(指標種)としてオオタカがいることによって守られてきた自然環境はどうなるのか、密猟や違法飼育が助長されることはないのか、等々課題は多い。
カナダガンの特定飼養施設等の基準についてのパブリックコメントに 意見を提出しました
平成26年6月にカナダガン(Branta canadensis)が特定外来生物に指定されました。当会では、その飼育施設の基準についてのパブリックコメントに意見を提出いたしました。
カナダガンは北米産の大型水鳥ですが、ニュージーランドやヨーロッパに導入されて爆発的に増え、日本国内でも一部が野外で定着しており、シジュウカラガン(Branta hutchinsii)などのガン類との交雑や、農業・生態系への被害が懸念されることから、特定外来生物に指定されました。
また、当会の支部や日本ガンを保護する会などの市民団体や専門家グループが協力して調査、捕獲などの取り組みも行われています。
国内におけるカナダガン防除の取組事例(PDF 93.1KB)
今回の基準案は、すでに特定外来生物に指定されているガビチョウと同じように「おり型」の施設として、現在飼育している動物園などでは、5年間に限り断翼した上で「擁壁型」(周囲を囲んだ施設)で飼えるという案です。
特定外来生物に係る特定飼養等施設の基準の細目(告示事項)の改正の概要(案)(PDF 13.4KB)
しかし、今後、コブハクチョウやコクチョウなど同様に野生化している外来種の水鳥類の規制を進めることを考えると、現在使用している施設に過度の負担をかけることは、規制のハードルを引き上げることにつながり望ましくないとの見地から、当会では、以下の意見を環境省に提出しました。
パブリックコメントの内容
[件名]特定外来生物に係る特定飼養等施設の基準の細目等の改正案に関する意見
[宛先]環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
[氏名]公益財団法人日本野鳥の会 自然保護室 葉山政治
[郵便番号・住所]141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23
[電話番号]03-5436-2633
[FAX番号]03-5436-2635
[意見]
1 告示案のどの部分に関する御意見か
ブランタ・カナデンスィス(カナダガン)に係る特定飼養等施設の基準の細目等を、当該生物の特徴等の実態を踏まえ、既指定のガビチョウ等と同等のものとする。
ただし、特定飼養等施設については、おり型施設等又は移動用施設とするが、指定時において現にブランタ・カナデンスィス(カナダガン)を展示目的で飼養等している施設(動物園など)であって、以下の要件を満たす場合にあっては、指定から5年間に限り、擁壁式施設等を認めることとする。
2 意見の要約(100字以内で記載)
カナダガンは断翼すれば飛ぶことができないので、擁壁式施設で飼育することが可能である。擁壁式施設は5年間限定ではなく、恒久的に認められるべきと考えます。
3 意見及び理由
全体を網で覆った飼育施設の利用しか認めないことにすると、動物園等ではコストがかかりすぎて飼育が不可能になりかねず、違法な放逐を助長する可能性があり現実的ではない。
飼育下のガン・ハクチョウ類が野生化するのは飛翔可能な状態で放し飼いされているためで、断翼と適切な管理により擁壁式施設で飼育することは十分に可能である。また、現時点で特定外来種の指定を受けていないが野生化が確認されているコブハクチョウ、コクチョウ等の飼養に関しても、同様の管理が行われるように指導を行うべきである。
渡邊野鳥保護区フレシマに隣接する風力発電施設建設計画への対応について
当会では2012年3月以降、北海道根室市フレシマ地区における「根室フレシマ風力発電所」建設計画(事業者:電源開発株式会社)が、オオワシ、オジロワシなど希少な鳥類の生息に影響を与えると考えられることから、同建設計画に対して見直しを求めて活動を続けています。
計画地周辺の概要
計画地のフレシマ周辺には、当会がタンチョウの保護区として2004年に設置した「渡邊野鳥保護区フレシマ」があります。フレシマ周辺は湿地と草原、湖沼からなる北海道の原風景が残された場所で、根室半島で唯一まとまった面積の森林が残っている地域でもあります。この一帯は、国内希少野生動植物種・天然記念物・絶滅危惧種であるオジロワシやオオワシ、タンチョウ、準絶滅危惧種のオオジシギなどが多数生息し、渡り鳥も多く利用する重要な場所です。

渡邊野鳥保護区フレシマの景観
計画されている発電所について
2012 年2 月に北海道電力が募集を開始した風力発電による電力買い取り枠拡大に応じる形で、電源開発株式会社によって根室市別当賀と初田牛を結ぶ太平洋岸の海岸段丘上に最大で34,500kW(2,300kW×15 基)となる大規模風力発電所建設が計画されています。

計画地と保護区の位置
ワシ類に対する影響について
これまでのワシ類の風車への衝突事例から、海岸から500m以内にある海岸段丘上の風車への衝突事例が多いことが明らかになっています(白木2012)。また、風車への衝突は把握されているオジロワシの死亡要因の第1位となっています(環境省2012)。
フレシマ周辺は、1000羽を超えるワシ類が越冬するラムサール条約湿地の風蓮湖(ふうれんこ)・春国岱(しゅんくにたい)にも近く、北側の国有林にはワシ類のねぐらも形成されています。さらに、オジロワシの営巣も確認されていることから、これらワシ類への影響が危惧されます。

オジロワシは海岸近くの風車への衝突事例が多い(白木2012より描く)
これまでの対応
2012年3月の計画公表以降、当会は連携団体や国内外の自然保護団体と協力しながら活動を進めてきました。当会のおもな取り組みは以下のとおりです。
2012年
5月
当会と日本野鳥の会ねむろで環境影響評価方法書に対する意見書提出。根室市役所記者クラブにて記者発表実施
当会独自の調査実施(2013年6月まで)
6月
日本野鳥の会北海道ブロックが建設反対の決議文採択。根室市役所記者クラブにて記者発表実施
8月
根室市役所訪問。副市長にワシ類への影響が懸念されることを説明
2013年
9月
日本鳥学会にて、ワシ類の飛翔ポテンシャルマップについて共同発表
12月
当会と根室支部が根室市長宛要望書提出
2014年
5月
北海道知事、北海道教育長に調査結果と要望書を提出。道庁記者クラブにて記者発表実施

北海道庁にて、北海道知事、北海道教育長宛の要望書を提出
調査結果について
オオワシ、オジロワシにとって、フレシマ周辺がいかに重要なのかを明らかにするため、2012年5月から2013年6月にかけて、ほぼ月1回、計32日間、のべ463時間のワシ類の飛翔状況調査を実施しました。調査では日の出から日没までのあいだ、地上定点や船上から観察を行ない、ワシ類の飛翔ルートを記録しました。

越冬期のワシ類の飛翔図。赤い線は、風車のブレードが回転する高さを飛んだときの飛翔経路を表す
この調査結果を元に、GIS(地理情報システム)をもちいてワシ類の飛翔する頻度が高い場所を予測する飛翔ポテンシャルマップを作成したところ、標高が低く、谷筋のように傾斜がきつく、海岸線に近い場所で飛翔頻度が高いことが明らかになりました。また、ワシ類は風車のブレードが回転する高度で年間3200回以上、計画地内を飛翔すると予測されました。

ワシ類の飛翔ポテンシャルマップ。赤色が濃くなるほど飛翔頻度が高いと予測されたことを示す
さらに、球体モデル(由井・島田2013)をもちいて、調査を行なうことができた範囲に風車が建設された場合の衝突数を推定したところ、平均で年間0.39羽、最悪の場合は年間1.01羽と算出されました。これらの解析結果に基づき、北海道知事、北海道教育長宛の要望書を提出しました。

ワシ類の衝突数の推定結果。赤色が濃いほど、衝突数の推定値が大きいことを表す
Strix Vol.29
原著論文

田尻浩伸・櫻井佳明・組頭五十夫・大西五十二・鈴川文夫・田米希久代・山本芳夫:風力発電施設周辺におけるマガンの飛行コース選択と気象条件および採食場所の位置の関係 安田耕治・宗田明彦・陳有:中部国際空港開港前後における知多半島南部のタカ類の渡り
川辺洪・久門裕太・戸倉健太・高井則之:伊豆半島周辺域の狩野川水系におけるカワウPhalacrocorax carboの生息地利用
上田孝寿:サギ類集団繁殖地の効果的調査日程と方法の確立
上出貴士:和歌山県日高郡日高町の非湛水田周辺域における2010~2011年の冬季の鳥類群集
手井修三:石川県におけるホオジロの個体数の季節変化とソングエリアの配列位置の経年変化-冬期に個体数が減少する地域の記録-
藤巻裕蔵:関東地方におけるオシドリの分布
山口孝・御手洗望:東京都に生息するクマタカについて
短 報
松沢孝晋・井上学・竹内美江・吉田幸男・大鹿裕幸・柳澤紀夫:愛知県西三河地域においてサシバButastur indicus が巣に搬入した餌動物
御手洗望・山口孝:東京都における近年のサシバの繁殖事例
三上修・中濱翔太:青森県青森市で観察されたサシバの繁殖活動
伊藤元裕・石郷岡卓哉・石川隆史:北海道羽幌町におけるシロハラクイナAmaurornis phoenicurs の観察記録
平田和彦・伊藤元裕:北海道天売島におけるナベヅル Grus monacha の観察記録
尾上和久:屋久島におけるリュウキュウツバメの繁殖行動
松原一男・三上かつら:青森県におけるコキアシシギの初観察記録
宮澤孝仁・宮澤美紀:奄美大島におけるミナミクイナの初記録
松澤ゆう子:シジュウカラの採食行動を模倣するスズメ
三上かつら・三上修:都市の鳥類群集におけるハシボソガラスの影響事例
先崎理之:勇払原野におけるアカエリカイツブリPodiceps grisegenaの25年ぶりの繁殖記録
平田和彦・先崎理之・堀本高矩:秋季の夜間におけるアカゲラの渡りと漁灯への誘引
正誤表
ストリクス第29巻に掲載された以下の論文において間違いがありました。お詫びして訂正いたします。
上田孝寿 「サギ類集団繁殖地の効果的調査日程と方法の確立」(p54)
上出貴士 「和歌山県日高郡日高町の非湛水田周辺域における2010~2011年の冬季の鳥類群集」(p66, p69)
〔訂正箇所〕
- Strix Vol.29 正誤表 (PDF 10.9KB)
- Strix Vol.29 p54(PDF 300KB)
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