「2026年コアジサシ全国調査」へのご協力をお願いします

コアジサシは、各地で個体数が減少傾向にあるとされており、2026年3月に環境省から公表された第5次レッドリストでは、絶滅危惧II類(VU)から絶滅危惧IB類(EN)にランクが上がりました。しかし、国内に飛来するコアジサシの個体数の現状や繁殖地の詳細はわかっていません。

そこで、当会も協力する「みんなで守ろう!!コアジサシ連絡会」事務局は、より詳細に国内のコアジサシの個体数を調べ、コアジサシの現状を把握したいと考え、2026年コアジサシ全国調査を実施します。

2026年コアジサシ全国調査 概要

調査期間

2026年6月1日(月)~14日(日)

目的

  • 2026年繁殖期の国内のコアジサシの総数を調べる。
  • 営巣の有無を調べる。

調査方法

メールやエクセルでの報告、googleフォームでの報告、eBirdでの報告と、いくつかの調査方法、報告形式があります。
みんなで守ろう!!コアジサシ連絡会HPをご確認ください。

報告期限

2026年6月30日(火)

今後の予定

調査結果は、2026年度日本鳥学会大会(2026年10月31日~2026年11月3日・名古屋大学)にて発表予定。

その他詳細は、みんなで守ろう!!コアジサシ連絡会HPをご覧ください。
ご協力よろしくお願いいたします。

主催

みんなで守ろう!!コアジサシ連絡会 事務局

  • 日本野鳥の会愛知県支部
  • 日本野鳥の会佐賀県支部
  • 日本野鳥の会愛媛
  • NPO法人リトルターン・プロジェクト
  • たましま 干潟と鳥の会
  • (公財)日本野鳥の会

お問い合わせ
みんなで守ろう!! コアジサシ連絡会事務局
メールアドレス:[email protected]
ウェブサイト:みんなで守ろう!! コアジサシ連絡会

「世界アルバトロスデー&シーバードウィーク2026」開催のご案内


アホウドリ(写真:萩原洋平)

2026年6月19日(金)は「世界アルバトロスデー」(World Albatross Day)です。
当会が関係団体とともに参加している「世界アルバトロスデー&シーバードウィーク実行委員会」主催のイベントについて、ご案内します。

公式サイトはこちら


世界アルバトロスデーとは?

今、世界の海鳥約360種のうち、110種の約3割が絶滅の危機に瀕しています。
世界アルバトロスデーには、ミズナギドリ目鳥類が直面している危機と保全の緊急性を呼びかけ、保全活動を進めるために、世界各地でさまざまな取り組みが実施されます。

日本では、当会を含むNGO・NPO6団体が実行委員として関わり、日本独自の取り組みとして、毎年6月19日を含む一週間(6月19日〜25日)を「世界アルバトロスデー&シーバードウィーク」と定め、アホウドリ類とその他の絶滅が危惧される海鳥類の現状や保全を広く伝えていきます。

今年は、6月19日(金)~7月5日(日)の期間に、都立東京港野鳥公園で講演会の開催や海鳥をテーマとした作品・アホウドリの写真などの展示・ミュージカルの上演を行います。

各イベントの詳細は以下をご覧ください。

※注意事項
都立東京港野鳥公園にご入場いただくには、入園料がかかります。

大人(高校生以上):300円/年間パスポート:1,200円
65歳以上・中学生(都外在住・在学):150円
中学生(都内在住・在学)・小学生以下:無料

企画展示 ~海鳥をテーマとしたアート作品・写真・ポスター等~

特別企画「オキノタユウ10,000羽に回復 記念写真展」

特別企画「オキノタユウ10,000羽に回復 記念写真展」

特別企画「オキノタユウ10,000羽に回復 記念写真展」

特別企画「オキノタユウ10,000羽に回復 記念写真展」を開催します。

開催日時
2026年6月19日(金)~2026年7月5日(日)
会場
東京港野鳥公園・ネイチャーセンター1階 展示室

詳細はこちら


現在、展示する作品を募集中しております。

募集詳細は、上記のサイトをご覧ください。(2026年6月9日(火)締切/必着)

エクスカーション「コアジサシ観察ツアー」

開催日時
2026年6月20日(土)10:00~11:00
約60分(簡単なレクチャー10分/屋上でバードウォッチング50分)
会場
森ケ崎水再生センター
定員
50名(申込順)
参加費
100円(現地徴収)※保険料、資料代として
申込締切
2026年6月13日(土)※締切り前でも定員に達した場合には受付終了します。

詳細はこちら

講演会(対面&オンライン)

開催日時
2026年6月21日(日)10:00~12:30
会場
東京港野鳥公園視聴覚室&Zoomオンラインセミナー
定員
対面60名/オンライン300名
参加費
無料
講演内容
  • 10:00~10:30
    • オキノタユウ「再発見」から75年、鳥島集団が10,000羽に回復
      長谷川 博(東邦大名誉教授・NPO法人OWS会長)
  • 10:30~11:00
    • 近年の鳥島の様子と今後のアホウドリ保全(仮題)
      富田 直樹(公益財団法人山階鳥類研究所)
  • 11:00~11:30
    • 気温や海水温上昇に晒される海鳥の生理・生態的影響
      風間 健太郎(早稲田大学人間科学部)
  • 11:30~12:00
    • 身近なプラスチックが引き起こす、海鳥への有害化学物質の蓄積~オーストンウミツバメの調査から~
      山本 裕((公財)日本野鳥の会 自然保護室チーフ)
  • 12:00~12:30
    • 鳥島のオキノタユウの歴史から考える環境教育
      舞 はるり(環境教育インストタクター)

詳細はこちら

オキノタユウ10,000羽に回復 記念ミュージカル

劇団シンデレラによる特別公演「オキノタユウの記憶」
再発見から75年! 個体数が10,000羽を超えるまでに回復したことを記念し、ミュージカルを上演します。

開催日時
2026年6月21日(日) 14:30開演 ※上演時間は30分を予定しています。
会場
東京港野鳥公園ネイチャーセンター2階 視聴覚室
定員
50名

詳細はこちら

第5次食育基本計画の骨子(案)に意見を提出しました

第5次食育基本計画

“皆さんは昨日の晩ご飯に何を食べましたか?”

私は親戚の裏山で採れたタケノコを使った炊き込みご飯、サケの西京漬、厚焼き卵、アサリの味噌汁、裏の畑で育てたほうれん草のおひたしなどを食べました。
特にタケノコは毎年の楽しみで、春を感じながらいただいています。

それぞれの料理の食材を考えてみると、モウソウチクPhyllostachys edulisPhyllostachys edulis、お米(イネOryza sativa)、サケOncorhynchus keta、鶏卵(ニワトリGallus gallus domesticus)、アサリRuditapes philippinarum、ダイズGlycine max、麹菌(ニホンコウジカビ)Aspergillus oryzae、ホウレンソウSpinacia oleracea、ダイコンRaphanus sativus var. hortensisなどが挙げられるでしょうか。
どの食材にも学名があるように、生物である私が食べた食事は基本的に全て、生物由来です。豊かな食は健全な生物多様性が維持されていてこそ、得られるものなのです。

食事に限らず私たちは自然の恵みを受けて生きていますが、生態系が私たちにもたらす恩恵を生態系サービス、その中でも今回のようなサービスを供給サービスと言います。
つまり、食の根底は生物や生態系、生物多様性に支えられているため、食育を考える時、農業や漁業による食料調達、その運搬や調理、廃棄に関することを学ぶのはもちろん、生物多様性にも視野を広げて学ぶ必要があるでしょう。

そこで、今回パブコメが行われた「第5次食育基本計画の骨子(案)」に対して、私たちは生物多様性が生態系サービスを通じて食を支えるという視点から意見を述べました。

骨子全体の根底にあるべき考え方として、農林漁業の生産物が生物であること、その生育には健全な地球環境が必要であることを踏まえ、生物多様性の保全、気候変動対策、汚染対策を進めることが重要で、その理解を食育の目標のひとつとする、ということがあると考えています。

提出した意見から抜き出すと、以下の通りです。

「2025年(令和7年)4月に改訂された食料・農業・農村基本計画」では、食料の持続的な供給のため、食育の推進等によって食料・農業・農村に関する理解を深め、国民の行動変容につなげることが記載されています。同計画の「4.消費者の行動変容(P119)」では、有機栽培や環境配慮等の情報を元に商品を選択する行動変容を促す取り組みの推進が書かれていますが、行動変容を起こすには、そもそもなぜ有機栽培や環境配慮等が必要なのかの理解が必要です。

「食料・農業・農村基本法第三条」にある通り、食料システムには環境に負荷を与える側面があり、その低減によって環境との調和を図ることが必要です。農林漁業の生産物は生物であり、その生育には健全な地球環境が必要であることから、生物多様性の保全、気候変動対策、汚染対策を進めることが重要で、これらの理解を食育の目標のひとつとすることが必須と考えます。現在の本骨子(案)では、生物多様性について直接述べられたか所が1か所しかありませんが、国民がその重要性を学ぶ機会をできるだけ多くすることで、より効率よく目的を達成できると考えます。そこで、骨子の取り組み全体において生物多様性や生態系サービスが食、農林漁業を支えていることが伝わるよう配慮するとともに、生物多様性や生態系サービスが食、農林漁業を支えていることを学ぶ機会を作ることを明記してください。


ほかにも、私たちの食の背景にある学ぶべきこととして、ゲノム編集をはじめ育種に関すること、肥料原料や種子のほとんどを輸入していること、食料自給率の低さから海外の食材に依存する割合が高いこと、などがあります。
私が食べたアサリは外国産でした。海外から輸入されたということは、原産国の干潟生態系に影響を与えている可能性があることにほかなりません(テレカップリングと言いますが、このお話はまたの機会に)。

また、中国原産であるモウソウチクはタケノコ以外にもさまざまに利用可能である一方で、人の管理を離れると在来の生物多様性に影響を与えることから「適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)」に指定されています。
身近なところでは、キウイフルーツやニジマスも産業管理外来種です(外来種の問題も、またの機会に)。

私たちがこれからも暮らしていくためには安定して食料を得ることが必要で、そのためには生物多様性の保全が欠かせません。普段の暮らしにおいても、産地を気にしたり、生物多様性に配慮された商品を選んだり、食品廃棄をなるべく出さないように気をつけたり、できることはたくさんあります。
将来に渡って季節の食事を楽しめるよう、毎日の食事で生物多様性を感じ、守っていきましょう。

皆さんは昨日の晩ご飯に何を食べましたか?


当会が提出した意見はこちら

プレスリリース:5月9日は「世界渡り鳥の日」どんな鳥も記録しよう―あなたの観察が鳥たちの未来を守る

2026年4月27日

5月10日は「世界渡り鳥の日」共に生きる―鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう バナー

5月9日(土)は、国連が定める「世界渡り鳥の日(World Migratory Bird Day)」です。世界各地で、国境や文化を越えて、渡り鳥をテーマにイベントが開催されます。今年のテーマは「市民科学」、スローガンは「どんな鳥も記録しよう‐あなたの観察が鳥たちの未来を守る」です。

日本を含むアジアでは、渡りのルートである「フライウェイ」全体を保全することの重要性を普及するため、渡り鳥を守る国際枠組である「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)」の呼びかけにより、各地でこの日を祝う観察会などの普及啓発活動や保全活動が行われています。

(公財)日本野鳥の会は、EAAFPのパートナーとして、このキャンペーンを通じ、より多くの方に渡り鳥とその保護の重要性を知ってもらいたいと、その年の趣旨やテーマを紹介し、公式ポスターの日本語版(PDF)を配布します。また、この日は、世界最大の市民科学プロジェクトeBirdの一斉野鳥カウント「グローバル・ビッグ・デー」に重なることから、身近な環境でバードウォッチングをして、観察記録をeBirdに投稿し、市民科学への参加の一歩を踏み出していただきたいと、広く呼びかけていきます。

2026年のテーマは「どんな鳥も記録しよう―あなたの観察が鳥たちの未来を守る」

「世界渡り鳥の日」は、毎年テーマが設定されています。今年のテーマは「市民科学」、スローガンは“Every Bird Counts ―YOUR OBSERVATIONS MATTER!”「どんな鳥も記録しよう―あなたの観察が鳥たちの未来を守る」です。渡り鳥の保全において重要な役割を果たす市民科学の意義を伝え、あらゆる観察が貴重なデータとなり、地域・国・国際レベルで鳥類の保全を支えていることを紹介します。

庭先での野鳥観察から国際的な調査まで、世界中の何百万人もの人々が、渡り鳥とその生息地、そして彼らが直面する課題について重要な情報を提供しています。観察した鳥を記録することで、誰もが市民科学に参加でき、渡りのパターンや個体数の動向、生息地の変化をフライウェイ全体で把握することに貢献できます。

今回のテーマは、世界の主要なフライウェイにおける市民科学の取り組みを知るという点でも、意義深いものです。eBirdをはじめとする既存の鳥類記録プラットフォームや、モニタリング活動に焦点を当て、科学と政策の双方に貢献するしくみを紹介します。すべての観察が重要であることを強調するとともに、市民科学への多様な参加の機会を提示し、個人、地域社会、団体など、さまざまなレベルでの積極的な参加を呼びかけます。

世界渡り鳥の日には、いつものバードウォッチングから一歩踏み出して、市民科学プロジェクトに参加してみませんか? こうした活動に参加することは、継続的なデータ収集が渡り鳥の保全をどのように支えているか、理解を深める機会にもなります。どんな小さな観察記録も、長期的なデータ収集の一部になることで、大きな価値を持ちます。また、継続的に参加することで、フライウェイにおける保全政策を支える大きな力になります。

「世界渡り鳥の日」とは
「世界渡り鳥の日(World Migratory Bird Day)」は、渡り鳥とその保全の重要性を広く普及するキャンペーンです。国連環境計画(UNEP)の下にある2つの国際条約「アフリカ・ユーラシア大陸渡り性水鳥保全協定(AEWA)」と「移動性野生動物の種の保全に関する条約(CMS)」の共同により、2006年に始まりました。現在は世界的なキャンペーンとなり、世界各地でさまざまな団体が、渡り鳥をテーマに観察会や展示会、フェスティバル、アートや音楽によるイベントなどを開催しています。鳥たちの渡りの時期は国や地域により異なりますが、年に2回、5月と10月の第2土曜日がメインの日に指定され、今年は、5月9日(土)と10月10日(土)が「世界渡り鳥の日」になります。

誰でも参加できる市民科学プロジェクトeBirdに参加しよう!

eBird(イーバード)は、米国・コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する、世界最大の市民科学プロジェクトです。eBirdには世界中のバードウォッチャーから20億件を超える野鳥観察情報が寄せられ、蓄積されたデータは鳥類の調査研究や保全活動に活用されています。日本野鳥の会はコーネル大学鳥類学研究室と協働で、eBirdの日本語版を運営しています。eBirdにはスマホアプリまたはウェブサイトから野鳥観察情報を投稿でき、誰でも無料で利用できます。

5月9日は、世界渡り鳥の日であるとともに、eBirdの世界一斉野鳥カウント「グローバル・ビッグデー」となっています。1日のうちの5~10分、家の窓から庭にくる鳥を観察するだけでもかまいません。ぜひこの日にバードウォッチングをして、見た鳥をeBirdに投稿することで、市民科学に参加しましょう。

日本野鳥の会では「東京港野鳥公園ビッグ・デー」を開催

日本野鳥の会では、「世界渡り鳥の日」にあわせて、フライウェイ・サイトのひとつである東京港野鳥公園を会場にイベント「東京港野鳥公園ビッグ・デー」を開催します。園内で自由にバードウォッチングし、見た鳥をeBirdに投稿していただくもので、参加者全員に素敵な記念品をプレゼントします。

「世界渡り鳥の日」のイベント情報

世界各地で「世界渡り鳥の日」とその前後に開催されるイベントの情報は、以下のイベントマップで登録、閲覧ができます。

ポスターのダウンロード
世界公式ポスターの日本語版(PDF)は、以下から自由にダウンロードできます。

ポスターのダウンロードはこちら
(PDF/1.25MB)

詳細は「世界渡り鳥の日」の公式サイトをご覧ください。(外部サイト、英文)

日本野鳥の会 組織概要

組織名:公益財団法人 日本野鳥の会(会員・サポーター 約5万人)
代表者:理事長 遠藤孝一
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
URL:https://www.wbsj.org/

本件に関するお問い合わせ先

(公財)日本野鳥の会
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23丸和ビル
担当:自然保護室 葉山政治/岡本裕子
電話:03-5436-2633
E-mail:[email protected]

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プレスリリース:北海道・ラムサール条約湿地ウトナイ湖の生命線「美々川」流域開発方針の差し戻しを― 国内3大環境保全団体である日本野鳥の会、日本自然保護協会、WWFジャパンが北海道知事に要望書を提出

北海道でも有数の豊かな生態系を保つ美々川と(公財)日本野鳥の会、(公財)日本自然保護協会、(公財)世界自然保護基金ジャパンのロゴマーク

2026年4月24日

奇跡的に残された美々川流域の豊かな自然に開発の危機

(公財)日本野鳥の会、(公財)日本自然保護協会、(公財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は連名で、美々川流域での市街化調整区域の規制緩和を行わないよう、強く求める要望書を北海道知事宛てに提出しました。

ラムサール条約*湿地ウトナイ湖に注ぐ美々川とその周辺に残る湿原や河畔林は、道内でも有数の豊かな生態系を保ち、希少鳥類をはじめ多くの渡り鳥が利用する国際的に重要な自然環境です。美々川は北海道の「美々川自然再生事業」が進められているほか、「生物多様性条約国家戦略」を受けた「北海道生物多様性保全計画」および「苫小牧市生物多様性地域戦略」でも、ウトナイ湖と連動し生物多様性の保全を図るべき重要な地域に位置づけられています。

美々川流域を含む美沢地区は、これまで市街化調整区域として開発が制限されてきましたが、北海道が策定する「苫小牧圏都市計画 都市計画域の整備、開発及び保全の方針」の中間見直しに伴い、苫小牧市都市計画審議会に承認された「美沢地区土地利用方針(以下、対象方針)」を受け、大規模な半導体工場進出を契機とした物流倉庫等が建設可能となる規制緩和が進められようとしています。

国・道・市が進めてきた保全事業と矛盾するこの動きに対して、環境保全3団体は、北海道知事宛てに美々川流域での市街化調整区域の規制緩和を行わないよう、対象方針の苫小牧市への差し戻しを強く求める要望書を提出しました。

なお、日本野鳥の会は単独で、対象方針を審議する「北海道都市計画審議会」に対しても同日同様の趣旨の要望書を提出します。

<要望書の主なポイント>

  • 美々川流域周辺に生息するタンチョウなど希少鳥類や渡り鳥に深刻な影響を及ぼす恐れがあるため、十分な精査を行うよう対象方針を苫小牧市に差し戻すこと
  • パブリックコメントの結果とその対応について、地域の自然環境の重要性から北海道環境審議会等にて複合的かつ慎重な審議を行い、その過程を公開すること
  • 奇跡的に残された美々川流域の自然を、道自然環境保全地域もしくは環境緑地保護地区に指定すること
  • 開発計画には地域の合意形成を条例等で義務付けること


美々川は希少種タンチョウにとって極めて貴重な新天地

美々川を利用するタンチョウ
美々川を利用するタンチョウ

美々川流域とその周辺の湿地、草原、河畔林などは、タンチョウ、オオワシ、オジロワシなどの希少鳥類やオオハクチョウ、マガンなどの渡り鳥が利用する生物多様性豊かな自然環境です。特に、国の特別天然記念物で、国内希少野生動植物種に指定され保護増殖事業が進められているタンチョウの最も西に位置する生息地であり、将来的には営巣する可能性も十分に考えられます。

また保護増殖事業計画においても感染症回避等のため道東地域からの分散化が進められており、冬期の餌資源が確保できる美々川流域はタンチョウにとって極めて貴重な生息地です。物流倉庫の建設などによる河畔林の消失は、生息環境の悪化につながると強く懸念されます。

美々川について

全国的にも珍しい原始の姿を残す美々川
全国的にも珍しい原始の姿を残す美々川

美々川はウトナイ湖に注ぐ主要河川で、全国的にも珍しい直線化する河川改修がされていない、原始の姿を残した川です。この蛇行流路では、水の流れの速さや深さの違いから、それぞれの環境を好む魚類や水草などの生物が生息・生育することができます。河川周辺にはヨシが広がる湿原や河畔林など多様な植生が存在し、タンチョウをはじめとした様々な野鳥や哺乳類の利用があり、生物多様性が非常に高い場所です。また、原始の河川景観が残る美々川はカヌーで下るエコツアーなどでも利用されています。

ウトナイ湖について

多くの渡り鳥の中継地として国際的に重要なラムサール条約湿地「ウトナイ湖」
多くの渡り鳥の中継地として国際的に重要なラムサール条約湿地「ウトナイ湖」

ウトナイ湖は、1991年に日本政府により「国際的に重要な価値をもつ湿地」としてラムサール条約に登録されています。また国際的な基準による重要野鳥生息地(IBA)にも選定され、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の生息地ネットワークへの参加基準を満たす自然環境が残る貴重な場所です。美々川からウトナイ湖にかけての流域は、勇払原野本来の原生的自然環境が残されており、様々な保護対策がとられていますが、周辺の工業基地計画や新たな土地利用の変化による孤立化など、常に開発と隣り合わせとなっています。


*ラムサール条約:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約

参考資料

報道関係者様 問い合わせ先画像の提供も下記にお問い合わせください

公益財団法人日本野鳥の会
ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンター
担当:松本・和歌月・山口
〒059-1365 北海道苫小牧市植苗150-3
TEL:0144-58-2505 FAX:0144-58-2521
メール:[email protected]
URL:https://www.wbsj.org/


公益財団法人 日本野鳥の会について

公益財団法人 日本野鳥の会

1934年設立の日本最古にして最大の自然保護団体。「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に、野鳥や自然の素晴らしさを伝えながら、自然と人間とが共存する豊かな社会の実現をめざして活動を続けています。
独自の野鳥保護区を設置し、シマフクロウやタンチョウなどの絶滅危惧種の保護活動を行なうほか、野鳥や自然の楽しみ方や知識を普及するイベントや冊子の発行などを行なっています。会員・サポーター数は約5万人。野鳥や自然を大切に思う方ならどなたでも会員になれます。
https://www.wbsj.org/

公益財団法人 日本自然保護協会について

公益財団法人 日本自然保護協会

自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
https://www.nacsj.or.jp/

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)について

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン

WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。急激に失われつつある生物多様性の豊かさの回復と、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けて、希少な野生生物の保全や、持続可能な生産と消費の促進を行なっています。
https://www.wwf.or.jp/

WWF® and ©1986 Panda Symbol are owned by WWF. All rights reserved

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関連情報

石垣リゾート&コミュニティー計画に対する要請書を提出しました

名蔵アンパルの風景(写真:WWF Japan)

2026年4月20日

3月26日付けで、当会をはじめとする14団体の連名で、株式会社ユニマットプレシャスに、同社が石垣島で進めているゴルフ場付き大型リゾート「石垣リゾート&コミュニティー」の建設計画に対して要請書を提出しました。

この計画地や園周辺は自然豊かな石垣島の中でも自然や自然を取り巻く文化が存在する場所です。隣接地にはラムサール条約湿地である名蔵アンパルがあり、計画地には国の特別天然記念物であるカンムリワシや絶滅のおそれのある魚類、甲殻類、貝類などが生息しています。

これまでも、私たちは調査の不備や絶滅危惧種への配慮、地下水への影響、名蔵湾への影響や地域の産業や暮らしへ影響などについて懸念を訴えてきましたが、十分な対応や回答は示されてきませんでした。こうした動きはネイチャーポジティブやSDGsといった国際的な動きにも逆行するものと言わざるを得ないことから、要請書を提出し、速やかな回答を求めています。

10項目の概要と要請内容をまとめました。要請書の全文はこちらをご覧ください。(448KB/PDF)

※記者発表のライブ配信(アーカイブ動画あり)は日本外国特派員協会 オフィシャルサイトFCCJchannel(YouBube)をご覧ください。

要請書のおもな内容

  1. カンムリワシの生息地保全に関して
  2. 本件事業の給水計画、特に大量の地下水汲み上げの影響に関して
  3. 本件事業の排水計画、特に名蔵アンパルへ注ぐ河川と名蔵湾への排水に関して
  4. 周辺地域の住民・農業従事者への影響と貴社の説明責任に関して
  5. 景観の保全に関して
  6. 光害に関して
  7. 文化財の保存に関して
  8. 土地境界の紛争と必要な緑地帯が確保されていないこと
  9. 事業用地選定の理由に関して
  10. 持続可能な観光の観点から

1 カンムリワシの生息地保全に関して


カンムリワシ(写真:中本純市)

カンムリワシ(写真:中本純市)


カンムリワシは石垣島・西表島だけに生息する絶滅危惧の特別天然記念物で、石垣島には約110羽しかいません。しかし、貴社(事業者)は石垣島のゴルフリゾート開発において、以下の問題があると指摘されています。

  1. 生息調査を事業地の一部でしか実施せず、全域や周辺の餌場では調査していない
  2. 評価書では営巣を「未確認」としたが、アセス終了後に事業地内で営巣が確認された
  3. 回避策・軽減策がロードキル対策や照明調整など最小限で極めて不十分

また、本事業は地域未来投資促進法に基づく「基本計画」を守ることが前提ですが、環境省(沖縄奄美自然環境事務所)との必要な調整が行われておらず、基本計画の要件を満たしていないと思われます。さらに、ゴルフ場開発の指導基準に基づいて石垣市と締結した開発協定では、環境保護法令の遵守や知事意見への誠実な対応が約束されているものの、実際にはカンムリワシ保全に関する具体的対応が見られず、形骸化していると評価されています。よってカンムリワシ保全のため次の対応を要請いたします。

要請事項

  • 事業用地の全域と採餌場所を含む周辺地域におけるカンムリワシの生息状況、年間を通じた繁殖を含むライフサイクルに係るカンムリワシの生態・利用エリアに関する科学的調査を実施すること。
  • 工事実施中のカンムリワシの生息に対する影響回避・低減措置の内容を策定・公表すること。特に、事業用地内やその周辺の採餌場所でカンムリワシの営巣が確認された場合には工事を中断すること。その中断の具体的な基準・手順について、策定・公表すること。
  • 施設供用後のカンムリワシの生息に対する影響回避・低減措置の内容を策定・公表すること。特に、事業用地内やその周辺の採餌場所でカンムリワシの営巣が確認された場合など、施設の営業を停止する具体的な基準と手順について、策定・公表すること。
  • 本件事業によるカンムリワシ生息に対する影響回避・低減措置や施設利用による撹乱防止策、その効果を判断するための工事中から施設供用中に至るまでの事後調査や継続的な監視・モニタリングを計画・実施・評価するための専門家による会議体を設置し、本件事業によるカンムリワシ生息に対する影響を継続的にモニタリングできる体制を至急構築すること。


2 本件事業の給水計画、特に大量の地下水汲み上げの影響に関して

予定されているリゾート開発では、1日約1000トンの水を使用し、その約7割を地下水で賄う計画である。これにより、下流域の名蔵アンパルと周辺水系で水量減少・渇水化・塩水化が起きる懸念が強い。名蔵アンパルはラムサール条約湿地であり、多様な生物や希少種の生息地、地域の教育・観光資源として重要な場所である。


イシガキパイヌキバラヨシノボリ(写真:鈴木寿之)

事業地の水系には、県条例で保護される希少淡水魚(イシガキパイヌキバラヨシノボリ、リュウキュウタウナギ等)が生息しており、大量揚水により絶滅リスクが指摘されている。しかし事業者は、環境アセスで求められた塩水化リスク評価を実施していない。農地転用許可に際して、県は塩水化・地盤沈下・営農への影響について詳細な照会を行った。これに対して事業者はモニタリング実施や異常時の揚水停止、代替水源(受水槽、新井戸、市上水、海水淡水化)を提案したが、現実性や準備状況に大きな疑問がある。

さらに、事業者の示す地下水評価には、地質理解の誤りや不十分な調査があり、塩水化リスクの評価が欠如している。モニタリング基準(電気伝導度1,000mS/mなど)も不適切で、異常検知が遅れる懸念がある。

要請事項

  • 石垣島を含む島嶼部における水資源の逼迫状況に鑑み、本件事業で使用する水の全体量を減少させること。
  • (必要な調査)地下水流動を適切に把握するための地下水トレーサー試験の実施、塩水化のリスクを評価するための揚水試験における水位降下と連動した電気伝導度の測定、電気探査法により地下水層の垂直・水平構造を把握し、地下水収支に基づく安全揚水量の再評価を実施すること。
  • (モニタリング基準値の見直し)電気伝導度の対応が必要となる基準値をウガドゥカーラの通常値の約2倍である 70mS/m程度に再設定すること。
  • 資料10で貴社が実施するとしている地下水位・水質の継続的なモニタリング(日毎、毎月、3か月毎にそれぞれ実施し、年1回報告)体制を明らかにすること。また、このモニタリング結果を、市民が閲覧可能な状態で公開すること。
  • 地下水位・水質のモニタリングの結果、異常が感知された場合に、工事や営業を中断する手順・フローを作成・公表すること。
  • 貴社が各許可申請において提出している水調達の代替策である「上水道の利用拡大」「海水の淡水化」の準備状況を明らかにすること。


3 本件事業の排水計画、特に名蔵アンパルへ注ぐ河川と名蔵湾への排水に関して

本件リゾート開発では、ゴルフ場維持のためにネオニコチノイド系殺虫剤チアメトキサムを含む複数の農薬を長期的に使用する計画である。これら農薬は昆虫・甲殻類に強い毒性を持ち、これらを餌とするカンムリワシなど希少野生生物に深刻な影響を与える可能性が指摘されている。事業者の提出資料では、農薬・肥料・残留塩素等を含む排水が名蔵アンパルおよび名蔵湾に流入する計画が示されている。特に排水ルートAは名蔵湾へ、Eは名蔵アンパルへ直接流れ込む構造となっており、新たな排水施設の工事も予定されている。


名蔵アンパルに生息するカニ「オキナワハクセンシオマネキ」(写真:島村賢正)

名蔵アンパルにはヤエヤマヤマガニやウラウチコダマカワザンショウなど固有の希少種が生息し、名蔵湾には国立公園に指定された貴重なサンゴ礁生態系が広がる。これらは地域の漁業資源や観光資源としても極めて重要であり、農薬や赤土の流入による海洋汚染は甚大な影響を及ぼすと複数の学会が指摘しているが、事業者は影響調査を実施していない。事業地は急傾斜地であり、八重山地方で頻発する豪雨の影響も相まって、建設工事や施設稼働による大量の赤土・土砂流出が懸念される。既に周辺農園では土砂流入の被害が発生しており、過去には排水先周辺で道路冠水も起きている。

また、事業者はウガドゥカーラ(絶滅危惧種イシガキパイヌキバラヨシノボリの唯一の繁殖地)に新たな道路を敷設する計画を示しているが、専門学会は沢の改変回避を求めている。これらの工事内容は多くが非開示とされ、条例アセスでは影響予測が行われていないため、改めてアセスを実施し住民に説明する必要がある。加えて、ゴルフ場指導基準が求める「無農薬または農薬の極力削減」の検討が行われた形跡はなく、農薬使用抑制の要請も反映されていない。

要請事項

  • 本件事業のゴルフ場を無農薬で運営・管理することを検討すること。それが難しい場合は、その理由を含む検討結果について、市民が閲覧可能な状態で公開すること。
  • 名蔵湾・ペンサン川等への排水施設の新設工事の内容を明らかにするとともに、この新規工事について環境影響評価を実施し、その結果を公表すること。
  • ウガドゥカーラの上流における道路敷設工事の内容を明らかにするとともに、この新規工事について環境影響評価を実施し、その結果を公表すること。
  • 事業用地から既に発生している赤土・土砂流出を防止する対策について、策定・公表すること。


4 周辺地域の住民・農業従事者への影響と貴社の説明責任に関して

本件リゾート事業の実施により、石垣市民の森の一部が企業に提供され、市民の利用が制限されるほか、周辺の農道・里道が複数廃止される計画となっている。地域未来投資促進法に基づく基本計画では、住民への説明や意見聴取を行い、理解を得る努力が求められているが、事業者の対応は不十分である。

事業者は、公文書開示請求に対して排水施設や道路工事、地域への経済効果など、住民に最も影響のある情報を広範に非開示とし、多くは審査会の判断により開示されるに至った。情報公開の姿勢には大きな問題がある。

また、農道・里道の廃止にあたって、隣接する農園には同意書提出を一方的に求めただけで、必要性や影響の説明が全くなされず、農園は現在も反対している。地下水利用のヒアリングでも、実際に利用する農家を対象外とし、「影響なし」と結論づけており、恣意的で結論ありきの調査だといえる。

要請事項

  • 周辺河川や地下水の利用状況について、実際に利用している農業従事者を含めて再調査をすること。
  • 本件事業に伴う里道・農道の廃止に同意していない農業従事者など周辺住民に対し、廃止の計画や必要性等について説明すること。
  • 本件事業の自然環境や周辺地域への影響の大きさに鑑み、今後実施を予定している排水施設やウガドゥカーラ周辺の道路敷設等の工事の内容など開示を求められている情報を早急に公開すること。


5 景観の保全に関して

名蔵アンパルの風景(写真:WWF Japan)

貴社は開発協定書において、地域文化に配慮し、景観法や関連法令を遵守して良好な景観の創造・保全に努めることを約束している。事業地は石垣市景観条例に基づく景観保全地区(自然風景域・八重山の山並地区)に指定され、建築物の計画は景観形成審議会からの審議対象となる区域である。また、沖縄県景観形成基本計画でも、石垣島の山並みの保全・回復が重視されている。条例アセスの評価書では、本件リゾート計画により、石垣天文台や名蔵大橋、エメラルドの海を見る展望台などからの景観が大きく変わることが報告されている。そのため事業者は、景観形成審議会と調整し、意見を踏まえて可能な限り景観保全に努めるとしていた。

しかし実際には、審議会が高層宿泊棟などの建築計画の変更を求めたにもかかわらず、貴社がその意見を反映して計画を修正した事実は確認できていない。八重山の伝統的景観は市民にとって重要な文化資産であり、観光産業にとっても不可欠な価値を持つことから、景観形成審議会の意見を踏まえた計画見直しを貴社に求めるものである。

要請事項

  • 本件事業用地の周辺地区を含む八重山の伝統的な景観は、市民の貴重な資産であるとともに、石垣市の主要産業である観光業においても重要な資源であり、貴社に対し、景観形成審議会の意見を踏まえて、計画を見直すことを要請いたします。


6 光害に関して

事業用地の周辺には、用地から約250mの近距離に石垣天文台があり、毎年ホタル観察に市民らが集う林地が隣接しており、光害によって、星天観察会やホタル観察が妨げられることが予測されます。

要請事項

貴社に対し、光害による周辺地区におけるこれらの活動への影響を回避する対策を策定・公表することを要請いたします。


7 文化財の保存に関して

事業用地内には、ハラツン岡遺跡の他にも中世のものと推測される土器・人骨等の遺物が、2025年5月に新たに確認されています。また、事業用地には、これらの遺物や遺跡がよく発見される琉球石灰岩の海岸段丘があり、本件事業ではゴルフコースのフェアーウェイや道路等がこの段丘を横切る計画となっています。加えて、ウガドゥカーラの沢周辺の事業用地内には、太平洋戦争中に石垣市民の避難所などの戦跡があることも確認されています。

要請事項

これらの遺物や遺跡、戦跡に加えて、未調査の海岸段丘については、工事に先立ち、考古学の専門家と石垣市教育委員会の担当職員による事前調査を実施した上で、保存のための必要な措置を講じることを要請いたします。


8 土地境界の紛争と必要な緑地帯が確保されていないこと

本件事業用地の一部について、貴社は当初予定していた土地の取得に至っておらず、また周辺住民・農業従事者との間で複数の土地境界紛争が発生しています。また、ゴルフ場指導基準では「開発区域内の外周部には、原則として40m以上の幅を有する樹林地を配置すること」と定められていますが、貴社の計画図では、外周部が40mに満たない箇所があります。

要請事項

事業用地周辺での地域住民との土地境界紛争を早急に解決し、また基準で定められた樹木地(緑地帯)を設置することを要請いたします。


9 事業用地選定の理由に関して

貴社は、農地転用申請のため「農地転用に伴う用地選定理由書」を提出していますが、肝心の理由の部分を非開示としており、石垣市民や周辺住民にとって、事業用地の選定理由が非公開のままとなっています(貴社作成「農地転用に伴う用地選定理由書」)。

要請事項

農地転用に伴う用地選定理由書に記載されている理由「〇〇(非開示)からも最適地である」という非開示部分を開示するよう要請いたします。


10 持続可能な観光の観点から

生物多様性の回復を目指す「ネイチャーポジティブ」が国際合意・国家戦略となる中、企業には事業による自然環境リスクを評価し、公表して回避・低減することが求められている。観光業においても同様で、TNFD※開示が進む中、沖縄県は大手旅行企業の「優先地域」に位置付けられており、今後は宿泊施設やツアーにおける生態系への影響配慮が主流になると見込まれる。

沖縄県自身も、「世界から選ばれる持続可能な観光地」を将来像に掲げ、自然・文化を尊重しつつ環境容量に応じた観光のあり方を推進する方針を示している。

石垣島へのインバウンド観光客の多くを占める台湾で行われた一般調査では、来島目的として約4分の3が「自然環境」を挙げ、「ゴルフ場」を目的とする回答はごく少なかった。また、計画中のゴルフリゾート開発については8割が「知らない」と答え、自然破壊を懸念する反対意見が多く寄せられた。自由記述にも「自然は唯一の資源であり、守るべき」「開発は自然を壊すだけ」といった声が多数あった。

こうした状況に照らせば、現行の本件開発計画は環境負荷や地域との関係性に深刻な問題を抱え、持続可能な観光の潮流に逆行している。今後、開発の環境問題や住民反対が広く認知されれば、国内外の観光客や持続可能性を重視する企業が利用を回避する可能性が高い。事業者や石垣市が主張する経済効果については、費用を考慮していないなど根本的な問題点も指摘されており、実現性には大きな疑問が残る。

要請事項

本件事業が、観光業や農業をはじめとする石垣島の主要産業を支える、世界的に貴重な自然や生物多様性の価値、また市民の利益を損なうことがないように、貴社におかれましては、本要請に真摯に対応されることを求めます。

※Taskforce on Nature-related Financial Disclosures


参考:これまでの経緯

2015年 10月 石垣市長・事業者が計画公表(ゴルフリゾート建設は市長の選挙公約)
アンパルの自然を守る会が計画の見直しを求める要請を行う
2019年 2月 県条例にもとづく環境影響評価方法書に対して意見書
2021年 2月 環境影響評価準備書に対しての知事意見。17項目70件の問題点を指摘
9月 アンパルの自然を守る会、我がーやいまの自然を守る会が共同署名活動開始2022年5月12日時点で計26655名の署名
11月 環境影響評価書最終版が縦覧終了。重要項目について知事指摘に対し未対応
12月 地元のアンパルの自然を守る会、我がーやいまの自然を守る会、当会やWWFジャパンなど11団体が連名で沖縄県に対して審査を通して計画の見直しを求める要請 1
2022年 1月 日本魚類学会が計画の見直しを求める要請
2月 世界湿地の日に計画の問題点と提言を動画配信 2
3月 地域未来促進法の「地域経済牽引事業計画」を沖縄県が同意
6月 石垣市長の農業振興地域の指定解除案に対して農業従事者10名が異議申立(その後却下)
当会を含む12団体が連名で沖縄県、石垣市、事業者に対して要請 3
10月 石垣島でカンムリワシの里と森を守る会結成
2023年 4月 県知事宛て知事許可事項(農地転用・開発許可等)に対する合同要請(16団体)4
2025年 3月 沖縄県が林地開発許可
5月 沖縄県が土地計画法に基づく開発許可、農地法に基づく農地転用許可
7月 沖縄県による公文書開示
8月 緊急記者発表を行いました5
  1. (仮称)石垣リゾート&コミュニティ計画に関して、沖縄県および石垣市に要請書を提出(2021年11月30日)
  2. 「世界湿地の日 記念セミナー」動画を公開(2022年2月1日)
  3. 「(仮称)石垣リゾート&コミュニティ計画」に対する緊急要請書(2022年6月20日)
  4. 「石垣リゾート&コミュニティ計画」に係る知事許可事項に対する要請を行ないました(2023年4月17日)
  5. 石垣リゾート&コミュニティー計画に対する緊急記者発表を行いました(2025年8月13日)

クロツラヘラサギ世界一斉センサスの集計結果(2026年)

2026年4月14日

2026年クロツラヘラサギ世界一斉センサスの集計結果

東アジアの各国と地域が協力して毎年1月に実施している「クロツラヘラサギ世界一斉センサス」(主催 :香港バードウォッチング協会(HKBWS))の、2026年の調査結果がまとまりましたのでお知らせ致します。

この調査は、絶滅が危惧されているクロツラヘラサギの越冬個体数と分布を把握するために日本、韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、フィリピンなど東アジアの自然保護団体が参加し、毎年実施しています。2026年の調査は1月9日~11日にかけて行われました。

クロツラヘラサギの国内での越冬地は、九州や沖縄など西日本が中心です。2026年の調査は、日本クロツラヘラサギネットワーク、(公財)日本野鳥の会の会員を中心に1都10県70か所において、計70名の協力者を得て行われました。

1. 2026年クロツラヘラサギ世界一斉センサス調査結果の概要

2026年クロツラヘラサギ世界一斉センサスは1月9日~11日にかけて実施され、各国の147地域からの報告に基づき、香港バードウォッチング協会(HKBWS)が取りまとめを行いました。その結果、2026年の調査では、東アジア全体で前年より665羽増えて、7,746羽が確認され、前年比9.4%増となりました。また、2025年10月、クロツラヘラサギはIUCNレッドリストにおいて「絶滅危惧種(Vulnerable)」へと引き下げられ、長期的な回復傾向が評価されました。これは、本種の保全に関わるすべての関係者の大きな成果といえます。

東アジア地域での主要な越冬地は台湾です。4,719羽が観察され、全世界の個体数の約61%を占めています。2026年に観察個体数が増加した地域は、台湾の4,719羽(13.2%増)をはじめ、中国本土1,834羽(9.8%増)、后海湾341羽(4.4%増)ベトナム125羽(11.6%増)、フィリピン88羽(417.6%増)で、昨年観察されなかったタイでは1羽が確認されました。特に台湾での個体数の増加が顕著であり、中国本土沿岸の多くの地域でも増加が確認されました。さらに、フィリピンでは大幅な増加が記録され、今後は重要な越冬地の一つとなる可能性があります。

一方、減少傾向が見られたのは、マカオ14羽(12.5%減)、日本593羽(17.2%減)、韓国31羽(40.4%減)でした。日本および韓国での減少は、調査期間中の悪天候の影響を受けた可能性があります。この他、カンボジア、マレーシアでは一斉センサス期間中には生息が確認されませんでした。

クロツラヘラサギの全世界の観察個体数は、2019年に4,000羽、2021年に5,000羽、2022年には6,000羽と着実に増加し、2025年に初めて7,000羽を超えました。2026年にはさらに増加し、8,000羽に迫る水準に達しています。これらの結果は、個体群が健全な状態を維持していることを示しており、これまでの保全の取り組みの成果といえます。継続的な保全活動により、クロツラヘラサギのさらなる回復が期待されます。

(HKBWSによる2026年世界一斉センサスの集計をもとに作成)

表1. 地域別のクロツラヘラサギの記録数
場所 2017年
調査
2018年
調査
2021年
調査
2022年
調査
2023年
調査
2024年
調査
2025年
調査
2026年
調査
前年比
(2026年-2025年.
羽数)
前年比
(2026年/2025年.
%)
台湾 2,601 2,195 3,132 3,824 4,228 4,135 4,169 4,719 550 +13.2
后海湾
(香港、深セン)
375 350 336 369 299 375 328 341 13 +4.4
中国本土 397 744 1,022 1,136 1,307 1,630 1,671 1,834 163 +9.8
日本 433 508 570 683 640 702 716 593 -123 -17.2
ベトナム 62 65 82 88 80 86 112 125 13 +11.6
マカオ 44 50 45 22 21 13 16 14 -2 -40.4
韓国 29 26 34 37 54 39 52 31 -21 +40.4
タイ 0 0 0 1 0 1 0 1 1
カンボジア 0 0 0 0 0 0 0 0 0
フィリピン 0 3 1 0 4 7 17 88 71 +417.6
マレーシア 0 3 0 2 0 0 0 0 0
合計 3,941 3,944 5,222 6,162 6,633 6,988 7,081 7,746 665 +9.4

(HKBWSの報告に基づく)

2. 日本におけるクロツラヘラサギ一斉センサス調査の結果

日本クロツラヘラサギネットワーク・(公財)日本野鳥の会

2026年、国内では昨年より123羽少ない、計593羽が確認されました(17.2%減)。最も多かったのは熊本県で186羽が観察され、次いで、福岡県114羽、佐賀県71羽、鹿児島県55羽、宮崎県49羽、山口県48羽、沖縄県37羽、大分県28羽が観察されました。西日本以外では、東京4羽が観察されています。

図1. 日本におけるクロツラヘラサギの記録数の推移
図1. 日本におけるクロツラヘラサギの記録数の推移

図2. クロツラヘラサギの県別記録数の推移
図2. クロツラヘラサギの県別記録数の推移

表2. 県別に見たクロツラヘラサギの記録数の推移表2. 県別に見たクロツラヘラサギの記録数の推移
(画像クリックで拡大)

「佐賀シギチフェス2026」開催のご案内

こちらのイベントは終了しました。

2026年5月2日(土)3日(日)に「佐賀シギチフェス2026」が開催されます。

当会では、2026年5月2日(土)に「遠方で会場までは足を運べない……」という方にも、シギ・チドリ類渡来数日本一の「東よか干潟」の様子を楽しんでもらえる「オンライン探鳥会」や、現地でのトークイベント「シギチばなし」で講演します。

開催レポートはこちら

オンライン探鳥会「東よか干潟でバードウォッチング」

東よか干潟でバードウォッチング

毎年恒例、東よか干潟から生中継!
「東よか干潟」は、渡りの途中に立ち寄るたくさんのシギ・チドリ類でにぎわいます。現地の様子をライブ配信しながら、観察できた野鳥について分かりやすく解説します。
バードウォッチング初心者の方も大歓迎です!みなさまのご参加をお待ちしております。

日時
2026年5月2日(土)8:30~(1時間程度)
開催方法
オンライン会議システム「Zoom」によるライブ配信(見逃し配信あり)
参加費
原則無料
締切
2026年4月29日(水・祝)

お申し込み・詳細はこちら

トークイベント「シギチばなし」

佐賀シギチフェス2026
チラシ両面をクリックで拡大(PDF/242KB)

繁殖地アラスカの話から地元の観察エピソードまで、ここだけの話が盛りだくさん。午前中にたっぷり鳥を観たあとは、みんなでシギチ談義を楽しみましょう!

日時
2026年5月2日(土)13:30~15:00
開催場所
東よか干潟ビジターセンターひがさす レクチャー室
受付・定員
50名程度 ※当日受付
内容
  • 細谷 淳(日本鳥類標識協会)
    • アラスカでの調査秘話
  • 中村さやか(さや環境デザイン室)
    • 干潟の魅力について
  • 奴賀俊光((公財)日本野鳥の会)
    • シギチとエサについて
  • 守屋年史(バードリサーチ)
    • シギチの調査・保全について

「佐賀シギチフェス2026」詳細は東よか干潟ビジターセンターひがさす公式サイトをご確認ください。

イベント開催レポート

2026年5月2日(土)、東よか干潟ビジターセンター「ひがさす」で行われたトークイベント「シギチばなし」で、当会・自然保護室の奴賀がミユビシギの食性やシギチとエサについての話をしてきました。全国から東よか干潟にシギチ観察に来られている方が多く、参加者は佐賀の人というよりは、全国各地からの人で会場は満員(50名ほど)になりました。

会場の様子トークイベント「シギチばなし」会場の様子

他の話題としては、シギチ調査や保全について全般的な話(守屋年史さん:バードリサーチ)、シギチの繁殖地アラスカでの調査の話(細谷淳さん:鳥類標識調査員)、東よか干潟の魅力について(中村さやかさん:さや環境デザイン室)など、それぞれ異なる話題で、短い時間でしたが、シギチについて楽しく学べたイベントになったと思います。

東よか干潟のシギチを観察
東よか干潟のシギチを観察
ミユビシギの食性について説明
ミユビシギの食性について説明

イベントの合間に東よか干潟でシギチを観察してきましたが、やはりシギチの数がすごい。これほどの数のシギチを見れる場所は国内にはありません。ぜひみなさんにも東よか干潟でシギチの大群を観察してもらいたいと思います。

コアジサシを守ろう!保護活動イベント参加者募集

こちらのイベントは終了しました。

コアジサシを守ろう!保護活動イベント参加者募集

コアジサシ(カモメ科コアジサシ属)は、環境省の第5次レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)、『神戸版レッドデータ2020』でBランクに位置付けられている希少な渡り鳥(夏鳥)です。
繁殖のために5月頃から日本に渡り、海岸や河川の砂浜、砂利地などの「裸地」で集団繁殖を行います。繁殖に適した海岸や河川の裸地や砂利地が減少していることに加え、代わりとなる荒地や埋立地も最終的には開発されてしまうことから、個体数が減少しています。

今回のイベントでは、野鳥を観察するだけでなく、保護活動にご参加いただけます。
皆さまのご参加をお待ちしております。

開催レポートはこちら

イベント詳細

日時
2026年5月10日(日)10:00〜16:00頃
開催場所
場 所:兵庫県立舞子公園、アジュール舞子
定員
20名(中学生以上、定員になり次第締め切り)
参加費
会員 700円、 一般 1000円(当日現金のみ)
※デコイ(模型)1台と材料費を含む
※舞子海上プロムナードへの入場料が別途必要 (大人300円、高校生以下無料)
申し込み方法
申し込みフォームより、申し込みをお願いいたします。
定員
20名(中学生以上、定員になり次第締め切り)
主催
日本野鳥の会ひょうごイベントページ


第一部 セミナー「絶滅危惧種コアジサシについて学ぼう!」

第一部では、長年コアジサシの調査を行っている当会の自然保護室に在籍している奴賀俊光が、コアジサシの生態などについて、お話をさせていただきます。

日時
2026年5月10日(日)10:00~12:00
開催場所
舞子海上プロムナード8階展望ラウンジ(兵庫県立舞子公園内)
内容
  1. セミナー:コアジサシの生態や保護活動について 講師 奴賀俊光
  2. コアジサシデコイ色塗り作業:繁殖地に設置するためのデコイ(模型)に色を塗ります。
共催
兵庫県立舞子公園

奴賀俊光

奴賀 俊光(ぬか としみつ)

千葉県山武市出身。千葉大学大学院自然科学研究科博士前期課程生命・地球科学専攻 修了(砂浜のシギ・チドリ類の採食生態について調査研究)。民間の環境コンサルタント会社での猛禽類調査、一般鳥調査などを経て、2017年4月から(公財)日本野鳥の会 横浜自然観察の森レンジャー、2021年4月から(公財)日本野鳥の会自然保護室モニタリング サイト1000(森林・草原)陸生鳥類調査事務局を担当。NPO法人リトルターン・プロジェクト理事、NPO法人バードリサーチ嘱託研究員なども兼任し、コアジサシの営巣調査にも長年携わる。生物分類技能検定1級動物部門(鳥類専門分野)取得。


第二部 保護設備の設置「コアジサシの繁殖エリアを守ろう!」

昨年、アジュール舞子には、約300羽のコアジサシが飛来してヒナも生まれましたが、天敵による襲撃が重なり、残念ながら繁殖は失敗に終わりました。
今年は天敵から卵やヒナを守るための対策を強化するため、検討を重ねてテストも行っています(2026年3月現在)。

イベント当日は、参加者の皆さまにも無理のない安全な範囲で作業をお手伝いいただきたいと思っております。

日時
2026年5月10日(日)13:30~16:00頃(途中退場も可能)
開催場所
アジュール舞子
内容
繁殖エリアにデコイ(模型)とシェルターを設置し、保護設備を設置します。
(安全な作業のみお手伝いいただきます)
協力
アジュール舞子、阿久津樹脂工業

イベント開催レポート

5月10日(日)、日本野鳥の会ひょうご主催で、兵庫県神戸市の兵庫県立舞子公園、アジュール舞子で行われた「コアジサシを守ろう!保護活動イベント」で、自然保護室の奴賀がコアジサシについての講演と、デコイ設置やシェルター設置のアドバイスをしてきました。

午前は、兵庫県の職員の方々にご協力いただき、舞子公園海上プロムナードで、奴賀からコアジサシの生態についての講演を行い、その後、参加者のみなさんによってデコイ塗りが行われました。

コアジサシの写真を見ながらデコイに色付けをする

午後は、コアジサシが毎年飛来し営巣するアジュール舞子の砂浜に移動し、日本野鳥の会ひょうごのスタッフ、イベント参加者の他に、神戸市の方、その他ボランティアの方と協力して、営巣地を哺乳類の捕食者から守る害獣ネットの設置、ゴミ拾い、ヒナの隠れ家となるシェルターの設置、午前に塗ったデコイの設置等を行い、コアジサシ営巣地を整備しました。

デコイ設置とシェルター設置の説明
デコイ設置とシェルター設置の説明
害獣ネット設置とゴミ拾い
害獣ネット設置とゴミ拾い

翌朝、早速、コアジサシが営巣地内に降り、求愛給餌をしていたとのことです。絶滅危惧種のコアジサシ、子育てがうまくいって欲しいものです。

設置前のデコイ集合写真

チュウヒに関する資料集

これまでに日本野鳥の会でチュウヒに関する調査研究をした結果や資料等を紹介します。

学会発表

発表詳細 発表者
(太字は当会職員)
発表年
仏沼の繁殖期チュウヒにおける採餌環境としてのヨシ原と農地の利用率の違い 境瑞紀・多田英行・蛯名純一・高橋雅雄・浦達也 2009年
日本鳥学会2009年度大会
衛星追跡によるチュウヒの行動圏内部構造と渡り経路の解明 中山文仁・浦達也 2010年
日本生態学会第57回全国大会
勇払原野・弁天沼の周辺で繁殖するチュウヒの環境選択と行動圏の季節変化 浦達也・酒井すみれ・中山文仁・北村亘 2019年
日本鳥学会2019年度大会
北海道・勇払原野におけるチュウヒの営巣環境選択 稲葉一将浦達也荒川真吾松本潤慶田尻浩伸 2024年
日本鳥学会2024年度大会
イギリスの自然保護団体による湿地環境創出の事例紹介 ~国内のチュウヒの保護を目指して~ 稲葉一将浦達也山本裕手嶋洋子田尻浩伸 2025年
日本鳥学会2025年度大会

その他公演

発表詳細 発表者
(太字は当会職員)
発表年
北海道苫小牧市弁天沼周辺におけるチュウヒの繁殖状況 浦達也・加藤和明 2006年
チュウヒサミット2006
国内のチュウヒの現状と晒されている脅威 浦達也 2008年
チュウヒサミット2008
北海道北部におけるチュウヒの繁殖状況 長谷部真・浦達也・平井正志 2017年
チュウヒサミット2017
今後の「チュウヒ保護の進め方」について 浦達也 2017年
チュウヒサミット2017
北海道サロベツ湿原におけるチュウヒの営巣環境選択 平井千晶・浦達也・長谷部真・西林直哉・北村亘 2017年
チュウヒサミット2017
チュウヒの本州以南の繁殖状況とサロベツにおける繁殖環境と行動 浦達也 2019年
チュウヒ講演会2019
チュウヒの推定つがい数と風力発電の影響 浦達也 2020年
チュウヒ報告会2020
チュウヒの国内繁殖つがい数の推定 浦達也 2024年
チュウヒサミット2024
北海道勇払原野におけるチュウヒの生息状況と営巣環境選択 稲葉一将 2024年
チュウヒサミット2024

論文・報告書の内容

発表詳細 発表者
(太字は当会職員)
発表年
チュウヒの行動圏と渡りについて探る 浦達也 2015年
BIDER10月号
繁殖期のチュウヒが風力発電施設の建設により受ける影響とその行動 浦達也・長谷部真・平井千晶・北村亘・葉山政治 2019年
自然保護助成基金助成成果報告書 vol.28
謎多きチュウヒの渡りを探る 浦達也 2024年
BIDER1月号

チュウヒに関するオリジナル出版・発行物

当会では、会員の方による調査研究の結果や自然保護に関する総説等を掲載する論文集『Strix』、当会が収集した自然保護資料や自然保護に関する実践・考え方をまとめた『野鳥保護資料集』を発行しています。

その中から、チュウヒの情報が掲載されているものをご紹介します。

Strix(ストリクス:野外鳥類学論文集)

『Strix』のページを見る

野鳥保護資料集

『野鳥保護資料集』のページを見る


【2023冬キャンペーン】
よみがえれ!豊葦原の鷹チュウヒ

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